転生にわかポケモントレーナーの冒険録   作:Sleipnir666

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ポケモンWikiを確認していたら、とある原作キャラをモチーフにしたモブトレーナーが本舞台である、9番道路にいるようだったので、ハナダシティ到達前に挟みました。

さて、今回登場する原作キャラは誰でしょうか?

また、感想や評価などいつでもお待ちしております。

お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。

では、どうぞ。


第23話 激突、じわれサンド! ▼

イワヤマトンネルでロケット団の襲撃という、トラブルに見舞われた俺達は、もう他に特に動くことはなく、この日はそのまま、ポケモンセンターで休んで、翌日ハナダシティに向かうことにした。

 

なお、その日の家族との電話では、今回送ったお土産について話す際に、つい今日起こったロケット団に襲われたという話もしてしまったため、母さんや弟たちからめちゃくちゃ心配されてしまった。

 

シンオウの方には、まだそういった悪の組織なんてのはいないし、子どもが巻き込まれる事態など、そうそう起きはしないのだから、当然だ。

 

その後、治安などについて、根掘り葉掘り聞かれてしまい、本当に大丈夫なのかと不安にさせてしまったが、俺が直接やったのではなく、周りの人たちや優秀なジュンサーさんたちの尽力によるものだと、説明したら、とりあえず安心してくれた。

 

ごめん、みんな。思いっきり嘘だけど、まだこんなとこでシンオウに戻る気はないんだ。

 

その日は、そんな感じで普段よりも長い間、家族との会話を行った後、俺は眠りに着いた。

 

==========

 

翌朝、目を覚ました俺はいつも通りの準備をして、ニアを起こしてから、ポケモンセンターを出た。

 

今日の予定としては、10番道路を抜けて、9番道路まで行き、夕方までにハナダシティに着くように歩き進める予定だ。

 

昨日のように朝食を食べている時間は惜しかったので、食べ歩けるようなおにぎりやサンドイッチなんかを買ってきて、歩きながら食べることにした。

 

朝早くに出たこともあってか、道中、出会うトレーナーは少なく、俺達は昼前には9番道路に足を踏み入れることが出来た。

 

9番道路に辿り着いてからは、昼近いということもあってか、様々なトレーナーからバトルを挑まれた。

 

だが、どうも全体的にレベルが低いように感じた。

俺のポケモンたちが、30レベルぐらいなのに対して、闘っているポケモンたちは、20レベル前後しか無いように感じるのだ。

 

何故なのかは、原因がわからないのだが、もしかして、ここを通るトレーナーは、それぐらいのレベル帯の人物が多いのだろうか?

 

流石にゲームでそれぐらいだったからなんてことは、無いだろうと思いたい。

 

とは言え、挑んできてくれるのだから、俺は全ての勝負を受けて、勝利を掴んでいった。

 

やがて、9番道路の中間ぐらいを過ぎたあたりで、不思議な建物が視界に入って来た。

 

その建物の第一印象は、前世で見たサーカスの会場っぽいというか、モンゴルのゲルっぽいというか、そういった感じの建物だった。

 

こんな建物、ゲームでもアニメでもあったっけ?もしかして、ポケスペ関連の何かなんだろうか?

 

不思議に思った俺達は、その建物へと興味本位で近付いて行った。

 

近くまで来ると、その建物は民家にしては大きく、何かイベント会場のようなものに、俺には映った。

 

しかも、中からは何かドタンバタンッと言う何かが動き回る音と、それに声をかける少年のような声が聴こえる。

 

しかし、勝手に入ったり、中を覗いたりするわけにも行かないので、しばらく観察した後、俺達はそこから離れることにした。

 

だが、俺達がその場を離れようとした、まさにその時、正面の扉が開き、中から1人の少年が出て来た。

 

俺達も、その少年もいきなり人と鉢合わせるつもりはなかったので、お互いにギョッとしてしまった。

 

俺達が何か声を発する前に、その少年は、俺達を指差しながら、

 

「やい!お前ら、俺の特訓場に何のようだ!さては、お前らスパイだな!俺に負けた奴らに、偵察してくるように言われたんだろう!」

 

とそう怒りを顕にして、詰め寄ってきた。

 

俺は慌てて、そんなつもりはないと弁明した。

 

「違う違う、俺達はハナダシティに向かう道すがら、見かけない建物があったから、ここに近付いただけなんだ。不快にさせてしまったなら、謝るよ。」

 

そう俺が謝罪と共に頭を下げると、その少年はキョトンとした顔になったと思ったら、すぐに罰が悪そうな顔になった。

 

