「吸血鬼って……嘘でしょ!?」
「いや、本当だ……この気配は絶対にそうだ……ただおかしいぞ?悪意がない……?ただ血を取りまくってはいる……どう言うことだ?」
「ん?どういうこと?」
僕はローズの発言に違和感を感じた。
「ん?あぁ、害意のことか?そうだな……私たち吸血鬼は二つの派閥みたいな物に分けられる。それは共存派か過激派かということなんだが……昔私が過激派に卑怯な手で殺されてからは過激派の天下のはず……それに人間社会に溶け込むなんて餌目的としか思えん……」
「で、でも……!被害報告なんて聞かないよ!?それに僕は来てからは短いけど前からいる悠からそんな話聞かないし……!」
「もしかすると頭がいい奴か……チッ、面倒臭いな……」
これを放置しておくことはできない……被害が出てくる前に何とかしなきゃ……
「手分けして探すぞ!聞き込みとかは任せたっ!私は権能や特異を使いながらお前と別の方を探すっ……!」
「ちょっとまったぁっ!?今は授業中だよ!?
「なんだそんなことかっ!?被害が増えれば共存の道が遠のいてしまうっ!それは避けなければならないっ!!元とはいえ祖国の主なんだ!国のためになることをさせてくれっ……!」
そうか……
ローズは王としての使命感があるんだ……
もう仕方ないなぁ……
「わかったっ!先生には早退したって言っておくからローズは行ってっ!」
「助かったっ!行ってくるっ……!」
その瞬間ローズの背中から羽が生えて飛び立ってしまった……
吸血鬼の羽ってコウモリのイメージだったけどローズのは翼みたいだったな……
* * *
放課後僕は周りに聞き込みをしていた。
ただいきなり吸血鬼と言っても信じてもらえるわけないから、異変はないかと言う形で聞き込みをしていた。
ただどの答えも全てNOだった。
(くそぉっ……次は教室探しまくるかっ……)
それから僕は教室を周りまくった。ただこの学校はとても広いから全部回れるかどうか……
数分後、僕たちの教室である1-Aについた……が中から物音がする。
恐る恐る扉の隙間から中を見てみると……
(え?嘘でしょ……?)
そこには背中からコウモリのような羽が生えた朱莉ちゃんがいた。
とても苦しそうな様子で悶えている……
でもやっぱり信じられない……いや信じたくない……
それにあそこまで優しくしてくれた朱莉ちゃんが人の血を吸う化け物だとは到底思えない……
いやこれも現実逃避なのか……?
なんて考えていると扉がガタッと激しい音を出して開いてしまった。
「だ、だれっ!?……まどかちゃん……?」
「あ、えっと……大丈夫?苦しそうだけど?」
「いや……いいよ、見ちゃったんでしょ?これ……」
そう言って羽を指差す。その羽は黒とも白ともいえない色で、灰色に近い綺麗な色だった。
「……うん、ごめんなさい……」
「……そっかぁ、まどかちゃんには知られたくなかったなぁ……」
そう言って酷くせつなげな表情を見せる……
「信じられないと思うんだけどね?私って吸血鬼ってやつらしいんだ……今までは何とか耐えていたんだけどね……?最近みんなをみると美味しそうだなって思っちゃって……!
それがどうしようもなく気持ちが悪くてっ……!うぅっ……何で私はっ……!」
「朱莉ちゃん……」
多分ローズの言った吸血鬼は朱莉なのだろう……
彼女は害意を持つどころかみんなに対してそう言う感情を抱いてしまったことに罪悪感まで感じていた。
ただこの口振り的に血は吸っていないのか?ローズは吸いまくっているって……
「教えてくれてありがとう……大丈夫だよ……」
「何が……大丈夫だって……?まどかちゃんはこれわからないよねっ……!なんでいえるのさっ!」
これは……言わないとダメだ。
言わなかったら無責任な人になってしまう。
覚悟を決めるか……
「僕も一緒だから……それで苦労したことはたくさんあるつもりだよ?」
「え、もしかして」
「そうだよ?僕も一緒、吸血鬼だよ?ケースは特殊だけどね?」
「え、嘘」
「ホントだよ?権能も見る?」
「え?権能?何それ?」
「え?知らないの!?」
「え、ごめんなさい?」
嘘でしょ!?権能を知らないの……?てことは犯人は朱莉ちゃんとはべつの吸血鬼っ!?
