転生にわかポケモントレーナーの冒険録 作:Sleipnir666
結構長くかかってしまいましたが、とりあえずカントー地方の旅始動です。
とはいえ、しばらくはシオンタウンへ寄り道せずに向かう都合上、野生のポケモンとのバトルはほぼ予定しておらず、シオンタウン到着までは、GET要素はほぼ皆無です。
ご理解賜わりますようお願いします。
また、感想や評価などいつでもお待ちしております。
お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。
では、どうぞ。
第10話 カントー到着!目指せ、シオンタウン! ▼
オーキド博士。
言わずとしれた、有名人。
前世においては、アニメやゲームをほとんど知らないどころか、ポケモンすら概念的にしか把握していない人たちですら、名前を聞いたことはあるという人が多数占めていたとう、超有名なキャラクターだ。
この世界においても、こと、ポケモンという生き物の分野においては、最も研究を進めたとされる、生ける偉人である。
俺はナナカマド博士経由で、既に知り合っており、何度か連絡も取らせてもらって、それなりに話す仲であったので、カントーに来る際には是非遊びにきてくれと言われていた。
俺もカントーに向かった際には、最初に挨拶をさせてもらいに顔を見せることを約束していたので、カントーに到着してからは、直接会ってこれまでのお礼や、今後このカントーの地で、お世話になることもあるかもしれないので、あらためて話などをするつもりでいた。
しかし、その機会が諸事情によって、失くなってしまう、もしくは大幅に遅れてしまうのだから、あらかじめ連絡して伝えておくのが普通だろう。
俺は、あらためて展望デッキに入るとポケギアを取り出し、オーキド博士に電話をかけた。
なお、その際だいぶんと進んで時間も経っているはずなのに、外にはまだ霧が広がっていた。
発信音が3コールほどなった後、やがて繋がった音がすると共に、オーキド博士が電話に出た。
『もしもし、オーキドです。』
『お久しぶりです、フタバタウンのリュウキです』
電話に出たオーキド博士に俺が告げると、博士は知り合いであることが分かったように、
『おお、リュウキくん。どうしたかね?もしや、もうカントーについたのかのう?迎えは必要かの?』
と聞いてくれた。
マサラタウンで降りる予定であれば、可能であれば、迎えの人とかに来てもらってもいいかもしれないと考えていたが、今回は違うので、簡潔に要件を話すことにした。
『いえ、すみません。まだ、船の上です。カントーへの到着は、夕方の予定なので、まだしばらくかかります。それで今回、電話をかけさせていただいた理由なのですが、俺の私情によるものでして、船でそのまま、向かわせていただく予定だったものを変更させていただくことにしましたので、そのことについてのご連絡になります。』
そうオーキド博士に伝えると
『おー、そうなのか。なるほど構わんよ。そういうこともあるじゃろ。ただ、一応理由を聞いてもいいかの?』
と俺に確認を取ってきた。
向かうと伝えていた約束を反故にして、いきなり予定を変えたのだから当然だ。俺は船の中で出会ったニアさんと言う女性が呪いで苦しんでおり、一人で向かうと言っていた彼女の道中が心配なので、一緒シオンタウンへ向かい、彼女の呪いを解くことにした、ということを伝えた。
話を聞いたオーキド博士はムムムッと唸り、少し考え込むように会話を止め、一拍ほど置いた後に言葉を続けた。
『ポケモンによる呪いか。なるほどのう、その娘さんも難儀なものじゃ。確かに、ワシの下にもゴーストタイプポケモンによるものとされる、現代科学では解明出来ない、様々な事象や事例が報告されておる。あまり大声ではいえんが、それと思われる事によって人死にも出ておる。リュウキくんの向かうところのシオンタウンには、それらの解明や研究、果ては利用しているような専門家たちがおるから、助けになってくれるじゃろう。
あい、分かったぞ。ではまた、もしこちらに来るようなことがあれば、あらためて連絡しとくれ。それとゴーストタイプポケモンには、他のタイプのポケモンと比べても、一般的にはまだ分からないことの方が圧倒的に多いのじゃ。くれぐれも気をつけるんじゃぞ。』
オーキド博士はそう言って、俺に注意を促してくれた。
その後、オーキド博士と2.3言会話をした後に、マサラタウンに向かう際にはあらためて連絡すると、約束して電話をきるのだった。
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電話を終えたあとは、ニアさんと話し込んでいたことで完全に取るのを忘れてしまっていた食事を取ることにした。
一人で食事を取るのもつまらないと思い、せっかくなのでニアさんも誘って一緒に食事を取ることにした。
途中、清掃中の船員の掃除道具が飛んできたり、何故かいた酔っぱらいに絡まれたりなどしたが、全て腕力に物を言わせて解決した。
ニアさんを運んでいる最中にもこういったことは起きていたが、もし、こんなものが呪いの類であるなら、俺にとっては些細な問題でしかない。
ニアさんは私のせいです〜と言って謝ってきたが、別に気にしていない、というよりも気にならないと返事をしておいた。
しかし、食堂へ辿り着くと、まだ時間は1時間以上も残っている筈なのに、今日の分のモーニングは全て無くなってしまったと伝えられた。
これも呪いのせいか?
