転生にわかポケモントレーナーの冒険録 作:Sleipnir666
19話の予約投稿日時を1日間違えておりました。
毎日投稿を楽しみにしていただいている方もいるかも知れないので、ここにてお詫び申し上げます。
とりあえず、今日の話です。
伝説のポケモンをちょろっと出しているので、楽しんでいただければ幸いです。
また、感想や評価などいつでもお待ちしております。
お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。
では、どうぞ。
追記:
文面に過去の掲載話と矛盾が見つかったので修正します。
また、思いっきり、掲載する話を間違えていたので、そちらも合わせて修正いたします。
ご迷惑をお掛けいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
ポケモンセンターで一泊した俺達は、朝食を取った後に、ハナダシティへ向かうべく、シオンタウンの北に向かい、『10番どうろ』へと歩みを進めた。
ニアの呪いの解呪という目的も、とりあえずは終息したので、しばらくはゆったりと見て回りながら、進んで行けばいいだろう。
俺はニア、エミリーと歩みを合わせながら、10番道路へと足を踏み入れた。
そして、10番道路を歩いていると、そう言えばここの近くには、ゲームだとサンダーがいた、『むじんはつでんしょ』があることを思い出したので、せっかくなので向かってみることにした。
ゲームだと『なみのり』を使わないと辿り着くことが出来なかったが、タウンマップを確認したところ、キチンと陸路でも繋がっているようだったので、向かうだけならば問題ないだろう。
ニアたちにも確認を取ったが、おもしろそうだと言ってくれたので、俺達は『むじんはつでんしょ』へと繋がる道を進んでいった。
道中、ニアからでも、なんで発電所なんかに向かうのかを聞かれたので俺が、伝説のポケモンがいるかも知れないから、見れるなら見ときたいというと、ニアは伝説のポケモンですかぁッ?!ととても驚いて、震え始めた。
伝説のポケモンに呪われているかもしれない、彼女の身からすれば、恐怖以外なんでもないかも知れないが、俺もただ、野次馬根性で見ようと思った訳では無いのだ。
実際、今後伝説のポケモンと戦うことになったとして、あらかじめどの程度の強さなのかを感じておく必要があると考えた。
これが、エミリーぐらいの力なのであれば、ゲームで言うところの60レベル、今のチャンピオンぐらいの実力があればどうとでもなると思う。
しかし、これがアニポケのミュウツーとかそのレベルになると、80〜90レベルないと厳しいと言わざるを得ない。
また、エミリーがゲームと同じで50レベルぐらいなので、これを鵜呑みにするなら、同じく50レベルぐらいであり、逃げるだけならなんとでもなると思う。
なので、リスクもあるがメリットもちゃんとあるのだと言うことを、ニアに説明すると、渋々ではあるが納得してくれた。
ただ、ニアにもキチンと納得して着いて来て貰いたかったので、君は俺が守るよとキメ顔で言ったら、彼女は真っ赤になって頷いてくれた。
前も思ったが、チョロくないかニア。
こんなの前世でやったら、ただの痛い奴だぞ。
まぁ、環境も違うし、基準なんかも別物なのかも知れないけど。
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やがて、少し険しい道を進んでいくと、発電所のようなものが見えてきた。
恐らく、あれが『むじんはつでんしょ』だろう。
中に入れるのか怪しいが、無理なら無理で周囲をぐるりと確認するだけでも別に構わないので、俺達は発電所の前まで向かった。
発電所に着くと、そこはゲームと同じで稼働こそしているものの中に人が居るような、気配は感じられず、また施錠などもされていなかった。
これ、入っていいんだろうか?
不法侵入とかにならないかな?
