転生にわかポケモントレーナーの冒険録   作:Sleipnir666

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今日の分です。

久しぶりの出社だったんで、誤字脱字の確認出来てません。

また、時間ある時に間違ってたら、なおしときます。

感想や評価などいつでもお待ちしております。

では、どうぞ。


第36話 始動!ポケモンキャンプ! ▼

グリーンとのバトルを終えた俺は、その場をいた子どもたちに、それはもうもみくちゃにされた。

 

子どもたちは、俺の周りにワラワラと集まって来ると、口々に言葉を発する。

 

「すげぇーつえー!グリーン兄ちゃんに勝つなんて、おまえだれだ?ジムリーダーか?」

 

「ちがうね!リュウキさんは、シンオウからやってきた凄腕のトレーナーなんだッ!そうですよね、リュウキさん」

 

「すごくカッコよかったです!すきになりました!なまえおしえてください。」

 

「ミニリュウどこでつかまえたんだ?オレもほしー!」

 

「あのポッポ、ホントにポッポ?めっちゃふえたよ?」

 

etc.etc…

 

それはもう、それぞれが思ったことを、バラバラに話すので統一性などはまるでなく、俺がすぐに答えてあげることは出来そうにない。

 

まあまあ、そう慌てなさんなチミっ子たち。

ちゃんと全部お兄さんが教えてやるから、順番にな〜^

 

俺が子どもたちに囲まれて、こんな顔→( ◜௰◝ )をしていると、オーキド博士が軽く手を叩きながら、俺達の前にやってきた。

 

「これこれ、お前さんたち。あんまり、リュウキくんを困らせるんじゃあ無いぞ。」

 

いや、困ってないんで大丈夫です。

ホントに大丈夫なんで、気にしないでください。

 

俺はそう返そうとしたのだが、

 

「それに、喜べ諸君!明日からのポケモンキャンプでは、このリュウキくんが先生を勤めてくれるぞ!その時には、教えてくれるだろうから、朝から晩まで何でも聞くと良い!」

 

と子どもたちに言った。

 

あ~、あったな。そんな話。

 

昨日の手伝いとか、今日のバトルですっかり忘れていた。

 

俺が思い出していると、博士は続ける。

 

「とりあえず今日のところは、帰りなさい。もう夕暮れも近い。明日に備えて、ゆっくり休むんじゃぞ?」

 

オーキド博士がそう言うと、子どもたちは、はーいと手を上げ、俺達に各々別れを告げて、親御さんの下や、自分たちの家に向かって走って行った。

 

同時に、その場にいた大人たちや観戦者たちも、皆解散の雰囲気となったので、俺達も家に帰ることになった。

 

グリーンやリーフは、博士の研究所とは別で、すぐ近くに家があるらしく、ここで別れた。

 

まあ、明日のキャンプにはグリーンたちも引率役をやるらしいので、すぐに会えるとのことだったのだが。

 

その後、ナナミさんの作ってくれた夜ご飯をいただいた後、オーキド博士に明日のポケモンキャンプというのについて、詳しく話を聞いた。

 

内容を纏めると、ポケモンという生き物がそもそもどういうものなのかだったり、タイプ相性などのバトルにおける基本的な知識だったり、ポケモンの捕まえ方なんかを教えてあげてほしいとのことだった。

 

これ、昨日トキワシティで撮ったビデオの内容とそう変わらんな。

 

なら、余裕だろ。

 

フフフ、待っててくれよ。チミっ子たち。俺が博士も知らないようなことを、前世知識フル活用で、じっくりコトコト、ねっとりねるねるねるねして、教えてあげるからねぇ^。

 

俺がニコニコ笑って、そんなことを考えていると、ニアとエミリーは、恐ろしいものでも見たかのような戦慄した表情を浮かべていた。

 

なんだ、その顔は?

違うぞ。子どもを可愛いと思うのは、至極普通のことだ。

 

俺は、2人が何か言い出すようなら、またシッカリとお話しようと思ったのだが、今回は少し違った。

 

2人は、それぞれをチラチラ見て、なにか目をシパシパさせながら、アイコンタクトのようなものを取っていた。

 

(「エミリーちゃん!やっぱ、リューくんヤバいですって!今までで、1番ねっとりした目をしてます!エミリーちゃんのことも、もしかしてちっちゃいから好きなんじゃないんですかッ?」)

 

((そんなことは…いや、割と初めてあった頃も、そんなんだったな?あれ?何で、僕リュウキのこと、普通だと思ったんだっけ?あれれ〜??))

