転生にわかポケモントレーナーの冒険録   作:Sleipnir666

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バトル連戦回です。
薄くなりがちなスーパーフタバ人要素、描写回でもあります。
まあ、今んとこ暴れまわる必要特にないしね。
あ、でもロケット団は居るんで今後かち合えば、ボコボコにします。
ついでに、今後のロケット団の描写をすることを考え、タグに残酷な描写を追加しときます。

また、感想や評価などいつでもお待ちしております。

お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。

では、どうぞ。


第12話 襲い来る、暴走族 ▼

ニアに関連すると思われるアクシデントや、眼と眼があった瞬間には始まるバトル全てに対処して、夕方頃には13番道路に辿り着いたが、どうもここ付近にあるポケモンセンターは、ほとんど日の落ちてしまった道を俺達は、急ぎ足で歩みを進めていた。

 

「ごめん、ニア。ここらへんにいるトレーナーの数も、トレーナーたちのバトル意欲も、どっちも予想外で夕方までにポケモンセンターに辿り着けなかった。」

 

そう言って、道すがら俺が謝ったところ、

 

「リューくんのせいじゃないから気にしないで。私もリューくんが闘ってる姿を見るの凄く楽しかったから、それに辿り着けなかったって言っても、あと少しの辛抱なんでしょ?だから、大丈夫だよ。…それにそれに、何かあっても、リュー君が守ってくれるから///」

 

そう言って、俺を気遣ってくれた。

最後になにか小さく呟いた気がするが、流石に小さ過ぎて分からなかった。

 

とはいえ、やはり、ニアは優しい心の持ち主だ。

別に俺が馬鹿正直にバトルを受けずに、進んでいれば今頃、13番道路と言わずに、12番道路にも到達出来ていただろうに。

とても、ありがたいことだ。

 

俺がそれを聞いて内心ホッコリしていると、前を見ていたエミリーが俺達に警戒を促してきた。

 

(待って、2人共。前方に人がいる。それだけじゃない、それも複数だ。気を付けて、なにか邪な感情を感じる)

 

エミリーがなにやら、悪意らしいものを感じ取ったらしい。俺は、ニアに俺の後ろから着いてくるようにお願いして、注意深く進んだ。

 

暗闇の中を、進むとなにやらたむろしている人だかりが俺の目にもハッキリ写るようになった。

 

よく見るとなにやら、バイクのようなものに跨っている人影もちらほら、見える。

ん?コイツら、もしかして暴走族か?

 

暴走族。

ゲームの表記だと、ひらがなで『ぼうそうぞく』と記載がされていた不良集団。

何故かサイクリングロードに平気で単車を使って乗り込んでいた、いかれたモブトレーナーだった筈だ。

 

コイツら、こんなとこに居たっけ?

流石にモブの配置となると、ほとんど記憶にないため、覚えていないが、どちらにしても積極的に関わり合うことはしたくない相手である。

 

まあ、たむろしていようが、別に知ったことではない。

俺はそう判断して、横を通り抜けようと少し道からズレて先に進もうとしたが、前でたむろしていた奴らに一人が俺達の道を阻むように道を塞いだ。

 

「よお、坊や。こんな時間にデートかい?若いのにお早いことで羨ましいね。良ければ、彼女俺にも紹介してくれよ。」

そうモヒカン頭の男が、舐めた態度を取りながら俺に話しかけてきた。

 

ニアはヒィィィと悲鳴を上げ、俺の後ろに完全に隠れてしまった。

ニア、俺より身長高いし、そんな完全に隠れるような体制とって腰痛めないかな。などと俺は至極どうでもいいことを考えていた。

 

そして、モヒカン頭やその仲間のぼうそうぞくたちは、そんなにニアの姿を見て笑っていた。

 

俺は別にこの程度の奴ら、ワンパンで沈められるが、騒ぎを起こしたいわけではないので、とりあえず普通に会話して乗り切ることにした。

 

「はい、デートだったんですけど、ちょっと遅くなりすぎちゃいまして。なので、近くのポケモンセンターに向かってまして、すみませんが、そこをどいてもらっていいですか?あと、そういう理由なので、紹介とかはちょっと遠慮してもらえると助かります。」

 

俺はモヒカンに愛想笑いを浮かべながら、そう言葉を返した。

後ろからは、アババババババとニアの焦ったような声がした。

すまんね、とりあえず今はこれで乗り切るから。

 

すると、先程まで笑っていたぼうそうぞくたちは途端に黙り、目の前のモヒカンは怒りの表情を浮かべていた。

 

なんだ?まさか本気で、言っていた訳ではあるまい。

お前らの言う通り、俺達はどう見てもガキにしか見えないんだから、そんな奴らを本気で相手したりはしないだろう。

それとも、なんだ?お前らショタ専門ホモか?それとも、ロリコンか?