犯罪だとか、身の危険だとか、そう言えば、こっちには電気工事士の資格とかあるのか、とか色々考えたが、まあ、ぶっちゃけた話本物が目の前にあるんだから、入っちゃおうと思った。
それに今の俺は、10歳だし、マズかったとしても怒られるだけで済むだろ。余裕余裕。
そうして、結論を出した俺はニアとエミリーを連れて、意気揚々と中へと入ろうとした。
すると、その時いきなり背後からコラーッと声を掛けられた。
いきなりのことで、俺もニアもかなり驚いてしまったが、俺達に声を掛けて来たのは、なんかコスプレをした俺達とそう大きく歳の変わらない少年だった。
少年は少しドモりながら、大きく声を張り上げ、
「おっ、おまえら、そこは子供は入っちゃいけないんだぞ!なんか暗いし、難しい言葉とか書いてあるとこだから、駄目なんだぞ!」
と俺達に言ってきた。
どうやら、心配してくれているらしい。
と思ったのだが、
「俺樣も入ろうとしたけど、なんか大きな声とかバチバチ言う音が聞こえたから、やめたんだ。別に怖かったわけじゃないぞ!それにそこを1番最初に見つけた俺様が入れないんだから、お前らも当然入っちゃ駄目なんだぞ!」
ただ、心配している訳では無く、俺達に先を越されるのが嫌でもあるらしい。
うーんでも、せっかく来たし探検したいんだよな。有用な道具とかも落ちてそうだし。
俺は少し考えた後に、そうだこの子も連れて行こうと思ったので、誘ってみることにした。
「心配してくれて、ありがとな。でもせっかく来たし、中を見てみたいんだよ。だから、よかったら、君も一緒に行かない?みんなで一緒に行けば、怖いことなんて何もないと思うんだ。」
俺はいつもの3割増くらい笑顔を見せながら、彼を誘った。
彼もまさか誘われるとは思っていなかったのか、驚いた表情をしながら、なにかブツブツと独り言を呟いた後に、
「しょうがねぇから、俺様がお前らのことを見張っておいてやる!」
と言って、着いて来てくれるようになった。
よしっ、とりあえず、共犯者GETだぜ。
ニアは俺が半ば強制的に一緒に連れて来てるけど、この子は今自分から行くことを決めたんだから、なんかあっても、一緒にごめんなさいしてもらうぞ。
そうして、俺たち3人とエミリーで、あらためて発電所の中へと意気揚々と入っていった。
なお、入る前に『かいじゅうマニア』くん(名はトモフミくんだと、この時教えてもらった。ついでに俺達も自己紹介をした)にどこかに引っ掛けたりしても危ないので、着ていたリザードンのコスプレは脱いでもらった。
ちょっと渋るかと思ったけど、中に入ることへの期待の方が大きいのか、普通に脱いでくれたのでよかった。
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発電所の中に入ると、確かに薄暗く少し不気味な雰囲気があった。
ああ、これは子供だけ、ましてや一人だと怖いかもなと俺は思った。
誘導灯だけでなく、普通の明かりも付いているのだが、どことなく切れてしまいそうな点き具合で、少し不安になる。
俺は勿論平気で、意外なことにニアもこの薄暗さ自体には特に怖がる様子は見せていなかった。
しかし、トモフミはビビっている様子だったので、怖かったら戻ってもいいよというと、怖くねぇーし!と返事を返してくれた。
だよねぇ、そう言うしかないよね。
それを聞いた俺は、じゃあ進もうと言って、奥へと向かった。
発電所内は、やはり無人で間違いないのかひっそりとしており、俺達の足音だけが響いていた。
俺は、なにか落ちてないかなぁと辺りをキョロキョロ見回していたが、トモフミはおっかなびっくりな様子で俺達に着いて来ていた。
ちなみに、ニアとエミリーは施設内の装置を興味深そうに見ながら、色々喋っていた。
そんな感じで進んでいると、通路の隅に、なにかキラキラ光る石のようなものが落ちていたので、拾い上げて見るとそれは、中央に電撃のマークのようなものが入った黄緑色の石、『かみなりのいし』だった。
おー、本当に落ちてた。
トモフミも俺の様子に気付いて近付いて来たので、欲しいかなと思い、いる?と聞いてみると、俺が素直にくれると思っていなかったのか、自分で見つける!と言って、Noと返事をしてきた。
