僕のカルデア日誌   作:kanaumi

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時間が空きましたがかけたので投稿します。


オケアノスでの一幕② こしょこしょ話は他所でしましょう

 

 次の日、海賊島に向かう為の舟を造る事になった。造り方は以前の無人島脱出の時と同じだ。木をジークフリートに斬って貰って、モーさんとメカエリチャンが運んで、スカサハが主で残りのメンバーで組んでいった。昼に差し掛かる位で舟は完成した。船が出来たので出航しようとしたけど、海賊島が遠かった時の事も考えて、明日出航となった。

 

 次の日、早朝僕等は海に出た。航海士はカルデア側が担ってくれるから僕はモーさんの手を借りて舟を動かすのだ。幸いな事に、目的の海賊島はすぐだった。そして、僕達は海賊島に降り立った。降り立ったのだけど、いきなり海賊島の洗礼を浴びる事となった。理由とかは不明不明だけど、海賊っぽい人達が何かわらわらと襲いかかって来たのだ。剣やら銃やらを構えて襲って来た。が、数秒後には地に伏していた。流石にサーヴァント相手は荷が重かった。その1件から僕等を遠くから見るのみで襲って来なくなった。

 さて、何がともあれ海賊島に到着した僕達は、今後の動きの為に情報を集める事になった。僕とマシュとロビンはハロウィンの教訓から酒場に、スカサハとモーさんとジークフリートは島を探索するみたい。メカエリチャンは一先ず舟の見張りを頼んだ。

 

「酒場って、此処だね」

「ああ、いかにも海賊が好みそうだ、偏見だが」

「特異点の事をしっかりと聞き込みましょう!先輩、ロビンさん!」

「嬢ちゃんは元気ですねぇ」

「うん、それがマシュのいい所だよ」

 張り切マシュを先頭に僕等は酒場に入る。中は、ゲームとかでイメージされる酒場で、ハロウィン特異点の酒場とは樽の量が違い、此方の方が何割と多い感じだ。そして、飲んでる客も違った。流石は海賊島と言われるだけあって、見える限り海賊ばっかりだ。酒や肉を貪り笑い合う彼らを見て、少し臆してしまうのは僕の気性の問題かな。でも、話を聞かない事には特異点の情報は手に入らない。マシュとロビンもいる事だから少しは強気に行けるかな?

「マスター、ちょいと知り合いと言うか顔見知りが居たんすよ、アレに声をかけないですかね?」

 そう言ってロビンは酒場の隅を指差す。そこには酒を呑み交わしている女性の海賊とおそらくその子分だと思う一団だった。

「あの女海賊はオレの記憶が正しかったら、フランシス・ドレイクって海賊なんすよ」

「フランシス・ドレイク?」

「…!フランシス・ドレイクと言えば、世界を開拓した偉大な英雄の1人でかの有名な太陽を落とした海賊と言われている人ですね!」

『ああ、現代じゃあ海賊と言えばフランシス・ドレイクと挙げる人だっている位には有名だね』

『黒髭って言う人もいるけどね』

『フランシス・ドレイク………ああ、彼女ですか』

「太陽?…えー、本当に?」

 海賊が太陽を?ちょっと想像できないなぁ。でも、カッコいい。

「…えー、太陽というのは空の太陽では無くてですね、当時のスペインが別名『太陽が沈まない王国』と呼ばれていた事が由来でして…」

『まあ、歴史って盛っていたりするからね。本当に太陽を落としたって書いてあっても魔に受けすぎない程度に考えても良いかもね』

『おいおい、英霊と言う存在が居るんだからそんな呑気な考えはいかがな物かな』

「……で、そのドレイクさんはどうなの?」

『うーん、なんとも言えないね。残っている物でも詳しくその人を書いている物は少ないからね。でも、海賊ではあるから無条件に信頼もできないかもね』

「まあまあ、取り敢えず話かけて見ましょうや。なぁーに、海賊っていうのは街の役人よりかは御し易い物ですよ。何より、オレの知っている彼女だったらそう酷い事にならないと思いますからね」

「まあ、そうだね、話しかけてみようか」

「お、話は纏まったかい?いやぁー、どこの何奴がアタシの噂をしてんのかが気になったから来てみたが、なんか面白そうな雰囲気だねぇ」

「え、あ、ドレイクさん?」

 突然の登場に思わず問いかけた。最近こういうのが多いのは気のせいだろうか?というか、迫力が凄い。

「ああ、アタシはフランシス・ドレイクだよ。太陽を落とした女ってのは海は広しが、あたし位な物だろうね。で、あんたらは何者だい?此処らじゃ見ない格好というか、海賊には見えないからねぇ」

