メタルギアの世界に転生したので少しでも救える人を救いたい。   作:名無しのダンボール兵

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マザーベースにて

MSFの生き残りや、生き残った者たちから話を聞いていたマザーベース兵たちからの歓待を受け、アオイはマザーベースへと到着した。

ヘリから降りてマザーベースの甲板へその足を付けたその時、横から声が掛かる。

 

「……久しぶりだな。アオイ」

「そうだね。久しぶり、ミラー」

 

サングラス越しに懐かしげに目を細めたミラーに、アオイはにこやかに笑って軽く手を振る。

そして、ミラーの方へと歩み寄る途中で彼女の左足が不自然に止まる。

少し驚いたような顔をしながらよろけたアオイは

 

「……おっと、少し待ちたまえよ」

 

と言って、左足の付け根を少し弄る。

すると、左足が以前のように動き出す。

 

「──お前、左足まで……」

「正確には両腕両足だよ。でも、機械に変えた方が案外扱いやすかったし、これは怪我の功名だね」

 

何も気にしていないように笑う彼女の言葉に答えるように、彼女の両腕の表面が一瞬だけ色彩を失い、その下にあった冷たい金属の光を露わにした。

そんな彼女へ、オセロットが背後から声をかける。

 

「そのうち全身金属にしそうな勢いだな。鉄の魔女(アイアン・ウィッチ)は強ち間違いじゃないのかもしれん」

「……ボク、その渾名はダサくて嫌いだなぁ」

「命名者にネーミングセンスがなかったんだろう。勝手に付けられるコードネームは往々にしてそういうものだ。諦めろ」

 

その言葉にがっくりと肩を落としながらも顔を上げて周囲を見回したアオイは

 

「まぁいいさ、それはそこまで気にすることじゃあない……研究開発班はあっちだね?早速行ってくるよ」

 

そう言って歩き出したアオイの背中をミラーは

 

「相変わらずのマイペースだな。……随分と懐かしい」

 

そう言って笑いながら見送った。

 

──────────

数日後のこと、マザーベースの人気のない一角にて

白衣を脱いだ白いシャツだけの姿で静かに海を見ていたアオイの背中に、突然ガチリと冷たい塊が押し当てられる。

それは、リボルバー拳銃「TORNADO-6」の銃口だった。

 

「─────なんの真似かな?オセロット?」

「お前は今、()()()()知ってるんだ?」

「全部さ。全部知った上で、BIG BOSS(ボクたちのボス)に協力すると言っているんだよ。わからない?」

「……そうか、ならいい。くれぐれも、お前の知るソレを口にするなよ。いいな?」

「あぁ、心得ているよ。それよりも、彼によろしくね」

 

そう言ったアオイは、片手に抱えていた白衣を羽織ると、自らの研究室へと歩いていった。

彼女は既に、物語を知る〝だけ〟の傍観者ではなくなっていた。




MGSVは人生で初めてプレイしたメタルギアなこともあって、どうしても長くなってしまいます。
もう少し続くのでよろしくお願いします
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