転生にわかポケモントレーナーの冒険録   作:Sleipnir666

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とりあえず、カントー行くまでは、毎日投稿目指します。
サクサクっと進めて行きますので、お付き合いいただければ嬉しいです。

また、感想や評価などいつでもお待ちしております。

お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。

では、どうぞ。

追記:
1/21 時間ができたので、1・2話と同じく、読みやすく、編集しました。



第3話 冒険の始まり ▼

ナナカマド博士の研究所から出た俺は、急ぎシンジ湖へと向かった。

 

ただ走っているだけなのに、強い向かい風が当たる感覚がする。

 

博士の研究所に向かった時もそうだったが、ポケモンの居そうな草むらを避けて進んでいるので、ゲームと違い、道中にてポケモンに出くわすようなことは、今のところ起きていない。

 

暫くすると、いつもの見慣れたシンジ湖のほとりに着いたので、俺はそこで立ち止まりエムリットを呼んだ。

 

「エムリット来たよー!ごめん、ちょっとだけ遅れたー。」

 

そう、湖の中央に向かって呼び掛けると、瞬間景色が暗転し、俺は仄暗い洞窟の中に居た。

 

洞窟の中央では既に、エムリットが待っていてくれたのだが、驚くべきことに、なんと3体ものエムリットがいた。

 

これには、俺も驚きのあまり、その場で滑ってすっ転んでしまった。

 

すると、中でも中央に居たエムリットがやれやれとでも言うように首を振って、俺に語りかけてきた。

 

(いや、驚きすぎなんじゃないかな。せっかく旅立ちの日なのに、もうその晴れ着を汚してしまうなんて。困った人だね君は)

 

俺は驚きが引いていないのもあるが恥ずかしさもあり、エムリットに返事を返せずにいた。

 

そんな俺の様子を見て、右隣りの赤い色のエムリットが中央のエムリットへと応える。

 

(無理もあるまいて。彼は私の存在は勿論、我らの一族がそうすぐに現れるるなどと予想したことなどはあるまい。内緒にしていた、お前さんの責任もあるだろうよ)

 

そう、中央のエムリットへ窘めるように言う。

 

左隣りのエムリットは、そんな俺や、2体のエムリットを見て、口元に手を当てて、笑っている。

 

俺は立ち上がり、エムリットらの前に行き、お礼を述べた。

 

「このたびは、俺のお願いのために、ご面倒を引き受けていただき、ありがとうございます。

 

おかげで俺の心から望んでいた旅に成れると、心から確信しています。

 

本当にありがとうございます。」

 

すると、赤いエムリットが俺を見て頭を下げた。

 

(いや、こちらこそコヤツをよろしく頼む。

 

ここを守護することが我ら種族の使命とはいえ、別に絶対ではないのだ。

 

過去にも、コヤツと同じように人と共に旅に出たものも居る。

長命種故に、ソナタよりはコヤツも年上ではあるが、私からすれば半端な若造故に迷惑をかけることも多いやもしれん。最後まで付き合ってやってほしい)

 

エムリットたちは仮にも、この地もといこの世界においては神に近い存在だ。

 

そんな存在から、エムリットをよろしく頼むなどと言われて嬉しくないわけがない。

正直、感動して泣きそうだった。

 

(それに私1人でここに居るわけではない、そこのお方の助力もある)

 

そう言うと赤いエムリットは、今のところ1度も話していないエムリットの方へ顔を向けた。

 

俺も釣られて、そちらを見るとそのエムリットは、少し照れくさそうに頬を掻いた後、その姿を変えた。

 

まるで溶けるようにドロリとした姿になった後、完全に別の姿へと、その身を変えた。

 

そして、現れたのはこの世界に来てからは、初めて実物を目にすることになった、しかし、前世では幾度となくお世話になったポケモンだった。

 

「えええええっっっ!!メタモン!!!

 

うっそ、完全にエムリットだったじゃん!」

 

俺が驚愕に目を開き、叫び声を上げる!

