転生にわかポケモントレーナーの冒険録   作:Sleipnir666

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前回が長過ぎたので、今回はサクッと読めるかと思います。

次回はGETメインの回にしようと思いますので、とりあえず、今回の話はその前の箸休めにしていただけると、嬉しいです。

また、アンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。

最終的に、ブルーとイエローがトップとなりましたので、厳正な抽選(ルーレット)の結果、ブルーをメンバーに追加することになりました。

他のキャラクターたちに、投票いただいた方も誠にありがとうございます。

なお、アンケートに記載したメンバーは、本作に全員必ず登場させる予定なので、お楽しみいただけますと幸いです。

感想や評価などいつでもお待ちしております。

では、どうぞ。


第27話 さらば、ハナダシティ ▼

転トレ冒険録 第27話

 

見事、仲間たちのおかけでカイトに勝利した俺は、ニアやカスミちゃん、エミリーたちを含めた観戦客から、万雷の拍手を送られながら、サクラより、ブルーバッジを受け取った。

 

その際、同時にジムを突破したことによる賞金と、『バブルこうせん』のわざマシン及び、『みずのはどう』のわざマシンを貰った。

 

アニメだと、経営難で潰れかける未来が来たことを覚えていたので、とても心配になったが、今日の試合では見たこともない量の観戦客が来てる上に、サクラとアヤメの実況も見事なものであったので、恐らくは、アニメとは別の違った未来になるのだろうと思い、俺は固辞することなく全て受け取った。

 

またその際、俺と俺のポケモンたちと熱いバトルを繰り広げてくれた、カイトが俺を称賛してくれた。

 

同時に個人的な餞別だといい、ダイブボール幾つか、くれた。

 

そう言えば、カイトの使っていたポケモンたちのモンスターボールは、全てこのダイブボールだった。

 

どうやら、なにか拘りのようなものがあるらしい。

 

俺はこちらも、ありがたく受け取ったのだった。

 

==========

 

その後、観客たちも全員帰り、ニアたちと合流した俺は、残ったジムの関係者と俺達だけとなったタイミングで、今日の試合を整えてくれた、サクラたちにあらためて感謝を述べた。

 

「サクラさん、アヤメさん、ボタンさん、カイト。今日は本当にありがとうございました!俺にとって、初めての公式試合だったけど、すっごく楽しかったです!一生の思い出になりました!」

 

俺がそう言うと、サクラは、

 

「こちらの方こそ、ありがとう。本当に熱い、 バトルを見せて貰ったわ。」

 

そう言って、感謝を告げてくれた。

 

そして、アヤメやボタンもそれに続いた。

 

「リュウキくん、私達よりも年下なのに凄いバトルセンスを持っているのね。バッジが0個だったなんて、信じられない。」

 

「正直言って、アンタのこと見直したわ。カスミなんかの機嫌を取り持って、アタシたちのことはあんまり気にしてないから、見る目がない奴と思ったけど、ポケモンバトルの腕や状況を見る目だけは備わってたみたいね。」

 

ボタンだけは、多少棘が残っているようにも感じるが、どちらも本心から俺を褒めてくれていると感じる。

 

やっぱり、認められるってのは嬉しいもんだな。

 

俺はそんな3人とやり取りをしてると、アヤメが不意に思い出したかのように、カイトへと顔を向けた。

 

「そう言えば、カイトくん。君はここを出て行くんですか?これまで、なんども助けられてきたので、寂しくなりますね。」

 

そんなことをカイトに向かって行った。

 

は?カイトがここを出る?どういうことだ?

 

まさか、アニメの設定にあった、負けたら、ジムリーダーをやめさせられる的ななにかがあるっているのか?

