転生にわかポケモントレーナーの冒険録 作:Sleipnir666
元々は、次話と一緒に纏めようと思ってたんですが、思ったより文字数行っちゃったんで、分けました。
なんで、今日は少なめです。
感想や評価などいつでもお待ちしております。
では、どうぞ。
穏やかな風が吹く、緑に囲まれた小さな田舎町、マサラタウン。
その一角のオーキド博士の研究所の側で、2人の少年が向き合っている。
片や、マサラタウンが発祥以来、類稀にみる天才、グリーン。
片や、遠く離れたシンオウの地からやって来た、転生者、リュウキ。
ポケモントレーナーを志す2人少年たちの闘いが今、始まろうとしていた。
…なんてな。
遂に、原作のライバルキャラ、グリーンとのポケモンバトルかぁ、どうしても期待してしまう俺がいる。
現時点での、グリーンの実力は未知数だ。
だが、彼は留学から帰ってきたと言っていたし、かなり強いのは間違いないだろう。
とは言え、どうせなら白熱するようないいバトルがしたいので、俺はグリーンのポケモンのレベルに合わせるべく、グリーンに問い掛けた。
「グリーン、勝負方法はどうする?俺の今の手持ちは9体だから、例えフルバトルでも問題ないけど、どうせなら同じ条件で闘いたい。グリーンの手持ちの数と、ポケモンのレベルを教えて欲しい。」
「ああ、分かった。手持ちは、2体。それぞれ、レベルは15と8だ。さっき、お前と同様に、カイトにも合わせて貰ったんだ。わざわざ、悪いな。」
そう言って、グリーンは軽く苦笑いを浮かべた。
「気にしないでくれ。俺の気持ちはさっき行った通りだ。お互い本気でやろう!」
俺もグリーンのポケモンと同じレベル帯のポケモンが入った、2つのボールを取り出して構える。
グリーンも、そんな俺の様子を見て、ボールを構える。
そして、俺達2人の準備が整ったのを診ていたカイトが、
「なら、審判は俺に任せてくれ。せっかくだ、公式試合形式で行こう。オホン…これより、マサラタウンのグリーン対フタバタウンのリュウキによる、ポケモンバトルを始める。試合形式は、2vs2のシングルバトル!双方、入れ替えあり、アイテムの使用は無し!」
カイトが俺達が決めた、ルールを明確に読み上げ、告げる。
そして、カイトは右手を大きく振り上げ、
「では、試合開始!」
バトルの始まりを告げた!
==========
「先手必勝!行ってこい、サブレ!」
俺はカイトが、宣言すると同時に構えていたボールの内1つを投げる。
聞き馴染んだ、破裂音と共に小さな、羽を広げた小さな鳥ポケモンが姿を表す、2番道路で捕まえた俺の新しいポケモン。
ポッポのサブレだ。
「ッ負けるか!行け、ヒトカゲ!」
俺の少し後に、グリーンもボールを投げて、尻尾に炎を灯したオレンジ色のポケモンを繰り出す。
とかげポケモン、ヒトカゲだ。
ヒトカゲはその小さな身体で、左右に跳ね、ファイティングポーズを取っている。
俺は、そんなヒトカゲを牽制すべく、最初の指事を出した。
「サブレ!まずは、『かげぶんしん』だ!」
サブレは、その場で羽を使いながら凄まじい速度で反復横跳びのような動きを行う。
それにより、サブレが3体に分身した。
それを見たグリーンは、少し焦ったような様子を見せる。
「なにッ、分身した?!技マシンか?!だが、分身ごと倒せばいいだけだ、ヒトカゲ、3方向に向かって『ひのこ』!」
そして、グリーンの指事を聞いたヒトカゲは、どうやっているのかはわからないが、炎を纏った弾丸を3つ、サブレに向かって、発射した。
3体全てに狙いをつけさせるとは、やるな!
だけど、それが当たるとしたら、サブレが動かなかった場合だけだ!
俺は即座に指事を出す!
「サブレ、その場を蹴れ!ひのこに向かって、『すなかけ』!そのまま、『でんこうせっか』」
3体の分身は、向かってくるひのこに向かって、足下の砂を思い切り蹴り上げると、同時に、蹴り上げた砂と一緒に前へと突撃する!
砂に覆われた、ひのこは勢いを失くすどころか、完全に消火された。
威力を抑えるだけのつもりだったが、3方向に発射したせいで、一発当たりの威力が元々低かったみたいだ。
尚の事、好都合!
「マズい!避けろ、ヒトカゲ!」
グリーンは、ヒトカゲに回避を指示したが、砂の影に隠れて、突進したサブレの姿をすぐさま目で追うことは出来なかったようで、サブレは勢いを殺すことなく、ヒトカゲに激突した。
サブレの突進を食らい、大きくよろめくヒトカゲ。
だが、大きなダメージではない。
ならば、このまま追撃するのみ!
