転生にわかポケモントレーナーの冒険録 作:Sleipnir666
ふと浮かんできたので、祈祷師を探す前に1話挟みます。
また、感想や評価などいつでもお待ちしております。
お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。
では、どうぞ。
シオンタウンへと足を踏み入れた俺達だったが、まだ日も出ている時間帯であるにも関わらず、なんとも薄気味悪い気配が周囲には漂っており、ニアはそんな気配に怯えて、エミリーは周囲を警戒していた。
しばらく、あたりを見回していたエミリーだったが、やがて俺の方を向いて、
(リュウキ、ここ変だよ。何か無数の存在がいる気配はするのに、僕の目でも見えない。普通じゃないよ、この場所。)
と、注意を促してくれた。
シオンタウン。
アニメだと、ポケモンタワーがメインであまり描写もなくよくわからない町だったが、ゲームでは、主人公の肩に幽霊らしきものが取り憑いていたり、おどろおどろしいBGMが町全体を通して鳴っていたりと、何かと不気味な町だった。
更に言えば、カントー地方が、前世の日本の関東地方をモデルにしているにしては、このシオンタウンは存在しない場所に位置しており、黄泉の国なんじゃないか?とか言う、都市伝説も横行していたくらいだ。
この世界でも例に漏れず、町の雰囲気からして薄暗く、陰鬱とした町で、全体的に嫌な感じがする。
とりあえず、町の出入り口付近で突っ立っているわけにも行かないので、まずはこの町にある、ポケモンセンターで、一晩休んでから明日、ニアを見てくれる祈祷師を探すことにした。
ニアも早く何処かに入って休みたいのか、俺がそれを提案すると、ものすごい勢いで頷いた。
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ポケモンセンターへと着いた、俺達はポケモンを預けてから、施設内の食堂で夕食を取ることにした。
ポケモンセンターなら、安全だと思っていたのだが、町の雰囲気の例に漏れず、他の町のポケモンセンターに比べで雰囲気が暗く、ジョーイさんも元気がなく、どこか根暗な感じだった。
しかし幸いにも、聞いたことには、キチンと答えてくれて、祈祷師を探していることを伝えると、ポケモンタワーには常に何人かの祈祷師がいるので、そこに行くといいと教えてくれた。
そして、俺達は2人で夕食を取ったのだが、ちょうどいい夕飯時にも関わらず、食堂は閑散としており、とても淋しい感じがした。
その後は、俺達はいつものように別れて、それぞれの部屋で休むことにした。
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シャワーを浴び、日課である家族との通話も終えて、俺がベットの中で微睡んでいると、突如としてドアがドンドンッと叩かれ、俺は慌てて飛び起きた。
これ、ゴーストタイプポケモンのいたずらとかじゃねぇだろうな。
俺は、恐怖半分怒り半分で勢いよく扉を開けると、そこから黒い塊が俺に飛び付いてきた。
突然のことで、俺は受け身も取れずに倒れてしまったが、よく見てみるとそれはベソベソと泣き続けているニアだった。
普段だったら、お互い眠りに着いている時間であるにも関わらず、どうしたのかと思い、ニアに問いかけると、
「リ"ュ"ウ"ー"く"ん"、だずげで〜ッッッ!!私の部屋に何か居るの〜!!」
と泣きながら、俺に助けを求めてきた。
マジで幽霊でも出たのか?
どうしよう、アイツら殴っても効果なさそうだし、俺どうしようも出来ない気がするんだが。
モヒカンをぶっ飛ばした時に、出来るようになった殺意の波動でもぶつけりゃなんとかなるか?
