ts吸血鬼が行くっ!   作:黒色火薬

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35日目 魔法少女マギアっ!……僕たちは何をやってるんだろう?

 

「とりあえず今僕たちはあいつらに把握されてないはず……だけどバレちゃうのは絶対に嫌だしなぁ……」

「じゃあ前に着てたあの喪服は?ほら、私の家に来た時のあれ!」

「あれ?あれは今……創れるっじゃん!?」

「じゃあバレないようにどこか部屋にっ……そこのトイレはっ!?」

 

あかりちゃんが指差した方を見ると女子トイレがあった。

ここなら問題はないはずっ……!

 

「朱莉ちゃん!3、2、1で行くよっ?」

 

そうして僕はタイミングを測る。

すると犯人たちが受付奥をのぞいているのが見えた。

絶対今しかないっ!?

 

「3、2、1……今っ!!」

 

強盗犯なのかテロなのかわからないけど犯人たちが目を離した隙に急いでトイレに走った。

……進路上に子供っ!?急いで止まらなきゃっ……ってうわぁっ!?

結果見事に、そして盛大にズッコケた。

 

「あぁん?なんだテメェらよぉ?逃げ出そうとでもしたのか?あ“ぁ!?」

「ち、違いますっ!?トイレに行きたくってっ!?」

「んな嘘通じるわけねぇだろうがぁあああ!?」

 

こけた音を聞きつけてか奥から男たちが出てきてしまった。

この場をなんとかする方法はないかっ!?

この場であの服になるわけにいかないしというかそしたら吸血鬼ってバレちゃうっ……!

というか子供が多いな……ないちゃってるし可哀想っ……!

……子供?

……あ、わかったっ!!

子供達を泣き止ませられて犯人を倒す方法がっ!

 

「朱莉ちゃんっ……!ちょっと僕に合わせてくれる!?尊厳は死ぬけどねっ……!」

「わかったよっ!……って今なんて言ったのっ!?」

「マギアトランスっ!」

 

僕が叫んだ瞬間、周りに桃色のキラキラした空間が出てくる。

次の瞬間一瞬で服が消える……がそこは謎の光で見えなくなっている。

そしてフリフリした可愛いを身にまとう。

もうわかる方はわかるだろう……魔法少女とかの変身バンクであるっ!

 

「正義の心は誰にも負けないっ!マギアピンク!」

 

朱莉ちゃんっ!合わせてっ!!

そう言う目線で見つめると顔を赤面させながら声高らかに叫んだ。

 

「ま、マギアトランスっ!!」

 

ここから先は僕がエフェクトをつけてっ……大きいお友達に体を見せないために特別バージョンの変身バンクにしたよっ!

そうして創造した服を目にも止まらぬ速さで着させる……

作った服は可愛くアレンジした白軍服。

ところどころシアン色のリボンがついていたりと少し可愛い。

 

「す、全ての悪は私が正そうっ!!マギアシアンっ!!」

 

「「二人は魔法少女マギアっ!!」」

 

朱莉ちゃんは軍服を見て正義感があり厳格な軍人のイメージの演技を始めた。

い、意外とノリがいいね……?

ただこの場では助かるっ!!

 

「おい悪党どもっ!!悪巧みなど私たちが許さんぞっ!!」

「そうよっ!悪いことをするのなら魔法の力で成敗しちゃうぞっ!」

「魔法だぁ?んなもんあるわけねぇだろ?なんだ薬でも決めてんのかぁ?」

「……シアンちゃんっ!銃を撃たせないように頑張ろうっ!!」

「それをするくらいなら……銃を斬るっ!!」

「へ?」

 

そうしてついでに造ってあげた軍刀で次々と銃身を切り伏せた。

うそぉ……?

いつもあなた後方じゃないのぉ……?

 

「く、くっそぉっ!?おいお前らぁっ!!怯んでるんじゃねぇっ!!いけぇえええ!!」

「流石にこの数は無理だっ!ピンクっ!!」

「ま、任せてっ!」

 

僕は魔法は使えないけど!?……いや物を造ることはできるな?

ならそれで魔法っぽいことができるんじゃ……?

拘束魔法を物理でやればいいんだから……

 

「お、おい!?なんだこの蔦はっ!?なんで地面から生えてるんだ!?お、おい離せっ!?」

「みんな捕まえたよっ!シアンちゃん後お願いっ!」

「……全員眠っていろっ!」

 

そうして軍刀を振る。

だが男たちに首は切れずに意識だけが刈り取られた。

ていうか演技力すごすぎない!?

僕もちょっとこわかったもんっ!!

 

「警備員さん今のうちにお願いしますっ!犯人は無力化してますので早くっ!」

「わ、わかりましたっ!」

 

そうして続々と犯人は拘束されていった。

その後警察が到着し連行された。

……さてどうやって収集をつけようっ!?

 

「みんなはこういう悪いことはダメだからなっ!それでは私たちは失礼する!」

 

そう言って朱莉ちゃんは僕の手を掴みそのまま空に飛んでいってしまった。

ちょっ、翼みられてるよ!?

 

「ていうか朱莉ちゃんっ!?演技得意だったの!?」

「昔お母さんだった人に習い事でさせられた時に少しやっただけだよ?そこは少し感謝かなぁ……」

「そっか……まぁ利用するだけ利用してポイってしたって考えれば大丈夫っ!」

「それ今の衣装から最もかけ離れた発言だけど大丈夫!?」

 

とりあえずニュースにならないといいなぁ……

 

 * * *

 

『お昼のニュースをお届けします。先日、神崎記念病院がテロリストに占拠された後魔法少女を名乗る二人組によって拘束されました』

「「ぶふっ……!?」」

「ふ、二人とも大丈夫〜?」

「……こんなこと出来る子俺は二人しか知らないなぁ?」

 

次の日の食卓でニュースをかけていたら昨日の事件のニュースが流れてきた。

い、いつのまにっ……!?ていうかあの状況の中スマホで動画撮ってたの!?