 

そんな俺を見て、赤いエムリットは、頷く。

 

(左様。この方こそ我ら、稀種種族において、なくてはならない存在。

 

上澄み中の上澄みの、メタモン様である。この方の一族らは、とある幻のポケモンの直系の子孫でな、完全な変身技術を持っておる。

 

先の驚き方から、知っておる前提で話すが、最近とある人間たちによって生み出された、メタモンとは違い、容姿による判別は完全に不可能になっておる。

 

また、戦闘能力も高く、そのパワーは私を以てしても計り知れん。

 

本人たちは中々話してはくれんが、過去に人間・ポケモンを問わず、悪夢を見せて苦しめていた悪霊を、身一つで叩き潰したという伝説は我らの中でいつも語られておる)

 

自慢気にウンウンと語る赤いエムリット。

 

それに対して、クネクネと恥ずかしいそうに身を捩るメタモン。

 

実際、相対して分かるが、このメタモンはとんでもない強さを秘めていると俺も感じる。

 

なんだろう、前世の感覚で言うと6V努力値カンストメタモン、いや、それどころか、600属並の物理耐久素早さがありそうな感じがする。

 

ゲームだったら、間違いなくチートツールを使わなきゃ、生まれないであろう強さだ。

 

そんな神を超える、神みたいなポケモンの登場に、俺が感動に打ち震えていると、エムリットが俺の側に寄って来て、手を出してきた。

 

そんなエムリットの行動を俺が疑問に思い、

 

「うん?どうしたんだエムリット?」

 

と聞いてみると、

 

(旅に出るんだろう?君のことだから、あの方が気になってしょうがなくて、旅に出るのがいつになるのか分かったもんじゃない。だから、早いところ、ボールちょうだい。僕は先入っとくから)

 

まさかこんなタイミングで、エムリットの方から切り出してくれるとは思わなかったが、俺は母さんから貰った特別な白いボールのスイッチを押して、エムリットに渡した。

 

受け取ったエムリットは少しして、赤く光を放ったボールに吸い込まれて行った。

 

コーン、コンコンコン。

 

アニメやゲームのように、特に左右に動くこと無く、落下の衝撃が無くなると、カチリと音を立ててボールに収まった。

 

俺はそんなエムリットが入ったボールを拾い上げ、洞窟内ではあるが、天に向かって手を上げて、アニポケを見ていた、誰も聞き覚えがあるであろうあのセリフを言い放った。

 

「エムリットGETだぜッ!!」

 

赤いエムリットとメタモンは、この光景を満足そうに見ていた。

 

==========

 

洞窟を出る前に、赤いエムリット(以後はエムリットさんと呼ばせてもらうことにした)とメタモン(今後は、メタ様呼びでもいいとのこと)の2人に頼んで、図鑑の登録や更新をさせて貰った。

 

その後、ボールから呼び出したエムリットとともに2体に別れを告げて、俺達は湖のほとりへと戻った。

 

「さてと、そいじゃあミオに向かいますか。エムリット、道中なんか寄りたいとことかある?」

 

そうボールに問いかけると、エムリットはボールから出ることなく、テレパシーで返してくれた。

 

(いや特にはないよ。強いていうなら、僕にとって旅は本当に初めての経験だからね、色々なもの、様々な風景をのんびりの見て回りたいかな。)

 

「分かった。じゃあ、ゆっくり行こうか。ミオまでの道中でも、仲間になってくれそうな奴らが居るかもだろうし。」

 

そう言ってエムリットに返事をしたが、ふと聞いていなかったことがあったので、聞いておくことにした。

 

「そういえば、エムリットはバトルとかどうするんだ?絶対にやりたくないとかあったりするのか?」

 

(いや、別にそういったことはないよ。

 

ただ、君から聞いていたけど、トレーナーになり立ての頃は、基本的に最初に渡されるパートナーのポケモンと共にレベル…もとい実力を上げるんだろう?

 

僕は現時点で、そこそこの強さを持っているだろうし、暫くは静観に徹するよ。とはいえ、君の手に終えないと判断した場合や、君が僕に戦って欲しいと思った場合は

手を貸すからそのつもりでいて欲しい。)

 

「分かった。じゃあ、その時はよろしく頼む。あっそうだ、まだ紹介してなかったよな、2人共に出てきて。」

 

俺は手持ちの2つボールを投げるとポンッという、いつもの破裂音と共に、ヒコザルとエムリットが姿を表した。

 

表れた2人は、お互い向き合っていた。

 

ヒコザルは不思議なものを見るようにエムリットを見つめ、エムリットは可愛らしいものを見るような優しげな目でヒコザルを見ていた。

 

(ふふっ、この子、君以上に幼いじゃないか。可愛らしい。まだ生まれたばかりなのかい?)

