転生にわかポケモントレーナーの冒険録 作:Sleipnir666
サクッと簡潔に纏めたつもりです。
また、感想や評価などいつでもお待ちしております。
お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。
では、どうぞ。
追記:
1/15 第1話の再編集に合わせて、こちらも内容を修正、編集しました。
エムリットとお昼の中ごろまで駄弁って、その後帰宅した後は日課である、庭にある『きのみ』の収穫を手伝ったり、母さんの育てているポケモンたちのお世話をしたり、幼い兄弟たちと遊んだりするなどして時間を過ごした。
また、夜になった後も、これまで支えてくれた家族にあらためてお礼を言ったり、家族と約束した決めごとを読み上げて再確認したりして、今日という日にちを終えた。
なお、そんな日の、しばらく間食べられなくなってしまう母さんの料理は、いつもよりも何故だか塩辛いように感じた。(ホロリ)
食時中やその食後には、まだ幼い兄弟たちに俺が旅に出たらなにがしたいのか、どんな人々との出会いがあり、どんなポケモンたちが俺を待っているのだろうかと、そんな憧憬を語った。
勿論、明日の準備もぬかりなく、眠りに就く直前まで行った。
とは言え、本当に必要なものは、とある人物のところに預けているので、実際に行ったのは、転送システム周りの整備ぐらいでは、あったのだが。
そして、そんな家で過ごす最後の一日を終えてから、眠りから目覚めたその翌日。
俺ことリュウキは、自身の両の足に貼り付く2つの存在によって、玄関から外に出ることが出来ずにいた。
「「いっちゃやだぁぁぁぁぁぁぁ」」
大声で泣き叫ぶのは、俺を兄と慕ってくれる今年4歳になる双子の兄妹、弟のコウキと妹のヒカリ。
今更ではあるが、なんと俺の転生先はゲーム主人公ズの兄というものだった。
自分の環境や状態を把握して物心着いたころ、まだ母さんはゲームやアニメでお馴染みのボリューミーな髪型はしておらず、まったくそうなのだということは、分からなかった。
後に2人が生まれ、母さんのポケモンも見覚えのある巨大なボブカットに髪を纏めて、更に家族として一緒に過ごしたのが、それこそ母さんの手持ちとして、見覚えも聞き覚えもある、ガルーラやニャルマー、ブラッキーだったので、ようやく気付くことが出来た。
なお、そんな俺の弟と妹である2人は、どちらも目に入れても痛くないほどに、可愛い俺の大切な存在だ。
「ごめんなぁ。でも昨日も沢山お話したけど、兄ちゃんも10歳になったし、ポケモントレーナーになるために旅に出たいんだよ。
もう会えないって訳じゃないし、何かあればいつでも連絡くれればいいからさ。」
俺はそう言って、俺は泣き叫ぶ2人を宥める。
しかし、俺が旅に出る直前になったことで、俺と離れ離れになってしまうという現実を理解したのか、泣き止んでくれることはなかった。
「やだぁぁぁ!にいちゃんともっとあそぶのぉ!まだ、はどうけんもたつまきせんぷうきゃくもおぼえてないもん!」
コウキはそう、泣きながら叫ぶ。
俺はこの世界がポケモン世界であると気付いた時点で、ひたすら鍛えており、それにコウキを一緒に付き合わせてたりしていた。
前世においても、年の離れた男の子の面倒は家族付き合いでよく見ていたので、この年頃の子がこういった動きを好むのは知っており、遊び半分ではあるが、基礎的な部分はシッカリ教えた。
一応、基にしたのはストファイのリュウの動きで、基となる、空手自体は前世のリアルにおいても習っていたので、簡単な動き自体はすぐに出来るようになり、ごっこ遊びに近しいものではあるが、本気で取り組んでいた。
波動拳については、このポケモン世界には似たような『はどうだん』が技としてあるし、本当に出んじゃねってひたすら構えを練習してたら、マジで撃てるようになっていた。
竜巻旋風脚は、ぶっちゃけよく分からんけど、なんかそれっぽい動きは出来るようになった。
また、コウキが叫んだ際にヒカリも釣られるように叫ぶ。
「わたしもまだ、おりょうりもおさいほうもまだできるようになってないもん!だから、いかないでぇ!」
外出中は鍛えてばかりいたが、家の中では、一人で旅に出るということもあり、料理や裁縫なんかをひたすらに反復練習していた。
料理については、ポロックやポフィンがポケモンたちのコンディションに左右することを知っていたし、何より旅をするにあたり、自炊は必須だったので積極的に行った。
裁縫も同じように、コンテスト衣装などを自費で作るためにチクチク取りくんでいた。