「そう、だったのか。俺の方こそ、怒鳴ってゴメン。最近ちょっと色々あって、なんだかイライラしてたんだ。」

 

そう言って少年は、俺達に謝ってくれた。

 

いきなり、怒ってきた時には内心焦ったが、この少年の心根は悪い奴ではないらしい。

 

このまま、別れてしまうのも何か寂しく感じたので、俺は少年に何か悩みごとがあるなら、俺で良ければ話をしてくれないか?と提案した。

 

少年は少し悩む素振りを見せたが、

 

「それじゃあ、聞いてくれるか?立ち話もなんだし、入ってくれよ。さっきのお詫びに、ジュースでも出すからさ。」

 

そう言って、俺達を彼の特訓場に招き入れてくれた。

 

==========

 

中に入ると、驚いたことに大きめの飛び込み台付きのプールがあり、他にもダンベルやらランニングマシーンやらが、置かれていた。

 

そして、何やら『きょうせいギプス』のようなものを身に纏った1体のサンドが腹筋のようなことをしていた。

 

彼は、俺達を入口近くのテーブルと椅子に案内してくれると、何か飲みたいものはあるか?だいたいは、揃っているぞ。と言ってくれたので、俺は『サイコソーダ』を、ニアは『モーモーミルク』を頼んだ。

 

やがて、彼に頼んだ飲み物が入ったコップが俺達の前に置かれ、彼も俺達の正面側の椅子に座った。

 

「さっきは、悪かったな。あと、声を掛けてくれて、ありがとう。遅くなっちまったが、俺の名前はアキラ。とりあえず、飲みながらでも、話を聞いてくれよ。」

 

「もちろん。俺の名前はリュウキだ。こっちは、ニア。最後まで聞かせてもらうから、全部話してくれよ。」

 

俺がそう言うと、アキラは少し笑って、彼が最近悩んでいるという内容を話してくれた。

 

聞くところによると、アキラには将来ポケモンリーグへと挑戦し、チャンピオンになるという夢があるらしく、相棒のサンドと共に、日々厳しい修行や訓練を行っているらしい。

 

その修行の成果もあって、彼のバトルの腕も、相棒のサンドのレベルもドンドン上がり、この付近で彼に敵う相手は1人もいない程に強くなれたのだそうだ。

 

ここまでの話だけだと、順調そのもので、何悩んでいるのかわからなかったのだが、鎮痛な面持ちで実際に悩んでいると言う、悩みを続けて話してくれた。

 

強くなったまでは良かったのだが、その強さのあまり、周りのトレーナーたちからは、ズルをしている、何かインチキをしているに違いないとやっかみを受け、あまつさえ、サンドと話し合い、キチンと了承を得ているにも関わらず、その厳しい修行を告げ口され、トレーナーですら無い人間たちからも、虐待だの、ポケモンに対する扱いがなっていないだの、散々な言われようをされており、それが相当堪えているらしかった。

 

また、サンドとはちゃんと心を通わせているつもりだが、そう言ったことを言われてから、本当にサンドも俺と同じ気持ちなのか、俺の一方的な思い込みではないのかと、疑心暗鬼になってしまい、最近の修行もおざなりになっており、あまつさえサンドに心無い言葉を掛けてしまうことが増えて来てしまったと言っていた。

 

俺達が、話を聞き終える頃には、アキラはシャクリ声を揚げており、泣き出してしまっていた。

 

不憫だ。

同情など、アキラはして欲しくないだろうが、ただただ不憫だと感じてしまう。

 

ニアも俺と同じように感じているのだろう、アキラに大丈夫ですよ、アキラさんは間違ってませんよ、と慰めている。

 

アキラを見るに、彼は俺とそう年の変わらない年頃のトレーナーのように見える。

 

そんな年頃の少年が、周囲の人間から言われたら、事実とは全く正反対の謂れを付けられ、責められ続けているのなら、辛いに決まっている。

 

強いというのも、考えものなのかも知れない。

 

だが、アキラがここまで話してくれたのだ。

ただ、話を聞くだけで終わらせるつもりはない。

 

俺はまず、アキラにサンドの考えていることを、明確に伝えるべく、エミリーに協力を仰いだ。

 

「エミリー、サンドの気持ちをアキラに教えてやってくれ。」

 

そうエミリーに頼むと、エミリーは頷き、

 

(勿論さ。じゃあ、アキラ、サンドを呼んできてくれるかい?)

