転生にわかポケモントレーナーの冒険録   作:Sleipnir666

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初の対人戦になります。
こちらも、ムックル戦と同じく、サクサク進めました。

また、今後捕まえる予定のポケモンたちですが、
基本的にはゲーム内で分布によって、決まっている
ポケモンたちの中から、ルーレットアプリでランダムに
出たものを手持ちに加えて行く予定です。
(御三家みたいな、ゲームでは野生が存在しないポケモンなどはその限りではありません。)
このポケモンを加えて欲しいなどがあれば、無理のない範囲で捕まえていきますので、良ければ感想くれると助かります。

また、感想や評価などいつでもお待ちしております。

お手すきであれば、今後の展開の為、アンケートにもご協力いただけると嬉しいです。

では、どうぞ。


第5話 ライバルとの闘い! ▼

エミリーと共に、眠りに着くギリギリまで博士の研究に付き合わされた翌日。

俺と博士の対照的な面持ちで、研究所の玄関口の前にいた。

 

博士はまるで、何十年も若返ったように元気ハツラツな様子で、満面の笑みを浮かべており、

対して、俺は休日出勤を終えてようやく帰宅出来るようになったようなゲッソリした表情をしている。

昨日の出来事を鑑みるに、俺はこの世界の常識をまだ、完全には理解していなかったのだと再認識した。

エムリットなどの伝説のポケモンの情報は、本当に文献が少量ある程度の情報しか無かったようで、それを根掘り葉掘り聞かれただけでなく、そのうえでエムリットも交えた各地に残されていた文献や資料、ポケモンの行動によるものだと思われる痕跡などの意見交換をこれでもかと行うことになった。

エミリーも最初は、少しイキがるような調子を見せていたが、博士の止まらない怒涛の勢いや質問攻めで次第に弱まっていき、今ではボールの中でうんともすんとも言わないくらいに疲れきってしまっている。

 

そんな俺の様子を見て、少しだけ悪びれる表情を見せた博士はこう切り出した。

「付き合わせて悪かったな。しかし、おかげでシンオウ地方のみならず、数多くの研究が大幅に更新されたぞ。本当に感謝する」

 

研究に遅くまで付き合わされたとはいえ、これまで何度もお世話になったことのほうが多い俺は、瞬時に頭を切り替え、いつもの様子に戻して、博士に向き直った。

 

「いえ、博士の為になったのなら、幸いです。とりあえず、今日のところは、ミオに向かいますが、また、お手伝いできることがあれば仰ってください。」

「そう言ってもらえると、助かる。お前も何かをワシに、出来ることがあれば、いつでも連絡をしてくれ。」

 

そう言って、2.3言、言葉を交わした後、俺は昨日預けたムックルとビッパを受け取りにポケモンセンターへと向かった。

 

==========

 

ジョーイさんから、ムックルとビッパを受け取ったあとは、ムックルにチュンチュン丸と名付け、ビッパにバービーと名付けた後、あらためてミオに向かうべく歩みを進めた。

ミオに向かう最短のルートは、シンジ湖に沿って歩き、途中の森を突っ切るのが1番手っ取り早いが、のんびり向かうとエミリーと決めたので、道路に沿って歩いて行き、まずはコトブキタウンへ向かうことにした。

 

この202番道路も何度も通ったもので、ここを伝ってコトブキタウンに行くのに、まず道を間違える事はない。

 

とはいえ、ここの草むらの中も入ったことはないので、野生のポケモンと闘うのなら、少しだけ覚悟しなければ行けない。

 

避けてもいいが、昨日の知り得た知識や感覚の精度を高めたいので、俺はここの草むらにも突入することにした

 

「よっしゃ、行くぞーッ!」

「おいっ!待てリュウキ!」

意気揚々と草むらに入ろうとしたところ、突如背後から声を掛けられた。

 

後ろを振り返ってみると、腕を組んでふんぞり返る、赤いTシャツに青いショートパンツを履いた少年がこちらを見ていた。

 

何度か遊んだり、喧嘩も吹っ掛けられたりした俺の友だちの短パン小僧、コウタだった。

 

俺と目が合うとコウタは、不敵に笑い、俺に挑発的な声をかけてきた。

 

「やい、リュウキ!お前、これから長い旅に出るってのに、お前のライバルのコウタさまになんの断りもなく、行っちまおうとするとは、どういうつもりだ!」

「いや、昨日行ったぞ?でも、お前起きなかったらしいじゃねぇか。ユキさんが謝ってたぞ」

ちなみにユキさんとはコウタのお母さんだ。

 

するとコウタは、ウグッと少し呻いてから、

「ち、違うわ!俺はお前の言うところの、えっと、じゅうやくしゅっきんしゃ?って奴だから、俺に合わせるのはお前の方だぞ!来るのが早すぎなんだよ!」

とそう高らかに吼えた。

 

