転生にわかポケモントレーナーの冒険録   作:Sleipnir666

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久しぶりに、ニアにスポットを当てた回になります。
正直、今までで一番考えてバトル描写を頑張ったと思いますので、楽しんでいただけると嬉しいです。

また、感想や評価などいつでもお待ちしております。

お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。

では、どうぞ。


第24話 師弟対決!VSニア! ▼

アキラと別れ、ハナダシティを目指した俺達だったが、俺が急いだこともあり、当初の予定よりも大幅に早い時間、午後2時ぐらいにはハナダシティに到着することが出来た。

 

なおその際に、気持ちが先走り過ぎて、1度ニアとエミリーを置いて行ってしまったのだが、当然彼女たちを置いて行く訳にはいかないので、すぐに戻って、彼女たちにいきなり走り出してしまったことを謝り倒してから、それでも、逸る気持ちを抑えきれなかったため、ニアをおんぶしてハナダシティまで走った。

 

一応、ニアから許可は貰ったのだが、やはり、同年代の、それも異性に背負われるというのは、少し躊躇われるのか、彼女は背負う前には、非常に恥ずかしそうにしていた。

 

とは言え、走り出したらそんな表情は消えて、走り出した直後はかなりの速さに驚いていたが、前世の車並みの速度で流れる景色にとても喜んでいた。

 

また、当然ながら俺がそんな速度で走っているものだから、近くを通ったトレーナーたちからは、ギョッとされ、誰からもバトルを仕掛けられることはなかった。

 

ちなみに、エミリーは平気な顔して並走して、付いて来ていた。

 

別に競ってなどいないが、少し悔しい。

 

そんな感じで、ランニングシューズを酷使しながら、俺達はハナダシティへと辿り着いたのだった。

 

==========

 

ハナダシティに着くと、まだお昼ということもあり、それなりの人で混雑していた。

 

俺はすぐにジムに向かいたい気持ちがあったが、ここに来た1番の目的は、自転車だ。

 

なので、近くを歩いていた人にサイクルショップは、どこにあるのか尋ねると、とても親切な人で俺達を連れて、わざわざサイクルショップの前まで案内してくれた。

 

俺達は、深々とお礼を言って、その人とは別れた。

 

サイクルショップに着くと、そこは新築と言った様相の綺麗な店で、数多くの自転車が外にも出されていた。

 

しかし、そんな店にしては、あまりお客さんが居るようには見えなかった。

 

理由が気になるが、まあ関係のないことだ。

 

俺達は、扉を開けて中へと入った。

 

中は、サイクルショップということもあり、オイルや工具などから香る鉄臭さこそあったが、キチンと清掃が行き届いており、とても綺麗だった。

 

また、観葉植物なんかも飾られていて、印象としてはとても良いものに感じた。

 

そして、肝心の自転車だが、凄い量の自転車が壁際に並べられていた。

 

更にその並んでいる自転車の上には、目立つように、赤色、青色、緑色、ピンク色といった派手で色鮮やかな、自転車が壁から生えたフックのようなものに掛けられて、展示されていた。

 

よく見ると、車種も違うのか、微妙に形状に違いなどもあるように見える。

 

エミリーもそんな自転車に興味津々だった。

 

やがて、俺達が店に来たことに気付いたのか、奥で自転車を調整していた店長さんのような男性が立ち上がり、俺達の前まで来てくれた。

 

「いらっしゃい、自転車を買いに来てくれたのかな?欲しい車種なんかは決まってるかい?」

 

そう声を掛けてくれたので、俺は、

 

「はい、俺達、今旅をしてる最中のトレーナーなんです。なので、道中を自転車で走れれば楽だろうなと思ったので、買いに来ました。車種としては、丈夫かつ悪路なんかも走れるマウンテンバイクのようなものか、持ち運びに便利な折り畳み自転車なんかがあると、嬉しいです。」

 

と、あらかじめ考えていた車種がないか、聞いてみた。

 