 

と答えてくれた。

 

なお、この時唐突にエミリーから、話しかけられたアキラはとても驚いた表情を見せた。

 

「ポケモンが喋った?!いや、違う。なんだコレ??頭に言葉が響いてくる」

 

そう言って、酷く混乱した様子になっていた。

 

俺はアキラに、エミリーはエスパータイプのポケモンであり、中でも伝説のポケモンとされる存在であるから、テレパシーで人間と完璧なコミュニケーションが取れるのだということを、説明した。

 

すると、伝説のポケモンであると聞いた、アキラは更に驚いた様子を見せたが、とりあえずは納得してくれたので、少し待ってて欲しいと言ってから、筋トレを続けている、サンドを呼んできた。

 

サンドがエミリーの前に来ると、エミリーはサンドに語り掛けた。

 

(ハッキリ言って、僕はもう君の感情を見たことで、君の考えていることは分かっているのだけど、君の相棒が周りからの心無い言葉で、君との関係を疑っているらしい。だから、直接君の気持ちを言葉にしてあげてくれないかな。僕がキッチリそれを通訳するからさ。)

 

そうエミリーが言うと、サンドは頷き、アキラへと向き直った。

 

(「アキラ、何も心配する必要はない。俺は望んで、お前と共に鍛えているのだ。俺は、お前と共に最強のポケモンになることを誓った身、例え、火の中、水の中に突っ込まれたところで、俺は気にしない。だから、お前も周りの奴らの言う事など気にするな。俺はいつでも、お前と共に在る。」だそうだよ。)

 

それを聞いたアキラは、大粒の涙を溢して、ワンワン泣きながら、サンドに抱き着いた。

 

サンドも目を閉じて、それを受け入れている。

 

ニアも貰い泣きしたのか、ズズーッと鼻を啜りながら、涙を流している。

 

よかったな、アキラ。お前は何も間違っていない、それに俺もエミリーじゃないけど、サンドの話を聞く前から分かっていた。

 

だって、修行を嫌がるような奴が自ら、あんなギプスを着けて、筋トレなんてするはずが無いのだから。

 

その後ひとしきり泣いて、サンドと抱き合っていたアキラは、やがて少し恥ずかしそうに俺達へ向き直った。

 

「ありがとう、リュウキ、ニア。お陰で、今までのモヤモヤした気持ちが完全に晴れたよ。それと、エミリーだっけ?そのポケモン。君もありがとう。サンドと同じ気持ちだったことが、再確認できたよ。みんな、本当にありがとな」

 

そう言って、アキラは笑顔を見せてくれた。

 

それだけのことを言ってくれるのなら、俺も本当に嬉しい。

ここに来たのは興味本位だったが、無視して通り過ぎずによかった。

 

俺もニアも笑顔になって、3人で笑いあった。

 

==========

 

その後、俺達はハナダシティへ向かう為別れようとしたのだが、別れ際にアキラはふと思い出したように言ってきた。

 

「そうだ、リュウキ。もしお前がよかったらなんだが、俺のサンドと、お前のポケモンで1vs1のバトルを、してくれないか?伝説のポケモンを連れているなんて、トレーナーに会ったのは、初めてだし、俺の勘がお前は俺が今まで会った誰よりも強い奴だって、言って来てるんだ。だから、よかったらとは言った手前で悪いが、是非とも俺とバトルをして欲しい。」

 

アキラは俺にそう頼み込んできた。

こんなにも、俺との勝負を望んでくれているのだから、受けないなんて選択肢はない。

 

「勿論、喜んで。そのバトル受けさせて貰うよ。」

 

そう言うと、アキラは心底嬉しそうな表情を見せてくれた。

 

俺達は、アキラがサンドと共に土を掻き集めて、自作したというお手製のバトルフィールドまで、移動した後、お互いに向き合った。

 

「よしっ、行くぞサンド!俺達の力を見せてやるんだ!」

 

そうアキラが合図を出すと、アキラの横で歩いていた、サンドがフィールドに飛び乗り、気合十分と言った雄叫びをあげる。

 

やる気十分だな。アキラの最高の相棒が相手となれば、俺もエミリーを除いて、最も長く時間を過ごしているもう一人の相棒を選ぶしかない。

 

相性こそ悪いが、そんなもの俺とコイツの力でなんとでもしてやるさ。

 

俺は腰のケースから、モンスターボールを取り出し、フィールドに投げた。

 

「行って来い、ジョージ!俺達の絆を見せてやるんだ!」

 

破裂音と共に、全身から炎を噴出させて、猛るジョージが姿を現す。

 