尊大な奴だなと一瞬、ムッとしたが、なんやかんやコイツにも世話になったものだし、こんなやり取りも最後かと思うと、俺はせっかくの機会なので、昨日言えなかった別れの挨拶をすることにした。

 

「それは悪うござんしたね。じゃあ、あらためて、俺は今日の晩にでもミオからカントーに向かうから、しばらくお別れだな。今までありがとよ。あんまりユキさんを困らせるんじゃないぞ?」

「そんなこと分かってるわ!糞っ、いつもいつも大人みてぇな良い子ちゃんぶった態度とりやがって、チキショームカつくぜ!」

 

すると、コウタはポケットからボールを取り出して、俺に向けた。

これはもしや、ポケモンバトルか?!

 

「今日で最後なんだ!俺のポケモンとバトルしやがれ!今日こそは、お前を参りましたって言わせてやる、俺様のほうがお前よりすごいんだぞってことを、わからせてやる!」

予想通り、コウタは俺にポケモンバトルを挑んでくれるようだ。

これはありがたい!野生のポケモンとのバトルもいいが、トレーナーを伴った闘いも早いとこやりたいと思っていたんだ!

 

俺もすぐさま、ベルトに通したケースからボールを取り出し、コウタに向けた。

 

「へっ、やれるもんなら、やってみろよ!相手になるぜ!」

 

==========

 

俺は草むらから少し離れて、道路の上でコウタと向き合った。

いよいよ、初のトレーナーとのバトルが始まる。

ワクワクさせてくれよ、コウタ!

 

俺が軽く頷いた後、コウタはボールを投げて、自身のポケモンを呼び出した。

「リュウキに目にもの魅せてやるぞ!やっちまえ!『オタチ』!!」

 

ポンッという破裂音と共に、茶色の丸みのあるフワフワしたポケモンが姿を表す。

驚くべきことに、コウタが最初に繰り出したポケモンはジョウト地方にしか住んでいないと思い込んでいた、みはりポケモン、オタチだった。

 

俺はまだ、シンオウで見ることはないと思い込んでいた故に、とてもびっくりした様子を見せると、コウタは嬉しそうに自慢気に話を始めた。

 

「へへっ、驚いただろ。オタチは、ジョウトに住んでるポケモンだってお前は自慢気に話してたけど、コイツはこの辺にも住んでるんだぜ!よく見る場所は、教えてやらねぇけどな!ハッハー、どうだ俺様をすごいと思ったか!」

「ああ、素直にびっくりしたぜ。でも、見慣れないポケモンだからって、負けねぇぜ。昨日ポケモンバトル自体は何度かやってるんだ!行って来い、ジョージ!」

 

俺がボールを投げると、赤い光と共にジョージが姿を表す。

バトルの始まりだ!

 

コウタは、ジョージが地面に降り立つのをみるとすぐさま、オタチに指示を出した。

 

「よっしゃ、先手必勝!オタチ、『でんこうせっか』だ!」

 

即座に凄まじい速さで、ジグザグに動きながら、オタチがジョージに突進してくる。

昨日のムックル以上に素早い動きではあるが、俺はなんとかその動きを見ることが出来た。

 

「ジョージ、躱せ!右に避けるんだ!」

 

ジョージは即座に右へと避け、オタチの突進を躱した。しかし、完全には避けきれなかったのか、少しだけ左脇腹あたりを掠ったようだった。

しかし、その程度はジョージの次の行動を阻害するほどではなく、すぐさま後ろを向いて、オタチを見据えた。

 

「ジョージ!そのまま、オタチの背中に向かって『ひのこ』!」

 

ジョージは、一瞬、カッと尻尾を炎を燃え上がらさせ、口から炎の弾丸をオタチへと吐いた。

 

しかし、コウタもポケモンバトルに慣れているのか、隙を見せたからといって、そのまま、オタチに受けさせることはしなかった。

 

「オタチ!『まるくなって』ひのこを耐えろ!」

 

オタチは、足を止めるのではなく、そのまま少し跳ねて、尻尾を前へと丸め込み、背後からのひのこを受けた。

ジュンッとオタチの背中が少し煤けたが、こういうことも過去にあったのか、大きなダメージを感じさせることなく、こちらに向き直った。

 

「まさかオタチの『でんこうせっか』が避けられるとは思わなかったが、ただ、隙を見せるわけが無いだろ。何度か経験してるんだ。オタチ!1度、『きあいをためろ』、続けてもう一度、『でんこうせっか』をぶちかましてやれ!」

 

