オケアノスから帰ってきた僕等は次の特異点までをゆっくりと過ごしていた。今は昼時なので食堂に赴いたが…。
「……あれは何?」
「お、マスター、飯か?丁度良かったぜ、アイツの事頼むぜ」
立ち止まっているとクー・フーリンがいい笑顔で離しかけて来た。先の特異点ではスカサハと影の国に行っていた彼だが、ヘラクレスと楽しんで消滅したそうでスカサハ共々再召喚されていた。そんな彼だが、僕に頼んだと肩に手を乗せ、食堂から出ていった。
「えー何、頼まれても何もわかってないんだけど」
「そうだな、九の字では難しかろう、なぜならアタシでもムズい故な」
「え、キャットでも難しいことって有るんだね?」
「ご主人の信頼はとっても嬉しいが、私とて1サーヴァント、それにオリジナルの枝分かれの御魂な故な、一芸特化に等しく不出来な事も小児の教育課程の数ほど有るワン。だが、偉いキャットはあぐらをかく事は無いのでな、次回の夕飯は期待してくれて良いぞ(フンスッ)!」
「うん、楽しみにしてるよ。それで話は戻るけど何があってああなったの?」
「ウム、話すと短いが、ジャンヌが宝具を発動した、だ!」
「うーん、発動しちゃったかー。それであんなにクリスマスクリスマスになっちゃったのかー」
「ブーディカも善意の行いにメとするほど硬い性格では無いからな、微笑んでいるが絶賛困っているな!」
「そっか、ブーディカらしいけどそれで収拾がつかなくなったと」
「
ジャンヌが召喚後に教えてくれた宝具、
「あ、マスター!良い所に来てくれたね」
「え、トナ、マスターさん!?」
「うん、二人ともこんにちは、食堂入ったらこれが見えてね。キャットから大雑把には聞いたけど、何があったの?」
「うん、こんにちはだね。……うーん、最初は食堂の模様替えをしようって話だったの」
「模様替え?」
「はい、ブーディカさんやキャットさんとここの食堂は殺風景だって話になりまして…」
「殺風景、……まあ、そうだね」
「うん、それで少しでも解消しようと模索してたんだ。さっきクー・フーリンがいたと思うけど、彼も偶々いたから協力してもらってたんだ。…そういえば、どこにもいない?」
「ウム、九の字はあやつにとっての地獄へお散歩に行ったぞ?」
「うわっ、キャット!?急に顔を出さないで!?」
「わ、キャットさん!?いなくなったと思ったら急に出てきました!」
「ふふふ、キャットは神出鬼没を歌う流動的なのでな!いつでも参上する出来るメイドとはアタシの事だな!」
「うんうん、それでインテリア代わりに宝具でプレゼントを出したの?」
「うう、……その、トナカ、マスターさんの言う通り、です」
「マスター、ジャンヌをあまり責めないであげて、ジャンヌも悪気は無かっただろうから」
「うん、それは解っているし、責めている訳じゃないよ。ただ、気になっただけだから」
「ああ、プレゼントの山はここでは見ないからだね?」
「そうだね、プレゼントの山なんてフィクション映画でしか見ないから新鮮だね」
「そ、そうですか?!なら、もう一度…」
「はいはい、そこは抑えようね、もう十分だから」
宝具を撃とうとしたジャンヌを抑えてから僕等はプレゼントボックスを片付け始める。大小様々で一度に運べる量も一苦労だった。休憩にキャットとブーディカがりんごパイを作ってくれたのでみんなで食べて残りを済ませた。いつの間にかヘシアン・ロボが来ていたけど状況見て引き返してしまったみたいだ。それと、りんごパイの時に茨木童子が来ていたようだ。…さっきから他人事のような語りはお腹が減ったと言うことにしておいてね。
沢山あったプレゼント山も、4人で運べばすぐだった。まあ、僕が一つ運んでる間に他のみんなは4つ5つと運んでいたけど、仕方ない。片付いた食堂を見て、みんな一呼吸つけた様で、ジャンヌと僕が息が荒く、ブーディカとキャットはそれを微笑みと共に見ていた。これが労働者の力か。
「……ふう、こんなものかな?…結構、あったね」
「うん、マスターもありがとう助かったよ。…ほら、ジャンヌもお礼をいいな?」
「う、マスターさん、ごめんなさい、と、ありがとうございました」
「うん、受け取った。次はブーディカとドクターに許可取ってね?」
「…はい、わかりました」
「一件落着、なのだな!」
こうして、食堂を一時期騒がせたマウンテンノエルは終息した。ちなみにプレゼントは倉庫に運ばれ、それを見たロマニがひっくり返るのは別の話である。それと、プレゼントの中身に関してはいずれ活躍するかもしれないし、しないかもしれない。