 

2人の瞼が、高速で瞬いている。

何を伝え合ってるんだろう。

口に出してりゃ分かるんだけど、全く解らんな。

 

見れば、カイトもオーキド博士も2人の様子を不思議そうに見ている。

 

(「やっぱり、そうなんじゃないですかッ?!いくら好きな人でも、私より年下なのに、もうロリコンショタコン発症してるなんて嫌です〜!」)

 

((まあ、これもリュウキの個性だと思って、割り切るしかないんじゃないかな?てか、感情見えてるから、知ってたけど言っちゃったねぇ、ニア。ニアも年下趣味ならいいじゃん?))

 

(「ほあっ?!」)

 

なぜだか、ニアが赤くなって、ワチャワチャしだした。

 

声に出している訳じゃないから、2人が話していることは全くわからない。

 

だが、さっき見せていた表情とは別の方向で、盛り上がっている気がする。

 

うーん、気になる。

 

2人はヒートアップしていて、俺達の存在を忘れているような感じだったが、俺は我慢できずに聞いた。

 

「ねぇ、2人共。何の話してるの?」

 

すると、2人はビクリッと揺れ、

 

「(なんでもない)」

 

と、簡潔に答えた。

 

なんでもない訳無いだろうと思ったが、多分教えてくれることはない気がしたので、俺は興味を持つのは辞めた。

 

そして、そんな様子を見たオーキド博士は、話を戻すように、明日の開始時刻なんかの話していなかった内容を話した後、俺達は明日に備えて、眠りに就くのだった。

 

==========

 

翌日、俺達は朝早くから、今日のポケモンキャンプの為、準備を行っていた。

 

流れの確認や必要なものなどの準備なんかは、昨日の内には終わっていたので、それぞれの役割の最終確認なんかをしている。

 

そんな中、俺は博士からあるものを受け取っていた。

 

「ほれ、リュウキくん。これが今日のキャンプで使う予定のポケモンたちが入ったボールや、道具たちじゃ。」

 

「ありがとうございます博士。出ておいで、みんな!」

 

俺は博士より、受け取ったボールから、顔合わせの為、ポケモンたちを呼び出した。

 

ボールが割れて、ポケモンたちが姿を表す。

 

そこに現れたのは、3体のポケモン。

 

背中に球根のようなものを背負った、緑のポケモンや、同じく背中に甲羅を背負ったポケモン。

 

そして、昨日もバトルをした尻尾に炎を灯した丸っこいポケモン。

 

言わずとしれた御三家。

 

フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメである。

 

3体は、それぞれ当たりをキョロキョロ見回して、少し忙しない様子だった。

 

俺は、そんな3体が少し落ち着くのを見計らってから、しゃがみ込んで、目を合わせた。

 

「はじめまして、俺の名前はリュウキ。突然、ごめんね。今日呼び出したのは、君たちに、ポケモンがどういう存在なのかを色んな子たちへ、教えてあげて欲しいからなんだ。」

 

俺がそう言うと、3体は俺の目を見て、不思議そうな顔をしている。

 

ありゃ?あんまり伝わってない?

 

博士はそんな俺達の様子を見て、言う。

 

「あー、リュウキくん。その子たちは、まだ産まれて間もないと聞いておるから、何を言ってるのか分からんと思うぞ?」

 

「そうでしたか、じゃあ、エミリーの出番ですね。」

 

俺は、まだ部屋で寝ていたエミリーを呼び起こして、3体に説明してもらった。

 

すると、3体は一応は理解出来たのか、俺にあらためて向き直り、返事代わりに鳴き声をあげた。

 

よしっ、これで今日は大丈夫そうだな。

 

俺は、怖がらせないようにゆっくりと手を伸ばして、3体の身体を撫でてあげてから、ボールに戻した。

 

そして、俺は別で準備をしていた、ニアやカイトと合流して、キャンプを行うという場所に向かうのだった。

 