これは、あらかじめニアとも話合った結果である。

 

クロスバイクやロードバイクなんかも憧れたが、これから長い間使うことを考え、この結論に至ったのである。

 

男性は、俺が明確に車種を答えるとは、思わなかったのか、意外そうな顔になり、

 

「へぇ〜、君自転車の車種の正式な名前を知ってくれているなんて、相当の自転車好きだね。いやぁ、嬉しいよ。サイクルショップを開いたはいいけど、この辺の人はあんまり興味がないのか、そんなハッキリと答えてくれなくてね。ここまで、明確に注文されたのは、初めてだよ。」

 

と、嬉しそうに語ってくれた。

 

その後俺達を、俺の注文した通りの自転車の前まで、案内してくれた。

 

そこにある、自転車はとてもピカピカに磨かれており、とてもカッコイイものだった。

 

色も多種多様で、先程展示されていた色と同数の種類が合った。

 

俺は中でも、暗い夜道であっても目立つような、明るいイエローのマウンテンバイクが気に入ってしまった。

 

ニアも、その自転車のすぐ近くに合った、濃い赤色をした自転車が気に入ったようだった。

 

俺は、これがいいと思い、

 

「これで!この黄色いマウンテンバイクでお願いします。」

 

「私は、こっちの赤い自転車をお願いします!」

 

そう俺達は、男性に頼み込んだ。

 

すると男性は、嬉しそうな顔をして、

 

「お買い上げありがとうございまーす!」

 

と言って、それぞれの自転車を店の前まで出してくれた。

店から出してくれた後、男性は戻って来たので、俺はその時、自転車の金額を聞いた。

 

自転車に値段が貼られていなかったので、このとき初めて、価格を聞いたのだが、マウンテンバイクなので、そこそこ値は貼るだろうが、それでもお金に余裕はあるので、問題ないだろう。

 

しかし、レジの前にたった男性はニコニコ顔で、

 

「マウンテンバイク2台で、合わせて400万円になりまーす!」

 

と言った。

 

ふぁ〜wwwwwwww、高過ぎィィィ!!!www

 

俺はあまりの値段の高さに笑ってしまったのだが、ニアは大慌てて、そんなお金無いです〜と、めちゃくちゃ焦っていた。

 

そんな俺達の様子を、見て満足したのか、男性は謝って来た。

 

「ハハハッ、ごめんごめん。400万円は、流石に嘘だよ。子どもである君たちに、そんなお金がある訳ないしね。だけど、僕はここにある自転車をフレームから、全てハンドメイドで作ってるんだ。だから、正確な値段なんてものは存在しないんだ。」

 

そう男性は言ってから、

 

「でも、僕も自分の作ったこの自転車たちは、完璧な出来栄えだと自負しているし、例え本当に400万円で売ったとしても、誰にも後悔させる気はないよ。だから、君たちも、僕に自信を持って紹介出来る何かを、是非魅せて欲しい。君たちのそれ次第で、金額は決めさせて貰うよ。」

 

そう言って、挑戦的な視線を向けて来た。

 

いいぜ、そう来なくっちゃな!

 

俺とニアは、互いに頷き合い、

 

「では、俺も隣のニアもトレーナーなので、僕らのポケモンバトルの様子をお見せするというのは、いかがでしょうか?店長さん程の絶対の自信があるわけでは、ありませんが、それでも後悔させてしまうようなものにはしないと断言します。」

 

俺は、そう強く宣言すると、男性は満足したように、大きく頷いて、

 

「流石は、ポケモントレーナーだ。そう言ってくれると、思ったよ。僕も、昔はトレーナーでね。今も、中継されるチャンピオンの試合や、ジムチャレンジャーたちのバトルを見るのが大好きだ。だからこそ、目はそこそこ肥えているつもりだ。僕を是非、満足させてくれよ。期待してる。」

 

俺達は、男性の言葉にあらためて、大きく頷き、バトルをするために、店を出た。

 

