僕のカルデア日誌   作:kanaumi

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ものすごくお久しぶりです。
年末という事で流石に投稿しようと頑張りました。話がなかなか進まなくないのであれですが今回もそこまで進みません。



オケアノスでの一幕⑥  判断するお年頃、それっていつだよ

 

 ある程度の方針が決まり、対黒髭も考えつつも僕達は次の島を目指していた。今日は生憎の曇り空で少し風もある。とはいえ、それで足踏みする船ではないからズンズンと進んでいた。船長ドレイクも檄を飛ばしながら向かってくる海賊を蹴散らしている。いや、船の上って結構揺れるのに何であんなに命中しているんだろう?

 なんてボケーっとしていた僕はシャドウサーバント放った銃弾に気が付かなかった。…が、クー・フーリンの杖がそれを弾いたおかげで怪我は無かった。

 

「マスター!ボケっとしてんじゃねーぞ!」

「お主も、なっ!」

「っ、おりゃっ!!」

 

 弾を弾いたクー・フーリンは僕に激を飛ばす。そこに放たれる銃弾を今度はスカサハが弾いた。そして、弾を放った敵をクー・フーリンが杖で叩き潰した。

 

「マスター、いくら儂らが強いといえど、戦闘中に放心するな」

「…うん、ごめん!メカエリチャン!」

「イエスよ、パイロット候補、…スウ、ブレスト・エルジェーべト!!」

 普段は口数の少なく戦闘時には更に少ないジークフリートにも注意されてしまった。しかし、この戦闘を終わらせないと船も危ないので、メカエリチャンに僕は頼む。メカエリチャンの胸部の炉心から放たれるドラゴンブレスによって、海賊達が甲板から吹き飛ばされた事で戦闘が終了した。戦闘後の後始末を行い、再び船を進めるために準備を始めた。

 

 

「…マスター、戦闘中には気を抜くのは辞めておくんだ」

「うん、ごめんね。ちょっと呆けてた」

「先輩、もしや体調が?」

『ぇ゙、そうなのかい!?こちらの測定では異常は見れないけども』

『マスター!?』

「え、いやそんな」

『なぬ、ご主人に異常であるか!?』

『あら、こちらから何か届けられないかしら?』

『……ドンマイ』

「先輩、不調ならすぐに言って下さい!」

 あー、まずいや。どんどん話が面倒臭そうな方向に行ってるよ。何か誤解を―――

「あー、はいはい皆さん落ち着いた落ち着いた。そんなにせっついたらマスター何も言えないでしょう?だから、落ち着いた落ち着いた」

「そうだな、それにこの程度で不調になるなど鍛えが足りん証拠であるな?」

「…えぇ…」

 あたふたする僕に助け舟を出してくれたのはロビンだった。そう、落ち着いてくれないと弁解も出来やしないんだ。…スカサハは助けじゃないよね?

 

「………スウ、ハア、んん、落ち着きました。先輩すみませんでした、長期の船旅で体調を崩したのではと思ってしまいました」

「まあ、新入だったりは良くするからねぇ、マシュの心配も的外れじゃないだろうね」

「……っ、ドレイク、急に話に入ってくんなよ!」

 

 後ろを振り向くとこちらに片手を振るドレイクが歩いて来ていた。もう片手には何やら書かれた大きな紙を丸めて持っていた。

 

「なんだい、あたしの船で船長なんだ船員客人関係無く様子を確認するのは大事な事だろう?モーさんだったか、あんたはどうなんだい?」

「………ケッ、そん通りだよ。後、モードレッドだ覚えろよ!」

「おお、そうかいそうかい、わかったわかったよ。とまあ、そう言う事だあんたはこいつ等にとって大事な存在なんだから気をつける事だね?」

「…はい、そうします」

「私も先輩の様子をしっかりと見ていきます!」

「無論です、パイロット候補について常にモニターしています」

『わ、私も観てましたよ!?』

『えっと、僕達も観ていたぞ!』

『ロマニ、そこで競ってどうするんだ』

「まあ、儂が居るのだから最悪な事は何とかしてやるさ、お主は伸びとやってもよい」

「…スカサハだけじゃ別で心配だが、俺やジークフリートもいるんだしな、注意はしたが悪い事ばかりじゃねぇって事は解ってな」

「…ああ」

「…ム、クー・フーリン、それはどういう事だ」

「…そのまま──空耳だぜ」

「…解ったですかいマスター、みんなマスターの成長を期待してますぜ」

「うん、頑張るよ」

 

