僕のカルデア日誌   作:kanaumi

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あけましておめでとうございます。新年になりまして一月が経ちますね。新規ブーストが切れてしまい、投稿速度も落ちてしまいました。申し訳ないですが、これからもよろしくお願いします。


ローマでの一幕⑤ 孔明の巧妙な罠

 

「よし、準備出来たな!皆の者、我ら新生ローマ軍は敵地に挑む!これまで以上の激戦となろう。だが、我らはローマ軍であるが故に最強である!我らの他にローマを語る敵に真のローマを魅せようぞ!」

「「オオオオオオオオオオッ!!!!!」」

 あの島で手に入れた情報を元に荊軻が偵察を行い、女神ステンノが示唆した場所に、まるでもう一つのローマのような都市を確認した。情報が正しいのであればそこが敵の本拠地だ。その報告を受けたネロは、今一度進行作戦を実行する決断をした。

 そこからは早かった。新生ローマ軍を再編し、各地で戦っていたブーディカ、スパルタクスも呼び、「いよいよ、何だね」「いざ、叛逆の時!!」本拠地目指して進撃する。道中には連合兵士が何度も立ちふさがるが、サーヴァントのような特記戦力はいなかった。それ故にサーヴァントのいる此方を、止める術は無かった。が、数だけは多く、消耗も懸念された。そこで数には数と、前方を厚くする隊列に変更した。幾度の襲撃を超え、ガリアの先へ進軍する。順調に進み、ネロにも笑顔が見え始めた頃、異変は起こった。

 

 険しい顔の伝令が後方から走って来た。伝えられた内容は、後方からの敵軍出現したこと。それに伴い呂布とスパルタクスが自軍から離れて戦闘を開始した事だった。「おお圧制者よ! 汝を抱擁せん!!」「───!!」元々、バーサーカーの二人は戦闘が始まると周り気にしなくなり、連携に何ありなので温存しておく為にも後方待機だった。今回はそれが仇になり、後方からの攻めに二人が動き孤立してしまった。一応、それに対しての警戒で茨木と金時に近くにいて貰っていた。しかし、前方からの敵が多かった為に前に来て貰っていた。そこを付かれた形だ。バーサーカーの二人には本拠地での突破役をお願いする予定であり、此処での消耗は本望では無い。「…腕の良い軍師がおったか。抜かったな、幾度の襲撃はこれが狙いか」スカサハはそう言っていた。悔やんでも仕方ないと、急いで援護を向ける。金時と茨木に再度、お願いした。2人の活躍もあって、救助は思いの他すぐに完了した。その報告を聞いて、拍子抜けとも思ったが、今度は前方から敵影が現れた。しかも、サーヴァントだった。巨大な象に乗る男(ダレイオス三世)が突進まがいの攻撃を仕掛けて来る。

「くぅう、マシュちゃん!」

「はいっ!」

「ごめん、二人共頑張って!」

 奇襲に対して、ブーディカの宝具が僕らを囲んだ。約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)。展開された戦車とマシュの盾が突進を正面から受け止めた。

「大丈夫です!それよりも上のサーヴァントを!」

「うん、何度もごめんね。茨木、金時、スカサハ!」

「おう、大将、此処はオレっちらに任せな」

「クハハハ、こんな物、大江の山の方が大きかったぞ!」

「金時、茨木はもう行っておろう、お前も急げ」

「スカサハの姉御は厳しいぜ、まったく」

 軽口を言いつつも、軽快に象を登っていく3人を見送る。

 