==========

 

店を出た俺達は、手頃な広場を見つけると互いに距離を取った。

 

唐突に始まった、ニアとのバトル。

 

ニアとは、これまでに修行を通して、何度かバトルをしてきたが、このようなキチンとした形式で、ポケモンバトルを行うのはこれが初めてだ。

 

勝ち負けに拘るつもりは、今回に限れば全く無いが、店長さんが期待してくれていると言ってくれた手前、手を抜くような真似は絶対にしない。

 

俺は普段の修行の時以上に、真剣な表情をしてニアに言った。

 

「ニア、店長さんが期待してくれているんだ。最高のバトルにしよう!」

 

俺がそう告げると、ニアも表情を引き締めて、

 

「勿論だよ、リューくん!バトルの師匠といえども、私も負けないからね!」

 

そう、強い意志を感じさせる目と共に応えてくれた。

 

いいね、ニア!最高の表情をしてる!

じゃあ、やろうか!

 

店長さんが、審判もしてくれるとのことなので、俺達は彼に視線を投げて、合図を促した。

 

店長さんはそれを見て、頷くと、

 

「では、これよりポケモントレーナー、リュウキとポケモントレーナー、ニアの1vs1のシングルバトルを、始める。両者、ポケモンを前へ!」

 

店長さんの合図を確認した後、俺は、腰のケースからボールを取り出して、投げた!

 

「いっけー、トトロ!!」

 

ポンッという破裂音と共に、巨大な影が広場に現れる。

 

「お願い、スーちゃん!」

 

ニアもポシェットから出したボールを投げて、不定形のガスのようなポケモンを繰り出した。

 

そして、カビゴンとゴーストは、お互いに気合十分と言った表情で向き合った。

 

奇しくもノーマルタイプとゴーストタイプという、一番効果のある、タイプ一致の技を撃ってもダメージが一切ないという、それぞれ決定打を持たない、ポケモン同士の対決となった。

 

こういう時こそ、トレーナーの真価が問われるというものだ。

 

タイプ一致技以外でも、やれるということを見せてやる!

 

俺達が、ポケモンを出して、完全に準備を終えたことを確認した店長さんは、勢いよく手を振り上げた。

 

「では、試合開始!!」

 

==========

 

先手を取ったのは、ニアだった。

 

「先手必勝です!スーちゃん、『さいみんじゅつ』!」

 

ポケモンとしては、鈍足の分類に入るトトロよりも圧倒的に早く、ゴーストが動く!

 

ゴーストは、宙に浮かぶ腕をゆったりとした速度で回転させ、トトロに催眠をかけようとした。

 

先手は取られたが、ここで眠らされる訳にはいかない。

 

俺は即座に、トトロへ指示を出した。

 

「トトロ、目を潰れ!そして、『のろけろ』!」

 

トトロは鈍重故に、身体を即座に動かすことは難しい。

だが身体の一部であれば、話は全く別だ。

 

俺の指示を聞いたトトロは、ギュッと目を瞑って、ゴーストの催眠術から逃れた。

 

そして、目を瞑りながらもリラックスするように身体をグデッと地面へと預ける。

 

これで、素早さこそ下がってしまうが、攻撃と防御が上昇した。

 

素早さは下がったところで、最初からゴーストの速度には勝てないのだ、何も問題ない。

 

だが、俺の指示を聞いていたのは、何もトトロだけではなかった。

 

「させません!スーちゃん、『クリアスモッグ』!」

 

ニアは、ゴーストにクリアスモッグの指示を出し、ゴーストの口から噴出された、透明な煙がトトロの身体を包んでしまう。

 

マズい、せっかく上げた攻撃と防御の値が元に戻されてしまった。

 

しかたない。攻撃を上げた状態で動きたかったが、それならばもう攻撃に移るだけだ。

 

「なら、行けトトロ!突撃だ、『かみくだく』!」

 

