僕のカルデア日誌   作:kanaumi

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 特異点が終わったので書けました


召喚での一幕② 南半球のクリスマス

 第三特異点から帰還した僕達は、束の間の休日を楽しんだ。ティーパーティーもしたし、ぐだぐだした特異点にも巻き込まれた。…休んでないね。それはそうと、今日は召喚ルームで英霊召喚を行う事になった。マシュとリップにメカエリチャンがついて来てくれた。これまでの傾向的に先の特異点で出会った英霊が来てくれるはず。アタランテとかドレイクとかも対象なのか、誰が来ても嬉しいな。

 

『…よし、お待たせ、準備完了だよ。…準備は良いかな?』

「うん、始めよう!」

「ドキドキしますね」

「はい、どなたが来てくれるのでしょうか」

「…黒髭は嫌ね」

『うーん、魔術と言う面で言えばメディアが来てくれると楽になるんだけどなー』

『え、ちょっと彼女は遠慮したいかなぁ』

「よし、やろう!」

 気合を入れて英霊召喚を開始した。強い光が放たれて、形作られて行った。

「あら、また召喚されたからどんな所かと思ったら、見知った顔がいるじゃない」

「え、エウリュアレ!?」

「エウリュアレさん!?」

『うっそー!彼女は神霊だろ!?こんなポンポン召喚されるものなのか!?』

『これは驚いた、でも今は人理が乱れているんだしそう言う事はもあるのかもしれない』

「…まあ、理由は良いは、…ねえ、アステリオスは居ないの?」

「あ、そうですね、アステリオスさんはおられないですね」

「……そ、ならマスターに変わりをやってもらうべきかしら?」

「え、いや、え?」

「ムッ」

「ふふっ、冗談よ。…さて、後ろが詰まっているようね?………冗談を撤回しようかしら」

 小さい声で何かをつぶやいた後、エウリュアレは此方に歩いて来た。

『あ、もう一基来るぞ!』

 

 再び召喚陣から強く光が放たれた。そこには出会ったことのない女の子が現れた。全体的に白が印象的で何処かクリスマスの装飾が見えた。

「…………?」

「えっと、きみは?」

『なんだ、この不思議なサーヴァント反応は、似た反応はあれどどれとも違う』

「えーと、あなたはトナカイさんではないんですよね?」

「トナカイさん?僕の事を言っているの?」

「…えっと、おそらく私の知っているトナカイさんとあなたは違う人なんですね」

「えっと、とりあえず名前を教えて貰えないかな?」

「あ、そうですね、……コホン、私はジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィです!」

「……ん?」

「すみません、もう一度良いですか?」

「はい、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィです」

「…ジャンヌ・ダルク・オルタ・サタン・リリィ」

「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィです!」

『そんな英霊聞いたことないんだけど!?』

『うーん、メカエリチャンの系譜かな?』

 

 謎すぎるし、名前が長すぎるサーヴァント。だが、繰り返すうちにある事を思い出した。

「あ、でもジャンヌ・ダルクって言ってるし、ジャンヌ・ダルクなんじゃない?」

 フランスで出会ったあの聖女を思い出す。…そういえばいつか来てくれるって言ってたけど、いつ何だろう?

「あ、そうです!長い名前で気付くのが遅れましたが、ジャンヌ・ダルクと言ってらっしゃいました!」

「…オルタって、確か特異点Fでアーサー王が言ってましたっけ?」

 リップに言われて最初の特異点を思い出す。黒い鎧を着た騎士王、彼女は自分をその様な風に言っていた気がする。

「…なら、サンタ・リリィも聞いた事があるのでは?」

『……個々の単語ならわかるけどなぁ』

「…わかんない、全然、わかんない」

「あまり深く考えない方が良いんじゃないですか?」

「そ、そうですね、ドツボにはまるとはこう言う時に使うのですね」

「うう、ごめんなさい」

「あ、ジャンヌ・ダルク・オルタ……サンタ・リリィが悪い訳じゃないから」

「…ですが、私の名前ですし…」

「……ハァ、マスター」

 呆れ様にため息を吐きながらエウリュアレが僕に聞く。

「え、何かなエウリュアレ?」

「ここにジャンヌ・ダルクと名のつく人物はいるの?」

「ううん、いないよ」

「なら、ジャンヌで良いじゃない。悩むことが無駄な事よ」

『あー、まあ、ここには彼女だけしかいないから、それでも良いかもしれないな』

『フランスで出会ったジャンヌ・ダルクが来たら、その時に考えれば良いと言う事だね?』

「ええ、その方がスッキリとしているわ」

「はい、それではよろしくお願いします、ジャンヌさん!」

「はい!」

 

 なにはともあれ、エウリュアレとジャンヌの二人がカルデアに来てくれた。早速、マシュとメカエリチャンがジャンヌを案内すると召喚ルームを後にした。ロマニとダビンチちゃんは次の特異点にむけて準備を進める為に通信を終わらせた。そして、ルーム内には僕とリップとエウリュアレが残った

「さてと、私も案内してもらえるのよね?」

「うん、任せて!」

「はい、アステリオスさんの変わりになりますから!」

「…あなた、すみにおけないわね、ふふっ」

「…どういう事?」

 エウリュアレへの案内だけど、エウリュアレを運ぶ役目をリップが変わってくれたので助かった。

 

 エウリュアレを連れて僕等は食堂に図書室に管制室にと廻っていった。途中に出会うキャットやジークフリート、小次郎へエウリュアレを紹介しつつ廻った。エウリュアレの表情見るにそれなりに楽しんでくれたと思う。リップの右手に乗っての移動にも何故か直ぐに順応して、すっかり手の上で寛いでいた。…アステリオスが来てくれたら良いんだけど、選べないみたいだしなー。

 

 

 




ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィの特異点は現状やるか不明です
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