オタチは、キリッとした顔つきになり、キューッと気合いを込めた声を上げ、こちらにもう一度突進しようとする構えを見せた。

俺だって、そのままでんこうせっかを、ジョージに受けさせる訳がない。

昨日と同じ、戦法で怯ませることを考えた。

 

「ジョージ!大声で『なきごえ』を上げて、威嚇しろ!」

 

ジョージは、気合いを入れて、突進して来ようとしていたオタチに向かって大声で威嚇した。

すると、オタチは威嚇されると思っていなかったのか、ビクッと身体を竦ませ、行動を止めてしまった。

やっぱり、ここは人間と同じだ。

よっぽどの覚悟が無いといきなり大声で威嚇なんてされたら、竦んでしまうに決まってる。

俺はあらためてなきごえの有用性を感じ取ると共に、そのまま、指示を続けた。

 

「そのまま、オタチに向かって『ひのこ』!」

 

ジョージは、即座に先ほどと同じようにオタチに向かって炎を纏った弾丸を発射した。

コウタも急いで、オタチに指示を出して、立て直そうとしていたが間に合わず、ひのこは、オタチの正面から激突した。

 

キュッと悲鳴を上げ、少し後ろに吹き飛ぶオタチ。

このまま、勝負を決めに行くことにした俺はジョージにもう一度、ひのこの指示を出した。

 

「ジョージ、決めてやれ!もう一度、『ひのこ』だ」

「オタチ、避けろ!」

 

ジョージから、再度炎の弾丸が発射された。

今度はコウタの指示が間に合い、オタチは左に避けたが、1度直撃を受け、痛む身体で完全に避けきることは出来なかったのか、ひのこが掠り、避けた先でプルプル震えた後、目を回して倒れた。

 

==========

 

「だぁーッ、くっそ負けたー!!」

 

コウタは、オタチをボールに戻した後、コウタが悔しがってその場で地団駄を踏んでいた。

俺も昨日のムックルとの戦闘が無ければ、間違いなく負けていただろうと思い、また止めることこそできたが、コウタの見せた『きあいだめ』からの『でんこうせっか』という連続した指示に、再度自分の中のバトルの常識を覆された気持ちになっていた。

 

「でも、めちゃくちゃ驚いたぜ。コウタ、お前バトルセンスすげえあるじゃん。でんこうせっかからのまるくなるとか、やっぱり野生のポケモンのバトルでは起こらない動きで凄いびっくりしたぞ。」

「まぁ、俺だってモンスターボールをもらったのはお前と同じで最近のことだけど、既にバトルは何回もして、避けられた時の対策は打ってるんだ。でも、『きあいだめ』からの『でんこうせっか』っていう俺の必勝コンボを『なきごえ』で止められちまったのは、初めてだ。

俺も普段使いしてる『ずつき』はやめて、『なきごえ』を使わせようかな?」

 

俺はそれを聞いて、ふと疑問に思ったのでコウタに確認を取った。

 

「ん?『ずつき』をやめるってのは、どういうことだ?別にそのまま、『なきごえ』を使えばいいじゃないか?」

 

そう聞くと、コウタは驚いた表情になり、俺に言ってきた。

 

「はあっ?何いってんだよリュウキ。お前まさか知らないのか?トレーナー同士のポケモンバトルにおいては、あらかじめポケモンと約束しておいた、4つの技しか使っちゃ駄目なんだぞ?」

 

「えっ?マジか?使えるもんだし、そんな制約があるとは思ってなかったわ。」

 

そう俺が言うと、コウタはしてやったりと勝ち誇った顔になり、

「へっ、お前も勉強不足だな!初めてお前に知識で勝ってやったぜ。ついでだし、教えておいてやるよ。今言ったのはトレーナー同士のバトルの場合であって、野生のポケモンとのバトルにおいては、別に守る必要はないぜ、だから、捕まえやすくするために、色んな技をポケモンに覚えさせるのは大事なことなんだぜ。」

 

なるほどな、アニメだとそんな制約は描写が無かったので、そのあたりは曖昧だったが、確かに道理ではある。

俺は教えてくれたコウタに素直にお礼をいった。

 

「教えてくれてありがとよ。全然知らなかったから、助かるぜ。あらためて、勉強しなおさなくちゃいけないな。」

そうお礼を述べると、コウタはボールをしまったポケットとは、逆のポケットからゴソゴソと何かを取り出し、俺に差し出した。

 

「ほらよ。賞金だ。それと、俺様からのお前への餞別だ。まさか、賞金まで渡さなきゃイケねぇハメになるとは思ってなかったけどな。さっさと、受け取れよ。」

 

コウタから、渡されたものを受け取ると、それは少しのお金と青い包みに包まれたキャンディーのようなものだった。

あれ?これ不思議なアメでは?