ジュンサーさん呼ぶぞ?こっちのジュンサーさんの番号しらんけど。

 

俺が素知らぬ顔で少し首を傾げると、眼の前のモヒカンはいかにも、機嫌が悪いですといった態度を変えることなく、俺に詰め寄って来た。

 

「誂ってやったと思ったら、スカした態度取りやがって、ガキの癖に生意気なんだよボケ。ちっ、頭に来るぜ。あ~、もういい。本題だ。おい、ガキ。テメエの持ってるポケモン、全部俺等に寄越せ。そしたら、ここを通してやるよ。」

 

なにを、ふざけたことを言っているんだコイツラは?

お前らごときに俺の大事な仲間たちを渡せだと、冗談は顔だけにしろよタコ」

 

「んだと、このクソガキャ?!」

 

おっと、いけない。どうやら、声に出ていたようだ。

俺も大事な仲間たちを話題にあげられて、怒りで冷静じゃなかったみたい。

モヒカンが大声で声を荒げた事により、ぞろぞろとたむろっていた奴らの全員が俺達を囲むように立ち並んだ。

 

「上等だ、クソガキ。テメーは今から〆る。今更、泣いても喚いても知らねぇからな。」

そんなことをモヒカンは宣った。

 

俺はそんなモヒカンを嘲笑するように、短く笑って、煽った。

 

「なんだよ、デカいのは図体と態度だけか?こんなイタイケな少年囲んで、傷ぶろうとしやがって。大人数でしか、勝てないんですか〜?流石に、図体だけデカくなって、度胸はママのお腹の中に忘れてきちゃったみたいだな、ごめんなちゃいね〜、ぼくたち〜。ぼくが大人になってあげるべきでちたね〜。でも、ひとからポケモンをうばったりするのは、わるいことなんでちゅよ〜。ひとつ、かちこくなれたね〜。」

 

俺がされたら、ブチギレ必須である態度を取ると、怒りで真っ赤に染まっていたモヒカンは、真っ赤を通り越して、もはや紫色に顔を染めていた。

うわぁ、キモ。

なお、周りの奴らも似たような感じで茹でダコみたいな顔になっていた。

 

「誰の度胸がねぇだと、クソ野郎。いいぜ…テメェの煽りに乗ってやるよクソガキ。出せよテメーのポケモンを、テメーは生かして返さねぇ。テメーをポケモンもろともボコボコにして、半殺しにした後、後ろのガキをテメーの目の前で、ぶっ壊れるまで輪姦してやるよ。謝ったって、何したってテメーは、もう許さねぇ。」

 

モヒカンは、紫色の顔をしたままモンスターボールを取り出し、俺に向けた。

 

そうそうそれでいいんだよ。寧ろこれは恩情なんだぜ、モヒカン。お前らにワンチャン、勝ち目があるとしたら、ポケモンバトルだけなんだから、まあ、例えポケモンバトルだろうとこの程度のやからに負けるつもりは無いが。

 

何より、喧嘩を先に売ってきたのはテメーらだ。

テメーらこそ、覚悟しとけよゴミ野郎。

 

==========

 

そうして少ない灯りが俺達を照らす中、始まった暗闇の中でのバトル。

 

俺はニアを少し後ろに下がらせて、モヒカンと対峙した。

ニアは、これまでと全く毛色の違うトレーナーとのバトルにとても怯えていたが、俺が絶対に負けないからと、安心させるように伝えると、少しそれが緩和したように感じた。

また、同時にバトル中にモヒカンの仲間たちから、ちょっかいを掛けられないように、エミリーに彼女を守るように頼んでおいた。

エミリーも任せてと、小さな胸をたたいてくれた。

 

するとボールを投げたモヒカンは、

「行け!ドガース!『たいあたり』、ソイツを殺せ!!」

呼び出したドガースへ俺に対して、直接攻撃をするように指示をした。

 

お前、馬鹿か?んなことすりゃ、ドガースの方がダメージを食らうっつの。

一応、これはポケモンバトルだ。

俺は即座に腰のケースから、ボールを繰り出し、指示を出した。

 