前世において、自炊やコスプレ衣装の作成を普段からやっていたので、身体の感覚に違いはあれど特に大きな問題にはならず、普通に料理なり裁縫なりはすることが出来た。
なお、ポロックやポフィンについては、未知の領域であったため、1度行き詰まってしまうことがあったが、母さんの助けにより、今では普通に食って感動するレベルのまろやかなポフィンやなんか宝石みたいな輝きを放つポロックを作ることが出来るようになった。
ヒカリとは、それらを一緒に取り組んだり、原作と同じようにポケモンコンテストに興味を持っているようだったのでコンテストに出場する際のドレスを作って上げたり、会場まで一緒に見に行ったりしたのだが、それら全てのコンテストに関連する事柄を気に入りすぎたのか、ポフィンやドレスなどの各種作成方法や、具体的なコンテストの参加方法などを聞いてきたので、教えて上げたりした。
俺とそのような日常を過ごしてきた2人、依然として泣き止むことは無く、俺から離れる様子を見せない。
2人にどうしたものかと困っていると、あらあらと微笑ましさ半分どうしようかと迷っていた母さんが、2人に声を掛けた。
「もう昨日もお兄ちゃんは、2人にお話してくれてたでしょ?寂しい気持ちはお母さんもおんなじだけど、あんまり困らせちゃ駄目よ」
母さんは、優しく2人を諭す。
「「だってぇ」」
「だってもへちまもありません!お兄ちゃんはいつも、2人がして欲しいことを何でもしてくれたでしょ。2人はお兄ちゃんがしたいことを止めちゃうの?お兄ちゃんから、なにかがしたいって、初めて聞かされて、いいよって許可を出して、言ったんじゃなかったの?」
そう、母さんが優しく2人に諭すと、しばらくした後コウキとヒカリはゆっくりと俺から離れた。
本当に俺には勿体ない、いい子たちだ。
俺はしゃがみ込んで、離れた2人に目線を合わせて伝えた。
「大丈夫。何度も言うけど、これが最後の別れじゃないんだ。コウキとヒカリの誕生日には、帰ってくるつもりだし、ポケギアとかに連絡くれたらいつでも出るから。だから、安心してよ」
そう伝えると、2人はゆっくりと頷いてくれた。
最後に2人を抱きしめ、母さんにも別れを告げ、俺は家を出た。
家を出た後も、3人や母さんの手持ちのポケモンたちは、フタバタウンの出口近くまで来てくれて、俺の姿が見えなくなるまでずっと見送ってくれた。
みんなありがとう。行ってきます。
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フタバタウンを出立した俺は、シンジ湖に向かう前に、先に伝えていたナナカマド博士のところへ、ポケモン図鑑を受け取りに行った。
マサゴタウンにあるナナカマド博士の研究所までは、201番道路を通って向かう必要があるのだが、前世の齢10歳の肉体ではどう見積もっても、遠いと判断されるような距離ではあった。
だがこの世界の肉体かつ、俺のひたすら鍛えた身体能力の前においては、特にたいしたことのない距離であった。
何よりも、昨晩母さんから貰ったランニングシューズのおかげで本当にびっくりするぐらいの速度で、すぐさま辿り着いた。
時速30kmぐらいは余裕で出てたんじゃないだろうか。
この世界の人間の能力には、いつも驚かされる。
水色の屋根を持つ、立派な家の前に辿り着いた俺は、呼び鈴を鳴らし、ナナカマド博士を呼んだ。
するとすぐに博士は出てきてくれて、俺を見ると満足そうに頷いた。
「昨日までは、あんなにもはしゃいで落ち着きが無かったのに、今日は静かじゃないか。今日も喚いていたら、注意の一つでもしてやろうかと思っていたのだが、杞憂だったようだな。準備は出来ている、入りたまえ。」
博士の研究所の中に入ると、顔見知りとなった助手の人やお手伝いさんたちから声を掛けられる。
俺は1人1人に返事を返しながら、奥へと進み、見慣れた空間までやって来た。
そこには、中に何かが入った1つのモンスターボールと、空のモンスターボールが5つ、そしてそのすぐ横に置かれた、パンパンのサイズに膨らんだリュックサックが用意されていた。
博士は、奥の机の上にあった、充電器に刺さった手帳の様なものを抜くと、それを持ち俺に渡してくれた。
「受け取れ、リュウキ。これがお前のポケモン図鑑だ。10歳になった者たちの中で希望するものは、これを持ちポケモントレーナーになることが許される。由緒正しい習わしだからな。
そして、お前はポケモントレーナーになることを望んだ。
