ts吸血鬼が行くっ!   作:黒色火薬

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少々遅れました……!


30日目 幸せな日常……にならないねぇっ!?

「体育祭よく頑張った!二人揃って大暴れしたみたいだしな?」

「そ、それは……確かに全力で動けて楽しかったけどやり過ぎたかなって反省中……」

「私も……流石に羽は出さなきゃよかったって思ってる……」

「いいじゃないか?私たちが表舞台で全力で動けることなんて全くないんだからな?

まぁ話が長いと嫌だろうしもう終わりだっ!それじゃあ乾杯っ!」

「「「「「「乾杯っ!」」」」」」

 

現在はお家で打ち上げ中。

……と言っても大人達の飲む口実でもあるんだけどね?

うちでは基本お酒はイベントごとでしか飲まないっていう暗黙の了解があった。

僕が男だった時も酒飲もうとしたら怒られたっけなぁ……

ちなみに僕と朱莉ちゃんはオレンジジュースだよ……二十歳超えてるんだけどなぁっ!?

 

「おい夜〜?唐揚げはあるのか?」

「ありますよ?この前食べた際にお気に召したようでしたので今日はいっぱい揚げてありますよ〜!」

「おぉっ!」

 

キャラ崩壊中のローズももう出来上がっている。

お酒弱くない……?

 

「お〜?おいまどか飲んでるのか〜?」

「今の戸籍だとアウトだからやめとく……弱い訳じゃないんだけどね?ていうかローズそれ何本目?」

「ん〜とスピリタスが五本目だな〜?あとVOが七本目〜!」

「飲み過ぎじゃないっ!?」

「私吸血鬼だから関係ないわっ!夜〜!おかわりもってこい〜!」

「お母様?飲み過ぎでは……?」

「そんなふうに私は育ててないぞ〜?」

「お母様が死んでた時から数百年も経ってるので変わるとこは変わりますよ……」

「正確には死んでないんだぞぉ〜!私はなぁ!吸血鬼の始祖にして祖国の統治者!ローズ・フォン・ヴァンピールだぞぉ〜!死ぬわけがないわぁっ!」

「はいはいそうですね……お母様?これ以上飲むようでしたら追加の唐揚げを冷凍しますよ?」

「わ、わかったっ!今飲んでるやつで終わりにするから唐揚げだけはどうかっ……!」

 

もうみんな酔っ払っってる……お母さんまで酔ってるし!

コレ誰が収集つけるの……?

 

「まどか〜!お父さん酔えないんだけどコレどうしたらいい〜?」

「お父さんっ!!飲み過ぎないで……ってほんとに酔って無い!?」

 

お父さんの顔を見ると一歳赤くなっておらずこの状況をどうしたものかと悩んでいるような表情だった。

紛らわしいなぁ!?

 

「ぷっ、ふふっ、あはははっ!!」

「まどかちゃんどうかしたの!?もしかしてローズに飲まされた!?」

「違うよ!こんなに楽しい祝い事って結構久し振りだから嬉しくって……!」

「そっかぁ……」

 

確かにあの親がいる家ではこんなことはないだろう。

それにここが気を許せる場になってきているということが嬉しいなぁ……

 

「ほらまどかぁ!飲め〜!」

「もが!?」

「お母様!?」

「お義母さん!!」

「おら私の酒が飲めないのか〜!?あ“ぁ?」

 

いや違うの溺れちゃうのっ!?

 

「ご、ごぼぼぼぼ……ぷはぁっ……!」

 

口の端からお酒がたらたらとこぼれ落ちる。

え、ふわふわしてきた……?

僕お酒は弱くないの……に?

も、もしかしてこの体になっ……た……からぁ?

 

 * * * 

 

<朱莉視点>

 

まどかちゃんがローズちゃんにお酒の瓶を入れられて倒れてしまった。

未成年飲酒はダメじゃないの!?

あ、いや確か年上って言ってたっけ……?

だ、大丈夫なのかなぁ……?

 

「ま、まどかちゃん大丈夫!?ローズちゃんは何飲ませたの!?」

「ん〜?子供にスピリタスはダメだろ?だからエバークリアだ〜!コレなら子供でも飲めりゅぞ〜?」

「それ世界で2番目に度数が高いお酒ですよお母様!?というか度数ほとんど変わらないですよ!?」

「ローズちゃん!?2番目でもダメだよ!?まどかちゃんっ!?大丈夫ー!?」

「……う、うみゅぃ……あれ〜?あかりちゃんだ〜!んちゅ〜!」

「えちょっとまどかちゃんっ!?いま夜さんも零さんもいるのに!?ちょっ……んむっ!?」

 

そして柔らかい唇が私の唇と重なる。

艶かしい音がリビングに響き渡る。

え……?キスされた……?

 

「〜〜〜〜〜っ!?」

「だいしゅき〜!もっとぉ〜!」

「ま、まどかちゃんっ!?待って!?」

「ネロちゃんから聞いたけどここまで破壊力が強いのね〜?」

「俺はコレどういう感情で見ればいいの……?」

「いいぞ〜!もっとやれ〜!押し倒せ〜!」

 

飲ませたの張本人は野次馬やってるしっ……!?

で、でもキスしちゃった……嬉しいけど初めては酔ってない時が良かったなぁ。

 

「あ、そうだ朱莉ちゃん〜?」

「よ、夜さん!?どうかしたんですか!?まずまどかちゃん止めてくださいよ!?」

「人間ってお酒が入ってる時って基本本音らしいから聞きたいことがあったら聞いてみたら〜?」

「……まどかちゃんって好きな人いるの?」

 

今の状況に少し甘えることにしよう……

 

「いるよ〜?」

「えっ……」

「目の前にねぇ〜!にぇへぇ……」

 

あとコレも聞かなきゃ……

 

「そ、それって恋愛的な意味で……?」

「それ気になるの〜?かわいいねぇ〜?それはねぇ?」

「うん……」

 

ぴぴぴ♪ぴぴぴ♪

 

電話?なんでこんな時に……?そもそも誰なの……?

 

「はい……お母さんっ!?どうかしたの!?」

『今親戚での集まりがあるの。今すぐに帰ってきなさい』

「い、いやでもいま夜さんのお家でパーティーがあって……」

『それより大事よ。今すぐに来なさい』

「わ、わかった……」

「なんかあったのぉ〜?」

「お母さんに呼ばれちゃった……どうしよう……」

「……は?」

 

するとさっきまで酔っていたまどかちゃんからとても低くドスの聞いた声が聞こえてきた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ようやく幸せな日常にっ!
……なるはずもなくまたまた騒動に巻き込まれます。

「巻き込まないで日常が欲しいんだけど……?」
おっとすみません……

さて朱莉ちゃんのお家編です。
毒親に遭遇したことがないので結構試行錯誤ですね……
こんな経験あるよという方は感想欄で愚痴りにきてください!

ps サブタイトルの番号を間違えてました……!
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