あ、ありのまま今起こったことを話すぜ……!
家に帰ってきたと思ったらお母さんが銀髪のイケメンショタを抱き抱えていた……
うん訳分からん……
「お母さん……?」
「何かしら〜?」
「その子……誰!?どこから攫ってきたの!?」
もしかしてそういう趣味が……?
「違うのよ〜!?それによく写真見せてたわよ!?」
「サラッと読心しないでっ!?……ん?写真?それっていつ?」
「えーっとぉ……まどかが10歳になるまでよく見せてたわよ?それまで日本にいたし」
「覚えてないよっ!」
「もしかして……園?悠が生まれた時以来かな?今帰ってきたよ〜」
「誰……?」
「まぁ覚えてないよね?須波零(すなみれい)……キミたちのお父さんだよ?」
「「は?」」
あ、悠いたの?
じゃなくてこの人サラッとやばいこと言わなかった!?
「どゆこと!?お父さん!?」
「うん、お父さんだよ〜」
「どこにいたの!?」
「ちょっと海外で仕事してたよ?」
仕事海外って……やばくない?
どうりでこんな豪邸を買える訳だよ……(海外に対する偏見)
「お父さん……で良いんだよね?私が生まれてすぐに海外にいっちゃったんでしょ?」
「そうだよ?」
「何でいっちゃったの……?」
「それねぇ……あ、ちょうどやってるしこれ見てごらん?」
そういってお父さんはテレビを指差す。
そこにはとある国の内戦が終結したという内容のニュースだった。
その国は圧政を敷かれていたらしく、新しく政権を握った反乱軍との戦いが16年間も続いていたらしい
ん?16年?
「……それがどうしたの?何でニュースを見てお父さんのいない理由ってなるの?」
「それ終わらせたの俺だもん」
「「……は?」」
「圧政を敷いてた独裁者くんを始末してたから帰ってこれなかったんだよね」
「「はぁぁぁぁあっ!?」」
朗報(?)お父さん一国の英雄でした……
訳わかんないよっ!!
「あれ?言ってなかったの?」
「流石にお父さんの仕事は危ない仕事ですよ〜なんて言えませんっ!」
「あはは、まぁそうだよね……」
こうやって笑っている二人を見ていると思うことが一つ……
子供みたいな二人が熟年夫婦っていうバグが発生してるんですが?
「良いじゃないの♪じゃ、そんなまどかに一ついいかしら?」
「何……?」
「朱莉ちゃんと一緒にご飯の手伝いをしてくれないかしら?豪華にするためには人手も
必要なのよ♪」
「えー?」
「えー?じゃないわよ!ほら手伝って!私非戦闘員だから力無いのっ!」
「それでも吸血鬼だから力はあるんじゃ……」
「ん〜?」
「はいすみません手伝いますっ……!」
なんかこれ感じたことあると思ったら校長先生にやってたやつだっ……!
やっぱ校長先生かわいそうっ……!!
「それに将来結婚した時に料理はできた方がいいわよ?……まどか〜?玉ねぎみじん切りしておいて〜」
「僕なんて結婚できないよ!僕なんか好きになる人なんて居ないって!」
「それはどうかしらね〜……あ、朱莉ちゃん塩取ってくれる?」
「あっ、ハイっ!これで良いですか?」
「そうよ〜!ありがとうね?」
「なんか僕と対応違くない……?」
「気にしないのよ〜♪」
そうしてお母さんは料理を再開した。
* * *
「やっぱり夜の作るご飯は美味しいね?久しぶりに食べたけどやっぱり一番だよ!」
「あら?あっちでは何をたべてたの?栄養とか大丈夫だったの?」
「あっちだと軍用レーションとかかな?意外と美味しかったよ?味が濃かったり薄かったりで大変だったけどねぇ」
「あ、おやつ切れちゃってる……お父さんって何好き?」
「和菓子なら何でも好きだよ?それがどうしたの?」
「近くのコンビニまでおやつ買いに行こうと思って!」
「じゃあ私も行きた〜い!」
「朱莉ちゃんも行くの?わかったけど……」
「おやつ買いに行くの?ならこれで買っておいで〜」
そういってお母さんは財布から1万円を取り出す。
「こんなに良いの?」
「良いのよ〜!余った分は二人のお小遣いよ〜?」
「やったー!ありがと!」
「私まで!?良いんですか!?」
「家に居る内は自分の家だと思ってちょうだい?」
「あ、ありがとうございます!」
母さん……!
聖人すぎて言葉も出ないや……吸血鬼だけど。
聖人の吸血鬼ってどゆことだ?
* * *
「買えたねぇ〜!なんか限定品って書いてたけどたまたま売れ残ってた〜!」
「早く家帰ろう……楽しみすぎるっ!」
コンビニに行くとたまたまとても美味しいと噂の期間限定シュークリームが売っていた。
しかも人数分……ラッキーすぎるっ!
あ、和菓子好きのお父さんには草大福を買いました。
「こんなラッキーなんてなかなかないよね!」
「そうだよ!でもこれの反動でなんかあったりして……!」
「そんなわけないよ!小説や漫画じゃないんだし!」
「それってフラグってやつ?」
「「はっはっは!」」
……大丈夫だよね?