==========

 

集合場所に着くと、もう既に何人かの子どもたちが、集まって来ており、はしゃいだ様子で遊んでいた。

 

そのうちの1人が、俺達に気付いて近づいてくる。

 

オーキド博士の孫のシゲルくんだ。

 

「リュウキさん!今日はよろしくお願いします!」

 

「うん、よろしくね。シゲルくん。今日は、沢山のことを教えるつもりだけど、シゲルくんは凄い賢いって聞いてるから、もう知ってることも多いかもね。そういう時は、周りの皆にも教えてあげてね。」

 

俺がそう言うと、

 

「勿論です!アイツら、バカだから、いつも教えてやってるんです。期待しててください。」

 

そう言って、笑顔で返事をする。

 

すると、そんなシゲルくんの言葉を聞いた1人の少年が向かってくる。

 

「なんだとッ、シゲル!俺はバカじゃねぇぞ!ポケモンのことぐらい、俺も沢山知ってるさ!」

 

そう言って、怒った様子で近づいてきた。

 

俺は、そんな少年の姿を目にして、固まってしまった。

 

ああ、やっぱりいたんだ。

 

固まった俺を無視して、少年たちは言い争いを始める。

 

ニアやカイトが宥め始めているが、あまり芳しくは無い。

 

その子は、俺の見知った姿よりも小さく、帽子こそ被っているものの、あの青い服やガントレットなんかは着ていない。

 

だけど、分かる。

その子は、俺の始まりとなった、少年。

 

俺が旅に出たいと、沢山のポケモンたちに触れたいと、思う様になった、全ての起点になっている男の子。

 

俺は君に憧れて、ポケモントレーナーになったんだよ。

 

俺は、彼に会えたことで感動して、泣き出してしまった。

 

俺が、突然涙を流し始めたことで、周りのみんなはギョッとして驚き、その動きを止める。

 

「どうしたんですか?!リューくん!何かあったんですか?」

 

「そうだぞ、親友。どこか痛む様なら、大人たちを呼んでくるぞ!」

 

ニアとカイトが、俺を心配して声を掛けてくれる。

 

少年たちは、どうしたらいいのか分からず、オロオロしている。

 

「ごめんごめん、大丈夫。ちょっと目に砂が入ったみたいなんだ。だから、気にしないで。」

 

俺はそう言って、2人に謝る。

 

そして、動揺した様子を見せていた少年たちに向き直った。

 

「2人もごめんね、驚かせちゃって。それで、君はシゲルくんのお友達かな?名前を教えて貰ってもいいかい?」

 

俺がシゲルくんと言い争っていた少年に、聞く。

 

すると少年は、

 

「はっ、はい!俺はサトシ!マサラタウンのサトシです!」

 

未だに、動揺から完全に戻った訳ではなく、少し上擦った声を出して、答えてくれた。

 

マサラタウンのサトシ。

 

知っている。知っているさ、その名前は。

 

俺は再び、泣きそうになったが、そんな様子を見せない様に答えた。

 

「サトシくんだね?今日はよろしくね!」

 

俺は遂に、原作アニメの主人公と邂逅したのだった。

 

==========

 

その後、参加者の子どもたちは続々と集まってきて、やがて、ポケモンキャンプの開始時間となった。

 

俺達は事前に渡されていた、参加者名簿を使って点呼を取って、人数が集まっていることを確認してから、キャンプ開始の挨拶を行った。

 

「おはようございます。俺は、今日の司会進行役を勤めさせていただく、フタバタウンのリュウキです。みんな、今日はよろしくね。」

 

俺がそう挨拶をすると、子どもたちは拍手でこれに返してくれる。

 

俺は続けて、隣に並んでいたニアやカイト、グリーンらを紹介して、開始の挨拶を終えた。

 

「では、さっそく始めるね。みんなは、ポケモンについて、どんなことを知ってるかな?是非、みんなの知っていることを俺にも教えてほしいな。」

 

俺が子どもたちに聞くと、皆一斉に手を上げる。

 

「じゃあ、サトシくん!知っていることを教えて。」

 

俺は、1番手を上げるのが早かったように見えた、サトシくんを当てて、彼の知識を聞いた。

 

すると、サトシくんは

 