「あっと、僕達はカルデアっていう組織なんだ。えっと、この海域が異常な状態だって事で調査に来たんだ」

「カルデアぁ?……星見屋か、此処らじゃあ聞かない名だねぇ。で、調査ねぇ、それでアタシに情報を聞こうって事かい」

「はい、そうです。私達は最近此方に到着いたしまして、知人伝手そういった物が無い状況なのです。ですが、ここは海です。海に詳しい海賊の皆さんに話をお聞きしたいのです」

「ほーん、……アタシらも此処が変な所ってのは理解している。だから協力してやるのもやぶさかじゃあない。あんた達からは色々と面白そうな気配がビンビンと感じるからねぇ」

「本当に!」

「__だかね、アタシらも面白いからって言っても慈善事業ってのは性に合わないからね。あんたらが何かしらの利益をアタシらに提供出来るっていうのなら手を組んで

やるよ」

 目を光らせながらフランシス・ドレイクは僕達に問いかけた。それを聞いたロビンは僕に顔を近づけて小声で話しかけて来た。

「………マスター、カルデアの物資ってのは此処らでも転送できますかい?」

「…?うん、多分出来るよ。ね、ロマニ?」

『ああ、マシュの盾と霊地が安定する場所なら送れるよ』

『………ああ、なるほどね。ロビンフッド君のやりたい事が分かったよ。確か、在庫はあったはずだね』

『ダヴィンチさん?』

「どういう事?」

「此処はカルデアのある現代よりも昔の時代だ。時代が違うって事は、物の価値も違うって事だ」

「……なるほど、私達の時代では安価の物も此方では高価である、そういう事ですね」

「ああ、だからそれで交渉してしまおうって話だよ」

「へーそうなんだ。でも、この時代に高価な物って何があるの?」

『えーと、1500年代だから…』

『……15世紀以降の胡椒貿易を利用しようか』

「なるほど、確かに胡椒は貴重な品だったと聞いた事がありますね。ドレイクさんが反応するかは少し分かりませんが…」

「なら、試してみようか、ドレイクさん」

「ん、決まったかい?アタシら目は良い方だからね、それなりに厳しいからね」

「…では、マスターこれを」

「うん、ドレイクさんこれをベットするよ」

 ドンと、机にマシュから渡された香辛料の袋を置く。しっかりとドヤ顔を決めながら!

「……ほう、………………………マジ?上等品じゃないか、金にしたらエグい金額だよ?」

「アンタらの協力を得られるならこれ位は必要経費なんだよ」

「必要なら更に倍ドンも辞さないよ」

「………フッ、これで十分さね。…分かったよ、アンタらに協力してやろうじゃないか」

 そう言って、ため息を吐くドレイク。

「やりましたね、先輩!」

「うん!」

「やれやれ、えらく簡単に頷いてくれるから何か変な気を起こさないか心配ですよ」

 ロビンの呟きは管制室にのみ届いていた。

 

 

 

 その後、外に出ていたみんなを酒場に呼び戻した後、ドレイクの海賊団と共に宴会を開いたのち、ドレイクと今後について話し合うのだった。宴会ではドレイクが聖杯を所持していた事が判明した事と原因となる聖杯を回収しなければ特異点は修復出来ない事が判明した。

「さて、取り敢えずどう動く気なのかを聞こうか?」

「えーと、ドレイクさんの話ではこの海域の事はあんまり分かって無いんだよね?」

「ああ、海に詳しいと自称しといて知らないってのは悔しいがね」

「ふむ、外の海賊にも同じ様に聞いたが皆似た様な状況であろうな」

「ああ、スカサハが脅して聞いたから嘘では無いだろう」

「スカサハ、脅したの?」

「いや?そんな事は無かったが、…ただ、そうさな、少し槍で突いた位か?」

「お前の突いたは腹を貫通するのかよ」

「そうだが?」

「なあ、マスターも何か言ってやってくれよ」

「うん、程々にね」

「心得ているぞ」

 

『取り敢えず、此方が観測できる聖杯の反応を辿っていくのが現状できる事になるのかな?』

「そっか、ちょっと当てのない旅は初めてかも」

「そうですね、これまではなんだかんだと目的がありましたからね」

「はは、それも旅の醍醐味さね」

「……非効率的だわ」

「オタクの音声認証は効率的にどうなのよ?」

「私の気力を上げる為には高効率よ」

「…そうですか」

 

 ひとまずの方針を決めた僕達はドレイクの黄金の鹿号(ゴールデンハインド)で一夜を過ごすのだった。




実際に3章を確認したのが前回同様に一通り書いた後なので原作との齟齬が激しいのは了承ください
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