グレンタウンに生まれたから町を噴火から守りたい。 作:ヒノウジ
船での移動の最中にも、周囲に別の地方のポケモンがいないかをチェックしていたらしく、カツラさんやジムトレーナー、一部の調査員は船から周りを見回していたようです。
父は、調査員の方々とカメラの情報をチェックする準備を進めていました。
そして、ふたご島に到着しました。
カツラ「それでは、事前に決めていた通りの班に分かれて、ふたご島の内部のカメラの情報の回収と設置場所の移動を開始する。周囲のポケモンの様子を確認する班も、すぐに行動を開始せよ。」
調査員・ジムトレーナー「はい。」
カツラさんの号令の調査員とジムトレーナーの方々が動き出しました。自分は、父と共にこの場に残りました。
調査員主任「それでは、周囲の確認を行うためのポケモンを出して、調査を開始しましょう。」
調査員主任がそういうと、父を含めた調査員の方々がボールからポケモンを出しました。
父「出てこい、プテラ」
調査員1「出てこい、オムナイト」
調査員2「出てこい、カブト」
なんと、出てきたポケモンは化石から復元されることで手に入るポケモンたちでした。確かに、父は研究所に勤めていることは知っていましたが、まさか化石からポケモンを復元する研究所で働いていて、しかも、機械が完成しているとは思いもしませんでした。
父「驚いただろう、まだ詳しいことは話せないが、化石から復元して復活した太古のポケモンたちさ。まだこの技術は発表されていないが、オーキド博士との研究が終わり次第、一部の信頼できるトレーナーに声をかけることになっているんだ。」
「すごい!?かっこいい。」
カブトやオムナイトは、小さくてかっこいいよりもかわいく思いましたが、それ以上にプテラの大きさとかっこよさに圧倒されました。
調査員主任「それでは、カブトとオムナイトは水中から、プテラは空から周囲に本来生息していないポケモンがいないかを確認してきてください。」
父・調査員1・2「プテラ、カブト、オムナイト、それぞれ行動開始。」
事前に説明していたのか、プテラは空を飛び、カブトはとオムナイトはそれぞれ右と左から水に潜っていきました。
父「トウジも周囲のポケモンたちを確認して、欲しいポケモンがいたら言うんだぞ。問題なさそうなら捕まえてやるからな。」
父さんは嬉しそうに言いました。
「ありがとう、父さん。」
そう言って、父さんはカメラの情報を確認する準備をし始めました。僕は周囲のポケモンを確認しました。
「(ふたご島に上陸しているポケモンには、クラブが多い。海の方を確認してみよう。)」
海に近づいてみるとメノクラゲが浮かんでいるのが見えました。
「(海にあまり近づくと危ないけど、海の中も確認してみたいな。)」
「父さん、海の中って見ることってできる?」
父「ああ、海の中なら、船からカメラを沈めてみると、専用のモニターで確認できるぞ。」
父さんは、そういうと船の中の、底の方の一室に案内してくれました。
父「ほら、この蓋を開けると海につながるから、専用のカメラを沈めてモニターから海中のポケモンが確認できるぞ。俺は作業があるから先に戻るぞ。」
「うん、わかった。ありがとう。」
海の中のポケモンを確認してみると、メノクラゲやドククラゲ、トサキント、アズマオウ、ニョロモ、ニョロゾ、ヒトデマン、タッツーが泳いでいるのが確認できました。
「海の中を泳いでいるポケモンはきれいだ。」
海の中のポケモンをしばらく確認したら、カメラを回収して船から出ました。
船から戻ると、父さんと調査員が周囲の確認をしていました。
父「戻ったなら、ふたご島の洞窟の中を少し確認してみたらどうだ?」
「うん、洞窟の中を見てくるね。」
そういうと、洞窟の中に急いで入りました。洞窟の中に入ると、ジムトレーナーと調査員が上の方でカメラを取り付けていました。
「(カメラの位置を変えているから、邪魔をしないように声をかけるのはやめておこう。)」
そう思って、洞窟の中でも比較的周りを見回すことができそうなところに移動しました。
「(洞窟の中では、パウワウとジュゴンが身を寄せ合っていたり、コダックが調査員やジムトレーナーを珍しそうに見ながら歩いていたり、ゴルダックが洞窟内の水を泳いでいるな。他には、ヤドンが水辺で寝転がっていたり、クラブが泡を吐いていたりしているな。)」
思ったよりも、周囲の様子が確認できたので、夢中になって周囲のポケモンを見ていました。洞窟の中は寒かったがそれ以上に、氷によってきれいな景色になっていました。思っていたよりも時間がたったため、野生のポケモンに近づかれる前に洞窟から出ました。