クリアスモッグの煙を払うようにして、走り出したトトロは、大きく口を開けて、ゴーストに噛みつこうとした。

 

これが決まれば、ダメージを期待出来たのが、ニアもあくタイプの技は当然警戒している。

 

トトロが駆け出したのを見て即座に、ゴーストへ回避の指示を出した。

 

「飛んでよけて、スーちゃん!」

 

ゴーストは、ニアの指示を受けて飛び上がる。

 

トトロの噛みつきは、空を切ることこそなかったが、ゴーストの尻尾にあたる、端っこの部分に噛みつけただけで、即座に抜け出されてしまった。

 

あれじゃ、ダメージはあまり期待出来ないな。

 

ならもう一度だ!

 

「トトロ!もう一度、狙いを付けて『かみくだく』!」

 

避けられたトトロは、もう一度大きく口を開いてから、足に力を入れて飛び上がる。

 

今度は当てる!

 

しかし、ここでは彼女のほうが一枚上手だった。

 

「今です!スーちゃん、『かなしばり』!」

 

かなしばりだってッ?!

いけないッ!もうトトロは、先程『かみくだく』を見せてしまっている!

 

ゴーストが、飛び上がってくるトトロを、上から見下ろしながら、パチンッと指を鳴らす。

 

その瞬間、不可視の力をがトトロの口元に働き、トトロは口を閉じてしまった!

 

「いけますッ!スーちゃん、『ほのおのパンチ』!」

 

かみくだくが不発に終わり、パニックになったトトロにほのおの纏った、ゴーストの拳がぶち込まれる!

 

空中で防御の姿勢も満足に取れぬまま、思い切り殴り付けられたトトロは、勢いよく落下し、大きく地面に叩きつけられる。

 

地面に叩きつけられたトトロは立ち上がったものの、腹部を真っ赤に染めて、やけどしているようにも見え、とても痛そうにしている。

 

やけどまで、貰ってしまうとは。

 

俺は急いで体勢を立て直すため、指示を出した。

 

「トトロ、無理するな!1度、『ねむれ』!傷を回復するんだ!」

 

トトロは、即座に地面に横になり、眠り始めた。

だが、トトロは眠ってしまったので動けない。

 

これをチャンスと見た、ニアは勝負をかけて来たれ

 

「畳み掛けます!スーちゃん、『ほのおのパンチ』!」

 

眠るトトロの腹に向かって、再度ゴーストの炎を纏った拳が叩き込まれる。

 

眠っているトトロは、それを食らい思わず、呻く。

 

幸い、トトロは眠る前に殴られ、やけどを負った箇所を守るよう、腕をお腹の前で組んでいたので大きなダメージには

ならなかったようだが、何度殴られてしまえば、大ダメージは免れない。

 

どうする、考えろ。考えろ、リュウキ!

だが、ニアとゴーストの勢いは止まらない。

 

「スーちゃん止めないで!『ほのおのパンチ』!」

 

俺が考えている間に、再度のゴーストの拳がねじ込まれる。

 

考えてる暇はねぇ!あの技で行くしかない!

 

「頼む、トトロ!『ねごと』ッ!」

 

俺の叫びが届いた瞬間、ンガッと声を上げた後に、トトロは脱力したように見えた。

 

そして、そのままゴーストのパンチを受け流した。

 

大きな衝撃が、地面から発生し、砂埃が舞い上がる。

 

やった!1/4の賭けに勝ったんだ!

間違いない、今出たのは『のろい』だ。

 

のろいによって、防御を上げたトトロは、ゴーストのほのおのパンチを受け流したのだ。

 

「まだです!スーちゃん、『ほのおのパンチ』ッ!」

 

度重なる殴打によって、解けてしまったトトロの腕の合間を縫って、ゴーストのパンチが突き刺さる。

 

最初に殴られたところを、やられてしまった。

間違いなく、急所だ。

 

でも、ここまで耐えたんだ。行けるよな。そうだろう、トトロ!