「俺、知ってるぜ!ポケモンには、有利なタイプと不利なタイプがあるんだ!炎タイプのポケモンは、水タイプに弱くて、水タイプは草タイプに弱い、そんで、草タイプは炎タイプに弱いんだぜ!」

 

そう自信満々に答えた。

 

流石だぞ、サトシ。

もうタイプ相性を理解しているんだな。

 

俺はとりあえず、彼を褒めようと思ったのだが、その前にシゲルくんが先に話始めた。

 

「サートシくん、そんなことは誰もが知っていることだろう?ポケモントレーナーを目指すなら、その程度の理解じゃ、足りないさ。」

 

「なんだと、シゲル!」

 

シゲルくんに、煽られたサトシくんは喧嘩腰になって立ち上がる。

 

俺は、喧嘩を始められて、流れが中断されるのも困るのでシゲルくんに続きを聞いてみることにした。

 

「おっ、言うねぇ、シゲルくん。じゃあ、シゲルくんは他にどんなタイプ相性を知っているんだい?」

 

俺がそう聞くと、彼はサトシくんのように自信満々な顔で答えた。

 

「はいっ、リュウキさん。まず、ポケモンのタイプは、先程サトシが挙げた3タイプではなく、全部で17種のタイプが存在しており、それぞれに弱点となるタイプが存在します。そして、さっきサトシが話した、炎タイプには、水タイプの他に、地面タイプや岩タイプなんかも弱点です。」

 

シゲルくんが話を終えると、周りの子どもたち、特に女の子たちは流石シゲルくん、シゲルくん凄い、などと言って彼を囃し立て、彼も鼻を延して、ドヤ顔をしている。

 

そんなシゲルくんを見て、サトシくんを含めた何人かは悔しそうにしている。

 

大丈夫さ、君たちも今日そのタイプ相性は全部覚えるれるからね。

 

俺はついでに、シゲルくんの知識を試すべく、この時代だと少し意地悪な質問もしてみた。

 

「シゲル、よく勉強しているね。エラいぞ〜。じゃあ、ちょっと難しい問題だ。このカントーには、ほとんどいない、『鋼タイプ』と『悪タイプ』の有利タイプと不利タイプはわかるかな?」

 

すると、シゲルくんは、ウッと呻く様な声を出して、必死に考え始める。

 

「うーん、確か、鋼タイプは、炎タイプに弱かったような?えっと、あとは…えっと、すみません、分からないです。」

 

そう言って、ショボんとして小さくなってしまった。

 

サトシくんたちは、そんなシゲルくんの様子が面白かったのか口元を抑えて笑っている。

 

このままでは、シゲルくんはせっかく自信を持って答えたのに、恥をかいたと思ってしまうだろう。

 

大丈夫だ、シゲル、そんなことは決してない。

 

「1つ知っているだけでも、とても凄いことだよ!俺が君の年じゃあ、サトシくんと同じように基本の3タイプくらいしか分からなかったからね。」

 

俺がそう言うと、シゲルくんはとても驚いたような顔を見せる。

これは、サトシくんたちも同様に驚いていた。

 

いや、なんでも知ってた訳じゃないぞ?

俺なんて攻略本を何回も見て覚えただけだし、しかもアレはゲームだったから、すぐに覚えられたんであって、この世界じゃ、バトルの知識として覚えなきゃいけない分、普通にキツイだろう。

 

だからこそ、俺が前世において、最も覚えやすかった方法でタイプ相性について、教えて上げることにした。

 

「じゃあ、そんな俺がどうやって覚えることが出来たのか、今からみんなに説明するね。」

 

そう言って、俺はとある小道具を用意した。

 

用意したのは、1本枝と、ライター。それと水の入ったバケツだ。

 

子どもたちは、これがなにを意味しているのか理解していないようだった。

 

「さて、じゃあ、みんなに質問。サトシくんとシゲルくんが解説してくれた基本の3タイプだけど、なんでそれぞれのタイプが強いのか、弱いのか明確に理由が分かるのか説明出来る子はいるかな?」

 

俺がそう言うと、子どもたちは近くの子たちと口々に相談し始めた。

 

「シゲル、お前分かるか?」

 

