僕のカルデア日誌   作:kanaumi

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書けましたので投稿します。


格納庫での一幕① この後、土下座しました

 

 メカエリチャンの1日は全身に浴びる冷却水から始まる。そして、専門メカニックによるマッサージを受けて、燃料を補給する。そして、各種武装のアップグレードを施し、次なる戦いに向けてシミュレーションを行う。そうして整えたボディは完璧(パーフェクト)となった。

「……グッドよ」

「…これを毎日やってる私にもっと賛美をくれないかい?」

「至高の賛美を送っているは、さすがよ万能の天才」

「───うん、そう、私は万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチだ。最近、スカサハに役割を取られるのではと怯える天才ではないんだ」

 特異点での活躍を見るとスカサハが優勢に見える。しかし、カルデアの設備を職員と共に整え、自身も道具作成を行っているレオナルドも十分に天才のそれをはたしているとカルデア一同は思っている。

 

「さて、これ以上の騒音はロボに悪いわね。ダビンチ、あなたのパソコンに次なるアップグレードの草案を送信したは、確かめて置いてちょうだい」

「了解、しかし、君はどこまでアップグレードを繰り返すんだい?これでも相当な性能だよ?」

「無論、何処までもよ。パイロット候補を乗せる方舟は高性能で無ければならない。…正直、先の特異点でのヘラクレスには無自覚の慢心を叩き折られたわ」

 オケアノスでのヘラクレスとの決戦。メカエリチャンはジークフリートと共にクー・フーリン、スカサハの援護をするだけに留めていた。何故か?それは、自身の武装では有効ダメージが与えられないこと。そして、メカエリチャンの索敵()ではヘラクレスとスカサハ、クー・フーリンの動きが捉える事が出来なかったこと。その為、スカサハの宝具で盤外に追いやる方法(ゲート・オブ・スカイ)しか無かった。彼処でメカエリチャンの性能が追いついていれば結果は変わっていた。あの状況での最高クラスの戦力を相討ちにせずに済み、次の魔神柱にも余力を残せていた筈だ。メカエリチャンは静かに悔いていた。

 

「……アレは別枠だと思うけど?」

「いえ、そんな逃げの考えは私には不要よ。メカエリチャンは最強無敵の存在で無ければならない。それがパイロット候補(マスター)最終防衛線(デッド・ライン)である私の矜持よ。貴方も分かるでしょう」

「…うん、そうだね。それは大事な考えだ」

「…悔しい思いは一度で十分、二度目は訪れない、訪れさせない」

 だからこそ、此れからの戦いはヘラクレス同等、又はそれ以上の力と戦うのだ、自身の性能に過信も慢心も要らない。欲しいのはパイロット候補(マスター)を守護する(パワー)だ。

 

 

 格納庫を出ようとしたメカエリチャンとダビンチの前に、騒がしいドラゴンと不憫な人がやって来た。

「あ、ダビンチいたわね!」(大声)

「おい、ここであんまり騒ぐなって!?厩舎で寝てるロボを起こしちゃうでしょ!?オタク、あの賢狼怒らせたら怖いの知ってるでしょ!?」(小声)

 現在のカルデアルールでは格納庫での不要不急の騒音を出さない決まりになっている。訳は格納庫が厩舎を間借りしている事と過去にうるさい事に切れたロボによる惨撃によって各所に甚大な被害を被った為だ。だから、格納庫では静かにしましょうとマスターによってルールが作られた。

 

「相変わらず器用ね、ロビン・フッド」(普通)

「エリザベート君もあい変わらずだね」(普通)

「…ん?褒めてるかしら?どうでも良いわね!」(大声)

「…はあ、なんで俺はこうも貧乏くじを引かされるんだよ…」(小声)

「それは貴方に付いて廻る宿命の様な物ね」(普通)

「まあ、君だけじゃないさ、きっと」(普通)

「現状は俺だけでしょうに……エリザベート、さっさと用件済ませよう」(普通)

「そうね!ダビンチ、私の剣を格好良く強くなる様に打ち直しなさい!」(特大声)

 胸を張りながらエリザベートは腰の剣を抜き放ち、ダビンチの目の前に掲げる。

 

「剣って、その剣をかい?…それって君の霊器の一部じゃなかった?万能の天才の私と言っても他の霊器を弄るのはね…」(普通)

「え~~~!!そ、そんな〜~何とかならないの!?ジークフリートのおじさんに剣の指南はして貰っているけど、つまんないもの!………あ、出来るはずだわ!!だって、キャスターの私とランサーの私が合体して生まれた私だもの!!」(特大大声)

「……うるせぇ」(小声)

「…同意よ」(小声)

 特大大声で喋るエリザベートがハロウィン特異点で、キャスター霊器とランサー霊器が混ざり合ったのはカルデアにも報告が上がっていた。ただ、信じたくない現象の為、記載は最小であった。

 

「……フム、報告にあった聖杯の奇跡か。確かに君の霊器はそう言う事(後付け)も可能かもしれないね。それに無辜の怪物を持つ君だ、何かそう言った副作用もあるかもしれないね」(普通)

「本当っ!?やった、これで子イヌも喜ぶわね!?」(特特大大声)

「……あ」(小声)

「まあ、これだけ騒げば当然ね」(普通)

「──ウォオオオン!!」(特大大声)

 ロボもある程度は我慢する。何故なら、小さい事を気にしていたのでは自分の格を落とす事に繋がるからだ。ここでは格など気にしない輩は多い。しかし、自分の狼としての格は自分を守る為にも必要な事、だから気をつけるのだ。とは言え、我慢を超えれば対象を消すのみである。(ヘシアンは休んでいる。)

「ウォオオオン!!」(特大大声)

 「ギャーー!!」(特特特大大声)

「ほら、言わんこっちゃない!」(大声)

《big》「退避ー!」(大声)

「シミュレータールー厶に行くわね」(普通)

 哀れな生贄を背に、メカエリチャンは静かに格納庫を後にした。悲鳴と斬撃音と遠吠えがメカエリチャンの優れたセンサーが拾うも、メカエリチャンが手動でそれをトラッシュした。




短い話が続く予定です
上のbigは何故か変換が上手くいかず、消すと他にも派生する為に残しています。いい方法があれば教えてください
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