 

俺は一瞬そのように考え、謝らなければならないだろうかと思ったが、どうも様子がおかしい。

 

見れば、カイトは少し恥ずかしそうにしており、サクラは思い出したかのように、一瞬真顔になった後、その顔を真っ青にさせている。

 

平気な表情をしているのは、アヤメとボタンだけで、カスミちゃんに至ってはなんのことも分からず、不思議そうにしていた。

 

ややあって、カイトは決心をしたように言った。

 

「アヤメ、覚えていてくれたんだな。そうだ、もし親友が認めてくれるのなら、俺はコイツに付いて行こうと思う。俺は、俺よりも強い奴に出会った時に、ソイツから技術や力を学ぶべく、ソイツを近くで見て、学ぼうと常々考えていた。俺とあそこまでの接戦を繰り広げてくれた、コイツなら、絶対に学ぶべきなにかを持っているのは間違いないと思う。」

 

そして、俺の方にカイトは向き直り、言った。

 

「どうだろうか?親友。俺もお前の仲間に加えてくれないか?頼む!」

 

そう言って、頭を下げて腕を伸ばして来た。

 

なるほど、そんなことを考えていたのか。

 

俺の脳裏に、一瞬だけ、でもコイツ、バイなんだよな。という考えが過ったが、今日、あれだけの激戦をさせてくれたこの男と、共に競い合える関係になり、いつでもあのような闘いが出来ると思うと、やはり答えは1つだった。

 

俺はカイトの腕を取り、固い握手を結んだ。

 

「もちろん、大歓迎だぜカイト。俺もお前が仲間になってくれるなら嬉しいさ。これから、よろしくな。」

 

俺がそう告げると、カイトは顔を上げて、笑った。

 

==========

 

その後、アヤメとボタンは、カイトを祝福していたのだが、サクラだけがオロオロと忙しなく狼狽していた。

 

なんだろうか?

 

もしかして、カイトがいなくなるとジムの存続がヤバくなるのかと思ったが、それもまた違うような気がする。

 

やがて、サクラはなにか覚悟を決めたような表情をするとカイト腕を取り、凄い速度でどこかに行ってしまった。

 

呆気に取られてしまうが、まあ、その内戻って来るだろうと思い、俺達はそれぞれ思い思いに話などした。

 

その時、先程のサクラたち同様、ニアたちからも口々に褒められて、俺はとても気持ちのいい気分になった。

 

また、その際、カスミちゃんが身振り手振りを使って、ぴょんぴょんしたり、ワチャワチャしたりしながら、俺のことを凄い凄いという姿が、とても可愛らしかった。

 

しばらくすると、サクラとカイトが戻って来た。

 

サクラは、泣き腫らしたように目元を赤くさせていた。

 

あー、これ絶対になんかあったな。

 

いくつかの可能性が、簡単に想像出来たが、なにを言っても藪蛇になると思い、俺はサクラは勿論、カイトにもおかえりとだけ言って、深く聞くようなことはしなかった。

 

しかし、カスミちゃんを除いた女性陣は、集まってなんだか、ヒソヒソと喋り始めた。

 

見れば、エミリーまでその輪の中に加わっている。

 

そんな女性陣の様子は放っておいて、俺とカイトは、年齢故か、そんな女性陣の会話に加わることのなかった、

カスミちゃんの相手をするのだった。

 

==========

 

やがて、女性陣も話が終わったのか、ようやく解散の流れとなった。

 

ジムの外に出ると、もう空は夕焼けに染まり、夜が近付いて来ていた。

 

ジムに挑戦したのは、昼間だったのだが、気付けば3時間以上もの時間が立っていたらしい。

 

別れ際、カスミちゃんがようやく、カイトがここを離れるということを理解して、寂しがっていたが、カイトも年下に甘いのか、まるで妹に対するような優しげな態度で、いずれ戻って来ると説明していた。

 

ちなみに、同時に俺達も明日にはハナダシティを離れるので、別れを告げたのだが、その時はカイトの時以上に寂しがっていた。

 

俺とニア、そしてエミリーは、そんなカスミちゃんの様子を嬉しく感じたのだが、カイトは少し凹んでいた。

 

まあ、付き合いの長さでいったら、俺達とカイトは比べ物にならないからな。なんかごめんな?

