<朱莉視点>
現在借り物競走、そしてお題のある机の前で固まってた……
なんかさっき告白してる人いたよねっ!?
そんなお題もあるのかぁ……
一番についたはいいけどさっきのようなお題があるのが怖い……!
「どうかしました?お題は取ってくださいよ?」
「え!?あ、はい!」
急かさないで……!?
あーもう!これでっ!
「……え?」
紙にはなんと『好きな人(告白してもいいよっ!)』と書かれていた。
なんでよりによって……ん?
隣を見ると係の人がニヤついていた。
やったね!?絶対やったね!?
多分係の人の仕込みだよねこれ!?
て言うかこの声……ナレーター!?
うわぁ……やったね?
「……やりました?」
「なんのことですか?早く呼んできてくださいね〜?」
内容見せてないのに呼ぶって当ててるしこれアウトだよ!?
「て言うか呼ぶ相手なんて……」
……!?
そこで頭の中に一瞬まどかちゃんの顔が浮かんだ。
「------〜〜!?」
「ど、どうかしました……?」
「い、いえ!?なんでもないですが!?」
「そ、そうですか……」
なんで!?なんでまどかちゃんが!?
いやまぁ確かに嫌いではないし……
気づけば目で追ってしまってたり一緒に行動したり一緒にいるとドキドキしちゃったりするけど……
あれ?これすでにゾッコンなのでは?
えぇっと、ちょっと待って?今私なんて考えたの?
一緒にいるとドキドキするって……私ってまどかちゃんのこと好きなの!?
「やっぱりなんかありますよね!?どうかしました!?他の人来ちゃいますよ!?」
「ちょっと待ってもらえます!?今色々あって混乱してるんですっ!?」
「え、えぇ?」
よくよく考えたらね?
……あれされて惚れない方がおかしいよね?
誰にも相談出来なくて困ってる時に仲間だよっ!ってされたら……
私はその時のことを思い出す。
やはり胸が高く鳴った。
……あ、私好きなんだ。まどかちゃんのことが。
すると今まで感じていた感情に説明がついた気がした。
体育倉庫に行くと言われて覚悟をしたことも。
夜さんから須波家に泊まるように言われた時の喜びも。
まどかちゃんが好きだからってことなのか……
納得した……けど今呼ぶのとは無関係だよねっ!?
恋心自覚して即告白とか漫画のヒロインにもいないよっ!?
どうしよ……あ!
私には”アレ“があるじゃんっ!
とりあえず呼びに行こう……!
* * *
現在保護者席に全力で走ってる最中。
吸血鬼だから疲れたように演技しなきゃ行けないのが面倒くさいなぁ……
えぇっとぉ……?どこだ……?
私のお母さんとお父さんは見つけたけど夜さんと零さんはまだ見つからない。
て言うか私の前に走ってた人お題傘でかわいそうだったなぁ。
お嬢様に日傘貸してもらってたけど……て言うか今時漫画みたいなお嬢様いるんだ!?
「なんで零様もこちらにいらっしゃるの!?せっかくのお休みなのに……!」
すると遠くから先ほど聞こえてきた声が聞こえてきた。
吸血鬼だから耳もいいのか……
ていうかさっきのお嬢様の声!?零様って……零さん!?
てことはこっちに須波家がいるはずっ!
「なんか奇跡的な再開だったんだね……?」
見つけたっ!
あ、ドキドキしてる……
やっぱり好きなんだなぁ。
「まどかちゃ〜んっ!!ちょっときてっ!!」
「うぇっ!?どうしたのっ!?」
「借り物競争の関係で……とりあえずきてっ!」
「え、ちょっとぉぉぉぉぉぉお!?」
私はまどかちゃんの腕を浮かみ走り出す。
好きな人の手を握ってるからか緊張で力加減ができなかった。
その結果……
「待って!?腕千切れちゃうよ!?あいたたたたたぁっ!?」
「えぇっ!?ご、ごめんっ!」
待って今まどかちゃん浮いてなかったっ!?
もしかしてそれくらいのスピードで走ってた!?
やっちゃったぁ……
「いてて……朱莉ちゃん焦ってるけど大丈夫?まだみんな来てないけど……何かあった?」
「ま、まぁちょっとね?あ!つ、連れてきました……!」
「い、いや貴方達っ!?」
あ、なんか言いそう!?
え、えいっ!!
「……」
急いで彼女に権能で催眠をかける。
魔法が使えるならと思ってやってみたけど……出来ちゃったなぁ。
あ、係の人の目がぐるぐるしてきた!
「お題は……大事な友達……わかりました」
「ん?どうかしましたか?」
『いえ!大丈夫です!お題は大事な友達!ですが様子を見るに正解そうですねっ!ではゴールへどうぞ!』
「ありがとうございます!じゃっ、まどかちゃん行こっか!」
「え、えぇ?」
やっぱ困惑してるよねぇ……
ん?顔赤くない?
もしかして……脈ありだったりする!?
……いや無いか!そんな都合に良い展開はないよねぇ……
* * *
はぁ……お腹空いたぁっ!!
まどかちゃんやローズちゃん曰く私の権能の魔素は消費量が多いらしい。
でも大したことやってないんだけどなぁ……?
いざとなれば血液パックもあるけど……人前じゃ食べれないものだし。
……ん?携帯から着信音?
え?
「お母さん!?なんで!?」
今仕事中のはずなのに!?
早くご飯が食べたいよぉ……
夜さん曰く特別なご飯らしいし……!
「……もしもし?どうかしたの?」
『朱莉ちゃん!今どこにいるの?最近会えてなかったから会いたくって!それに夜さんにもお世話になってるから挨拶がしたくって〜!貴方もすごいわね?あの夜さんよ!神崎医院のお医者様なのよ!』
これは夜さんがお母さんに放ったウソである。
まぁそれくらい言わないとお母さん許可出さなかっただろうし……
「……夜さんなら忙しくて来れないって言ってたよ?あの人お家でも忙しそうだったし」
『あらそう?私はどうしようかしらね……』
「お母さん仕事忙しいでしょ?無理して来なくても大丈夫だよ?」
『でも流石に午後からなら多分夜さんも来れるわよね?なら午後から私も行くことにするわ?』
ウソでしょ……?別に来なくても良いのに……
でも言ったって無駄だろうな。
私の母、鬼灯ゆうこはそう言う人だもん。
やっぱ恋心を自覚するシーンはいいですねぇ……
え?何?描写や文が下手?
……でゃまれっ!(これで誰かわかった貴方は立派なホロリスです)