お前の当面の目標としては、これの完成率を底上げさせることになる。このシンオウ地方ならいざ知らず、全国数多のポケモン全てを登録したポケモン図鑑は未だ1つも登録されていない。完成させることなく、道を変えることも1つの人生だが、私はお前が、この世界に存在する全てのポケモンを記録した図鑑を完成させてくれることを祈っている。」
俺は渡された、図鑑を両手で受取、博士に感謝の言葉を述べた。
「ありがとうございます博士。期待しててください!ここは勿論、とりあえず、こことも関係が深いカントー・ジョウト・ホウエン地方当たりまでは、爆速で調査してきますので!」
俺が自信をもって、強く断言すると
「抜かしおる。まあ、大まかには判明しているとはいえ、ポケモン自体やその生息地や習性・特徴などまだまだ不明な点も多い。それにポケモンだけに限らず、各地の謎や傾向などを調べるのもトレーナーの役目だ。そこまで言うのだから、ワシを満足させる結果を報告してくれよ。期待している。」
ナナカマド博士は、ニヤリとした挑発的な笑みをたたえながら、俺に激励をくれた。
その後、ふと思い出したかのように置かれていたモンスターボールの方を見て、俺に言った。
「そうだ、そこのモンスターボールには頼まれていたポケモンが入っている。頼まれていたポケモンで間違いないとは思うが、念の為、今確認してくれ。」
俺は中身の入った、モンスターボールを手に取り、軽くスナップを効かせて近くへ投げ、同時に呼んだ。
「来てくれ、ヒコザル!」
ポンッっと、アニメやゲームで何度も聞いた軽い破裂音と共にオレンジ色の小さな子猿が姿を表した。
キキッと高い声と共にヒコザルは俺の足元に駆け寄ってきて、俺の周りをクルクルと回った。
小さな猿型のポケモンが俺の周りを駆け回るという光景は、大層かわいらしい。
「頼まれていたのはヒコザルだったはずだが、間違いないか?」
「はい、博士。ヒコザルで間違いないです。ありがとうございます。」
俺は足下に寄って来たヒコザルの頭を優しく撫でると、ヒコザルは嬉しそうに目を細めた。
今日から俺の仲間になる、エムリットとは違うもう一匹の相棒。
これから、よろしくなヒコザル。
「よし。あとはポケモントレーナーになった者たちに渡すモンスターボール1式と、約束していたいくつかの道具たち、あとは…まあ、それとは別に用意した選別がいくつかそこにまとめてある。持っていけ。」
俺はヒコザルをボールに戻して、リュックを受け取り、俺の求める完璧な理想形として、想定していた旅の全ての準備を終えた。
博士にあらためてお礼述べた後、研究所を出ようとしたところ、眉根を寄せ、少しだけ不安そうな顔になった博士は、俺にあらためて確認を取ってきた。
「本来なら、ポケモントレーナーになった直後というのは、基本的に慣れ親しんだ自分の生まれた土地から旅を始めるものなんだが、本当にカントーで良かったのか?
一応、お前のことはオーキドにも伝えて、お前も何度かやり取りしていると思うが、心変わりなどはないか?」
心配してくれているのだろう。博士のお手伝いをさせていただく中、何度か厳しい注意を受けたこともあったが、やはり本当は優しい人だ。
ありがとうございます、博士。
俺は、博士に向き直って応えた。
「いえ、ありません博士。旅の始まりは絶対にカントーからと決めていましたので、それに父さんや母さんにも伝えて、なんとか説得しています。
俺はやはりカントーから見て回りたいと思います。」
そう言うと博士は、目を閉じてどこか感慨深そうに言った。
「そうか、ならば、これ以上は言わん。そのリュックにはカントー地方のタウンマップに加えて、シンオウ地方のタウンマップも入っている。
先にも伝えたが、カントーに行くなら、ミオから出ている定期便で行くのが1番だ。
過去にも行ったことがあるとは聞いたが、今度は1人なんだ。しっかり確認しておけ。ではな、気を付けて行けよ。」
「ありがとうございます。では、博士行ってきます。」
俺は博士に頭を下げて、『シンジ湖』へ向けて走り出した
。
さあ、もう一人の相棒にも会いに行こう。
走り出した俺を、祝福するかのように、今日も空はサンサンと輝いていた。
▶TO BE CONTINUED...
今回からあとがきに、ポケモンを手持ちに加えた場合、綴って行きます。
■ヒコザル ♂ Lv.5
性格:むじゃき
突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)
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ルーレット推奨派
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ルーレット非推奨派