まほ「プラウダ高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」   作:ゼブラーの野郎

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プラウダ高校生活 один

 ―黒森峰女学園・食堂―

 

まほ「そこでまほは考えた」

 

エリカ「なんの脈絡もなく何を言い出すんですか」

 

まほ「みほが大洗に転校して大きく成長したように、私も他校に短期転校し、見聞を広めよう大作戦・・・通称『まほ短期転校シリーズ』の件だが」

 

エリカ「もう凛々しくてかっこいいしっかり者だった頃の隊長はいないのですね・・・」

 

まほ「忍者ってかっこいいと思わないか?」

 

エリカ「あっ!全然違う話をしだした!」

 

まほ「継続高校に遭難しに行った際、島田愛里寿と会ったんだが、忍び装束姿でな・・・これがまたかっこよくてな。少し忍道というものを調べてみたんだ」

 

エリカ「勘弁してくださいよ!転校どころか今度は戦車道から鞍替えですか!?」

 

まほ「勘違いするなエリカ。戦車道から離れるつもりはない。私は戦車一本で食べていく決意だ」

 

エリカ「怪しい・・・」

 

まほ「ほら、雑誌に載っていたのだが忍者を題材にしたテーマパークなんか楽しそうだぞ。現代の中高生に大人気らしい。シノビックパークと言うそうだ」ウキウキ

 

エリカ「はあ、そんなのが流行ってるんですか。今日びの若いモンはわからないわね・・・」

 

まほ「今時行っていないのは私とエリカくらいなのかもしれないな」

 

小梅「あら、私もまだですよ」ヒラリ

 

エリカ「赤星!」

 

小梅「忍び!忍者!くノ一!まだまだ知らない忍者の世界!ぜひリポートしてみたいですね」ウキウキ

 

エリカ「あのねぇ、戦車女子の私達が忍道なんかやる必要ないわ。乙女なら戦車一直線よ。他の道に寄り道している暇なんかないの」

 

まほ「今度の休みにでも三人で行ってみるか、そのテーマパーク」

 

エリカ「赤星、よくやったわ」グッ

 

小梅「あ、それと隊長にご報告があって来ました。お客様が来られていますよ」

 

まほ「客?予定は無いが・・・」

 

エリカ「まさか家元では・・・」

 

まほ「!・・・エリカ、生徒全員に非常事態通告を」

 

小梅「いえ、家元ではありません。プラウダ高校のカチューシャさんとノンナさんです」

 

まほ「なに?・・・よかった」ホッ

 

エリカ「家元が抜き打ちで来られていたら、我々の怠惰っぷりに学園艦を撃墜されていたかもしれませんね・・・」

 

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

カチューシャ「マホーシャ!話を聞かせなさい!」

 

まほ「ずいぶんな御挨拶だなカチューシャ。いきなり訪れて何の前置きも無しに、何の話だ」

 

ノンナ「申し訳ありませんまほさん。同志カチューシャは憤慨しているのです」

 

カチューシャ「聞いたわよ!あなた、最近いろんな学校に遊びに行ってるそうね!」

 

エリカ「ちょっと、隊長は戦車道の腕を磨くために見聞を広めているのよ。遊びに行ってるわけじゃないわ」

 

まほ「ああ。アンツィオ、知波単、継続高校に遊びに行ったぞ」

 

エリカ「ンンッ!隊長ォ!」

 

カチューシャ「・・・・・・なんでよ」

 

まほ「?」

 

カチューシャ「なんでカチューシャのところには遊びに来ないのよ!プラウダは全然楽しそうじゃないってワケ!?」

 

まほ「・・・」

 

エリカ「そう来たか」

 

ノンナ「カチューシャは激怒しました。かの西住まほが他校へ遊びに行っているのになぜプラウダには来ないのだと」

 

まほ「理由はない。順番も決まっている訳ではないし、プラウダもいずれは行く予定だった。何も考えずに短期転校していたのだ」

 

エリカ「なんも考えてなかったんですかぃ!」

 

カチューシャ「だったら今すぐプラウダに来なさい!あなたの言う通りいずれ来るつもりだったんなら問題ないでしょ?それともカチューシャが怖くって怖気づいたのかしら?」

 

まほ「ん、いいぞ」

 

カチューシャ「お速いお返事ね!」

 

ノンナ「ではこちらの短期転校希望書類にサインを。あ、規約文は目を通さなくていいですよ。大したことは書いてませんから。大丈夫。ここに血判を押してください」

 

まほ「ここ?ここで合ってる?」

 

ノンナ「はい、そこです。あっ、いいですよ大丈夫ですよ規約文は読まないで。とにかくまずは契約を結んで。はい、はい、はいオッケーですこれで万事オッケーです」

 

エリカ(いけない・・・これはいけないわエリカ!隊長、今まさになんかヤベー契約結ばされてるかもしれないのに全然疑う余地ナシ!)

 

エリカ(それでなくとも、今の隊長は忍道がどうこう言っているようなブレブレ状態・・・放っておくと本当に忍道とか仙道とかに走ってしまうかもしれないわ・・・しかもプラウダなんてヤバそうな思想組織に入るのはあまりにも危険!)

 

エリカ(いや・・・そもそもプラウダの方から隊長を呼びに来るなんて、なにか罠があるかもしれない!隊長をおびき寄せて、拷問したり洗脳したりする気かも!ここは私が・・・私が隊長をお守りしないと!)