 

トトロは、ゴーストに殴られた次の瞬間、ゴーストの身体にガッチリと掴んだ。

 

「行っけー、トトロ!!『かみくだく』!」

 

トトロは脂汗を浮かべながらも、カット目を見開き、ゴーストに思い切り噛み付いた。

 

『のろい』によって、威力の上がった弱点技をもろに食らい、ゴーストは、痛みのあまり叫び声を上げた。

 

決まった、俺はそう思った。

 

そうして、しばらく噛み付き続けた後に、口を開くと同時にトトロはゴーストを掴んでいた手を離した。

 

ゴーストは力なく、重力に従い、落下する。

 

トトロは、まだ立っている。

俺たちの勝ちだ。

 

ゴーストが力なく落下する様子を見たその瞬間、俺は勝利を確信して、ゴーストとニアから目を離してしまった。

 

だが…

 

だが、しかし勝負は、まだ終わっていなかった。

 

ニアの瞳は、崩れ落ちるゴーストではなく、トトロを見ていた。

そして、俺がそれに気付くことは、最後までなかった。

 

「スーちゃんッッッッ!『ほのおのパンチ』ッッッッ!!!」

 

今まで、聞いたこともないニアの渾身の叫びが聞こえ、俺があっと思った、次の瞬間、地面に落下したゴーストが倒れ伏すことなく、飛び跳ね、真っ赤ではなく、真っ青に燃え上がる拳をトトロへと叩き込んだ。

 

カハッと、お腹の中の空気を全て吐き出すような、大きな息を吐くと共に、トトロはその場に倒れ込んだ。

 

やがて、フラフラとしたゴーストが片手を大きく、天に突き上げた後に、その場にトトロと同じく、倒れ込んだ。

 

「勝負あり!!勝者、ニア!!」

 

==========

 

「ウオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ァァァァァ、負けたーーーーーーッッッッ!!!!!!!トトローーッッ、ゴメーーーーンッッッッ」

 

俺はトトロをボールに戻した後に、思わず叫んだ。

ボールに入ったトトロに向けて、土下座と共に謝った。

 

負けた。

俺がノウハウを教えて、鍛えたニアに負けた。

しかも、トトロはほぼ勝っていたというのに、俺自身の慢心で負けた。

 

俺は何度も何度も、トトロの入ったボールに向けて頭を下げた。

エミリーはそんな俺を見て、笑っている。

 

ごめんなさい、みんな。

俺はチンカスだったわ。

 

最近めっちゃ勝てるし、みんなよりもレベルの高いポケモンたちにも勝ててたから、どこか今日も勝てるだろうと、完全に天狗になってた。

 

なによりも、これまでに1度たりとも真剣勝負で負けたことはなかった。

 

コウタにも、ハルミにも、トモフミにも、原作キャラのアキラにも負けなかったのだ。

 

もう勝負をする前の俺を、ボコボコにしてやりたいほどに悔しい。

 

やがて、謝り倒して少し落ち着いた、俺の元に、対戦相手であるニアと、この勝負を見ていたサイクルショップの店長さんがやって来てくれた。

 

「リューくん、本気で闘ってくれてありがとう。私達の全てを見せることが出来たよ!どう、だったかな?」

 

俺はすぐに立ち上がり、ニアへも頭を下げた。

 

「本気で闘ってくれて、本当にありがとう。それとごめん、俺、どこかニアにはまだ負けないだろうって、高を括ってた。いい意味で、鼻っ柱を折って貰えたよ。だから、ありがとう。それとおめでとう!もう、ニアは立派なポケモントレーナーだよ!」

 

俺は、ニアと初めて会った頃を思い出して、告げた。

 

上から目線のように、感じさせてしまったら悪いのだが、彼女は俺と出会った当初、自分のトレーナーとしての、腕に疑問を持っており、自信がなかった。

 

