ts吸血鬼が行くっ!   作:黒色火薬

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32日目 帰宅……やらかしたぁああああ!?

 

あれから帰宅後。

少し酔いも覚めてきた……頭がガンガンする……

ていうか勢いで朱莉ちゃんを家から攫ってきたけど大丈夫なのこれ!?

やっちゃったぁ……

で、でも今は何より……

 

「疲れたぁ……!」

「お、お疲れ様……」

「演技は疲れるよ……できればしたくないもんだけどなぁ」

「ホントにありがとね……しかも化け物なんて言われて……うちのお母さんがごめんね?」

「大丈夫!だって僕は……顔が暗いけど大丈夫?」

「だ、大丈夫だよ!」

 

パッと見てもわかるくらい暗い顔をしている。

絶対大丈夫じゃない顔だけど……

多分家族のことだよなぁ……?

 

「もしかして家族のこと……?」

「……っ!?い、いやそういうことじゃ……ないよ?」

 

百億%当たりの反応ですやん……

 

「もしかして嫌だったりした……?それだったらごめんっ……!」

「違うよっ!?あの反応で嫌っていうほどわかったけど私は最後まで愛されてなかったみたいだし!それに私の家族は須波家のみんなだよ!零さんも夜さんも先輩もいい人だし!」

「それは嬉しいけど……」

「だから気にしないで……!」

 

そうして朱莉ちゃんが立とうとする。

……ダメだ、これは絶対にお節介になる。

でも困った顔の友人をそのままにしておくのは絶対に違うっ!!

 

「朱莉ちゃん!ちょっとこっち向いて?」

「どうかしむぎゅっ!?」

 

朱莉ちゃんを呼び止め前から抱きしめる。

背的に朱莉ちゃんが座ってないと顔が胸に来ないからね!

ていうかこれを最善と判断したわけだけど……

……お酒入ってるからね!仕方ないね!

 

「こんな貧相な胸でよかったらいつでも貸すからさ?泣きたい時は泣いていいんだよ?」

 

自虐も交えつつ……本当に気にしてないからね!?……グスン。

 

「まどかちゃん……私……私っ!愛されたかった!!もっとお母さんやお父さんとお話ししたかったっ!!」

「そうだね……」

「私が何をしたの!?今まで私はずっとお母さんの言うこと聞いてきたのにいざとなったら捨ててっ!それに叔父さんのところに売ろうとしてたしっ!!お母さんもわかってたはずだよ!?叔父さんに酷いことされるだろうなって!!それなのにっ……!!もう訳がわからないっ!!うわぁあああああんっ!!」

 

それから朱莉ちゃんは声をあげて泣いた。

積もっていた思いをどんどん吐き出してくれた。

今まで大変な思いをしてたんだなぁ……

 

「大変だったね……ありゃ?」

 

泣き疲れたのか僕の腕の中で眠ってしまった。

一見解決に見えるがやることは残っている。

あの人たちから離してあげることはできたけど解決したわけじゃない。

それどころかこれからどうするかという問題が増えてしまった。

 

「……でも」

 

この安心しきったような寝顔が守れるならそれでもいいと僕は思う。

というか流石に眠いな……?

朱莉ちゃんをベットに寝かして……よしっ!急いでソファに行かない……と

 

 * * *

 

「んっ……」

 

今は何時だろう……

目が覚め、時間を見るために手探りでスマホを探す。

眠いなぁと思いながらも探していると……

 

むにゅっ

 

……むにゅ?

とても柔らかい感触が手の中からしていた。

何だろうこれ……?

掴んでいるもの正体を探るために掴んでみたり弄ってみたりする。

 

「んっ……んぅ……ひゃっ!?」

 

え……?

耳元で朱莉ちゃんのえっちな声が聞こえてきた。

……何で朱莉ちゃんの声が耳元でするの!?

だって僕はソファに向かう途中で寝ちゃったはすじゃ!?