「頼んだ、カーミラ!飛んでくるドガースに、『ちょうおんぱ』!」

 

呼び出されたカーミラは即座に、耳を震わせ、不思議な音調の音をドガースに浴びせる。

 

一直線に飛んできたドガースは、その音をもろに聞いてしまい、頭を混乱させた。

 

同時に俺は、飛んできたドガースを避けると、ドガースは、そのまま俺の後ろにあった、電信柱に激突した。

 

「なに?!クソッ、ギリギリで避けやがって。ドガース、今度は相手のズバットに『たいあたり』だ!」

 

ドガースは、ズバットにたいあたりをしようと動いたようだが、未だに頭の不調は治っていないようで、フラフラとしながら、たいあたりと言うよりはただ近づくだけのように接近していった。

 

これなら、回避の指示を出すまでもなく、避けることが出来るだろう。

とはいえ、チャンスには違いない。

俺はカーミラに新たな攻撃の指示を出した。

 

「カーミラ、接近してくるドガースをすれ違いざまに『つばさでうて』!」

 

カーミラは、ドガースのたいあたりを避けて、その避ける際に当身を当てるかのように、角度を付けた己のつばさで殴った。

 

ドガースは、混乱する頭で殴られたことにより、軽く悲鳴をあげた。

 

「なにをやってんだよノロマ!いつまでも、ボケッとしてねぇで、さっさと攻撃を当てんだよ!次だ!『どくがす』をお見舞いしてやれ!」

 

先程の痛みで混乱が溶けたようである、ドガースは顔を顰め、気張り込むようにして、あたり一帯に紫色の煙を吐き出した。

 

「へっ、これでテメーのポケモンも毒まみれだ、毒ってのはな、受けたら最後必ず死んじまうんだよ。ザマァみやがれ。」

 

そう言って、モヒカンは勝ち誇ったように笑う。

これは、笑った方がいいのか?

毒タイプに、毒技は全くと言っていいほど、効果はないぞ?ましてや、状態異常の方はそもそもなることがない。

ズバットであるカーミラは毒タイプだ。なんで、おんなじ地方に住んでるポケモンとの相性すら把握してねぇんだよ。

…いや考えてみれば、当たり前かアニメでもタイプ相性を把握しているだけで驚かれるみたいな描写は多々あったし、一般的なトレーナーたちにとっては、まだ良くわかっていない分野なのかもしれない。

 

別に教えてやる義理もないので、俺はこれ幸いとそのまま攻撃を続けることにした。

 

「カーミラ、毒ガスを噴いてるドガースを『おどろかして』やれ」

 

カーミラは、自身の毒ガスで周囲が見えなくなっているドガースに近づけ、いきなり目の前に表れ、ドガースを驚かした。

 

ドガースはよっぽど、驚いたのか落下して、身体を打ち付けている。

 

あのドガースの為にも、さっさと決めてやるべきだろう。

 

「カーミラ!落下したドガースに『つばさでうち』つけてやれ!」

 

カーミラは降下し、地面に落ちているドガースへその翼を打ち付けた。

 

その後、しばらくするとガスが晴れ、地面には目を回したドガースが転がっていた。戦闘不能だ。

 

「なっ、何で毒ガスが効いてねぇんだよ。テメー薬でも盛りやがったな!クソッ、使えねぇカスがよ。」

 

薬じゃない、初めから効果がないだけだ。

 

モヒカンは、ドガースに悪態をついた後、ボールに戻した。

そして、モヒカンは続く新たなポケモンを取り出した。

 

「行け、アーボ!!うっとおしい蝙蝠やろうに『かみつけ』!」

 

ボールから取り出した、細長い蛇のようなポケモン、アーボは、飛び出すやいなや、カーミラに飛び掛かり、その口で噛みつこうとしてきた。

 

しかし、遅い。カーミラの動きの方が早い。

 

「避けろ、カーミラ!続けて、『つばさでうつ』!」

 

カーミラは、アーボの動きをヒラリと躱すと、続けざまに角度を付けた翼で殴りつけた。

殴られたアーボは、軽く呻く。

 

「何躱されてんだよ、カス!!もう一度だ!ソイツに何度でも『かみつけ』!」

 