ありゃ、この年頃だと、欲しがるもんだと思ったけど、やっぱり素直を受け取るとか、施しを受けるみたいなのは嫌がるか。
なら、いいかと思い俺はリュックの中に、かみなりのいしをしまった。
ちなみに、この世界においては、落ちているものや忘れ物、詰まる所の拾得物については、貰ってしまっても問題がない。
例えば、人が明確に管理している施設内で勝手に持って帰るのは犯罪になるが、街だったり、道だったり洞窟だったりとかに落ちているものは、自由にしてしまっていいらしい。
というのも、この世界の人は割と落とし物とかに無断着らしく、そもそも落としたところで覚えている人の方が少なく、交番などに届けたところで誰も取りに来ないんだそうだ。
以前、シンオウにいた頃にジュンサーさんに聞いたときも、本当のことだと教えてもらい、落とし物として届けられるのは、9割方トレーナーカードや財布、図鑑などの身分証明証関連だったり、ポケモンが中に入っているモンスターボールであると教わった。
まあ、この施設は無人っぽいとはいえ、管理している人たちが居る気がするので、少しグレーな気もするが、別にいいだろうと気にしないことにした。
というか、本当に管理してるなら、施錠ぐらいするだろ普通。
他にも、『まんたんのくすり』だったり、『ピーピーエイダー』だったりが、落ちていたので拝借しておいた。
俺だけでなく、ニアとエミリーも『インドメタシン』なんかを見つけたらしく、拾って手元にしまっていた。
なお、トモフミも俺がサクサク拾っているのを見て、悔しいのか発電所内に足を踏み入れた当初のような怯えた様子はまるでなくなり、必死になって探していた。
探索を続ける途中、彼がディスクのようなものを見つけた時には、めちゃくちゃ嬉しそうに自慢してきた。
おー、実物は初めて見た。
これ十中八九、『わざマシン』だよな?
『わざレコード』は、バービーに『くさむすび』を覚えさせた際に見たことがあったが、『わざマシン』はサイズが一回り以上、小さいんだな。
こんなとこにあるのだから、多分中身は『10まんボルト』か『かみなり』あたりじゃないだろうか?
せっかくなので、一緒に内容を確認してみたら、『まもる』のわざマシンであるとのことだった。
でんきタイプの技じゃないのかと意外だったが、この『まもる』という技自体は、ゲームではとても汎用性が高くて強かった記憶があるので、すごいすごいと称賛しておいた。
彼もどうもでんきタイプの技が、どうせなら欲しかったらしく、少し残念そうにしていたが俺が褒め称えると、調子に乗ってくれたようなので、よかった。
やはり、この年代の子たちは、純粋な称賛やらなんやらに弱いのだ。
俺だって、煽てられれば悪い気はしないのだから、とりあえず、褒めるというのは大事だ。
その後、トモフミは入るのを躊躇っていたのが嘘のように、俺よりも先にズンズン進んで行った。
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幾分か進んだ先のある部屋で、なんかバカでかいモンスターボールが落ちており、それを見つけたトモフミがやったぜ、とそれに触れようとしたので、俺は慌てて彼を止めた。
俺が止めたことにより、俺に盗られると思ったのか彼は少し怒った様子で、
「なにすんだよ!あれを見つけたのは、俺様だぞ!横取りしようってんなら、許さないぞ!」
と言ってきた。
俺は勿論違う、と言って、否定したのだが、トモフミはあまり取り合ってくれない。
そんなやり取りをしていると、少しヒートアップしてしまっていたのか、声が大きかったらしく、そのバカでかいモンスターボールが唸り声を上げた。
ヒョエと、トモフミとニアが悲鳴を上げる。
俺はこのモンスターボールらしきものがなんなのかが分かっていた。
というか、居るだろうと思ってたし、もしこの発電所の中で出会うポケモンの内、サンダー以外にヤベェのは、コイツとコイツの進化系だと考えていた。
ソイツはゴロリと1度回転すると俺達に向き直った。
不機嫌そうというか、それを越えて、怒っているようにしか見えないツリ目、本当にバカでかいモンスターボールそのものにしか見えない身体、ボールポケモン、ビリリダマだ。
ビリリダマは、俺達の声が煩わしかったらしく、好戦的な目付きで俺達を睨んでいる。
しょうがない、発電所内で戦うのは乗り気じゃないがやるしかないだろう。
