長い!という方は読まなくても本編は特に問題なく読めると思うので飛ばしても大丈夫です。
世界観の詳細を知りたい方向けです。
世界観
日本ウマ娘トレーニングセンター学園
表向きは、レースを走るウマ娘達を育成する専門学校となっている。
勿論、レースのトレーニングも行われてはいる。
しかし、この学園には裏の顔がある。
ウマ娘達は、人間とは大きく異なる部分がある。
身体能力。
これが一般的に知られている大きな違いであり、ついで見た目も、耳や尾の存在に違いがみられる。
だが、最も大きな違いがあるのだ。
それは、魂の形。
異世界からその名を受け継ぐ彼女達の魂は、人間とは違う特殊な形をしているのだ。
故に、見える。
見えるはずのないものが。
故に、授かる。
人智を越えた能力を。
呪霊、それは、人ならざるもの。
人の恨みや後悔、恥辱といった負の感情が集積し、形を成して、意志を持った存在。
呪霊は、人を襲うが、基本的に、人の側から見えることはない。
だが、一部の人間と、ウマ娘は違う。
彼らと、彼女らは、呪霊を視認することが出来、更にその一部は、呪術を扱う才能を有している。
呪霊は呪術、もしくは呪術の力の源たる呪力によってのみ祓うことが出来る。
そうした、人間ならば極一部の限られた人間にしか見えない呪霊を、ウマ娘は逆に殆どの者が視認出来る。そして、呪術を扱える者の割合も、人間より圧倒的に多いのだ。
魂の違いが影響していると考えられているが、詳しいことは今も不明だ。
そうした呪術の才能があるウマ娘達に、呪術を教えることが、日本ウマ娘トレーニングセンター学園、通称トレセン学園の裏の顔、なのだ。
だが、呪いのことは基本的に秘匿されている。
何せ、人々の恐れが呪霊を生むからだ。
人々が呪いのことを知れば、呪霊の発生数が多くなる。そうなれば、徒に被害者は増やすだけとなってしまうだろう。
だから、公には出来ない。
しかし、ウマ娘の殆どは呪いが見える。
故に、彼女達には特別な措置が取られていた。
昔は、ウマ娘達の影響で、呪いは比較的知られた存在となっていたが、現代へと進むにつれ、呪いの発生を抑制するために、秘匿が重視されていったのだ。
現代では、ウマ娘達には6~8歳までに、特別に呪いについて教え、秘密にするよう指導される。
そして、術式を持つ者は、才能や本人の希望に応じて各地の地方、中央のトレセン学園若しくは呪術高等専門学校へ進学する。
トレセン学園は、呪術高専とは異なり、元はウマ娘達の本能、走ること、に重きを置き、レースで勝つことを目標とした育成を行うだけの学校であったのだが、数十年前に、日本の呪術界のトップと言える呪術総監部の要請によって、呪術を教えることが義務付けられたのだ。
しかし、現トレセン学園理事長の強い要望によって、呪術を専門としたい、という希望が本人からない限り、ウマ娘達は、本格化を迎えてからのおよそ三年間、ジュニア、クラシック、シニアの一年目まではレースにのみ注力することが認められている。
呪術総監部への建前としては、基礎体力等身体能力の向上に注力させる必要性を、レーストレーニングによって解消する。
そして、レースは国民の歓楽として重要な位置を占めている為、レースへ注力させ、より高いレベルのレースを届けることで、人々に、興奮や熱狂といった正の感情を想起させ、負の感情を僅かにでも減らすことで、呪霊発生の抑止に貢献する、という名目が取られている。
勿論、レースでは呪力や術式の使用は禁止されており、それを監視する要員が各レースに配置されてもいる。
そして、四年目以降、希望如何に関わらず、最低限の呪力操作を身につけることが義務付けられており、その後本人の希望に基づいて呪霊を祓い、人々を守る呪術士となるか否かが決定される。
これが、ウマ娘達に取られている特別な措置だ。
これは、そんな世界のトレセン学園において、レースと呪術に打ち込む、ウマ娘達の物語。
予約投稿してあるので明日朝から順次物語が投稿されていきます。