投稿が非常に遅くなってしまってごめんなさい。
今回は艦これの疲労状態を個人的に解釈した結果できた話なのですが、物凄く暗い話になってしまいました。
お酒飲んでないときに話を考えるとこんな感じの話しか作れない…(´・ω・`)
「木曾さん、北上さんが何処にいるか知りませんか?」
「よお、提督。おはようさん。姉貴なら…今日は『あの日』みたいでな。多分今日は動けねぇと思うぞ」
「ああ…そうですか。了解です。よりによって今日かー」
「悪ィな、姉貴も決してサボってるわけじゃ無ぇから許してやってくれ」
『あの日』というのは、我が鎮守府で使われている隠語で艦娘に定期的に訪れる症状が発症する日のことを指す。
艦娘は繰り返される戦闘によるストレスが蓄積し情緒不安定になることがある。
発狂して叫び出す艦娘や気性が荒くなり些細なことにも怒鳴り散らす艦娘もいれば、逆に塞ぎ込んでしまいうつろな目で上の空になる艦娘もいたりと艦娘の数だけ症状の数がある。
とはいえ、基本的には7つの大罪と呼ばれる暴食、色欲 強欲、憂鬱、憤怒、怠惰、虚飾、傲慢のどれかに傾くことが多い。
そして北上さんはその中でも怠惰に傾いた症状を発症する。
一度『あの日』の北上さんを見たことがあるがアレは衝撃的だった。
どんなことにもやる気を出せず、会話することが出来なくなる程度には思考能力を失ってしまう。
生きていることすら面倒だと感じ、自殺に走ろうとしてしまうので身体拘束が必要な有様。
涙と鼻水を垂れ流し「生き恥をこれ以上晒すのは嫌だ」という呟きを繰り返し漏らす。
「勿論、それは理解していますよ」
「そうか、ならいいんだ」
「北上さんの容体はどんな感じでしたか?」
「いつも通りだな、良くも悪くも。少なくともまだ衰弱はしていねぇよ、体力が残ってる分姉貴は辛れぇだろうがな」
「そうですか…」
「念のために言っておくが提督」
「なんですか?」
「例えどんなに心配でも、姉貴のところに行くなよ」
「心得てます」
「あの症状が出てる時に、下手な同情は悪意よりタチが悪いからな、今姉貴が望んでるのは無関心と無干渉だ」
「…はい」
「それに…」
「…?」
「姉貴は症状が出てる時の自分の姿を提督だけには見られたくねぇだろうから、さ。」
「それは喜んでいいのか落ち込めばいいのか判断に困る発言ですね」
「喜んでいいんだよ、嫌いな相手に見られたくないだろうって意味じゃねぇからな」
「そうですか、まぁ北上さんのような美人から少なくとも嫌われてないってのは満更でもありませんし、ここは喜んでおきましょう」
「オイオイ、爆弾発言をさらっと言ったな提督。提督は姉貴のこと美人だと認識してんのか?」
「ええ、美人じゃないですか。それに何より」
「何より?」
「北上さんは良い女です」
「…良い女?」
「内面的な意味でも、素敵な人って意味ですよ」
「…姉貴が症状から回復した時にでもそれを直接言ってやれ。多分喜ぶだろうから」
「お断ります、セクハラで訴えられたくありませんから」
「…そうかい、んじゃ俺の口から提督が姉貴のこと褒めてたって伝えておくわ」
「美人とか、良い女だとか言っていたって言い方はしないで下さいよ?提督業クビになったら路頭に迷いますから」
「はいはい、わかったよ。…ったく、姉貴も前途多難だなこりゃ」
「何か言いました?」
「いいや、何も」
「そうですか、それでは私は仕事に戻りま…っと今日の秘書艦代理とか決まってます?」
「確か望月だったはずだ」
「了解です」
それにしても、死を望んでいるとしている人間を拘束するというのは酷い話だよなー。
自殺衝動は症状が出たときの一過性のものだから良いのだろうか?
まぁ、北上さんに死なれるのは困りますし、拘束には賛成するけど。
死なれると困るというのは上司としてなのか、それとも私個人の感情なのかは自分自身整理できてないが、それはそれ。
さて、業務に戻りますか。
私に今できるのは目の前の仕事を片付けること。
それはきっと少なくとも自分の為にも、北上さんの為にもなる行為なのだから。
まずは自分に出来ることからやっていきますか。