俺は腰からボールを取り出して、投げた。
「行け!バービー、『あくび』!」
赤い光と共に、床に降り立ったバービーは即座に、大きく口を開けて、フェェと気の抜けるような声とともにあくびをした。
ビリリダマも、一瞬気を取られ、宇宙猫みたいな顔になったが、即座に頭を振って、バチバチッと『じゅうでん』するような音を上げた。
その音を聞いた俺は、即座にバービーに次の指示を出した。
「バービー、『まるくなって』身を守れ!」
バービーは、身体を丸めて防御の姿勢を取った。
バービーがそんな体制を取ったすぐ後に、ビリリダマは『スパーク』を散らしながら、すごい速さで転がってきてバービーに突進した。
正面からビリリダマがバービーに激突したが、バービーはあまり堪えた様子もなく、少し後ろに飛ばされた後、すぐに臨戦態勢に戻った。
ビリリダマは再度、『スパーク』を散らしながら、突進してきたが俺はバービーに落ち着いて、次の指示を出した。
「バービー、『くさむすび』!」
床が割れてそこからこんもりとした草が生えてくる。
身体を転がしながら突進してくるビリリダマは、そんな床の変化に気付くことはなく、一直線に転がって来て、バービーにぶつかる前に、その草の塊に引っ掛かり、その身体を跳ねさせた。
跳ねたビリリダマは、バービーを越えて部屋の壁に激突して、ゴロゴロと転がって来た。
ビリリダマは、俺やバービーを睨みつけるようにこちらへと向き直ったが、なんだか元気がない。
というよりも、凄く眠そうな顔をしている。
これは最初に指示をした『あくび』が効いてきたようだ。
俺は、このままビリリダマに眠って欲しかったので、疲れて眠らせるため、バービーに攻撃の指示は出さずに、『ちょうはつ』するように指示を出した。
バービーは、器用にも両手の中指だけをおっ立てて、ビリリダマを挑発した。
これに怒ったビリリダマは、今度は先程以上の速さでバービーに向かって、『ころがって』きた。
「バービー、ジャンプだ!避けろ!」
バービーはその場でジャンプして、ビリリダマの突進を避けた。
ビリリダマは、逆側の壁まで転がって行き、壁に激突した。
だが、今度はこちらへ向き直ることはなかった。
俺がゆっくり近付いてみると、目を閉じてグゥグゥ眠りこけている。
よし、問題なく眠ってくれたようだ。
俺は、せっかくなのでリュックから、空のモンスターボールを取り出して、それをビリリダマに投げた。
モンスターボールのようなビリリダマが、モンスターボールに吸い込まれて行く光景はかなり面白かった。
ビリリダマを吸い込んだモンスターボールは、2.3回動いた後に、カチリッと音をたてて、止まった。
なんだか、随分久しぶりな気もするが、とりあえずあれをやっておこう。
俺は、ビリリダマの入ったモンスターボールを天井に向かって突き上げ、言い放った。
「ビリリダマ、GETだぜ!」
…うーん、やっぱりサトシみたいに、「ピッピカチュゥ‼」って言ってくれる相棒が欲しいな。
俺はビリリダマを捕まえた後に、俺達の戦闘を眺めていたエミリーにマスコットみたいにやってくれない?と頼んでみたが、エミリーは真っ赤になって、そんな恥ずかしいこと出来るわけないだろうッ!とプリプリ怒りながら、言ってきた。
残念だ。
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ビリリダマとの戦闘が終わったので、ニアとトモフミに向き直るとトモフミは、興奮した様子で俺を見ていた。
「リュウキ、お前、スッゲーな!あんなに簡単にポケモン捕まえちゃうなんてやるじゃん!ポケモンへの指示も、凄かった!お前、ジムリーダーとかなのか?!」
凄い絶賛してくれている。
うーん、これぐらい普通な気がするんだが、謙遜するのもあれだし、素直に受けとくか。
俺はそんなトモフミに、それほどでもないけど、ありがとうと素直にお礼を言った。
なお、ニアは何故か腕を組んで深々とウンウンと頷いていた。
なんか、後方理解者面をしている人みたいな反応だな。
その後も、アイテム回収の合間合間に、ここに住む野生のポケモンが飛び出して来たりしたので、向かって来る相手は、俺は当然のこと、ニアやトモフミも相手をしていた。