一瞬で目が覚めた僕は急いで周りを確認しようと後ろを見ると朱莉ちゃんのでかいお胸があった。そしてそこには僕の手が添えてある……

……何でぇっ!?僕は床でぶっ倒れてるはずじゃないの!?

ていうか朱莉ちゃんの…… 触っちゃった!?これ大丈夫!?事案じゃない!?

警察にお世話にならない!?

「あ、あのまどかちゃん……?」

「ヒウッ……!?」

 

今度は僕に話しかける声が耳元で響く。

社会的に終わったぁっ……!!

 

「えっと、どうしたの……?」

「い、いやこれは事故で!?」

「……そうなんだ……私は気にしてないよ!寝ぼけてただけでしょ?」

「そ、そう!寝ぼけてたの!ごめんね!それじゃあ僕はお母さんの料理の手伝いしてくるね!それじゃあ!」

「まどかちゃんっ!?」

 

そして僕は着替えもせず逃げるように部屋を去った。

だって……仕方なくない!?

甲斐性無しって言われても仕方ない行動だけど焦っちゃったんだもんっ!!

……二十歳越えの男性がだもんって……結構きついな?

 

 * * *

 

「お、おはよう……」

「う、うん……」

 

現在家族揃ってご飯中。

とっても気まずいっ……!?

 

「何かあったの……?」

「「そんなことないよ!?(ですよ!?)」」

「そ、そう?喧嘩はちゃんと話し合うことが仲直りの秘訣だからね?夜、ご馳走様」

「お粗末様です……ふふっ」

 

あ、お母さん今僕たちの方見て笑ったな!?

まぁ多分心読まれたんだろうなぁ……

朱莉ちゃんは多分引いてるしそれで喧嘩って思われてるんだろう。

まぁ僕が一方的に気まずいだけなんだけどねー!?

 

「まふゆ〜?学校行く前に洗い物手伝ってもらっていいかしら〜?」

「いや遅刻する時間だけど……」

「もしもし恵梨ちゃん?今日少しまどか遅れるわ〜……はいこれで大丈夫よ〜?」

 

強引だよ!?

 

「わ、私やりましょうか?」

「いや朱莉ちゃんは普通に学校に行ってて大丈夫よ〜」

「わ、わかりました……」

「じゃあお話ししたいし私と一緒に行こっか?」

「先輩!?ちょっと力強くないですか!?」

 

黙々とご飯を食べていた悠がいつの間にか食べ終わっており、食器を下げると朱莉ちゃんの手を引いて学校に向かった。

そして現在キッチンにはお母さんと僕だけ。

 

「まどかちゃんって高校生位の子が趣味なの〜?」

「……どこからそういう話になったの?」

「心が焦ってるわよ〜?」

「そ、それは……」

 

言えるわけないじゃん!?

バレてるんだろうけどね!?

 

「それはもうバレっバレよ〜?心の声が大きいんだもの……それじゃあ久しぶりに女の子関連の助言かしらね〜?」

「確かに必要最低限しか知らないなぁ……」

「女の子同士ってちょっかいの掛け合いとかで結構そういうことするからあまり気にしなくってもいいと思うわよ?まぁ事故なら一言謝るくらいで大丈夫じゃないかしらね〜?」

 

確かに女子校だとそんな感じって聞いたことがあった気がする……

でも気にしないわけには行かないよね!

 

「お母さんありがと!あとで謝ってみる!行ってきます!」

「はい行ってらっしゃい……あの子が気にしてるのは事故って言ったことなんだけどねぇ……」

 

 * * *

 

「おはよ〜!朱莉ちゃんって今」

「まどかちゃんっ!体育祭すごかったねっ!あれってどうやってやったの!?」

「あれすげーかっこよかったぞ!?今度俺に教えてくれ!」

「あ!?お前だけずりーぞ!?俺にも教えてくれっ!!

