転生にわかポケモントレーナーの冒険録   作:Sleipnir666

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ナナカマド博士以来となる、原作キャラの登場です。
登場するのは、小さなお友達も大きなお友達も、有明のお友達も大好きなあの人です。

あと、ミオまでは毎日投稿と言ってましたが、なんか行けそうなので、日常生活が苦にならない限り、毎日投稿続けます。

また、感想や評価などいつでもお待ちしております。

お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。

では、どうぞ。


第7話 思いがけない遭遇 ▼

夕刻、俺がポケモンセンターの待合室にて、チュンチュン丸の回復を待っていたところ、ジョーイさんに声を掛けられ、無事に回復したとチュンチュン丸の入ったボールを返して貰った。

 

その後、俺は受け取ったチュンチュン丸や他の仲間たちと共にカントーへの定期便が出ている発着場へと向かうことにした。

流石にもう、日も暮れてきて、夜が近付いてきているので、今日の便は無いだろうが、時間を確認しておくぐらいならば、特に問題はないはずだ。

 

そうして発着場へ行き、調べて見ると次の便は明後日に来るとのことだった。

俺自身が詳しく調べなかったのが悪いが、どうもカントーへの定期便は、2日1回のペースで運行されているらしく、明日の便は存在しないとのことだった。

 

とはいえ、別段急いで行動しなければ行けないわけでも無いので、今日と明日はポケモンセンターに泊まり、せっかくミオまで来たこともあり、明日はミオシティの図書館へと赴くことに決めた。

 

==========

 

翌日、俺は朝食を取った後に、図書館へ向かうことにした。

しかし、それよりも先に先日返して貰ったチュンチュン丸と深く話すことにした。

受け取った時は、既にボールの中でよく寝ているようだったので、起こすのは忍びなく、今日話そうと決めていたのだ。

 

ポケモンセンターを出て、俺は図書館へと続く橋の近くでチュンチュン丸を呼び出して、同時に通訳として、エミリーにも出てきて貰った。

 

俺自身、鍛え続けたこともあり、肉体言語は習得済みで、ポケモンが伝えたいことはだいたいは理解出来るのだが、エミリーほどの精度はないので、エミリーが何かしているタイミングでなければ、エミリーに手伝って貰っている。

 

そうして、3人で面と向かいあった後に、俺はチュンチュン丸に話し始めた。

 

「おはよう、チュンチュン丸。あらためて、昨日はありがとうな。あんなに強いポケモンと戦わせてしまったのに、最後までよく俺の指示通りに戦ってくれた。本当に感謝してる。それと同時に、俺のミスのせいで、君を傷付けてしまったことを心から悔やんでいる。本当にごめん。」

そう言って俺が頭を下げると、チュンチュン丸は、ピピピッと気にするなとでも言うように鳴いた。

 

(「気にすることはない、あれは拙者の未熟さ故に起こったことだ。むしろ、的確な指示をくれていたと思っている、ただ、巡り合わせが悪かっただけであろう」って言ってるよ)

 

エミリーがそう補足してくれた。

 

それを聞いた後、少し安堵しそうになったが、すぐに気合いを入れ直して、俺は緊張した面持ちでチュンチュン丸に問いかけた。

 

「そう言ってくれると、とても嬉しい。だけど、これからもああいった危険が、無いように徹底するとは言え、絶対に起きないと、俺は言い切る事ができない。それでも、これからも俺に付いてきてくれるか?もし、少しでも不安が残るなら、俺は君を手放して野生に帰してもいいし、望むなら博士のところで預かってもらい、その庇護下のもとで暮らして貰うのもいいと思ってる。だから、どうしたいのか、君の気持ちを教えて欲しい。」

 

すると、どうしたことか、チュンチュン丸は声を上げて笑っているように見える。

 