ニアは、俺が大分流れのようなものを教えて来たのもあって、問題なく戦えていたが、トモフミはそれに比べて少し拙い動きだった。
拙いというよりも、ポケモンとのバトルによる緊張からか焦っているのが分かったので、俺は落ち着いて戦況を見極めるように、トモフミの使っているベロリンガをしっかり見てあげるようにアドバイスをした。
余計なことをしてしまったかなと思ったが、トモフミは俺のアドバイスを聞いてから、落ち着きを取り戻し、ベロリンガに攻撃するときは、キチンと指示を出し、守るときは俺と同じようにどのように守るのかの指示を簡潔に出すようになった。
すると、上手い具合にポケモンが弱って来たので、トモフミは対面していたエレブーにボールを投げて、見事に捕獲を成功させた。
トモフミは大喜びで俺に感謝を述べてくれた。
その時語ってくれたのだが、トモフミは以前ここの外からエレブーが中にいるのを目撃していたようで、以来ずっと捕まえたくてしょうがなかったのだそうだ。
しかし、一人で入るのは勇気が出ず、誰か大人のトレーナーなどがここに立ち寄って、自分の代わりにエレブーを捕まえて来てくれないかずっと待っていたとのことで、そんなエレブーを自身の手で捕まえることが出来て嬉しくて嬉しくてどうしようもないと、鼻息荒く話してくれた。
そんなに嬉しかったなら、良かったなトモフミ。
なお、ニアもこの子カワイイです〜と言って、戦ったポケモンとは別で、ニアに近付いてきたコイルを仲間にしていた。
そりゃカワイイに決まっている!
なんせ、コイルさんは総選挙第一位の圧倒的、絶対的な人気を誇るポケモンなのだから。
まあ、前世の話ではあるが。
そうして、俺達は和気藹々とした空気のまま、奥へ奥へと進んで行きやがて、最奥と思われる場所の前に辿り着いた。
俺の予想が正しければ、ここは発電所の裏口に繋がっている場所のはず。
これまで、順路らしきものを通ってきたが、裏口に繋がるような場所はなかったから、間違っていないはず。
そして、その予測が正しいのなら、ここにサンダーが居るはずだ。
俺は、2人に静かにしてもらうように口元に指を立てて、壁際から中を覗き込んだ。
そこには、いた。
サンダーだ。
いや、本当にいたか。
幸い、サンダーは目を閉じており、寝ているようだった。
俺は1度、顔を引っ込め、2人に小さい声で、寝ているようだから、とりあえず絶対に大きな声を出さないようにと真剣な表情で伝えてから、中を覗いてもいいと許可を出した。
ニアとトモフミも、恐る恐る中を覗き込んで、しばらくしてから、俺に向き直った。
2人共、プルプルしており、なにか言いたいことが沢山あるとは思うのだが、一旦この場を離れたかったので、俺はもう一度、口元に指を立てて、その場を離れた。
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裏口から出ればすぐに、この発電所から出れたのだが、流石にサンダーの真横を通って外に出る勇気はなかったので、もと来た通路を戻って、最初に入った出入り口から俺達は外に出た。
外に出ると、トモフミはうおおおぉぉぉぉと、空に向かって咆哮していた。
突然どうしたのかと思ったが、真っ赤な顔の物凄い興奮した様子で俺に話しかけてきた。
「おい、リュウキ!あれ、サンダーだよなッ?!ヤベェって!伝説の3鳥の1体!!ここにいるの、知ってたのか?!」
至極当たり前の疑問を聞いて来たので、俺は応えた。
「半信半疑だったけどな。ここで目撃情報があるみたいな話を聞いたことがあったから、居たらいいなぁぐらいの気持ちで見に来たんだ。」
そう返すと、トモフミはその場で、ジタバタして興奮冷めやらぬ様子で続けた。
「ヤベェ、ヤベェーよリュウキ!俺、伝説のポケモンなんて初めて見た!めちゃくちゃカッコいいな!」
ニアも恐怖よりも興奮の方が強い様子で、
「伝説のポケモンって、あんなにカッコいいんですね!私も知らなかったです!」
と嬉しそうに語ってくれた。
なお、その時エミリーが僕は?とニアに聞いていたが、
「そのエミリーちゃんは、カッコいいというより、カワイイなって思ってしまう感情の方が、強いので、あの、そのごめんなさい。」
とニアが返しており、エミリーが僕も伝説のポケモンなんだよ!威厳あるんだよとムキーッと怒っていた。