「初めて見るポケモンだ。でも、ソイツは炎タイプみたいだな。炎タイプのポケモンじゃ、俺のサンドには勝てないぜ。今更、相性を知らないなんて言わないだろ?」

 

「当然!だけど、アキラがサンドとの絆を見せてくれたように、俺もジョージとはずっと一緒に強くなってきたんだ。相性差なんて、簡単に覆すさ。」

 

ジョージを見たアキラが少し挑発するような声色で言ってきたので、俺も絶対的な自信を持って、答えた。

 

それを聞いたアキラは、好戦的な笑みを浮かべた後に、サンドに指示を出した。

 

「サンド、まずはアイツの目を潰す!『すなかけ』だ!」

 

サンドは、アキラの指示に即座に従い、地面を蹴り上げ、ジョージに思い切り砂を浴びせようとする。

 

開始即座に、目を潰しに来たな。やるな、アキラ。だけど、そう簡単に行かないぜ。

 

「跳べ、ジョージ!そのまま、上空から思い切り『にらみつけろ』!」

 

ジョージは、大きく飛び上がりサンドを強い意志を込めて睨み付けた。

 

流石にサンドもよく育てられているのか、怯んだりする様子は見せずに、ジョージを睨み返している。

 

だが、これでサンドの防御が下がった。

次の攻撃に繋げられる。

 

しかし、また目を狙われるのも避けたい。

だったら、次の指示はこうだ。

 

「ジョージそのまま、『ちょうはつ』もお見舞いしてやれ。」

 

そう言うと、ジョージは落下の態勢のまま、サンドに向かって指を立てて、クイクイと攻撃してくるように煽った。

 

「サンド、落ちて来るタイミングを見て、もう一度、『すなかけ』だ!」

 

アキラは、サンドにすなかけを指示したが、挑発され、頭に血が上っているサンドは、その指示には従わず、落下態勢のジョージに向かって、その爪でジョージを『きりさこう』と駆け出した。

 

アキラはサンドが指示に、従わなかったことに少し驚いたようだったが、すぐに気にする素振りは消して、

 

「よしっ、ならそのまま『きりさけ』!」

 

とあらたな指示を出した。

 

『きりさく』は、急所に当たりやすい技で、落下態勢で満足に防御姿勢を取れない、ジョージに当たれば、間違いなく有効だになってしまうだろう。

 

だが、対策もなしに跳び上がらせたりはしないさ。

防御が無理なら、攻撃あるのみだ!

 

「今だ、ジョージ!『カウンター』!」

 

ジョージは、サンドが爪を振るうタイミングに合わせて、落下しながらも左手で思い切りアッパーを食らわせた。

 

その瞬間弾かれたように、吹き飛ぶ2体。

 

ジョージは、鋭い爪で斬り裂かれ、やはり急所に入ってしまったのか、痛そうにしている。

 

しかし、着地に失敗することもなく、体勢を立て直して、2本の足で地面に立っている。

 

対して、サンドは防御が下がったところに、攻撃技を食らった時に威力が倍になるカウンターを食らったことで、同じように立ち上がったはいいものの、肩で息をしており、大幅に弱っているのが分かった。

 

なら、この勢いのまま、決めてやる!

 

「ジョージ、今こそ修行の成果を出すときだ!見せてやれ、『インファイト』だ!」

 

ジョージは、一際大きな遠吠えを上げた後、凄まじい速度でサンドに向かって走り出した。

 

このあと、出るラッシュが決まれば、ジョージの勝ちは揺るがないだろう。

 

その上、サンドは弱りきっており、避けられるとは思えない。

だから、この勝負貰った!

 

だが、アキラは闘志をなくしてはいなかった。

 

「サンド!一か八か、最後の力を出せ!『じわれ』だぁぁぁぁ!!!!」

 

「なっ?!『じわれ』だとぉッッッ!!」

 

俺は思わず、叫んでしまった。

 

また、叫ぶと同時に、遠い昔に前世で見たサンドの姿が脳裏を過ぎった。

 

思い出した!コイツ、いやアキラたちは原作キャラじゃないかッ!!じわれサンドを使う、アキラなんてトレーナーは、それしかいない!

 

初期の頃のサトシに、純粋な実力を以て、明確な黒星を付けたトレーナーだけに、俺にはとても印象に残っていた。

 

そして、指示されたサンドは最後の力を振り絞るように、思い切り地面を殴り付けた。

 

その瞬間、青白い光と共に地面が大きく割れて、爆音を響かせながら地面がうねり、揺れて、隆起する。そしてサンドに向かっていたジョージの姿を大地が飲み込んだ。

 

==========

 

やがて、揺れや砂煙も収まり、視界が完全に開かれる。

 

しかし、俺の瞳に映る光景には、片膝をついて、ゼエゼエ息をするサンドしか見えず、ジョージの姿は見当たらなかった。

 

「やっ、やった!勝ったぞ、サンド!」

 

それを見て、勝ちを確信するアキラ。

 

本当にジョージは、負けてしまったのか?