(「ピヨピヨピヨッ!何を言っているのだ主。今、ソナタは野生に帰すといったが、むしろ野生で居る時の方が、あのようなこと、日常茶飯事よ。ソレに、ソナタの下に居れば、強きモノと闘える上に、命が脅かされる可能性も低い。あの時の受けた手当ては、とても嬉しかったぞ。故にこのような状況に感謝こそすれど、恐れをなしたり、引くような真似はしまいよ。それになりより、ソナタとジョージ殿の絆の前に敗れた時の、拙者はソナタを主として生涯忠誠を誓うことを決めたのだ。だからこそ、主の手を患せてしまうことにより、主の命で放免されることでも無ければ、拙者自ら離れるようなことせん。だから、これからも主の下で、どうか戦わせて欲しい。」って言ってるよ。なんだか、本当に忠臣みたいな考えを持っているんだね君は、良かったじゃないか、リュウキ)

 

俺は、俺自身が思っていた以上にチュンチュン丸から、深く想われていたらしい。

 

本当に良かった。

 

チュンチュン丸が、ギャラドスに吹き飛ばされて、エミリーが居らず、死んでしまっていたときには、俺はトレーナーであることを辞め、折れてしまっていたかも知れない。

 

あの時は、ここまでチュンチュン丸から熱い想いを受けているとは知らなかったにも関わらず、本当に絶望が俺に押し寄せて来ていた。

 

だからこそ、覚悟を持って、今日この話をしたというのに、チュンチュン丸的には俺ほどに堪えていた訳では無いようだ。

 

俺はお互い気持ちを再確認出来たので、これからもよろしく頼むとチュンチュン丸に頭を下げて、俺達の話し合いは終わった。

 

なお、その時腰にぶら下げていたケースが揺れて、ボールから勝手に、ジョージやバービーらも出てきた。

 

話を聞いたところによると、昨日チュンチュン丸やエミリーに任せてしまって、自分たちが一緒に戦うことが出来なかったのが、とても悔しいようだった。

 

そんな仲間たちの様子を見て俺は、嬉しくなって、それじゃもう二度と負けない為に修行するか!と図書館に行く予定を繰り下げ、ミオシティと218番道路の間にある草むらで、野生のポケモンと戦闘を行った。

 

なお、その際、チュンチュン丸は戦闘後に、先日のギャラドス戦での経験値でレベルが足りて居たのか、白い輝きと共に姿を変え、ムクバードへと進化を果たした。

 

ジョージたちは、それを憧れの眼差しで見つめ、エミリーは自分には無い、進化という変化を興味深そうに見ていた。

 

==========

 

その後、お昼を過ぎるまでポケモンバトルに明け暮れ、ポケモンセンターで昼食を取った後、俺はジョージたちをポケモンセンターに預け、エミリーと2人、ミオの図書館へと向かった。

 

ミオの図書館は、このミオシティの名物にもなっており、他の街の図書館よりも、とても規模が大きい。

俺は受付を済ませて、せっかくなので、ゲームと同様にシンオウ神話が書かれている書物を読むことにした。

 

ゲームと同じく、3階にあるのかは分からなかったが、階段を登って行くと、それらしきコーナーがあり、間違いではなさそうだった。

 

そのコーナーに纏められた本を広げると、ゲームと同じような神話が綴られていた。

 

ゲームでは、分からなかった細かい描写や注釈などもあり、その違いを楽しみながら確認することが出来た。

偶に、エミリーに確認を取ったりしても、ほとんど間違いは無いようで、エミリーの懐かしんでいるような表情も見ることが出来た。

 

そうして、しばらく読み耽っていると、館内アナウンスがあり、閉館まであと1時間とのことだった。

気付かない内にどうも何時間も読み耽っていたらしい。俺は、読んでいた本を元あった棚に戻して、退館しようと考えたが、ふと前世のとあるポケモンについて、調べていなかったことを思い出し、少し急いで関連する書物を探し始めた。

 

すると、エミリーがその様子を不思議に思ったのか、俺がなんの書物を探しているのかを聞いてきた。

 

(あれ?もう、帰るものだと思ってたけど、なにか調べ忘れでもあったの?)