「それで権能って一体『オマエハドッチダ?』……え?」
朱莉ちゃんが困惑の表情を見せた瞬間腕が吹き飛んだ。
「きゃぁぁぁぁぁぁあああ“あ”あ“あ”あああああっっっっ!?」
「朱莉ちゃんっ!?このっ……!クソ野郎がぁっ……!」
え?なんだって?お口が汚いって?そんなこと言ってられるかぁっ!?
て言うか犯人はどこだっ!?
辺りを見渡すと教卓に黒いモヤみたいなものが浮かんでいた。
『オマエハドッチダ?』
「人の腕吹き飛ばしておいてそれか!?」
『……ソウカ……』
そう言って黒いモヤは消えていった。
くそっ……絶対見つけ出してやるっ……
でもまずは朱莉ちゃんの治療が優先だっ……
「朱莉ちゃんっ!!大丈夫っ!?」
「………」
「くそっ……失血で意識がっ……まずは腕をくっつけないと……」
そう言って近くに落ちていた朱莉ちゃんの腕を切断面にくっつける……
吸血鬼の回復力なら何とかなるはずっ……
だが腕はくっ付かなかった。
何でっ!?僕はともかく普通の吸血鬼のマティーは何とかなったのにっ!?
「それは権能と特異の力だからだ馬鹿者め」
「ローズっ!!」
後ろからローズが歩いてきた。
「説明が足りなかったな……私吸血鬼全員が超回復を持ってると思ったら大間違いだ。
もしそうだったらあいつは不死身の特攻兵団でも作って人間世界に侵略してるだろうな。
私やお前が回復できるのは創造のおかげ、マティーは特異と言う力のおかげだ。
あいつはああ見えても有能な吸血鬼だからな……」
「と、特異?」
「そうだな。一人一個持ってるものが権能なら才あるものしか持たないものが特異だ」
「???」
「要するにゲーム?で言うところの魔法とスキルの違いだと考えてくれ……」
「わかったけど……だったらどうしたらいいの!?このままだと失血で……!」
「いや、私の権能を忘れたのか……?事実改変すらもできる創造だぞ……?」
「あ……」
「忘れてたな……?仮にもお前の命を救った力なんだが……」
「ごめんっ……!でも今は朱莉ちゃんを助けてあげてっ!!」
「わかったが……あとで説明しろよ?」
「わかった……!」
よかったぁ……これで朱莉ちゃんを助けてあげられるっ……!
「ん……?傷は治ったが……もしかしてっ!?」
ローズはいきなり慌てたかと思ったら、手首や首元に手を当て脈を測っていた。
え、もしかして嘘でしょ?
「おいまどか……」
「言わないで……」
「もう、こいつは……」
「やだ……言わないで……」
「……息も脈もない……死んでる」
「言わないでってばぁっ!!」
「おい、落ち着け……」
「て言うか、事実を作れるなら死もなくせるんじゃないの!?」
「無理だ、いくらこの力でも死は取り消せない。あと私の復活の場合は冬眠が近いな。だから私の事例を上げようとしても無駄だぞ?」
「くっ……」
やっぱりダメなのか……?
いや諦めてたまるかっ……!?
僕は朱莉ちゃんの隣で座り込み、創造を使った。
権能が解釈っていうなら、できるはずっ……
「ぐっ……ぐぎぃっ……!!」
頭が熱い
「それでもっ……!!」
あつい、ふっとうしてるみたいだ
「助けたいんだぁっ……!!?」
ぶつんっ
何かが弾けた
その瞬間に僕は倒れ、意識が飛んだ。
感想をぜひください!モチベになります!(露骨な感想稼ぎ)
あと誤字などがあればご報告ください!
はい、実は朱莉ちゃんは吸血鬼でしたー!
でも皆さんも薄々勘付いてはいたんじゃないですかね?
だって鬼灯でオニの感じがあるので……いい伏線でしょ〜?
はいすみません……偶然です……
あとまどかの口調を男寄りにしたのを見てキャラ崩壊か?と思われると思うので説明します!
実はこの先の展開のためにかっこよくしてもらいたいんですよね……理由は……
まぁこの先はぜひお話をご覧いただければと思います!
続きもぜひお楽しみください!
あ、あと感想と評価を頂けたらな〜なんて……はいすみませんわがままでしたぁっ……
主人公はどの武器を使って欲しいですか?
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ナイフ
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槍
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銃
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その他(内容は感想欄にお願いします)