やはり、一撃必殺技というのは、それほどのものなのか?

 

だが、俺にはジョージが負けたとはとても思えなかった。

 

ゲームの一撃必殺技は、使用したポケモンよりも対面するポケモンのレベルが1でも高ければ、成功はしなかったはずだ。

 

そして、なにより俺は見せてやれと、修行の成果を出すときだ、と約束したのだ。

 

ジョージは負けていない!不思議とそんな確信があった。

 

「ジョージ!!『インファイト』だぁぁ!!!」

 

ボゴンッと隆起した地面が爆発し、地中から俺の叫びが届いたのか、ジョージが飛び出してきた。

 

先のじわれで決まったと思っていた、アキラは驚愕に瞳を、開かせている。

 

そして、サンドの前へと降り立ったジョージは、目にも止まらぬ速さで、凄まじいラッシュをサンドに浴びせた。

 

そのラッシュを受けたサンドは、フィールドを飛び出して、大きく吹き飛び、やがて地面に落ちると目を回して動けなくなっていた。

 

やったぜ!ジョージ!『インファイト』大成功だ!!

 

ジョージは、胸を反らせて勝利の咆哮を、天に向かって上げた。

 

==========

 

その後、バトルを終えた俺とアキラはお互いを労った。

 

「すげぇな、リュウキ。俺、サンドの『じわれ』が成功したバトルで負けたのは、これが初めてだよ。本当にめちゃくちゃ強いな。」

「アキラの方こそ、すごいじゃないか。サンドに『じわれ』を覚えさせていたのもそうだけど、最初の『すなかけ』の指示も的確だった。最近は、攻撃技ばかりを使うトレーナーとしか闘ってなかったから、君のバトルセンスの高さが始まった瞬間から、感じ取れたよ」

 

俺達はそう言って、お互いに凄いと感じた点を褒めあった。

 

やがて、アキラは感慨深そうに言った。

 

「やっぱり、世界は広いな。俺もこの辺では、負け知らずだったけど、ふとしたところに、リュウキみたいな俺よりもずっと強い奴が、ゴロゴロ居るんだって分かった。」

 

すると、アキラは俺の方へと向き直り、

 

「決めたぜ、リュウキ。俺は次、お前と闘うまで、絶対に負けない。だから、これからはサンドと共に、更に厳しい修行を続けるつもりだ。正直言って、ジムなんかも楽勝で勝てると思ってたけど、まだジムにも挑まない。当面の目標として、100連勝するまでは、ここで修行を続ける!だから、リュウキ、お前も次俺と闘う時まで、負けてくれるなよ!確かに、お前は俺よりも強いけど、お前に最初に勝つのは、俺だからな!」

 

そう言って、俺に拳を向けて来た。

 

望むところだ!

 

俺もアキラが伸ばしてきた拳に、俺の拳を合わせた。

 

なお、この時ニアとエミリーは、

 

「(男達の熱い友情です〜!(だ〜!)青春です〜!(だよ〜!))」

 

と言いながら、なんか意味不明な涙を流していた。

 

俺とアキラは、そんな彼女たちを見てドン引きした。

 

そうして、俺とアキラは別れて、俺達は再びハナダシティを目指す。

 

さあ、いよいよハナダシティだ。

 

アキラとのバトルで俺のポケモンバトルがしたいという意欲が更に、大きくなってしまった。

 

ついでぐらいにしか考えていなかったが、ハナダシティにはジムがあるのだ、本気で挑ませて貰う!

 

俺は気持ちを奮い立たせて、ハナダシティへの道を駆け出した。

 

▶TO BE CONTINUED...




■ジョージ(モウカザル) ♂ Lv.30→31
性格:むじゃき

■エミリー(エムリット) Lv.50
性格:ひかえめ

■チュンチュン丸(ムクバード) ♂ Lv.30
性格:ゆうかん

■バービー(ビーダル) ♀ Lv.31
性格:のんき

■カーミラ(ゴルバット) ♀ Lv.29
性格:いじっぱり

■トトロ(カビゴン) ♂ Lv.31
性格:わんぱく

■ビリリダマ Lv.23
性格:ずぶとい

突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)

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