おいおい、おざなり過ぎるだろ、モヒカン。

お前も仮にもトレーナーなら、もっとキチンとした指示を出してやれよ。

その後も、アーボはモヒカンの雑な指示にも律儀に従い、果敢にもカーミラに噛み付こうと何度も飛び掛かってきたが、カーミラはそれをすべてヒラリと躱し、そのたびに何度も翼で殴りつけた。

 

やがて、それを数回繰り返した後に、アーボは目を回して倒れた。

 

「おい、ふざけんなよ、ザコ!一発も当てれてねぇじゃねぇか、クソ野郎!!」

 

モヒカンはあろうことか、闘い傷付いたアーボを、己の足で蹴りつけた。

違うだろボケ!それはお前の指示のせいだ。

そのアーボは、お前の指示に従ったに過ぎない。責任転嫁をしてんじゃねぇよ。

 

目の前のムカつくクソ野郎のポケモンとはいえ、ポケモン自体には何の罪もなく、俺の怒りもドンドン溜まっていった。

 

やがて、アーボをボールに戻したモヒカンは憎憎しげに、俺のカーミラを見て言い放った。

 

「さっきからずっと、飛び回りやがって、地上で降りて、戦うことも出来ねぇのかよ。テメーの方こそ、度胸がねぇじゃねぇか。」

 

明らかな挑発だ。

乗ってやるギリも無いが、クソムカつくことに変わりはないので、俺は敢えてその煽りに乗ってやることにした。

 

「いいぜ、じゃあ降りて闘ってやるよ。戻れ、カーミラ!やってやれ、ジョージ!」

 

俺はカーミラをボールに戻すと、ジョージの入ったボールを取り出し投げた。

ジョージは、やる気に満ちた雄叫びを上げて現れた。

 

「へっ、飛んでなけりゃテメーみたいなガキには、負けねぇんだよ。行け、ベトベター!その猿に、『ヘドロこうげき』!」

 

モヒカンは、3体目となるヘドロのような身体をしたポケモンを繰り出した。

現れたベトベターは、身体を縮ませるとすぐに伸ばして、口から汚いヘドロをジョージに吐いてきた。

 

「ジョージ、躱せ!続けて、『ひのこ』!」

 

ベトベターのヘドロこうげきを躱した、ジョージはプッと唾を吐くかのように、ベトベターに炎に包まれた弾丸を口から発射した。

 

ひのこはベトベターに命中し、命中した箇所が軽く燃える。

 

「クソッ、だったら、『のしかかって』、ソイツを押し潰せ。」

 

ヘドロこうげきが回避されたと分かるやいなや、モヒカンは、思うようにいかない怒りを隠さないまま、ジョージを押しつぶそうと、ベトベターにのしかかるように指示を出した。

 

ジョージは急ぎ回避しようとしたが、身体を大きく広げて全体重をのせ、のしかかってきたベトベターを交わしきれず、押し潰されてしまった。

 

「ハッハッハ!!飛んでなきゃ、雑魚なんだよぉ!ベトベター、そのまま、ぶっ潰してしまえ!」

 

モヒカンは、ようやく攻撃があたったことがよほど嬉しいのか、もう完全に勝った気でいる。

最後まで手を抜くんじゃねぇよ、どうせなら今こそヘドロこうげきをするなり、毒ガスをまくなりしろよ。

まあ、毒ガスに関してはもう効果がないと、諦めているようだから、しょうがないんだろうけど。

 

あと、勘違いしてるみたいだが、このぐらいでジョージが負けるわけないだろ?

やってやれ、ジョージ!

 

「ジョージ、『かえんぐるま』!!」

 

俺がそう指示を出した瞬間、暗い夜道に一瞬、ものすごい光が照らされた。

のしかかられていたジョージは、全身に炎を纏い、ベトベターを思いきり、燃やした。

 

己の下で、一瞬にして燃え上がったジョージ。

あまりの熱さに堪らず、ベトベターはその身を離した。

ジョージは、ベトベターが離れた後も、その炎を止めることはなく、前転するかのように回転しながら、炎に燃える身体ごとベトベターに突進した。

 

そして、ベトベターは大きく悲鳴を上げて、後退した。

 

「んだとっ!ちきしょう、ふざけやがって!何離れてんだよ、カス野郎!もう一度だ、『のしかかれ』!」

 

悪態をつかれながら、指示を受けたベトベターだが、当然ながら先程、燃やされた恐怖から、一瞬身を竦ませてすぐには行動を起こさなかった。

今だ!