「なら、俺達は下の雑魚だな!」

「モードレッドの宝具で一掃出来ないの?」

「そういうリップの宝具でも良いじゃねえか」

「うむ、余にも華を持たせよ。最近は政務ばかりで動いておらんのだ!」

 言い合う2人にネロが絡む。

「…そうだったか?」

「…いえ、記憶に無いです」

「まあまあ2人共、僕も見てないけど、ネロもやる気出してるし、ね」

「まあ、良いか、よっしゃ行くぞリップ!」

「…モードレッドは単純?考え無し?」

「うっせ、バーカ」

「ム、バカって言う方がバカだもん」

 ブーディカとマシュによる尽力で被害を抑え、金時と茨木とスカサハが象の上で、サーヴァントと打ち合う。

「───!!(イスカンダルゥゥゥ!!)」

「なんだ、吾を見ておらぬと?舐めた真似をする!」

「いや、バーサーカーだからじゃあ」

「金時よ、ぼさっとしとるなよ!ゲイ・ボルグ・オルタナティブ!!」

 その足元に展開される死霊兵士をリップとモーさんとネロが対処した。

「何度も何度も、うっとおしー!!」

「オラァ、ネロも乗れよ!逆巻く波濤を制する王様気分(プリドゥエン・チューブライディング)!!イヤッホーィ!!」

「ウムウム、良いぞ、良いぞ!余に乗れない波はない!ゆけぇ!海馳せる終幕の薔薇(ファクス・カエレスティス)よ!!」

 トドメとなったのは、呂布の宝具軍神五兵の一撃で象ごとサーヴァント(ダレイオス3世)を討伐した。

 戦果で言えば大勝利だが、敵地に着く前の消耗としては無視出来ない。その上、先程の後方からの攻撃であったりと、今までとは敵の攻め方に変化が見られるとウチの首脳陣は言う。さっきのサーヴァントが指揮取っていたのなら、話は楽だった。しかし、スカサハは恐らく違うと言う。ロマニ達管制室でも恐らく違うという意見が多かった。理由としては、霊器がバーサーカーであり、一般的なバーサーカーの特徴と一致しているからだと言う。茨木等が特殊な例で、一般的にはバーサーカーは狂化スキルによって人間性の喪失が多く策略はおろか意思疎通すら厳しようだ。なら、策略家が別にいる事になるが、発見は出来ていない。

「…フム、マスター。儂が単騎で探すか?部隊を別けるよりかは良いと思うが」

「うーん、スカサハなら足も早いから適任なのかな?」

「うむ、カルデアのマスターよ。余も今、部隊を別けるのは得策で無いと思うぞ」

 スカサハの提案に一番はじめに乗ったのはネロだった。

「そうだね、下手に別けて敵に囲まれるのは勘弁かな。さっきみたいにスパルタクス達の弱点を突いてくる敵だしいね」

「なんだ、儂の心配か?ならば、モードレッドもつけるか」

「おい、オレを特典扱いするな」

「先輩、私もスカサハさんにお願いする方が良いかと」

 マシュも賛成の様子だった。

「…ロマニ達は?」

『僕達かい?……そうだね、相手はとても頭が切れるみたいだし、奇襲で頭を叩ければ大きいと思うよ。こっちの情報的にもスカサハにお願いするのは良いってなるかな』

「なら、スカサハとモーさんに頼むよ。ネロ、それで良いかな?」

 皆の声を聞いたあと、僕は2人にお任せすることにした。素早く動ける2人なら適任だろう

「うむ、いっそ余達を囮にしてしまうのも良いな。カルデアのマスターよ、それで行くぞ!ブーディカ、各隊に通達だ!」

「はいはい、スカサハさんよろしくね」

「うむ、受けたまった」

「オレも行くからな!?」

 そうして、スカサハとモーさんによる捜索及び奇襲の作戦が始まった。霊体化した2人を見送った僕等は、ネロの言葉通りにわざと目立つように部隊を編成して、先程よりもゆっくりと進軍した。

 

〜スカサハとモードレッド〜

 霊体化で荒野を駆ける2人。ふと、疑問に思ったモードレッドは前を駆けるスカサハに問いかける。

「スカサハ、そういやあ何でオレだったんだよ。茨木やリップもいただろ?」

「何、偵察中にマスターが襲われた時の保険だ。その点で2人は守護も得意だろうからな。それに茨木は兎も角、パッションリップは捜索自体は苦手であろう」

「オレのプリドゥエンじゃあ、守れねえってか?」

「お主は守りよりも攻めが得意であろう?個ならそれで良いが総である今は向かん、それだけだ」

「へいへい、オレはどうせ暴走列車だよ」

「…なんだ、誰かに言われたのか?まあ、拗ねるなカルデアに戻ったら特訓を付けてやろう。それは船であり盾だったな。ならば本来の役割(盾の方)が出来るように、びっしりとな」

「…まずっ、藪蛇、か?」

「フフ、最近はマシュもやる気を出しておるからな、身体も強者になれるように厳しく鍛えるか」

「あー、確定かよ〜!」

「ム、森か、行くぞ!」

「うへ、……はあ、ああ」

 荒野を越えて、森を駆ける2人。心無しか気分を落しているモードレッドにスカサハは見向きせずの進む。そんなスカサハを見て、モードレッドは生贄候補を考えるのだった。

 

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