「ああ、すっかり忘れてたけど、このシンオウに昔住んでいた筈の伝説のポケモンを調べようと思ってね。エミリーは知ってる?ラブトロスって、ポケモンなんだけど」

 

俺はエミリーの問いに応えて、聞いてみたが、エミリーは詳しくは知らないとのことだった。

名前自体は、先代であるエムリットさんから、聞いていたらしく、存在自体は知っているらしいが、今どうなっているのかもどこにいるのかも、ここシンオウでどう伝わっているのかも知らないらしい。

 

やっぱりそんなもんかと思い、俺は図書館のPCを使って、関連書物を調べようとしたところ、突如、背後からガシッと肩を掴まれた。

 

俺が驚きと共に、後ろを向くとそこには、長い金色の髪をした、黒い服の女性がとても驚いた様子で立っていた。

 

「君!ラブトロスを知っているの?!」

 

シンオウにいる人間で知らない人はいない、超有名人のシンオウチャンピオン、シロナさんがそこに立っていた。

 

==========

 

チャンピオン、シロナ。

 

シンオウに住む人間なら誰もが知っている有名人、10年ほど前に、俺とほとんど変わらない年ながら、当時の四天王を打ち破り、そのままチャンピオンすらも倒して殿堂入りを果たした人物。

 

また、容姿も非常に淡麗で、ミステリアスな雰囲気から他の地方のモデルなんかよりも圧倒的に人気が高い。

 

かくいう俺も、前世では好きだったし、この世界に来てからも、中継される彼女の防衛戦などは、毎回見逃さずに見ていた。

 

そんな憧れの人物が今目の前にいる。

つい、マジマジと見てしまったが、失礼ではあるが、ゲームやアニメのシロナさんよりも若いというより、子どもっぽい雰囲気があるように感じた。

とはいえ、久しぶりにみた彼女の顔はとても美しかった。

 

暫くして、彼女はハッと気が付くと少しバツが悪そうに言葉を発した。

 

「突然、ごめんなさい。まず聞くはずのないポケモンの名前が出て来たから、動揺してしまって、いきなり肩を掴んでしまったの。反省しているわ」

 

シロナさんがショボンとした雰囲気になる。

俺は慌てて、

 

「い、いえ、気にしないでください。確かに少し驚きましたが、特に問題ありません。むしろ、こんなに綺麗な人から声をかけられるなんて嬉しいです。」

 

そう言うとシロナさんは少し照れた表情と、ホッとした様子を同時に見せて、もう閉館も近いし、少し外に出ましょうかと、俺を誘った。

 

シロナさんなら、まあ確実にここにある資料と同レベルの知識はあるだろうと思い、その言葉に素直に従った。

 

そして、俺はシロナさんに連れられ、近くのカフェでシロナさんと話をすることになった。

 

カフェに着くと俺は、サイコソーダを頼み、シロナさんは普通にコーヒーを頼んでいた。

 

店員によって届けられた飲み物を一口飲んでお互いに、落ち着くと、シロナさんは話を始めた。

 

「そのサイコソーダは、さっきの迷惑料だと思ってくれると嬉しいわ。他にも、頼みたいものがあれば、遠慮せずに頼んでちょうだい。では、あらためて先程の事が聞きたいのだけど、その前に自己紹介が必要ね。

私の名前はシロナ。このシンオウ地方のチャンピオンと並行しながら、この地方の考古学を研究しているわ。」

シロナさんはそう言って、自分の立場を明かしてくれた。だったら、俺もキチンとそれに答えるべきだろう。

 

「お心遣いいただき、ありがとうございます。

俺の名前は、リュウキです。フタバタウンから来ました。それでシロナサンは、俺にどういった事が聞きたいのでしょうか?」

 

俺は、シロナさんが聞きたいであろうことが何であるのか、ぶっちゃけほとんど確信している。

この人は、今自分の口からも言っていたが、このシンオウ地方の考古学を研究している、つまりは歴史学者なのだ。

故に、歴史の中で埋もれていった知識、ヒスイの歴史に纏わる知識を欲しているのだ。

 

「じゃあ、単刀直入に言うわ。あなたが先程の放ったラブトロスというポケモンについて、知っている事があるのなら、私に教えて欲しいの。」

 

シロナさんが真剣な表情で、そう俺に頼んでくる。

 

俺は考えた、素直に教えてもいいような気もするのだが、教えたら教えたで、それをどこで知ったのか、いつ誰から聞いたのかなど、色々細かいところまで話す必要が出てくるだろう。