まあ、最悪どうしようもなけりゃ、ニアを俺の部屋に泊めさせて上げればいいか。
俺は、とりあえずニアを宥めて、彼女の手を引きながら、彼女の部屋へと向かった。
彼女の部屋の前に着くと、確かに部屋の中から、何かしらの気配を感じる。
ニアは、気付いたら手どころか、完全に腕にくっついており、離そうとしない。
別にニアをおいて、逃げたりしないから、安心してくれ。
俺は覚悟を決めて、ニアの部屋のドアノブを掴み、中へと入った。
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部屋へ入って電気を付けると、そこには特に何も居ないように見えた。
部屋の間取りは、俺の部屋と全く変わらず、ベット脇の小さなテーブルに彼女のポシェットが置かれているぐらいしか、違いはなかった。
俺達は、恐る恐る中へと進んでみたが、見渡す限り、何もいない。
俺が注意深く、あたりの気配を探って居ると、突如小さな影がベットの裏から飛びだしてきた。
ニアがヒィッと引き攣ったような声と共に、大きく身を震わせたが、俺は少し安堵の表情を浮かべた。
飛びだしてきたそれは、前世でも今世でも時たま見かける黒くて素早いアイツ、まあ言うところのGだった。
確かに気持ちが悪いことに変わりはないが、別に幽霊じゃなかったな、俺は手早くティッシュで摘んで、そのまま窓から外に捨てた。
「まあ、よかったなニア。とりあえず、幽霊じゃなくて。」
そうニアに声をかけたが、彼女は相変わらず青い顔をしている。
そして、彼女はそんな顔のまま、俺の言葉に対して、顔を振って、
「違うよ、リューくん!私が感じたのは、もっと大っきかった。アレじゃない!」
うん?でも、他に気配なんか感じないが。
俺が再度あたりを見回そうとしたその瞬間、俺は自身の顔を何かによって舐められ、思わず悲鳴を上げた。
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俺が悲鳴を上げたことで、ニアも共鳴するかのように悲鳴を上げて、お互い抱き合う形でその場にへたり込んだ。
すると、しばらくして空間が揺れ、そんな俺達を見て、嬉しそうに笑顔を浮かべて笑う、一匹のポケモンが姿を表した。
全身トゲトゲとしたような姿をしているが、その輪郭は常に揺れており、不定形で、足と思われる部位は存在していなかった。
宙に顔と手だけが浮かぶ、青紫色のポケモン。
ガスじょうポケモン、ゴーストだ。
なんだ、ゴーストか、ビビって損した。
そう思い、俺が安堵していると、ふと、図鑑に記載されていたあることを思い出した。
うん?ゴースト?ちょっと待て、俺今コイツに舐められたよな?!図鑑の通りなら、魂取られて死ぬんじゃねぇのオイッ!!
俺はそんなことあってたまるかと思い、自分の状態を確かめたが、特段普段と変わらず、特に何かされているようには見えなかった。
なので、ニアへと話しかけようとして、ニアの方を向き声をかけたのだが、ニアは一切こっちを見ることなく、何の反応も返さなかった。
まさか、俺、今幽体離脱でもしてるのか?!
慌てて、ニアの抱き合っている状態を解除してから、ニアの身体を掴んで揺らすと、彼女は身体をガクンガクンと大きく揺らせた。
アレ?普通に触れてるな。
不思議に思って彼女の様子をよく見ると、彼女は白目を向いて、気絶していた。
どうやら、先程悲鳴を上げた際に恐怖のあまり、失神したらしい。
とりあえず、俺は別に魂を抜かれた訳ではないと分かり、一安心したので、俺はあらためてゴーストの方へと向き直った。
ゴーストは、先程の俺のやり取りも見ていたらしく、ずっと笑い続けていた。
ずっと笑われているのも癪だったので、俺は常に持ち歩いている白いボールから、エミリーを呼び出し、ゴーストが、何故ここにいるのか、何でこんなことをしたのかを聞き出すことにした。
ボールから出てきたエミリーは、普段だったらすぐに宙に浮くにも関わらず、重力に従い、地面に落ちて、グェェッと潰れたカエルみたいな声を上げた。
しばらくして、普段通り、浮き上がったエミリーはその小さなおしりを擦りながら、寝ぼけまなこのまま、声を上げた。
(アイタタタ、もう朝ー?酷いじゃないか、リュウキ。こんな無理やり起こすなんて、もっと、普通に起こしておくれよ)
「すまん、エミリー。俺も動揺しててな、君が寝ていることを完全に忘れてしまってた。」
そう俺が言うと、エミリーは少し意識がハッキリとしてきたのか、目を開いて俺の方を向いた。
(動揺?まあ、よくわかんないけど、いいや。それで何のようなの?)