俺はいいのか?と確認を取ったが、コウタはやる!の一点張りで特に気にした様子もなかった。

 

「その飴、結構高いけど、普通に食っても美味いし、本当かどうかは知らないけど、ポケモンにあげるとつよくなるみたいな話も聞くからな。好きにしろよ。」

少し照れくさそうにコウタは、そう言った。

 

コウタは、俺と違って、ただの普通の子どもだ。

いくつか、言い回しとか語彙とかは遊んでるうちに言ったり、自慢したりで教えたつもりではあったが、気の回し方だったり、それに準づる心遣いなどをわざわざ教えた覚えはない。

つまり、これはコウタの純粋な善意だ。

母さんや博士からの気持ちは俺も前世で、成人していたこともあったから、普通に理解出来たが、同い年の人間にそうしたことをしてもらえるとは思わず、

俺は、泣きそうになり、なんとかそれを抑えようとしたが少し涙が出てしまった。

 

コウタはそんな、俺の様子を見て、ギョッとした様子になったが、少し狼狽したが、すぐにハッと悪い顔になり、俺をからかってきた。

 

「なんだよ?リュウキ泣いてんのか?ハッハー、やっぱり俺様の優しさのあまり、感動に打ち震えちまったか!」

 

俺は精神年齢的には年下のコウタに泣かされるのは、流石に恥ずかしかったので思わず、

 

「ち、違うわ!泣いてねぇし、これは涙じゃねぇし、えっとその、精子だから!!」

「精子ってなんだ?」

 

なんか、ヤベェことを口走ったな。

その後、訝しげな様子を見せていたコウタだったが、しばらく話をした後、コウタもユキさんから許可を貰ったあとは、旅に出るつもりだから、また会ったら、バトルをするという約束をして、俺達は別れた。

 

==========

 

まさか、コウタ相手にしんみりした気持ちになるとは思っていなかったが、本当に別れになったと思う。

 

俺はコウタと別れたあと、草むらや森から出てきたポケモンたち、ムックルやコリンクたちとバトルをした。

この時には、ジョージだけでなく、チュンチュン丸やバービーなんかも出してやり、実戦を経験させた。

 

その時、倒したポケモンたちには申し訳なかったが、ボールの残りが少なく、マサゴタウンで追加を買えなかったこともあり捕獲はせずに、代わりにポロックをあげて簡単な治療を施しておいた。

 

そして、俺はコトブキシティに到着し、そこのポケモンセンターにあった、トレーナーの常識に関する書物をジョージらの回復時間に合わせて読み、知識を深めた。

1人で勉強するのも暇を持て余しそうだったので、エミリーの入ったボールを、直ぐ側において、一緒に見てもらっていた。

 

(ふむ、ポケモンバトルというのは、君が話していた以上に奥深いね。とても面白いよ、今日の君の友だちのバトルで僕も同時に知ったけど、あの4つ技しか使えないように縛りを設けるというのは、特にそうだ。あれのおかげで、野生のポケモン同士で当たり前にある、力押しという手段を封じている。限られた技をどう使い、どのタイミングで打つのか、また、どう組み合わせるのかがとても重要になっている。)

 

エミリーはそう言って、真剣に俺と一緒に書物を読み進めていた。

 

(野生のポケモン同士との、バトルだったら、君に最初に話した通り、そうそう負けるつもりはないけど、もしトレーナーと闘うとなると僕も気に留めておかなければ行けないかも知れない。)

 

エミリーは真剣な目をして、俺にそう言ってくれた。

エミリーがバトルに前向きな気持ちを持ってくれたのは純粋にとても嬉しい。

 

「そう言ってくれると、俺も嬉しいよ。一緒に頑張っていこうな、俺もジョージたちもエミリーを満足させられるぐらいには強くなって見せるから、もう少しだけ待っててくれ」

(ああ、わかってるよ。その時が楽しみだ)

 

こうして、あらためてエミリーとの交友を満足に深め、回復したジョージたちを受け取ったのち、俺はコトブキシティを後にして、ミオシティへと向かった。

 

▶TO BE CONTINUED...




■ジョージ(ヒコザル) ♂ Lv.6→9
性格:むじゃき

■エミリー(エムリット) Lv.50
性格:ひかえめ

■チュンチュン丸(ムックル) ♂ Lv.6→9
性格:ゆうかん

■バービー(ビッパ) ♀ Lv.3→6
性格:のんき

突然ですが、これまで主人公のリュウキくんの戦績はなんとなくで決めておりましたが、これもルーレットにしたほうがよろしいでしょうか?ご意見くれると嬉しいです。(現地民よりは理解してる設定で、負け過ぎるのはマズイので比率的には勝利7:敗北3ぐらいで設定したものを回すつもりです。)

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