 

「一応、ゲームだとレベル5だったし、今の俺の直感でもほとんど変わらないと感じてる。まあ、エムリットからすると俺も似たようなもんかも知れないけど、先輩として、色々教えて上げて欲しい。」

 

(もちろんだよ。これからよろしくね、ヒコザル)

 

エムリットがそうヒコザルに告げると、ヒコザルは凄く驚いた表情をした後、エムリットにゆっくりと近付いていった。

 

浮遊していたエムリットがヒコザルのすぐ前に着地すると、ヒコザルに手を伸ばし、俺が初めてヒコザルにしてあげたように頭を撫でた。

 

ヒコザルは、俺の時と同じようにそれを嬉しそうに受けていた。

 

(そうか、君は他のポケモンから直接言葉を掛けられるのは、初めてだったんだね。少しびっくりさせてしまったね。

 

すまない。

お詫びと言うわけではないが、君の言葉をリュウキに伝えたくなったら、私に言うと良い。私が君の代わりにリュウキに伝えよう)

 

そうエムリットが言うと、ヒコザルは自分の言葉が俺に明確に伝えられるということが嬉しかったのか、その場でピョンピョン跳ねていた。

 

俺はそんな2人の様子に、心がポカポカと温まるのを感じた。

 

==========

 

俺は2人をボールに戻す前に、あらかじめ考えていたことを伝えた。

 

「そうだ、エムリット、ヒコザル。今後は、2人の事はニックネームで呼びたいんだが、いいかな?」

 

ヒコザルはなんのことか、あまりわかっていなさそうに首を傾げたが、エムリットはフムと思案顔をなった。

 

(別に君がしたいようにすればいいと思うが、一応理由を聞いてもいいかい?)

 

そうエムリットは、聞き返してきたので、

 

「勿論。理由は簡単なことだよ。エムリットもヒコザルも、この名前はあくまで種族名でしかないでしょ?俺は人間という種族だけど、エムリットは俺のことをリュウキっていう個体名で呼んでくれるじゃない?

 

だから、君たちにも、種族名じゃなくて、明確に自分を示す名前、ニックネームを持って欲しいと思ったんだ。」

 

そう告げると、エムリットは得心が言ったように頷いてくれた。

 

(なるほど、これまでは特に必要には駆られなかったけど、確かにそれは道理だね。じゃあ、そうしよう。せっかくだから、君に付けてもらうとするよ。名付けというのは、人間にとっては親が子にするもので、自分で自分に行うものではないと聞くからね。)

 

エムリットがそう言ってくれたので、俺はあらかじめ考えておいたニックネームをつけることにした。

 

念の為、ヒコザルにも確認を取ってもらったが、俺から貰えるものは何でも嬉しいらしく、何も問題はないとのことだった。

 

「じゃあ、ニックネーム付けようとおもうんだけど、エムリットは、男の子なのか?女の子なのか?」

 

妙名基準に間違いがあってはいけないので、確認すると、

 

(僕らに、性別は特に存在意義しないよ。ただ、まあ僕の場合は、先代よりも可愛らしいものや綺麗なものを好むことが多いから、どちらかと言うと人間の女の子の感性に近いかもね。)

 

と教えてくれた。

 

「そっか、了解。じゃあ、エムリットはこれから、エミリー。ヒコザルは、これからジョージだ!」

 

(エミリーとジョージね。うん、悪くはないんじゃないかな。何か由来とかはあるのかい?)

 

エムリットは、そう聞いてきたので俺の考えていた由来を語った。

 

「2人ともあんまり深くはなくて、申し訳ないんだけど、エミリーの方は、前世において、君にそう名付けてたからが、一番の理由だよ。可愛らしいイントネーションが好きでね、そう言ったエムリットの名前に似た感じの女の子の名前を調べたんだ。

 

ジョージの方は、前世で好きだった、おサルさんの名前が由来だよ。」

 

そう説明すると、

 

(分かったよ、別に不満とかは全く無いから、そこは気にしないで。

 

じゃあ、あらためてよろしく、リュウキ。私のことは、今後はエミリーと気軽に呼んで。ジョージもよろしく)

 

エムリットもといエミリーがそう締め、ヒコザルもといジョージも嬉しそうにはしゃぎ回った。

 

今日までにやりたかったことはあらかた済んだ。

 

さあ、これからは向かうはミオシティだ!

 

▶TO BE CONTINUED...




ニックネームについては、人によっては、なにか思うところがあるかもしれません。

でも、ゲームでもNPCと交換するポケモンは、だいたい名付けられてることが多いので、付けるほうが自然だと思ってこの仕様にしています。

まあ、あとなるべくそんなことは、起きないようしますが、同名ポケモンを同時に何体か出すとなると、視点とか描写が面倒くさいので、今後主人公や旅の仲間たちが入手するポケモンたちはみんなニックネームで描写します。


■ジョージ(ヒコザル) ♂ Lv.5
性格:むじゃき

■エミリー(エムリット) Lv.50
性格:ひかえめ

突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)

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