洞窟から出ると、父さんや調査員の方が一人もいませんでした。
「(夢中になって、大分時間が経っていたか。父さんも調査員の人もいなくなっていることから、別の地方のポケモンが見つかったのだろう。)」
少し待っていると、プテラが飛んでくるのが見えました。すると、プテラは僕の隣に降りると、どこかに案内するようなしぐさをしました。
「(まさか、みんな別の地方のポケモンを回収して出払っている間にもさらに別の地方のポケモンが見つかったのか!?)」
なかなか動こうとしない僕に焦れたのか、プテラは僕を咥えると背中に乗せました。
「うわ、何をするんだ!?」
僕を背中に乗せると、プテラは飛び立ちました。
「うっ、意外とゆっくりだけど、地面が遠くて怖い!?」
落ちないようにしっかりと捕まりました。下を見ると怖かったので横に目を向けると、父さんが乗っているジュゴンが見えました。
「(そうか、ポケモンの回収はプテラに乗って移動せず、泳げるポケモンに乗って移動していたのか。父さんの案内が終わったプテラは、すぐに周囲の確認に移って、別の地方のポケモンを見つけたのか。他の調査員も、カブトやオムナイトから報告が来て確認しに行っていてまだ帰っていなかったのか。)」
誰もいなかった理由を考えていると、プテラが高度を下げていきました。
「(そろそろ、別の地方のポケモンがいる地点に着くのか。)」
前を向くと、そこには、小さな岩が海からかろうじて出て陸地になっているところでした。
「(なんだ?丸っこくて、青に白い点が見える。……まさか!?あのポケモンは!?)」
陸地に降りると、はっきりとわかりました。このポケモンは、ホウエン地方に生息しているはずのタマザラシでした。
タマザラシは丸まっていて、とても怯えている様子でした。
「(見知らぬ場所で、プテラのような怖いポケモンに近づかれたら怖いよな。どうにかして安心させないと。)」
そう思いまずは、かがんで目線が合うようにしました。
「大丈夫だよ。怖くないよ。」
そう言いながら少しづつ近づいていると、顔を隠しながらその分離れていきました。
「(やっぱりおびえられているな。名前を呼ぶと安心するかもしれない。周りに人がいないから呼んでも問題ないと思うけど、どうしようか?)」
どうしようか悩んでいると、見た目からタマザラシに近いニックネームで呼べば、安心させた後、ふたご島に戻った後にも呼び掛けても自然になると思いました。
「(そういえば、タマちゃんなら、見た目からそう呼んでいると思ってもらえるし、名前に似ているから安心してもらえるかな?)タマちゃん、大丈夫だよ。怖くないよ。」
そう言って近づくと、顔を上げてくれました。
「(よし、少しは警戒を解いてくれたか。しかし、間近で見るとほんとにかわいいな。)タマちゃん、おいで。怖くないから。」
その、かわいさに頬を緩めないようにしながら少しずつ近づいていきました。
「(ゲームでもかわいくて必ず捕まえていたし、3Dになって、実際に動いている姿を見るととってもかわいかったが、実物はそれ以上にかわいいな。)タマちゃん、安全なところに連れて行ってあげるからおいで。」
そう言ってゆっくりと近づくと、捕まえることができました。
「(何とか、警戒を解くことができたな。やっぱり名前を呼ぶのは効果的なのか。そういえば、プテラはどうしているんだ?)」
そう思い、振り返ると、プテラが佇んでいました。
「(指示がないから、動かないのか。しっかりと訓練されているんだな。なら、タマザラシと一緒に乗せてもらって、ふたご島に戻ってもらえるかな?)プテラ、ふたご島まで乗せていってもらえないか?」
そう尋ねると、鳴き声を上げて背中を見せてくれました。
「(これは、乗っていいってことか。子供である自分の指示も聞くとは、予想以上にしっかりと訓練されているんだな。)タマちゃん、今からプテラに乗って安全なところまで運んでもらうが大丈夫か?」
そう尋ねると、タマザラシはうなずきました。
「(鳴き声を上げないのは心配だが、プテラに乗せてもらうのは大丈夫そうだな)それじゃ、プテラに乗るぞ。」
プテラに何とかよじ登ると、タマザラシが落ちないように、プテラの間に挟むようにして、乗りました。
「プテラ、ふたご島まで飛んでくれ。」
そう指示を出すと、プテラは鳴き声を上げて飛び立ちました。
どこで区切ればいいか、難しいですね。
小説を書き終わった後、自作したハチミツクッキーを食べると少し疲れがとれまました。