「いや、バトルの知識として、当たり前のこととして覚えていたから、何故かと言われると、分からない。君はどうなんだ。」

 

「俺もわかんねぇ。TVとかでそうやって言ってたから、覚えただけだし、ちんぷんかんぷんだ。」

 

シゲルくんとサトシくんは、先程の一触即発の雰囲気を霧散させて、相談をしている。

 

良きかな良きかな。

喧嘩することも大事だけど、やっぱり基本は仲良くして欲しいよね。

 

俺は、その後しばらく待ってみたが、誰も理由は分からないようだった。

 

「よしっ、じゃあ理由を教えるね。答えは、すっごく簡単だよ。答えは、そう言う自然現象だったりするからだよ。見ててね。」

 

俺は枝を片手にとって、もう片方の手にライターを持つ

 

「これは、何の変哲もないただの枝。要するに、植物だね。で、もう片方の手にあるのは、ライター。火を点けるための道具だね。」

 

俺はそう言った後、ライターを点火させ、枝に近づける。

 

「で、この枝に火点けると、」

 

ボッと枝に火が燃え移り、見る見るうちに黒く焼けていく。

 

「当然だけど、燃えるよね。そして、この燃えてる枝をこの水の入ったバケツに入れれば、」

 

俺は枝をバケツに突っ込む。

 

水に浸かった枝は、当然消火された。

 

「炎は消えるよね?これが、ポケモンのタイプにも言えることで、さっきの有利不利が成立してる理由だよ。」

 

俺の解説に、子どもたちは、とても驚いているようだった。

 

シゲルくんなんかは、「なんで、こんな当たり前のことに気付かなかったんだ」と愕然とした表情で、独り言を呟いている。

 

そして、1人の子が聞いてきた。

 

「先生ー、じゃあ、草タイプが水タイプに強いのはなんでー?」

 

「それも簡単だよ。君はお花とか、果物とかを育てる時に、なにを上げるかな?」

 

「えっと、お水。」

 

「だよね。そして、お水を貰った植物たちはどうなるかな?」

 

「えっ、お水を飲んで大きくなる?」

 

「そうだね。つまり、お水は植物にとってご飯な訳だ。ご飯を食べれば食べる程、大きく強くなる。なら、草タイプにとって、ご飯となる水タイプが不利になるわけ無いよね。」

 

俺がそう教えると、質問した子は完全に疑問が解消されたような表情になった。

 

「少し難しい言葉を使うと、植物にとって、水というのは糧であり、言い方を変えれば、水を食らって生きているわけだ。だから、水を食らう、つまりは水を一方的に倒すことが出来るから、草タイプは、水タイプに強いんだよ。」

 

俺のこの解説に子どもたちは、とても納得したようで続けて色々な質問をしてきた。

 

「じゃあ、氷タイプが炎タイプに弱いのは、氷が炎に当たると溶けちゃうから?」

 

「そうだね、その通りだよ。」

 

「虫タイプが、飛行タイプに弱いのも、虫が鳥に食べられちゃうからってこと?」

 

「うん、それで間違いないよ。」

 

「じゃあ、おんなじように虫タイプが草タイプに強いのも、さっきの草タイプと水タイプの関係と同じように、餌にしてるから、一方的に倒せるってこと?」

 

「大正解だよ。流石だね。」

 

子どもたちは、もうこれでほとんどのタイプ相性を覚えられたように思う。

 

「ちょっと覚え辛いタイプなんかも、みんなこれの応用だよ。

 

例えば、さっきシゲルくんに質問した鋼タイプ。

先に答えを言うと鋼タイプに強いのは、炎タイプと格闘タイプ、それに地面タイプなんだ。

 

これが何故なのか、炎タイプについてはみんななんとなく分かってるかもしれないけど、鋼、つまりは鉄とかの金属は炎を当てることによって、溶かしたり、変形させたり要するにダメージを与えることが出来るからなんだ。

 

格闘タイプも同様に、鋼に強い力を加えたら、変形させたり、壊したりすることが出来るから。

 

地面タイプに関しては、水と草の関係に似ていて、鋼の原料となる金属は、そもそも地面の奥底から生まれて来ることが多いから。

 

地面は鋼にとっての、いわゆるお父さんお母さんに当たるんだ。

 

みんなはお父さんお母さんと喧嘩して、勝てるかな?