 

「ジョージ、『ひのこ』!」

 

狙いを付けて、放たれた炎の弾丸は、ベトベターにしっかりと命中した。

ベトベターは、呻き声を上げてその場に倒れたのだった。

 

==========

 

「ふざけんな!何倒れてんだよ、起きろ!起きやがれボケ!」

 

ベトベターが最後のポケモンなのか、モヒカン怒り散らしながら、ベトベターを蹴りつけている。

俺はこれ以上見ていられなかった。

 

「やめろ!ベトベターは、お前の指示道理に、闘っただけだ。実際に闘ってもいない、お前が死力を尽くしてくれた相棒に文句を言ってんじゃねぇ!負けたのは、テメーのせいだ!素直に認めろ!」

 

すると、モヒカンはベトベターを蹴ることを辞め、俺を睨んだ。

 

「負けたのは俺のせいだぁ?んなわけねぇだろうがよ、俺が負けたのはコイツらがザコだったせいだ!勝手に抗弁を垂れてんじゃねぇ!!」

 

そう言い捨てて、やがて、ニタニタした顔になると、

 

「実際に闘ってねぇって言ったか?上等だ、お望み通り、実際に闘ってやるよ!!」

 

そう言い放ちながら、俺に殴りかかって来た。

モヒカンが負けたことで、動揺してザワめいていた、周りの奴らも俺に向かってくる。

後方のニアから、大きな悲鳴が上がる。

大丈夫、問題ない。

それに俺も、度重なる態度や言動にもう怒りが限界だったんだ。

上等だ、ここに現れたことを公開させてやる!

 

俺は一瞬にして、向かってくるモヒカンに詰めると、その顎に思いきり、アッパーを食らわせた。

 

宙に浮き上がる、モヒカン。

瞬時に着地した俺は続けざまに、逆立ちのような体制を取り、少し膝を曲げてから、足の裏を使って思い切り蹴り上げる。

 

更に大きくぶっ飛ぶ、モヒカン。

もう、気絶しているだろうが俺は追撃を辞めない。

大きく宙を舞い続ける、モヒカンを飛び越え、眼下の不良共ごと、俺はモヒカンに対して裂帛の気合いと共に、波動拳を放った。

 

ドッゴーン!!!と、地面から砂を大きく巻き上げ、まるでポケモンによる破壊光線などの技が直撃したような轟音を上げながら、俺の波動拳をもろに受けたモヒカンと、その下に居た不良共は、全員吹き飛ばされた。

 

やがて、砂煙が収まるとそこには呻き声を上げながら、痛みにうずくまる不良共と、ピクリとも動かなくなったモヒカンの姿があった。

いや、モヒカンが崩れてしまっているから、今となっては元モヒカンか。

俺は、怒りが収まらないまま、モヒカンにとどめを刺すべく近付いていった。

 

モヒカンまであと、数10cmと言ったところで、ポンッという聞き慣れた破裂音と共に、3体のポケモンが俺の前に立ち塞がった。

それは、モヒカンが使っていたポケモンたち、ドガース、アーボ、ベトベターだった。

瀕死になるまで闘ったのだ、意識を保っているだけでも辛いだろうに、3体はプルプルと震えながら、背後にいるモヒカンを守るように全身を広げて、俺の前に立ち続けている。

 

お前たち、あんな目にあっても、そんな奴を守るのか。

 

俺は、果敢に俺の前に立ち塞がるポケモン達を一瞥した後、ニアたちに声を掛けて、その場を後にした。

 

==========

 

無駄に時間を食ってしまったし、モヤモヤした気持ちが残るなんとも言えない気分になったが、ポケモン達の持つ優しさを、恐怖に震えながらも立ち向かう気高さをこの目で見ることが出来たのだ。

とりあえず、良しとしよう。

 

怖かったです〜と、泣き腫らすニアを宥めながら、俺達は急ぎ足で暗闇の中を駆けて、ポケモンセンターへと向かうのだった。

 

▶TO BE CONTINUED...




■ジョージ(モウカザル) ♂ Lv.20
性格:むじゃき

■エミリー(エムリット) Lv.50
性格:ひかえめ

■チュンチュン丸(ムクバード) ♂ Lv.21
性格:ゆうかん

■バービー(ビーダル) ♀ Lv.20
性格:のんき

■カーミラ(ズバット) ♀ Lv.20→21
性格:いじっぱり

突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)

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