寝ていたところを起こしてしまったため、エミリーは少し不機嫌さそうに言った。
起きてくれたようなので、俺はエミリーに呼び出した理由を伝えた。
「いや、ホントごめんな。とりあえず、呼び出したのはコイツから話を聞きたいから、いつものように通訳を頼みたいんだ。」
そうして、俺がゴーストの方に顔を向けると、エミリーはようやくその存在に気付いたのか、ゴーストの姿を視界に入れると、小さくピャァと悲鳴を上げて俺の顔に向かって飛び付いてきた。
おー、見た目通りの可愛らしい悲鳴を上げるんだな。
と、そんな感想を内心思っていると、エミリーは捲し立てるように俺に言葉を放った。
(おっ、おばけじゃないかッ?!無理ッ!無理無理無理無理!!僕は、ポケモンのことなら分かるけど、おばけなんて言う、死んでしまってる存在のことなんて分からないし、対処しようがないよ!!)
とても動揺している様子で俺に、出来ないと伝えて来る。大丈夫だ、エミリー。コイツ、純粋なゴーストタイプじゃなくて、毒タイプも持ってるから、エミリーがちょちょっと、サイコパワーぶつけるだけで、多分ダウンするぞ。
俺は、エミリーにコイツはれっきとしたポケモンであり、ゴーストとというこのカントーにおいて、割とそこらで見かけるであろう、メジャーな存在であることを伝えた。
そうすると、やがてエミリーは、そのことを理解したのか落ち着いた様子を見せてくれた。
そうして、エミリーが取り持って、俺とゴーストの間での意思疎通が始まった。
なお、ゴーストはエミリーの様子を見ても、笑っていた。
おんなじポケモン相手でも、驚く姿を見ていて面白いと感じるんだなと、少し意外に思った。
話を進めて見ると、このゴーストはなにやらニアから、他の人間にはない、
不思議な気配を感じ取ったらしく、面白そうだったので近付いてみたとのことだった。
それでいざ、観察しようとしたら、まだ姿を見せていないのに狼狽え始めたのが面白くて、いたずら心が湧いてきて、驚かすのを止める、止め時が見つからなくなってしまったらしい。
なお、このゴースト自身は、そんなニアのことが気に入ったらしく、これからも彼女のことを見ていたい、要するに手持ちになりたいとのことだった。
怯える女の子の姿を見て、面白がるのは少しどうかとも思うが、まあそこはポケモンだし、そんなもんだろう。それに話して見た感じ、このゴーストからはほとんど悪意を感じない、ただ純粋に遊びたい、自分を見て欲しいというような印象を受ける。
そのため、俺自身としては、別に普通にこのまま捕まえることになっても、いいんじゃ無いだろうかとも思っている。
図鑑の説明と違って、俺も魂取られてないし、少なくともこのゴーストは、安全な個体のハズだ。
なので、俺はニアの意思を確認することにした。
とはいえ、肩を揺すっても起きなかったニアだ。
並大抵のことじゃ起きないだろう。
それに、もう夜も遅いし、今無理に起こすのも可哀想だ。
だから、俺は明日、ニアが起きた後に確認して見ることをゴーストに伝えて、とりあえず今は俺のボールの中に入っていて貰うことにした。
そのまま、帰してもよかったのだが、明日も同じ部屋に泊まるとは限らないし、何よりまたいたずらをされても困る。
そう伝えると、ゴーストは素直に従い、ボールの中へと収まった。
同時に通訳で疲れたのか、また眠そうにしていたエミリーもボールへと戻す。
そうして、ボールに収まったゴーストをニアのポシェットの横に置いた後、俺は気絶したままのニアを抱き上げ、ベットに寝かせて、起きてパニックになられても困るので、1度部屋に戻って、念の為、野宿用に持ち歩いている寝袋を取ってきてから、ニアの近くで眠りに就いた。