 

勝てないよね?つまり、そう言うことだよ。」

 

俺はそう言って、タイプ相性についての理屈をどんどん解説していった。

 

地面タイプが毒や電気タイプに強いのは、地面にはそれぞれを分解・分散させる力があるからだとか、ゴーストタイプに同じゴーストと悪タイプがよく効くのは、ゴーストには実体化がないので、同じく実態のないゴーストだったり、より強い悪意を持つ悪タイプだったりでしかダメージを与えられないからだとかを伝えた。

 

まあ、悪タイプに虫タイプが強いのは、とある存在がいてくれないと説明出来ないのだが、この世界にもその理由となるヒーローがちゃんも存在したので、問題なく解説出来た。

 

そうして、俺の説明が全て終わると子どもたちは全員晴れ晴れとした表情をしていた。

 

これでタイプ相性を間違えることはもう無いだろう。

 

例え、忘れてしまったとしても、こうしてなんとなく理屈で分かるのだと言うことを知っていれば、どうにでも出来るはずだ。

 

その後は、お昼になるまで、テストをしたり、実際にポケモンたちを呼び出して、様々なタイプの技を使って貰ったりして、先程のタイプ相性のとおりになるのだと言うことを見てもらった。

 

だが、あるポケモンへの技を当てた時に、全く応えた様子がないので、そのポケモンのタイプ相性が分からないということになった。

 

「先生ー、ニア先生のこのポケモン、今日始めて見たポケモンだけど、草タイプじゃないの?炎タイプの技が、全然効いてないよ?」

 

ようやく、来たか。

 

コイツのタイプは、俺が前世で成人した後に追加されたタイプだから、歴史が持っとも浅い。

 

それは、今世においても同様で、ナナカマド博士の手伝いをしていた時は勿論、オーキド博士との会話や論文の中でも1度も記載がなく、ニアから教えてもらうまで、いないとすら思っていたくらいだ。

 

このタイプは、カントーは勿論、ジョウトやホウエン、果てはシンオウにも存在しないことになっている。

 

そのため、少なくともこっちには、ほとんど話は伝わってすらいないのだろう。

 

故にこれから話すことは、オーキド博士ですら知らない、完全に未知のタイプについてだ。

 

「この子のタイプはね、とっても珍しいタイプなんだ。多分、あのオーキド博士ですら知らないタイプだよ。」

 

俺は、少し勿体ぶるように言う。

 

すると、シゲルくんを含めた子どもたちは勿論、一緒にアシスタントをしていたグリーンやリーフも驚きに目を見開く。

 

そして、グリーンが詰め寄るように俺に聞いてくる。

 

「おじいちゃんですら、知らないタイプだと?そんなもの聞いたことないぞ。」

 

「そりゃそうだよ。こっちにも、いるにはいるけど、そのタイプとして認識されていないからね。だから、図鑑にだって載ってない。それに、このタイプは、比較的最近分類されたタイプだってこともあって、情報がこっちにはほとんど回ってきて無いだろうから。」

 

「なんだと?!何故、お前がそんなことを…いや、今はそんなことは、どうでもいい。ソイツのタイプを是非教えてくれ。」

 

俺は頷く。

 

「勿論、だけど、これは俺よりもこの子のパートナーのほうがよく知ってるだろうから、彼女に解説してもらうよ。頼むよ、ニア。」

 

俺は、そう言って彼女に呼び掛ける。

 

ニアはいきなり、呼ばれるとは思っていなかったようだが、自分のパートナーのことであると思い、そのポケモンの横に立って、解説を始めた。

 

「わかりました。この子の名前は、フラエッテ。タイプは、フェアリータイプと言います。ドラゴンと悪、格闘タイプに強く、毒と鋼タイプに弱いという特徴があります。」

 

ニアの説明を聞いていたみんなは、驚愕を隠せないようだった。

 

特に最強と名高いドラゴンタイプへ有効打を与えられるという事実は、とても大きな衝撃のようだった。

 

その後は、彼女の住んでいたカロス地方や、他の地方の話なんかも少し話して、俺達は1度休憩を取るのだった。

 

▶TO BE CONTINUED...

突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)

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