「サブレ!もう一度、『でんこうせっか』!」
サブレは、よろけているヒトカゲにもう一度体当たりを仕掛ける。
だが、今度はグリーンも一筋縄ではいかなかった。
「そのまま、やらせるか!ヒトカゲ、『ひっかく』!タイミングを合わせろ!」
サブレは、ヒトカゲに激突する。
しかし、ヒトカゲはそんなサブレの突進を片手で、なんとか受け止め、空いている手を広げて、サブレの身体を引っ掻いた。
ポッと、サブレが痛みに呻く声を上げる。
くっ、1度距離を取らせるか。
「サブレ!飛べ!ひとまず、距離を取るんだ!」
サブレは、俺の指示に従い、羽をバタつかせて、空へと舞上がる!
「させるか!ヒトカゲ、叫べ!『なきごえ』!」
なにっ?!その指示は!
俺が驚く間もなく、ヒトカゲは大きな声でサブレに向かって吠える。
サブレは、離れようとした矢先に、すぐ目の前で、大きな声をあげられたことによって、バランスを崩してしまった。
「今だッ!!『ひのこ』!」
そんなサブレの様子を見た、グリーンはこのチャンスを活かすべく、ヒトカゲに『ひのこ』を指示する。
ヒトカゲは、よろけるサブレに狙いを定めて、炎の弾丸を発射した!
避けられない!だったら受けて立つだけだ!
「サブレ!『かぜおこし』!」
サブレは不安定な体制だったが、なんとか身体を安定させて、突風をヒトカゲに向かって浴びせる!
ヒトカゲは、突風に煽られ吹き飛んだが、ひのこはサブレの身体へと命中した。
突風で掻き消せないかと思ったが、流石にそれは不可能だったようだ。
サブレが地面に落ちる。
同時に、吹き飛んだヒトカゲはよろよろと立ち上がったが、地面に落ちたサブレは目を回していた。
タイプ一致技をもろ食らったしな。
当然か。
俺はサブレをボールに戻して、労いの言葉を掛ける。
そして、グリーンに向かって、
「流石だね、やるじゃないか。『なきごえ』による、怯みの誘発は俺も初めてバトルした時に、使ったよ。何度か経験あるのかい?」
そう聞くと、
「いや、実戦で使ったのはこれが初めてだ。お前の前に闘ったカイトから、お前がそういう戦法を使ったことがあると聞いてな。真似させてもらった。」
そう言って、理由を教えてくれた。
なるほど、カイトから聞いたのか。
カイトには、一緒に修行や特訓をする傍ら、そういう話をしたことがある。
俺の戦法を評価して、真似してくれるのは嬉しいが、今この場面でされたのは痛いな。
だが、ヒトカゲも『でんこうせっか』を2回と『かぜおこし』のダメージを食らっている。
ならば、早々に決着をつけるまでだ。
「自分の戦法でやられちゃったのは、少し恥ずかしいけど、このままじゃ、終わらないぜ!行けッ、ドフゴン!」
俺は控えていたもう1体、ドフゴンを呼び出す。
グリーンは、ミニリュウを初めて見たのか、
「なにッ!ミニリュウだとッ!」
驚きに目を見開く。
驚いてる暇は無いぜ、グリーン!
俺はそんな隙を逃す筈もなく、ミニリュウに指示する。
「ドフゴン、『アクアジェット』!」
ドフゴンは、口から吐いた水を纏って、ヒトカゲに凄い速さで突進して、ヒトカゲを吹き飛ばす。
ヒトカゲは、何も分からぬままやられたのだろう。
声を上げることもなく、ぶっ飛んだ後、気絶していた。
グリーンがしまった、という表情をした後、ヒトカゲに近づき、ボールへと戻す。
そして、悔しそうに
「幻とさえ言われる、ミニリュウの登場に動揺した。クソッ、俺はまだ、未熟だ。」
歯を噛み縛った。
これで条件は同じ、残り1体という状態に戻った。
さあ、次が最後だ。
グリーンも最後のボールを取り出し、フーッと、一息着けて、自身を落ち着かせるような行動をとり、そして、気合いの入った宣誓をする!
「ッ幻のポケモンがなんだ!オレは負けない!そうだろう、ストライク!」
グリーンは、叫びながら、ボールを投げ、2つの鋭い鎌を持った緑のポケモンが姿を表す。
グリーンの叫びに同調するように、交差させた鎌を振り下ろし、羽を震わしながら、雄叫びを上げる。
かまきりポケモン、ストライク。
コイツがグリーンの切り札ってわけか。
確かに強そうだ。
だけど、ストライクは、ドフゴンに有効打を与えられる氷タイプやドラゴンタイプ、フェアリータイプの技は覚えていない。
だったら、有利に立ち回れる!