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翌朝、毎日セットしている首から下げた、ポケギアのアラームで目を覚ました俺は、ベットで寝ているニアを起こして、昨晩あったことを話すことにした。
俺に起こされたニアは、部屋の中に俺が居ることで、少しパニックを起こしかけたが、すぐに昨晩彼女が気絶するまで、俺と一緒にいたことを思い出して、落ち着いた。
その際に、俺が寝る際に使った寝袋が目に入ったのか、彼女は申し訳無さそうに、迷惑をかけてしまったようですみませんと、俺に謝ってきた。
俺が勝手に判断してやったことだし、気にしないでくれ。寧ろ、昨日らしくない悲鳴を上げて、驚かせてしまってすまないと、俺も謝っておいた。
そうすると、いえいえそんな、私こそと、お互いに自分のせいだなんだと、何だかいつまで経っても、謝罪の押し問答が終わらない気がしたので、適当なところで切り上げ俺は、昨日出会ったゴーストが、ニアを気に入り、ニアの仲間に成りたがっていることを伝えた。
そうすると、彼女は少し不安そうな顔になり、俺に大丈夫なのかと聞いてきたので、俺が感じ取ったことをそのまま彼女にも伝えた。
やがて、彼女は少しだけ考える素振りを見せた後、分かりました、こんな私の仲間になりたいって言ってくれるのなら是非、とゴーストを手持ちに加えることに対して、肯定の意を示してくれた。
ゴーストタイプポケモンによる呪いによって、苦しめられている彼女だが、ギルガルドなどの例もあり、すべてのゴーストタイプポケモンが苦手という訳ではないようだった。
人によっては、偏見や強い恐れを感じてしまうだろう、ポケモンだが、彼女にはそう言ったモノは見られない。
念の為、いいのか?とあらためて、聞いてみたのだが、聞くところによれば、確かに今でこそゴーストタイプポケモンに呪いをかけられてしまっているが、幼少期には、ここで初めて教えて貰ったのだが、祖母がゴーストタイプポケモンの使い手だったようで、祖母と住んでいた屋敷に棲み着いていたゴーストタイプポケモンたちと仲良く遊んでいたとのことで、仲良くなれそうな子であれば、何も問題はないとのことだった。
ニアからの了承も得られたので、俺はポシェットの横にあるボールにゴーストが入っていることを伝えると、ニアはボールのスイッチを入れて、ゴーストを呼び出し、これから、よろしくねとゴーストに対して、返事を伝えていた。
ゴーストも飛び出した直後は少し不安そうな顔をしていたが、ニアのその返事を聞くと、とたんに昨日俺達を笑っていた時のような満面の笑みで嬉しそうに、ニアの周囲をぐるぐる飛び回っていた。
よかったな、ゴースト。
さて、陰鬱だった夜と違い、朝日によって外は眩しく輝いているし、さっさと準備を済ませて向かうと、しますか。
いざ、祈祷師の下へ、ポケモンタワーへ!
▶TO BE CONTINUED...
ニアの手持ちポケモン
■フラエッテ ♀ Lv.19
性格:おっとり
■ギルガルド ♂ Lv.45
性格:しんちょう
■ゴースト(色違い) ♀ Lv.25
性格:むじゃき
突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)
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ルーレット推奨派
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ルーレット非推奨派