だとしたら、許せねぇ。
fu◯k y◯u ゴーストタイプ!
仕方が無いので、俺達は売店で買ったもので、食事を済ませた。
その後、昼を過ぎても霧が晴れることは無く、エミリーがこれも呪いなのかーッ!と怒って、『にほんばれ』を行い、強制的に天候を快晴に変更していた。
『きりばらい』じゃなくても、イケるもんなんだ。と俺がなにげに驚いていると、エミリーは、伊達に神のように信仰されていただけではないらしく、昔は割と地域住民に頼まれて天候や気象を変化させていたと自慢気に語った。
ちなみに特に部屋に戻るでもなく、一緒にいたニアさんはこの時初めて、エミリーがシンオウにて伝説に語られる存在であることを知ったため、ギョエーと女の子らしくない悲鳴を上げていた。
しばらくすると、急激に周囲の状況が変わったためか、警戒を促す船内アナウンスがあったが、やった張本人は勿論、俺も特に名乗りを上げるようなことはせず素知らぬフリをした。
なお、霧が晴れた後に見えた海原の景色はとても綺麗なもので、海の水面が太陽に照らされ、キラキラと煌めいていた。
船から少し離れたところで、そんな海の上を飛び跳ねるマンタインの群れも見ることが出来た。
エミリーは勿論、俺もニアさんも大満足の光景だった。
俺たちが、この光景を楽しんだのち、あらためて問題がない旨を伝える船内アナウンスが流れたので、この展望デッキに訪れる人も増えるだろうと思い、混雑しないうちに俺たちはそれぞれの部屋に戻り、セキチクシティに到着するまで、思い思いに過ごすのだった。
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船に揺られること、数時間。
やがて、俺はセキチクシティの港に無事に到着した。
時間帯にして、昼から夕方に移り変わるぐらいであろう時間帯だ。
まあ、元々の予定では、もっと遅い夕方の予定だったが、当初のマサラタウンとは降りる場所が2つも違っているので、到着が早まって当然だ。
降りてすぐに出発すれば、シオンタウンまでの道のりを、少しは進めることが出来るだろう。
この世界はゲームと違って、ポケモンセンターが大きな街や都市にしかないわけではなく、前世のスーパーぐらいの感覚で各所に点在している。
なので、進めるとこまで進んでしまおうと考えた。
本当は、何も考えずに夜も進んでしまって、野宿することになったとしても、俺自身は何も問題ないのでいいのだが、いくら早い方がいいとは言え、流石に年端もいかなず、なおかつ女の子であるニアさんは、可能な限りはポケモンセンターに泊まったほうがいいだろう。
また、この場を離れて、早く先に進みたい本当の理由としては、このままここに留まっていると、セキチクシティにあるジムでバトルしたり、サファリパークでポケモンをGETしたりしたくなってしまうと考えたからだ。
当然、そんなことをしていては到着がいつになるのかも分からないので、少しだけ残念には思うが、どうせニアさんの呪いが解決したあとは、またここに、エミリーのテレポートで戻って来れるのだと思い直したので、その気持ちは霧散させた。
そして、船を降りて合流した俺とニアさんは、シオンタウンを目指し、15番道路へと歩みを進めた。
セキチクシティを後にして、『15番道路』と書かれた看板の横を通った時に、そう言えば、俺はニアさんの手持ちなどについて聞いていなかったなと思い出し、歩く道すがらの話題として、彼女に話を持ち掛けた。
「そういえば、ニアさんは一応ポケモントレーナーではあるんですよね?すっかり聞くのを忘れていましたが、手持ちのポケモンたちはどういう子たちなんですか?」
「ああ、そう言えば、紹介していなかったですね。お見せするので、少しお待ち下さい。」
そう言うと彼女は、肩から下げていた小さなポシェットから、2つボールを取り出し、宙へと投げた。
「出ておいで、フーちゃん、ギルくん。」