日本人っていつもそうですよねっ……!?私たちのことなんだと思ってるんですか!?

ほんと野次馬根性だけは一丁前の種族だよなぁ……!?

かく言う僕も日本人だけどね?

と言うかお父さんニマニマしてるし……

 

「それにしても可愛い衣装だね?これは誰が考えたの?」

「な、なんのこと?僕たちじゃないし知らないよっ……?」

「せっかくデザインがいいから潜入用の装備として売れるなぁとか思ってたんだけどなぁ?」

「確かに剛性もしっかりしてるようですし売れますねこれ……」

「まどか〜?私の権能覚えてるかしら〜?」

 

マティーまで!?そ、そこまでこの服可愛いのかな?

よくある魔法少女アニメっぽいやつにしただけなんだけどなぁ……?

朱莉ちゃんの服は銃を調べてた時に出てきた軍人さんの服がモチーフだしどっちかと言うとかっこいいじゃない……?

 

「……で、でもあれは仕方なかったんだよっ!院内で子供が泣いててっ……!泣き止ますにはあれしかっ……!」

「まどかちゃんっ……!」

「そうか……おいマティー、近くのコンビニでカツ丼を買ってこい」

「わかりましたローズ様……」

「……貴方?私たちは何を見せられてるんですか……?」

「お義母さんと娘達とその従者の茶番劇じゃないかな……?」

 

なんともカオスな状況になったが……まぁ正直に白状した。

まぁここでは嘘は通用しないしねぇ……

 

「ま、まぁとにかく……テロリストが銃を持っていたから倒すしかないかな〜ってねぇ……?」

「というか対人……出来るようになったんだね?」

「まぁあの時と比べたら色々出来るようになったしね?でも一番は……」

「一番は……?」

 

確かに人を殺してしまうことはもちろん怖い……

命を奪うことの忌避感もそうだしそれによって僕が人から離れてしまうという恐怖もある。

でも……

 

「…… 守りたいものを守れないことが一番怖いから」

「そっかぁ……それに早く気づけたならよかったよ」

 

そうして安心しきったようにソファに座り込んでしまった。

お父さん昔に何があったんだろう……?

 

 * * *

 

あれから数週間後、体育祭の盛り上がりも落ち着き日常に戻りつつあった。

なんか廊下でみんなが噂話してたけどなんだろう……?

 

「おはよ〜」

「おいまどかっ!最近この町でバケモンが出てるって噂聞いたか?」

「ば、化け物!?」

 

化け物という単語につい身構えてしまった……

でもここ数週間はローズと組み手して殺されたくらいにして特になんもしてないんだけどなぁ……?

 

「そう!なんでも人の血を吸い尽くすバケモンらしくてな?巷じゃ吸血鬼なんじゃないかって言われてるらしいぜ?」

「そんなのいるわけないでしょ!もしかして間に受けてるの?」

 

はい、すみません目の前にその化け物がいます……!

 

「まぁいるわけないけどな……でも被害者がいるのも事実なんだぜ?」

「被害者……?」

「そうっ!隣のクラスの女子の親戚もやられたらしいぜ?」

「そうなんだ……」

 

いつのまにそんなことが……

 

「お、まどかっちじゃんっ!妹は?」

「ローズ?ローズなら遅れてくるらしいよ?」

「そっかぁ……て言うかなんの話してたん?」

「最近噂の吸血鬼の話だけど……」

「やっぱり?それに関していい情報があるんだけど……最近暑いよなぁ……?」

「アイス帰りに食べにいく?朱莉ちゃんも誘っていい?」

「契約成立っ!えっと、うちのクラスの大澤っているじゃん?あいつ唯一の生還者らしいよ?」

「そうなの!?」

 

もしそうならその吸血鬼を倒すための大きな手掛かりになるかもっ……!?

 

「ちょっと話聞いてくるっ!」

「……あいつそんな噂とか気にするやつだっけ?」

「まぁ女の子ってそう言うの気になるもんだよ?乙女心がわからないと将来詰むよ〜?」

「うっせ……」

「みんなおはよう……なんかそこの二人いい空気だなぁ?」

「「はぁっ!?」」

 

* * *

 

教室の窓側の最後尾。

学生誰もが羨ましがる席に大澤さんは座っていた。

緊張するけど解決のため……仕方ないっ!

 

「ねぇ大澤さんっ!お話聞いてもいい?」

「ひゃあっ……!?すみませんすみませんっ……!」

「ちょ、大澤さんは何もしてないよっ!?」

 

もしかしてちょっと癖のある子なの……?

 




はい休憩(?)が終わりバリバリの戦闘編ですよっ!
悲鳴が好きな方や銃がお好きな方お待たせしましたっ!
いやぁこれで栄養失調も落ち着きます……

とりあえず感想と高評価よろしくお願いしますっ!
結構心の励みになっていますっ!

「雑な乞食じゃない……?僕でももうちょっとマシなの思いつくけどなぁ……?」

なんかまどか湧いてきましたが……ぜひ高評価と感想をばっ!
あと最近裏社会系+百合を書いてまして……ストックができたら投稿しますっ!
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