俺はすぐさま判断して、ドフゴンに指示を伝える。
「ドフゴン!まずは、動きを止めろ!『でんじは』!」
ドフゴンが頭部から、青白い電気をストライクに向けて奔らせる。
だが、グリーンも即座に対応した。
「させるかッ!避けろ、ストライク!そのまま、『かげぶんしん』!」
ストライクは、飛んできた電撃を避けて、超高速で移動し、複数の残像を作る。
その数は、サブレの3倍近いカズだった。
「行けッ!『れんぞくぎり』をお見舞いしてやれ!」
そして、一斉にストライク達はドフゴンへと斬りかかった。
ドフゴンは、そんなストライクたちへ抵抗しようと立ち向かったが、その数に翻弄され、顔や背中を斬られてしまう。
『れんぞくぎり』は、連続で命中すればするほど、ダメージの上がる技。
このまま、やらせはしない!
「だったら、こっちも全部吹き飛ばす!『たつまき』!」
ドフゴンは、斬りかかってくるストライク全てを振り払うように、その場で全身を使って、大回転する。
それによって、発生した竜巻により、ストライクたちは吹き飛ばされる。
それによって、作られた分身が消えてしまったがグリーンは慌てなかった。
「なら、『でんこうせっか』だ!」
吹き飛んだストライクは空中で、見事に立て直して、再びドフゴンに接近して、その鎌で殴りつける。
何度も斬られた上で、殴られたことにより、ドフゴンが痛みに呻く。
でも、今度は1体。その上、ストライクは目の前にいるのだ。
このピンチは、チャンスに変える!
「ドフゴン、『まきつけ』!絶対に離すな!」
ドフゴンは、その長い身体をストライクに巻き付け、動きを強制的に止めさせる。
しかし、グリーンもここを勝負所と見て、トドメをさそうと指示を出す。
「まだだ!『れんぞくぎり』!」
ストライクはその全てを振り絞るような力を込めて、無理やり片手をドフゴンから脱すると、その鎌を振り上げて、ドフゴンを斬ろうとする。
その前に終わらせる!
「ドフゴン、『かみなり』!」
瞬間ドフゴンの身体中から、雷が迸る。
巻き付かれていた事で、一切の逃げ場なく、その雷を受けたストライクは、なんとか腕を振り下ろしたものの、勢いはなく、ポコッとドフゴンの身体に当てると、動かなくなった。
==========
カイトがバトル終了の合図を告げる。
「試合終了!勝者、フタバタウンのリュウキッ!」
瞬間、わあッと沢山の歓声と拍手が俺に送られる。
なっ、なんだ?!何事だッ!
俺が焦って周囲を見回すと、グリーンとバトルを開始した時にはいなかった沢山の人たちが、俺たちを取り囲んでいた。
この試合を初めから見ていた、ナナミさんやニア、リーフは勿論、オーキド博士、その助手と思われる白衣を着た人たち、そして、シゲルくんを含んだ多くの子どもたちが皆一様に拍手していた。
いつの間に、こんなに人が集まってたんだ。
全く気付かなかった、それだけ俺も熱中していたってことか。
やがて、ストライクを戻したグリーンが俺の前へとやって来る。
「負けたよ、リュウキ。カイトもそうだったが、お前も強いんだな。聞いていた以上だ。本気でバトルしてくれて、ありがとう。」
そう言って、俺に手を差し伸べてくれた。
俺は、それを取って、
「グリーンもめちゃくちゃ強かったぜ。あのストライクの空中での立て直しや、最初のでんじはを避けるような全体的な素早さは凄まじかった。ヒトカゲの時もそうだったけど、2体ともよく育てられてる。俺ももっと特訓しなきゃな。」
グリーンを称賛した。
グリーンは、少し照れくさそうに笑ったが、すぐに気を引き締めて、
「ありがとう。だけど、まだまだだ。お前のミニリュウが電気タイプの技を覚えていることを焦りで、忘れてしまった。最初にでんじはを使われて、理解していたはずなのにな。やはり、模擬試合やシュミレーションなんかとは、違うと勉強になった。だが、次は勝つ!お前は、もう俺のライバルだ!」
そう、宣言をした。
ライバル、か。まさかグリーンからも、言ってもらえるとは嬉しい限りだ。
また、負けられ無い相手が増えちまったぜ。
「負けないぜ、グリーン!」
俺はこれまで、俺のことを認め、再戦を約束してくれた相手と同じように彼に言葉を返したのだった。
▶TO BE CONTINUED...
■ジョージ(モウカザル) ♂ Lv.34
性格:むじゃき
■エミリー(エムリット) Lv.50
性格:ひかえめ
■チュンチュン丸(ムクバード) ♂ Lv.33
性格:ゆうかん
■バービー(ビーダル) ♀ Lv.32
性格:のんき
■カーミラ(ゴルバット) ♀ Lv.31
性格:いじっぱり
■トトロ(カビゴン) ♂ Lv.33
性格:わんぱく
■コウハク(ビリリダマ) Lv.31
性格:ずぶとい
■カスタード(プリン) ♀ Lv.22
性格:ずぶとい
■ドフゴン(ミニリュウ) ♂ Lv.15→17
性格:やんちゃ
■サブレ(ポッポ) ♀ Lv.5→8
性格:いじっぱり
突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)
-
ルーレット推奨派
-
ルーレット非推奨派