転生にわかポケモントレーナーの冒険録   作:Sleipnir666

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新年あけましておめでとうございます。

すみません、今日まで実家に帰省して、続きを書くことなくゴロゴロしていたので、慌てて書き上げました。

そのため、文字数少なめです。
また明日以降は、もう少し余裕を持って作り置きしておくので、今後も本作をよろしくお願いいたします。

また、感想や評価などいつでもお待ちしております。

お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。

では、どうぞ。


第17話 負けられない戦い ▼

俺が、フワライドたちとの連戦を終えたのとほとんど同じタイミングで、フガクさんたちの戦いも終わりへと向かっていた。

 

フガクさんが対峙していた内の1匹である、ムウマージとの戦闘は既に勝利を収めていたようだが、そのムウマージと戦っていたニューラの姿は見えず、いま戦いの場に残っているのは、双方共に満身創痍の様子を見せる、ヘルガーとミカルゲだけだった。

 

ミカルゲが、最後の力を振り絞る様に、その姿を大きく震わせて、ヘルガーを圧殺すべく水の塊を波及させてヘルガーへと発射した。

 

あのミカルゲは、水タイプの技まで覚えているのか?!あんなものを今のヘルガーが食らってしまったら、死んでしまうかも知れない!

 

俺は、ポケモンたちを休ませるべく、皆を1度ボールに戻してしまっているので、援護なんて間に合わない。

 

しかし、俺の心配は杞憂だった。

俺が今見ている光景をフガクさんたちはずっと見て、実際に戦っていたのだから、あとから思い返すと当然ではあったのだが…

 

フガクさんが、胸元から鈍い緋色に輝く、石を取り出したかと思うと、それを掲げ、大きな声で宣告した。

 

「ヘルガー!!一撃だ、一撃だけでいい!!コイツで決めてくれ!『メガ進化』!!」

 

フガクさんの掲げた石と共に、ヘルガーが眩い光に包まれ、その姿を変える。

 

一回り大きくなった肢体と、天を突くように尖った角、そして、その身体を覆う様に巨大化した外殻のような胸元の装飾。

その姿は、俺が前世で見たメガヘルガーの姿そのものだった。

 

「メガヘルガー、『れんごく』!!」

 

あらかじめ、指示や練習などでもやっていたのか、メガヘルガーは変化した自分の姿に戸惑いなど一切見せることなく、迫りくる水の塊に向けて、口から紅蓮の炎を吐いてぶつけた。

 

凄まじい高温なのか水とぶつかった炎は、消されることなく、逆に水を蒸発させ、その水の塊の奥にいた満身創痍のミカルゲの元に突き刺さった。

 

大きな爆音と共に、炎上するミカルゲ。

やがて、その炎をが鎮火するとそこには、一回り小さくなったミカルゲがぐったりした様子で目を回しているのだった。

 

==========

 

フガクさんの戦いが終わるのと同時に、トミノさんのヤミカラスとサマヨールの戦いも終わったようで、こちらもトミノさんが無事に勝利を収めたようだ。

 

俺達は、戦ったポケモンたちが再度暴れださないようにするため、とりあえずボールを投げてモンスターボールの中にポケモンたちを封じ込めた。

 

この場所での戦いは終わった。

しかし、まだ全ての戦いが終わった訳では無い。

俺がモンスターボールをポケモンたちへ投げ終えると、ニアが切羽詰まった表情で、結界を抜け、階段を駆け降りていった。

俺達もすぐにそれに続く。

 

1階まで、降りるとそこにはここに来た時とは、比べ物にならないほどの人がおり、とてもざわついていた。

 

ニアはそんな人だかりに対して、謝りながらも歩みを一切止めること無く、外へと飛び出していった。

 

俺達も同様に、外へと飛び出し、そこで見たものは驚くべきものだった。

 

外に広がっていた光景は、幾つかの家々が燃え上がり、消防隊のような人たちと水ポケモンたちが消化作業をしている。

道なども、戦闘の余波で大きく地割れが走っていたり、植えてある木がへし折られていたりしている。

 

俺達がその光景に呆気に取られていると、バギンッと何かが大きく割れるような音が響く。

 

驚いてそちらを見ると、そこに居たのは、ポケモンタワーの壁を破壊して、外へと飛んでいった2体のポケモン、ギルガルドとシャンデラだった。

 

どちらも先程のフガクさんのヘルガーや、ミカルゲと同様に疲弊しており、壁を破壊したときほどの勢いはないように見える。

 

しかし、それでも互いにその目線だけはお互いから離すことはなく、刺すような目付きで互いを睨みつけている。

 

だが、ただ一つ違うのは、お互いの様子や疲れ具合ではなく、その身体、ひいては今のギルガルドの姿だ。

 

ギルガルドは、俺が初めてニアさんに見せて貰った時や、シャンデラと共に飛んでいった時の姿とは違い、完全に剣の部分と盾の部分が分離している姿になっていたのだが、その盾が黒く変色して高温の炎でも受けたかのように大きく爛れている。

なにより、酷いのが身体の本体に当たると思われる剣の部分であり、その剣先が完全に折れてしまっている。

 

もしかして、さっきの大きな音はあの剣先が折れた音だったのか?!