また、先程はエミリーと名前はで呼んでいたこともあり、ラブトロスという単語に気を取られて、聞き逃したようだが、エムリットを所持していることがバレようものなら、色々大変なことになる予感がしている。もう既に十分怪しまれているだろうが、これ以上目をつけられる訳にはいかないのだ。

 

というよりも、ハッキリ言えば、今のシロナさんからは、ナナカマド博士にエミリーを見せた時と同じようなにおいを感じるので、面倒なことになるのが、目に見えているのだ。

ぶっちゃけ、面倒くさいのだ。

 

確かにシロナさんのことは好きだが、別に狂信者でも無いので、こんなところで媚を売りまくって、好感度を稼ぐ必要はない。

 

これらを瞬時に考えて、俺は考えを纏め、それっぽい話をでっち上げて話すことにした。

 

「ごめんなさい、俺も詳しくは知らないんです。昔フタバタウンに来た、お兄さんに見せてもらった書物にそんな名前が書いてあったのを覚えていただけなんです。」

 

そう話すとシロナさんは、

「ッ!そうなの、ごめんなさい。ちなみにその男性はなんという人だったのかは覚えてる?あと、もしなにかラブトロスについて聞いた事が少しでもあれば教えて欲しいの。ほんの些細なことでもいいわ。」

そう言ってくれたので、俺はアイツに全て丸投げすることにした。

 

「はい、そのお兄さんは、自分のことをウォロって言ってたと思います。あと、ラブトロスは、春になるとこのシンオウにどこからともなく、訪れていたと聞いています。」

 

ラブトロスの簡単な情報は伝えて、あとは全部、ウォロに責任を投げつけてやった。

よくもぼくをォ!!だましたなァ!!

報いを受けろクソ野郎!

ハハッ、ざまぁないぜ!!

 

俺がウォロに全ての責任を押し付け、やってやったぜと一人悦に浸っている間にも、シロナさんは深く考え込んでいた。

 

なんか前世の考察勢たちの間では、シロナさんのご先祖様説もあったし、もしかしたら、家系図とかを調べたら割と、しっかりしたものが残ってるかもしれませんよ?

 

まあ、流石に言わんけど。

それに俺個人的にはあんなカス野郎よりも、コギトさんが先祖であってくれる方が嬉しい。

あの人には、ゲーム内で何度もお世話になったしね。

 

その後、暫くの間、俺はシロナさんから聞かれたことを本当のことを嘘の中に混ぜながら、特にささくれ立たないように話した。

流石に、俺が最初にみたといった書物、頭の中でモデルにしていたヒスイ図鑑や、ウォロ以外の人物の名前、例えば、ラベン博士や旧ギンガ団のシマボシさんのことなど、直接的にヒスイの歴史に関わるようなことは伝えず話を終えた。

その後、シロナさんは考えが纏まったのか、コーヒーを飲み干した後、荷物を纏めて帰りの支度を始めた。

 

「ありがとう、とても参考になったわ。時間もだいぶもらってしまったし、良ければここで夜ご飯でもなにか食べて行って。お代は多めに払っておくから。

それじゃ、失礼するわね。今日は本当にありがとう。」

 

そう言ってシロナさんは、とても満足気な様で、満面の笑みを湛えながら、店を出ていった。

 

あそこまで、喜ばれるとなんだか、悪い気分にもなってきてしまうが、実際全部聞かれると、一日拘束どころじゃすまないと思う。

 

まあ、あんなに綺麗で可愛い人に一日拘束されるのは、満更ではないどころか普通に嬉しいが、今の俺は10歳で、前世基準だとまだ小学生なのだ。

 

シロナさんが犯罪者になってしまう。

 

それに、もう俺の中での気分は、いざ!カントー!って気分で、あまり他のことを考えている余裕はない。なので、特に気にしないことにした。

 

何はともあれ、せっかくお代を払ってくれたとのことなので、俺はここでバーガーセットを頼んで、夕食をすませるのであった。

 

▶TO BE CONTINUED...




■ジョージ(ヒコザル) ♂ Lv.9→13
性格:むじゃき

■エミリー(エムリット) Lv.50
性格:ひかえめ

■チュンチュン丸(ムックル→ムクバード) ♂ Lv.15→16
性格:ゆうかん

■バービー(ビッパ) ♀ Lv.6→11
性格:のんき

突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)

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