 

そして、俺はカスミちゃんが、ジムリーダーになれるほど強くなった頃に、またこのジムに挑戦しに、会いに来ると約束すると、カスミちゃんは涙を流していたが、約束だよと指切りをして、納得してくれた。

 

勿論、約束だ。

 

君の成長した姿を見るのが、今から本当に楽しみだよ。

 

君がこの世界でも、サトシと旅をするのかは分からないが、そうであれば、俺はとても嬉しい。

 

沢山の経験をして、強く美しく成長した君と是非、闘いたいものだ。

 

こうして、カスミちゃん含めた4姉妹たちと別れを告げた俺達は、ハナダジムを後にした。

 

==========

 

その後はカイトが、とりあえず今日のところは、準備があると言ったので、明日の朝にポケモンセンターで集合することにして、カイトととも、一度別れた。

 

いつも通り、ポケモンセンターに宿泊して、夜を過ごしていたのだが、突如として、俺のポケギアが着信音を鳴り響かせる。

 

家族のものとは違う着信音だったので、誰だろうと思ったのだが、電話の先に出たのは、オーキド博士だった。

 

聞くところによれば、どうも今日行った試合は、録画されていたようで、先程TVでそのバトルが放映されたとのこと。

 

そして、その結果を見たオーキド博士から、見事なものじゃったと、お褒めの言葉をいただいた。

 

また、カイトはどうやら、本当に強い部類の有名人だったらしく、そんな人物と接戦を繰り広げた俺は、いったいどこから湧いて出て来た存在なんだと言うことで、トレーナー界隈から、めちゃくちゃ注目を浴びているらしい。

 

一応、俺がシンオウ出身であることは、サクラたちが解説内でも言ってくれていたんだけどな。

 

みんなバトルに気を取られて、あんまり聞いていなかったのかもしれない。

 

まあ、そんなことよりも明日からは、これまで以上にトレーナーたちから声をかけて貰えるかもな。

 

強くなりたい身としては、そりゃ好都合だ。

 

そんなことを考えながら、オーキド博士の話を聞いていると、俺の持つ知識を是非とも、オーキドの博士の孫や同じくマサラタウンに住んでいる子どもたちに教えて上げて欲しいと頼まれた。

 

オーキド博士には、元々会いに行く約束をしていたし、俺は小さな子どもたちが大好きだ。

 

前世にて成人していた俺の精神状態だと、コウキやヒカリのような子どもたちは、年相応のただ、かわいいだけの存在に映ってしまう。

 

なので、特に断る理由もなかった俺はそれを了承した。

 

その後電話を切って、もしやと思いメールボックスを確認してみると、案の定、これまでの道のりで闘い、連絡先を交換していたライバルたちから、俺に対して、称賛してくれているようなメールが何通か来ていた。

 

アキラ、トモフミは勿論、喧嘩別れのような形で、そもそも交換した覚えのない、ハルミからも連絡が来ていた。

 

ハルミに関しては、純粋な称賛ではなかった上に、何故俺の連絡先を知っているのかという疑問が残ったが、送ってもらったことに対して、なんのアクションも取らないのは失礼なので、俺はそれぞれに感謝を述べる文面を書いた返信をしておいた。

 

やがて、全ての連絡が終わり、時計を見るといつもであれば、家族と電話をしている時間になっていたので、俺は、家族にも今日あったことを話して、普段よりも長時間、通話をした後、その日は眠りについたのだった。

 

==========

 

オニスズメたち数匹が、群れをなして飛ぶ、いつものような光景が広がる翌朝、俺とニアとエミリーは、ポケモンセンターの前でカイトが来るのを待っていた。

 

だが、集合時間直前になっても、アイツはまだ来ていなかった。

 