 思わず両手を握る。すると最近出来た豆が僕に存在を示して来る。何度も励まされて叱咤を受けて僕はこの豆に出会い、いつしか痛いけど立派な努力の証なった。ドクター達には治すよう言われた事もあったけど、これだけは残した。だって視覚出来る成長の形なんだから。とは言っても酷くなるなら治そうとは思っている。酷くなったらそれこそ支障はでちゃうからね。

 

「先輩、私はあまりお役には立て無いかもしれませんが、先輩の最終防衛ラインはお任せ下さい!」

「そんなことは思ったこと無いけど、うん、よろしくねマシュ」

「はい!マシュ・キリエライト、精いっぱい頑張ります!」

 可愛い後輩のフンスとした宣言に少し癒されたのはいけない事だろうか?僕はふとそう思い、まあ良いかと考えるのをやめるのだった。

 

「…フム、マシュの稽古のレベルを上げてやるかの…」

「ああ、これからの戦いでは少しでも強くなって置くことは重要だからな」

「イエス、マシュは私に次いでパイロット候補の重要な盾、弱いなど認められません。」

「…故に、メカエリザベート、ジークフリート、少し話すか」

「稽古の内容か、俺でよければ良いだろう。…まずは──」

「ああ、モードレットも参加させて──」

「イエス、ジークフリートの──」

 スカサハとジークフリートとメカエリチャンはマシュの稽古の内容について話し合い始める。モードレットが自然と参加させられている事に周りは不思議と反応を示さなかった事が慣れか空気か謎のままだった。

 

「……クー・フーリンの旦那、あれの見極めは頼んますよ?」

「…師匠を少しは信頼してぇなぁ…。まあ、今回はストッパーもいるが…」

「マシュなら大丈夫だろ、なんせ俺との特訓にもねをあげなかったんだ。スカサハのも大丈夫だろうぜ」

『…いや、本当はマシュにあんまり無理して欲しくないんだけどなぁ』

『おいおいロマニ、マシュが頑張ると言うんだから見守ってやるって自分で言っていたじゃないか。もう少しどっしりと構えておきなよ、カルデア代表だろ?』

『……え、意外です、ロマニさんならもう少しなよなよしてるものかと』

「ああ、俺もそう思ってたぜ。前もマシュの訓練見ててハラハラしてたしな。てっきりいの一番に反対するかと思ってたぜ」

「…モードレットに同じく、俺もあんたは結構強めに反対すると思ってましたね」

「だな、嬢ちゃんの事を一番見てたってのもあんだろうが、過保護も入ってたしな、なんかあったのか?」

『……いや、マシュの頑張りを見てそう感じただけなんだ』

『……嘘、では無いですね。正直、過保護過ぎて騒ぐかと思っていましたが、なよなよしい態度の裏で変化があったと言う事ですね』

『おお!!清姫君!?』

『フム、清姫君の嘘レーダーに引っかからないとは、半信半疑というかほぼ疑っていたが認めないと行けないか』

「まあ、嬢ちゃんの変化を一番感じてんのもあんただしな、俺達以上に感じても仕方ねぇのかもな」

「ハッ、なんかの拍子で戻りそうな気がするがなあ?」

『うーん、経過をみないと判別できないねぇ?』

『ダヴィンチ、君は誰の味方だい!?』

『…とりあえず、あなただけの味方ではないようですよ、ご愁傷さまです』

「…ハア、締まりませんねぇ」

 ロマニの変化を素直に感じ取ったのは清姫とダヴィンチだが、見かたを変えたのは皆だった。彼はマシュに対しては本当に過保護であり、皆もそれを目撃していた。過保護が悪いという事では無いが、人理修復の旅の関係上無理をしなければならない事もある。ロマニはその無理に許可を出す側であり、その時にそれを行えるのかを以前から観ていた多数は難しいと答えた事だろう。しかし、彼の変化はその評価に小粒の穴を開けるものだった。

 