「え、あ、え?」

「ちょっと男子!?まどかちゃん困ってるじゃん!大丈夫?男子って本当にバカだよねぇ?」

 

それは僕にも刺さる言葉だけど……?

ていうか現実にちょっと男子!って言う子いたんだ……

 

「えっと、朱莉ちゃんって今どこにいるか知らない?」

「朱莉?朱莉なら確か保健室行ってるはずだよ?確か例の日だか何だかって言ってたからあたしたちの分までお見舞い頼める?」

「保健室ね!お見舞いは任せて!あとホームルーム遅れるって先生に伝言頼める?」

「おっけ任せて!」

「ありがと!」

 

例の日かぁ……僕はまだなんだよなぁ……

辛いってよく聞くから怖いなぁ……

……でも朝大丈夫そうだったけどなぁ?

 

 * * *

 

保健室に到着っと……

まぁ一年教室からとても遠いから時間はかかったんだけどね?

 

「失礼します!ネロ先生いますか?」

「お、件のまどかか?どうした?お前もか?」

「いえ、僕はまだきてないんで……じゃなくって朱莉ちゃんきてるって聞いたんでお見舞いに来たんですけど……」

「あぁそう言うことか?なら手前のベッドで今寝てるぞ?」

「そうなんですか……心配なんで少し残っててもいいですか?」

「お?別にいいぞ?と言うか反抗したら先生から怒られそうなんであたしは基本指示には従うからな……?ちょっと待ってろ今茶を淹れる……」

「別にそんなことしませんよ!?あとお茶ありがとうございます!」

「それは助かる……いっつもあのヤンキー校長を止めてたら何故かあたしも怒られててな?

それでも私たちの身を案じてだから嫌いになれなくってなぁ〜?本当いい先生だよあの人は……」

「それは言っときますね〜?お母さん喜ぶと思うので!」

「やめてくれ!?普通に恥ずかしいからな!?」

「……」

「……」

 

気まずい!?

 

「よし暇だな?」

「いや先生は仕事の時間じゃないですか!?」

「だってやることはすべて終わらせてるからなぁ?書類は診察の合間に終わらせてるし……」

 

あ、そうだこの人本業お医者さんだった。

なんかタバコ吸ってたりダウナーな雰囲気のせいで忘れてた……

お医者さんがそれでいいの……?

 

「ていうか診察までの合間はカルテ関係の仕事はないんですか!?」

「ん?それは看護師に任せてるから無問題だぞ〜?それに恵梨から子供を見るだけでいいって言われてるからな〜」

「そ、そうですか……」

 

ん?なんか先生ずっと指で机とトントンと叩いているけど何かあったのかな……?

 

「うーん……あ、恋バナでもするか?」

「ブフッ!?」

「大丈夫か!?えっと、タオルタオル……あった!これ使え!」

「ありがとうございます……」

「じゃあ恋バナ開始だな?」

「だから何でそうなるんですか!?」

「やっぱり女子会と言ったら恋バナじゃないか?ちなみにあたしは……秘密だな」

 

あ、先生にも想い人はいるんだ……

それでも、それでも一つだけ言わせてっ!

 

「生徒に言わせようとして自分は言わないのどうなんですかそれ!?」

「だって……秘めといた方がいい想いだしなぁ?」

「そうなんですか?」

「一方的な片想いだしな〜?よしあたしは言ったぞ?」

「ひ、卑怯ですよ!?汚いっ!」

「大人はそういうものさ!元大人なのにわからないのかい?」

 

なんか名前に性格引っ張られてない!?大丈夫!?

 

 

 

 

 




えっと、朱莉ちゃん編続行です。
無理やり伸ばしたけど……大丈夫かなこれ?

とりあえずバトルシーンが少なくって現在栄養失調です。
描きたいけどイチャイチャ編始めちゃったし……
当分栄養失調だけどモチベ持つかなぁ……?
ただその分糖分はいっぱいあるから!許してくださいっ!

追記 サブタイトルの表記ミスってました……!やらかしたぁあああ!
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