ポケモンの身体の一部が欠けてしまうなど、どのような弊害が起きるか分からない。

俺は急ぎ、きずぐすりを取り出したが、どのタイミングで使ってやるべきなのかがまるで分からない。

 

俺がそんなことを考えている間に、ギルガルドは再度シャンデラへと突撃していった。

 

シャンデラは、その炎を灯した触腕をギルガルドへと向け『かえんほうしゃ』を放った。

 

ギルガルドは爛れた盾を構えながらも突き進んでいく、しかし、シャンデラまで後数メートルと言うところで、遂にその盾が完全にドロドロに溶けてしまった。

 

マズい、もうギルガルドには自身を守るための術が存在しない。

 

シャンデラは、そんなギルガルドを見てここでとどめを刺すことにしたのか、全ての触腕をシャンデラへと向け、『かえんほうしゃ』を一斉に発射して、火力を大幅に上げた。

 

ギルガルドの本体部分である剣の部分が、溶け初めている。

盾が失くなったことにより、その突撃していった際の勢いもほとんど失ってしまっているようだ。

 

もう駄目かと思われたとき、ニアがギルガルドに向けて大きく声を上げた。

 

「頑張れーッ、ギルくんッ!!負けないでーッ!!!」

 

普段からは考えられない声量で、彼女は泣きながらギルガルドを応援する。

その表情は、すぐにでもギルガルドに駆け寄ってあげたいというのがヒシヒシと伝わってくるようなものだった。

でも、それをニアがしてしまえば、自分を守るために戦ってくれているギルガルドの邪魔になってしまう。

それが分かっているからこそ、彼女は自身の中に湧き上がっているであろう他の感情全てを抑えつけて、ただただギルガルドの応援に徹することにしたのだ。

 

ニアの激励を受けたギルガルドは、文字通りの火事場の馬鹿力を発揮するかの如く、再起すると赤熱化した自身の剣身をシャンデラに向けて少しづつ進んでいく。

 

シャンデラは、そんなギルガルドを見て更に火力を上げようとした。

 

今だ!

全て注意がギルガルドへ向いている今なら、いける。

 

俺は迷うことなく、2つのボールに手を伸ばして、シャンデラに向けて投げた

 

「チュンチュン丸、カーミラ、シャンデラを『おどろかす』!」

 

一斉に飛び出した2人は、火炎を放つシャンデラの背後へ即座に回ると、大きな鳴き声を上げて驚かした。

 

シャンデラは完全に意識外から現れた、2人に驚き、ギルガルドへと放っていた『かえんほうしゃ』を止めてしまった。

 

そして、そんな隙を逃すはずのないギルガルドは、折れた剣先ではなく、比較的傷を負っていない握り手に当たる、頭部をシャンデラへ向け、そのまま突っ込み、『もろはのずつき』をぶち当てた。

 

==========

 

ギルガルドの頭突きを食らい、近くの民家に墜落、激突したシャンデラは動かなくなった。

 

同時に、ギルガルドもその力を失い、まるで魂が抜けてしまったかのように力なく重力に従って下に落ちてくる。

 

俺が、駆け出そうとした時には、既にニアはギルガルドの真下にまで行っており、その身体を受け止めようとしていた。

いくらなんでも、ニアの小さい身体で受け止めるのは無茶だ。

 

俺は、急ぎチュンチュン丸とカーミラに『かぜおこし』を指示して、ギルガルドの落下速度を緩めた。

 

やがて、ゆったりと着地したギルガルドにニアはしゃがみ込み、きずぐすりを吹き掛け、泣きながら謝っていた。

 

「ギルくん、ごめん。ごめんね、私のせいでこんなことになってしまって、本当にごめんなさい。」

 

懸命に、きずぐすりを当てるニアだが、ギルガルドには効いていないのか、全くピクリとも動かない。

 

ギルガルドの下へと辿り着き、しゃがみこんだ俺はニアに急いで確認を取った。

 

「ニア!コイツの口どこだ?!」

 

俺は、ニアが俺の切羽詰まった様子に、少し狼狽えてしまうかと思ったが、彼女はギルガルドの瞳の下辺りを指指した。

 

「ここ、ここにある!」

 

俺は、ニアから口の場所を確認すると、すぐさまリュックの中から金色に輝く石のようなものをおもむろに取り出し、それを口とされる場所に無理やり突っ込んだ。

そして、あらかじめ出しておいたバービーに『みずてっぽう』をそこへ流し込むように頼んだ。

 

やがて、それらがギルガルドの身体の中に流し込まれるとギルガルドの身体が大きくビクンッと跳ねる。

そして、閉じられていた瞳が開かれ、ニアを視界の中へと収めた。

 

ニアはギルガルドが目を覚ましたことで、喜び更に大きな声を上げて、泣きながらギルガルドを抱き締めた。

 

ギルガルドは、そんなニアの様子に安堵したかのように再び目を閉じると穏やかに身体を揺らしながら眠りに着いた。

 

ニアは、それに気付くことなく、俺が声をかけるまでギルガルドを抱き締め、泣き続けていた。

 

▶TO BE CONTINUED...




■ジョージ(モウカザル) ♂ Lv.24
性格:むじゃき

■エミリー(エムリット) Lv.50
性格:ひかえめ

■チュンチュン丸(ムクバード) ♂ Lv.23→24
性格:ゆうかん

■バービー(ビーダル) ♀ Lv.24
性格:のんき

■カーミラ(ズバット) ♀ Lv.24→25
性格:いじっぱり

■カビゴン ♂ Lv.30
性格:わんぱく

ニアの手持ち
■フーちゃん(フラエッテ) ♀ Lv.19
性格:おっとり

■ギルくん(ギルガルド) ♂ Lv.45→47
性格:しんちょう

■ゴースト☆[色違い] ♀ Lv.25
性格:むじゃき

あと、正月の間にリーフグリーンのカセットとDS買ってきました。
記憶が曖昧になりつつあるので、とりあえずは、殿堂入りまで進めて、本作の表現向上を目指します。
2DSとかも買って、XYあたりもやりたいンゴねぇ。

突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)

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