だが、今日の完璧な指示、的確な技選択、そして、最後までポケモンを信じ、諦めないという強い心が今日の勝利を掴み取ったのだ。

 

俺はニアの成長を直ぐ側から見て、今日完全に確信を得たことで、悔しいという気持ちもあるが、心から彼女を称賛することができた。

 

そんな俺の、言葉を聞いたニアは、華が咲くような笑顔を見せて、喜んでくれた。

 

そんなニアの笑顔を見て、俺はほんの少しだけ、ドキッとした。

 

だが、そんなものを表情に出せば、なんとなく気持ち悪い顔のエミリーがすぐに近付いて来るような気がしたので、俺は即座に振り払い、そのままお互いの健闘を称え合った。

 

しばらく、そんなことをしていたが、店長さんの存在を思い出した俺達は、店長の方に向き直った。

 

店長さんは、顔を伏せてこちらを見ていない。

 

どうしたのかと思って声を掛けると、勢いよく顔をあげて俺達に言った。

 

「ブラボーッ!本当に素晴らしい闘いだった。僕は、今まで数多くのポケモンバトルを見てきたが、あんなに、レベルの高いバトルを見たのは初めてだ!チャンピオンのワタルですら、あんな指示を出しているところなんて、滅多に見たことがない!もう、本当に素晴らしいッッッ!その上、君たちの闘いを終えた後の姿も、最高だ。君たちこそ、トレーナーの鏡だよッ!」

 

と号泣しながら、大絶賛してくれた。

 

そして、思い出したかのように、俺達の選んだ自転車へ指を向けると、

 

「決めたよ!値段は、100%オフだ!是非、是非あの自転車たちを受け取って欲しい!!」

 

いやいや待て待て、いくらなんでもそれは安過ぎる。ハンドメイドの自転車に1円も払わず、受け取るなんて、出来る訳がない。

 

その後、俺達はお金をお支払いします、いや、ただで受け取ってくれ、いや、払います、いや、タダで…etc…というやり取りを繰り返した後、自転車自体は、タダで受け取って、その代わりに、保険やオプションパーツなどを含めて2万円ほど支払うという形で落ち着いた。

 

なお、店長さんは最後まで渋っていたが、いい商品に対してお金を払わないなんてのは、俺もニアも認められない、それに2万円ですらあまりにも安過ぎるくらいだ。

 

店長さんの絶賛してくれる、称賛だけを受け取り、俺達はサイクルショップを跡にした。

 

もうこの後は、ジムに向かうつもりだったのだが、あんなにも、ニアと熱いバトルをすることが出来たのだ。もう今は、ジムで闘うよりも先にみんなと、特訓や修行がしたくてたまらなかった。

 

なので俺達は、大健闘を行ってくれた、トトロとゴーストをポケモンセンターに預けた後、自転車に乗ってもと来た9番道路に戻り、暗くなるまで、修行を行ったのだった。

 

▶TO BE CONTINUED...




■ジョージ(モウカザル) ♂ Lv.31→32
性格:むじゃき

■エミリー(エムリット) Lv.50
性格:ひかえめ

■チュンチュン丸(ムクバード) ♂ Lv.30→31
性格:ゆうかん

■バービー(ビーダル) ♀ Lv.31→32
性格:のんき

■カーミラ(ゴルバット) ♀ Lv.29→30
性格:いじっぱり

■トトロ(カビゴン) ♂ Lv.31→33
性格:わんぱく

■ビリリダマ Lv.23→27
性格:ずぶとい

ニアの手持ち:

■フーちゃん(フラエッテ) ♀ Lv.25→27
性格:おっとり

■ギルくん(ギルガルド) ♂ Lv.47
性格:しんちょう

■スーちゃん(ゴースト)[*色違い] ♀ Lv.27→31
性格:むじゃき

■ぺーちゃん(ジュペッタ) ♀ Lv.37
性格:さみしがり

■コイル Lv.23→25
性格:きまぐれ

突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)

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