「ねえ、あなた達いつまで話し込んでいるのよ。特にそこの船長!」

「ん、エウリュアレにアステリオスじゃないか、あたしに用事かい?」

 マシュに癒やされていたら甲板にエウリュアレとアステリオスが登ってきていた。何やら不満げのようだけど何だろう?ドレイク船長に噛みついている。

「用も何もいつまで話しているのよ日が暮れてるわよ」

「…くら、い?」

「ぇ゙、あ、本当ださっきまであんなに日が高かったのに」

『あー、結構話し込んじゃったかぁ』

「あー、てことは飯か?」

「そうよ!私を足に使うなんて不敬すぎないかしら?」

「…おなか、すいた」

「ハハ、悪いね、この船に乗ってる奴は女神様にも遠慮ないからねえ、ま、多めに見ておくれ」

「そうさな、ここの者は気持ち良い者達だよ」

「いや、否定はしねーが組手は止めてやれよ師匠、そのうち船の進みに影響でんぞ」

「ああ、甲板で伸びてたのはそれでかい!?いやー、船員共が何も言わないから謎だったんだよねぇ。謎が解ってスッキリだね」

『…それで済ませて良いのかい!?』

「何、体を鈍らすよりも良いさ」

「…マスターとマシュはあれを見習ったらだめだぜ。ケルト式なんて適応出来るのがやれば良い物だからな」

「ハハハ」

「もう、そんなことよりあなた達急ぎなさいよ!」

「おっと、女神様を忘れてた。カルデアの、食堂に行こうか?」

「そうですね!」

 そうして、僕等は甲板を後にしようとしていた。

 

 

「──!!マスター!!」

「──!!えうりゅあれ!!」

「─セタンタ!」

「─ああ!」

「─へ?」

「─ちょ、アステリオス!?」

 突然、メカエリチャンとアステリオスが僕とエウリュアレを庇うように抱き着いた。スカサハとクー・フーリンはある方向を凝視する。カルデア管制室に鳴り響くアラーム、状況をロマニが叫ぶ。

『大変だ!黄金の鹿号(ゴールデンハインド)後方に強力な魔力反応だ、これまでのシャドウとは違うぞ!』

『…サーヴァント反応多数です!』

『…それに加えてこれは、宝具、か?』

「そんな、急いで対応を!」

「宝具っていうとあれだ、ジークフリートがワイバーンに放ってたあれだろ?それにしちゃー、ビームなんて来やしないよ?」

「……あいつだわ」

「う、えうりゅあれ、ねらう、あれ」

「ほう、以前言っていた狙われているという相手か」

「なら、敵さんの情報って奴がわかるな?」

「──話すなら急ぎなさい、狙撃手がいるわ」

 センサーで確認したメカエリチャンがそう告げる。

「管制、相手との距離はどんくらいだ!?」

『──具体的距離はごめん!だけどものの数分で接触するよ!』

「マスター、ドレイク、こっちから攻めるか?」

 管制室に確認するクー・フーリン。モードレットはこちらから攻めるべききかを問いてきている。正直、未知のサーヴァントだからどの行動にも確証ができない。エウリュアレを信じるなら敵か、おそらく僕等に有益でない相手、どうする。どうする──

「─ドレイク船長、接敵してから逃げる事は出来る?」

「そうだねぇ、場次第だが…出来る。──あんたの判断聞かせな」

「…マスター、俺達は殿を拒まない。命令に戸惑うな」

 悩む僕の背中を押すジークフリート。僕の判断は──

「…わかった、ドレイク船長すみません、接敵しましょう!エウリュアレを追ってきているなら逃げても追って来ます。なら、相手を知ってから逃げた方が良い!」

「─へ、いいねぇ、あたしは乗ったよ!」

「ちょ、大丈夫なの!?」

「何、こんな時間とは思わなかったけど、遅いか早いかの違いだからね。坊主の判断は悪くないから乗ったのさ」

『──僕としても相手サーヴァントに興味がある。この特異点で複数のサーヴァントが一緒に行動していて、神霊を追っている。何か目的があっての行動だし、情報を持っている可能性が高いとみれる』

「それでも…」

「……えうりゅあれ、おれが、まもる!」

「うん、向こうが複数ならこっちも複数だ。簡単に負けないよ」

「………ちゃんと守りなさいよ」

 

「…さあ、野郎ども、支度しな!」

「へ?夕飯は?」

「何言ってんだい、敵が来たんだよ、死にたいかい?ほら、支度しな!!」

「─ヘイ!」

 こうして、平和な航海は終わり。特異点の荒波が僕らに襲いかかろうとしていた。

 

 

 

 

 

「デュフフフ、見つけたでゴザルよ~?エウリュアレた〜ん!」

「……アン、向こうの戦力は?」

「そうね、大きいのにメカに女の子、バラエティに飛んでるわ」

「……へえ、それはなんとも言い難いねえ」

「しっかし、あの船、どこかで見たな。…まさかな」

「アン、狙えそう?」

「そうねえ、もう少し近づきたいかしら」

「…おじさんは上に登っているかねぇ」

「まあ、どうでも良いか。デュフフフ、エウリュアレたんが優先でゴザルからな。待っててねエウリュアレたん!」

 

 

 

 




誤字ってたら期を見て直します
クー・フーリンが急遽参戦しています。前話との間に追加召喚でカルデアから来たと言うことにしておいてください。作者が設定を忘れて登場させてしまい、変更が難しかった為、そのまま行きます。
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