ポォンッという破裂音と共に、姿を表したのは前世で読んだ童話に登場する、親指姫のような姿をした小さな草タイプらしきポケモンと、剣と盾が組み合わさったような大きな鋼タイプらしきポケモンが現れた。
どちらも共に初めて見るポケモンだ。
見慣れないポケモンだったため、俺がマジマジと観察しているとニアさんは、俺が親指姫のようだと感じたポケモンを手に載せて、このポケモンの説明をしてくれた。
「この小さい子が、フラベベ。フーちゃんって呼んでます。花を愛し、共に生きていく種族と、カロスでは言われています。自分だけのお気に入りの花を探して旅に出る、小さい身体からは想像も出来ない、とても勇気のある子なんですよ。」
そう言うと、彼女は白い顔のようなものがある箇所を撫で、それをフラベベとされるポケモンも、特に嫌がる素振りも見せず、嬉しそうにしている。
次に彼女は、大きな剣と盾のようなポケモンに向き直り、こちらのポケモンについても説明してくれた。
「こっちの大きい子が、ギルガルドのギルくん。この子は、私がおばあちゃんから、譲り受けた子で私が捕まえたポケモンという訳ではないんです。正直、私なんかが、この子の主人であっていいのか、いつも申し訳ない気持ちになりますが、とっても強くて頼りになる子なので、いつも助けて貰ってしまっているんです。」
そう言って、ニアさんは少し恥ずかしそうにも、申し訳なさそうにもしていた。
ギルガルドと呼ばれたポケモンの方は、初めて相対する俺を警戒しているように彼女に何かあっても、いつでも守れるような立ち位置から俺を見つめている。
まだ、出会ってほとんど時間も経ってはいないのだ、警戒するのは当たり前だろう。
だが、俺は安心した。
彼女の身の上話を聞いて、彼女自身に悪意や呪いから身を守る手段があるのか不安だったが、少なく共、このギルガルドというポケモンがいるのなら、よほどのことが無い限りは安全だろう。
見たところ、俺やエミリーを越えるほどではないが、とても強い力を感じる。
また、彼女自身は申し訳なさそうにしていたが、このギルガルド自体は彼女に使役されることになんの疑問も嫌悪感も抱いてはいない。
寧ろ、彼女を守りきって見せる強い気概のようなものを感じる。
総じて、どちらのポケモンもニアさんを信用しており、とても懐いていることが分かった。
「私がこんなんですから、ちゃんとトレーナーとしてやれてるのかなって心配になるんですけど、どうでしょうか、リュウキさん。リュウキさんの目から見て、私はトレーナーをやれているんでしょうか?」
ニアさんの表情に陰が落ちる。
そんな心配必要ないだろうに。
でもまあ、他人から肯定されることによって分かることもあるか、俺は自分の感じ取った思いをそのまま、伝えることにした。
「どっちの子からも、ニアさんとの深い絆を感じます。ニアさんの優しさや想いを、この子たちも感じ取ってるんですね。トレーナーとしてのセンスや知識などは、俺も直接見てないので分かりませんが、大丈夫です。もしなにか問題のようなものがあっても、まだ俺と同じでニアさんも、子どもなんです。これから育んで行けばいいんですし、もし俺に出来ることがあれば、全力で支えます。この子たちを信じて、一緒に頑張って行きましょう!」
そう伝えると、ニアさんは嬉しそうにした後、笑顔を見せてくれた。
その後は、俺のポケモンたちも全員紹介して、和やかな雰囲気を保ったまま、歩みを進めるのであった。
▶TO BE CONTINUED...
突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)
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ルーレット推奨派
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ルーレット非推奨派