いや、俺も申し訳ないとは思うけど、君からはカッコよさや威厳よりも、どうしても可愛さの方が勝ってしまうので、俺も正直に伝えておいた。
とはいえ、このまま拗ねられても困るので、ニアと2人で、世界一カワイイ、可愛さランクマスターランクと煽てておいたら、満足したようで、まあ、僕がカワイイのは世界的な事実だから、しょうがないね。当然だねと小さい身体を反らせて、踏ん反り返っていた。
なお、この時にトモフミにも俺達が、連れていたこのエミリーが伝説のポケモンの1体であることを教えると、ヤベェヤベェと壊れたレコーダーのようにヤベェしか言わなくなってしまった。
その後は、今日サンダーを見たことは3人だけの秘密にしようと約束をした。
トモフミはなんで?と驚いていたが、
「サンダーなんて、伝説のポケモンが本当にここに実在するなんて広めてしまったら、サンダーを狙った奴らがここに大量に来てしまうことになる。それがただ、サンダーを捕獲したいだけの奴ならいいけど、中にはここのポケモンたちをやたらめったら捕まえて、密売しようとしたり、実験とかのためにサンダーやここのポケモンたちに悪いことをしようとする奴らまで沢山来てしまうことになりかねない。だから、ここのことは内緒にしようと思うんだ。駄目だろうか?」
俺がそう言うと、トモフミも納得してくれたようで、
「わかった。俺もせっかくエレブーを捕まえられた思い出の場所になったし、お前らとここを探検するのは凄く楽しかった。そんなここが悪い奴らに、めちゃくちゃにされちゃう可能性があるなら、友だちとかに自慢したかったけど、黙っておく。」
そう言ってくれたので、俺達は3人指切りげんまんをした。
その後は、トモフミの教えてくれた近くのカフェで昼食を取った後に、別れる前にせっかくだからと、バトルを挑まれたので、3vs3のポケモンバトルを行った。
結果としては、トモフミに勝つことが出来たが、トモフミは、エレブーと戦った時とは打って変わって、最後まで落ち着いて指示を出しており、俺の選出したチュンチュン丸とバービーは見事にやられてしまった。
トモフミは、負けてしまったがとても嬉しそうな様子で、野生のポケモン相手でなく、トレーナーとのバトルでこれまでで1番いいバトルが出来たととても喜んでおり、次は勝つと俺に宣言してきた。
俺もこれに乗って、次も負けない。俺が勝つと挑発した。
その後は、俺達は再戦の約束をして昼の中頃に別れた。
また、別れ際にトモフミは彼が発電所内で拾った、『まもる』や『かみなり』のわざマシンを譲ってくれた。
今日一日のお礼だそうだ。
ありがたいことだ。
楽しかった、本当に楽しかった。
俺は心から『むじんはつでんしょ』に寄ったことを、正解だったと感じながら、ニアと共に再びハナダを目指すべく、10番道路を歩き進めるのだった。
▶TO BE CONTINUED...
■ジョージ(モウカザル) ♂ Lv.25→28
性格:むじゃき
■エミリー(エムリット) Lv.50
性格:ひかえめ
■チュンチュン丸(ムクバード) ♂ Lv.25→28
性格:ゆうかん
■バービー(ビーダル) ♀ Lv.25→29
性格:のんき
■カーミラ(ゴルバット) ♀ Lv.26→27
性格:いじっぱり
■トトロ(カビゴン) ♂ Lv.30
性格:わんぱく
■ビリリダマ Lv.23
性格:ずぶとい
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ニアの手持ち:
■フーちゃん(フラエッテ) ♀ Lv.22→25
性格:おっとり
■ギルくん(ギルガルド) ♂ Lv.47
性格:しんちょう
■スーちゃん(ゴースト)[*色違い] ♀ Lv.26→27
性格:むじゃき
■ぺーちゃん(ジュペッタ) ♀ Lv.37
性格:さみしがり
■コイル Lv.23
性格:きまぐれ
突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)
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ルーレット推奨派
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ルーレット非推奨派