「おいお前らぁ?良いとこの嬢ちゃんかなんかだろぉ?おいヤス!分かってるな?」
「あい兄貴!」
わお典型的なチンピラ……てか一昔前の盗賊の類でしょこれ……
仕様がない……いつも通り片付けるか……
「あれ……?なんで……?」
「まどかちゃん……?」
僕の腕は動かなかった。
何でだ!?一体……!?
もう一度殴ろうと力を入れる。
だがやはり僕の腕は動かなかった。
「おうおう怖くて声もでねぇか?あぁ?」
いや、こいつ等自体は怖くない……
だってもっと怖いやつが相手だったから……
じゃあ何なんだ!?僕は何が怖いんだっ!?
「それは人を傷つけることを恐れているんだよ〜?」
「あぁ?誰だぁ?……はっ!まだ小学生のガキじゃねえかっ!!お姉ちゃんを守りに来んでちゅかぁ?お子ちゃまは帰っておねんねでちゅよ〜?」
「そうだね、お子様はおねんねの時間だね……」
「おう!とっとと帰れやぁっ!!」
そう言って男は凄む。
だがこの男たちはまだ気づいていない。
お父さんの右手には綺麗な装飾が飾ってあるダガーが握ってあった。
一見普通のダガーだが何か、こう、嫌な気配がする……
「君たちは何歳だい?」
「俺たちは26だぁっ!君たちって舐めた口聞くのか!?あぁ!?」
「そっか、まだ若いのに悪いことをするね……一応謝っておくよ?」
「さっきからテメェ舐めた態度でよぉ!おいヤス殺っちまえ!」
「あい兄貴っ!おらガキ死ねやぁっ!」
「……引く気は?」
「あるわけでねえだろっ!!」
そうして男は持ってた折りたたみナイフを突き出す。
それを軽く避けお父さんは男の腕を掴むと二つに折った。
痛そうっ……!?お父さん中々えげつないことするなぁ……
「あ……?腕……?」
「そうだよ?まず利き手を無力化する、これが近接戦の基本だよ〜」
「あ“あ”あ“ぁぁぁぁ!?」
「こ、こいつ!?おいお前!?何してんだっ!?」
「で、動転してるところに足をかけて転ばす。そしたらあとは首元にナイフを通すだけ」
「待ってぇっ……!助けてっ……!やだっ……!死にたくないっ!」
お父さんはナイフを振りかぶって……ギリギリで止めた。
「ヒッ、ヒィ……!?」
「殺したら君のところに組長さんに怒られちゃうからね〜」
「て、テメェっ……!!」
そしてもう一人の男が警棒で殴りかかった。
「じゃあ次見せるべきは……これかな?」
そう言って大振りの蹴りを男に放った。
男は酒に酔ってるせいか避けることは叶わず。男はくの字に折れて近くの縁石まで飛んで行った。
さっきは技を、そして今は単純な暴力を見た……
うちのお父さん怖すぎる……!?
「うっ…頭がぁっ!?」
「ん〜?あー少し切れちゃってるね?」
「テメェ兄貴によくも……!?」
「君はそこから動かないで?まぁ見ててよ?」
するとお父さんはダガーで自分の指を切った。
あ、落としてはないよ?
傷口からは血がドクドクと流れ出していて心配になってくる。
するとお父さんは血を割れた頭にかける。
「おいテメェ何気色悪いことしてんだよっ!?」
「良いから良いから〜」
血を塗ってから数分後、お父さんは男の頭を軽く撫でてあげる。
「いっ……たくないっ!?どうしてっ!?」
「さぁ?俺もよくわからないよ〜?元々怪我してなかったんじゃない?」
「は、ハァ……?」
「じゃあ娘達は返してもらうよ?いいね?」
「はっ、はいっ!!すみませんでしたっ!」
か、かっけぇ……
元男として憧れる……
* * *
「さて園、お説教の時間だよ〜」
「何で……?」
「わからないの?じゃあ園は何をしようとしたの?」
「あいつらがきて、そして身の危険を感じたから倒そうとして……」
「そこだよ?倒そうとしたってところ……まずは周りを頼りなさい。いいね?」
「え?」
「対人はお父さんがやるから大丈夫……人殺しは俺だけで良いしね?」
お説教っていうからもっとがっちり怒られるかと思った……
「ていうかあの不思議な力って何なの?」
「俺もわからないよ?昔からアレで傷が治ったから使ってるだけで……今度家系図探そうかな?」
「やっぱうちはすごい人しかいないの……?あ、はいこれお菓子」
「いや私に振ってもわかんないよっ!?」
「お、草大福だ!これ好きなんだよねぇ」
「そうなの?ならよかった!」
ていうかあの力は何なんだ?絶対人間ではないよなぁ?
さてこのお父さんは何者なのか……
さて珍しく日常会的な何かです。
たまにはこれみたいにまったりしたやつもいいですねぇ……
ただどうしても筆の進みは悪いですけどねwww
さてこれから面白くしていきますので高評価と感想、あと使わせたい銃のリクエストをください!