遅れるのは構わないのだが、トラブルでも起きたのかと少し心配になる。

 

ニアも心配しているようで、

 

「カイトさん、なにか合ったのかな?事故などに巻き込まれていないといいんですけど。」

 

と言っていたので、しばらく来ないようなら、こちらからカイトの家の近くまで言ってみようと結論を付けた。

 

やがて、集合時間を10分程過ぎ、じゃあ見に行って見るかと話していた、その時、お~いと俺達を呼ぶ声がしたので、そちらを向くと、なんとまあ、漫画でしか見ないようなサイズにまで、パッツンパッツンに膨らんだバックパックを背負ったカイトが、自転車に乗って現れた。

 

おいおいおい、詰め込み過ぎだろ。

いったい何を持って来たんだ?

 

やがて、フラフラした動きで俺達の前まで来ると、カイトは自転車を降りて、手を合わせた。

 

「すまんッ!持って行くものに悩んでいたら、遅刻してしまった。」

 

そう言って、謝ってきたので、俺とニアも気にしていないと返事をすると、カイトはホッとした様子を見せてから、

 

「では、行こうか。最初はどこに向かうんだ?」

 

と俺に聞いてきたので、俺は、昨晩オーキド博士に頼まれたことを、ニアとカイトの2人に話した。

 

話している際、俺がオーキド博士の名前を上げると、カイトは驚いたような様子を見せた。

 

「親友、お前、オーキド博士の知り合いだったのか。そりゃ凄いな。あの人は、このカントーにおいて、ポケモン界随一の権威を誇る人ってことで有名な人だ。そんな人と知り合いだなんて、流石だな。」

 

いや、別にそんなことはないだろうと思ったのだが、聞くところによれば、基本的に余程のもの好きやマサラタウン出身の人間でもない限り、オーキド博士から、図鑑やポケモンを貰いに行く人はいないらしい。

 

この世界では、ゲームと違い、各地方の博士たちに会わずとも、トレーナーになることは可能なので、だいたいの人間は住み慣れた自分たちの街で、トレーナーの資格を取り、トレーナーとしての人生を歩み始めるらしい。

 

実際、以前ニアに確認した時も、彼女は特に博士には合わずに、トレーナーになったと、同様のことを話していたので、彼女が珍しいのかと思っていたが、むしろ彼女のような存在が一般的だったようだ。

 

また、ジムについても、ポケモンリーグに挑むためには、バッジが8個必要になると思っていたのだが、これも別にそれだけに限らず、原作アニメ同様、このカントー地方の各地に存在する、ポケモンスクールやポケモンゼミナールなどと呼ばれる学校に通うことや、リーグ認定試験と言う名の、通常のジムチャレンジよりも難易度の高い試合に勝つことでも、リーグへの参加資格は手に入るとのことだった。

 

故に住み慣れた街を離れて、旅に出る人間は多くなく、実際に博士に会いに行く人間というのは、俺が思っていた以上に、少数派になるらしい。

 

まあ、実際面倒に感じる人も多いのだろうと、俺は納得した。

 

そして、話を済ませた後、俺達は自転車に跨り、マサラタウンを目指すべく、4番道路へと向かうことにした。

 

4番道路には、『おつきみやま』が繋がっているだろうし、ニアが以前欲しがっていたピッピを捕まえるのに、ちょうどいい。

 

そうして、俺達は自転車に乗って颯爽と走りだした。

…のだが、バカでかい荷物を持ったカイトがすぐにバランスを崩して転けた。

 

しまらないなぁ。

 

俺は、道具もポケモン同様、転送システムが使えるのだから、そこのポケモンセンターで預けてきたらどうだ、と言うと、今日のことが楽しみで忘れていたと、カイトは言った。

 

なら、尚のこと置いて来るべきだろう。

 

こうして、俺達はカイトが荷物を整理してくるのを、待つのだった。

 

▶TO BE CONTINUED...

突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)

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