 

エリカ「隊長、私も行きます」

 

まほ「む。どういう風の吹きまわしだ。いつもは短期転校に反対していたくらいなのに」

 

エリカ「プラウダは我が黒森峰にとって強大なライバルです。そこへ隊長を一人で送るなどできません。私もお共します」

 

まほ「そうか。では、私と一緒に来てくれるか」

 

エリカ「え!?ぷ、プロポーズですか!?」

 

まほ「え、なんのこと」

 

カチューシャ「黒森峰もなかなかイカレポンチね!」

 

 

 ーーー・・・・・・

 

 ―プラウダ高校―

 

エリカ「ついにやって来たわに!プラウダ高校!」バーン

 

まほ「わに?」

 

カチューシャ「よく来たわね!ここがあなたたちの墓場になるのよ!」

 

まほ「えっ」

 

ノンナ「ようこそ、プラウダ高校へ。我々はお二人を歓迎いたします。まほさん、エリカさん」

 

エリカ「ふんっ、歓迎されてあげる」

 

まほ「出迎え感謝する。世話になるな」

 

カチューシャ「校内に入る前にまずは我が校の制服に着替えなさい」

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

まほ「着替えた」プラ~

 

エリカ「隊長、よくお似合いです」ウダ~

 

まほ「エリカもな。寒冷地方のプラウダの制服というからもっと暑い服かと思ったが、案外快適だな」

 

ノンナ「ロシアの冬はたしかに寒いのですが、夏は気温が30度以上になることもあるので、常に寒いという訳ではありません」

 

エリカ「日本だけどね」

 

カチューシャ「それじゃさっそく行きましょう!マホーシャ!イツミーシャ!」

 

エリカ「えっ!?私だけ名字ーシャ!?」

 

カチューシャ「いいじゃないの。小熊みたいでかわいい名前じゃない」

 

ノンナ「モスクワオリンピックのマスコットキャラクター、小熊のミーシャを連想させますね」

 

エリカ「エーリカとかエリーチカとかでいいと思うんだけど・・・」

 

まほ「小熊のミーシャか。かわいいじゃないか」

 

エリカ「イツミーシャでいいわに!」

 

カチューシャ「それじゃ宿舎に案内してあげるわ!荷物を置いて一息つくのよ!」

 

 

ノンナ「こちらがお二人の部屋です」キラ~

 

まほ「すごい豪華な部屋」

 

エリカ「新築の部屋じゃないの。こんないい所を余所者にあてがっていいの?」

 

カチューシャ「偉大なカチューシャの懐の広さに感謝しなさい!」

 

ノンナ「テレビにはWOWOW、スカパー、アニマックスのケーブルも引いてあります。冷蔵庫の中は自由に飲み食いしてください。パソコンもインターネット使い放題。Wi-Fiも完備してあります」

 

エリカ「・・・怪しい・・・なんだってここまで高待遇なの・・・なんだか裏がありそうね」

 

まほ「気を抜くなエリカ。私達を甘やかして、黒森峰の情報を聞き出そうとしているのかもしれない」ヒソヒソ

 

エリカ「はい。警戒しましょう」ヒソヒソ

 

ノンナ「寝室には二段ベットを用意しています」

 

まほ「やった!二段ベットだ!」グッ!

 

エリカ「・・・」

 

カチューシャ「それじゃ、30分後には食事だから。それまでは長旅の疲れを癒しなさい」

 

ノンナ「では、失礼します」バタン

 

エリカ「・・・一体何を企んでいるのかしら」

 

まほ「私が上の段だからな」

 

エリカ「二段ベットの話はいいんですよ!気を引き締めてください隊長。プラウダの策にはめられてはいけません」

 

まほ「うーむ。私もそう思ったが、ちょっと考えすぎかもしれない」

 

エリカ「いいえ!プラウダは黒森峰を目の敵にしています!なのにこんな立派な部屋に快適設備・・・きっと私達をまるまる太らせて食べる気なんです!」

 

まほ「エリカ、落ち着け。たしかにプラウダとはライバル関係だが、我々は戦争をしているわけではない。試合の時以外は友人同士だ」

 

エリカ「油断できませんよ。やはりプラウダなんかに短期転校したのは失敗だったかも・・・」

 

まほ「とにかく今は休もう。今夜はエリカと一緒の部屋でお泊まりになるが、よろしく頼むぞ」

 

エリカ「プラウダ最高ォーーー!」

 

 

 ――食堂

 

ノンナ「まほさん、エリカさん、こちらが食堂です」

 

ニーナ「あんれまおどれぇた!黒森峰の隊長さんと副隊長さんじゃねぇべか。こったらとこでなにしてんだか」

 

まほ「ああ、短期転校してきた」

 

エリカ「そんなチャリで来たみたいな軽いノリで言わんでください隊長」

 

アリーナ「へえ~、“西住流の戦神”と呼ばれ恐れらるる西住さんがウチに来るなんてなー」

 

ニーナ「こりゃまたどえれぇ方が来たもんだな~。んだばよろしくしてやってくんろ」

 

まほ「ここは日本国内?」

 

エリカ「独特な方言ですが、あれもれっきとした日本語です。プラウダは北国出身者が多いんですよ。隊長のカチューシャと副隊長のノンナは北海道の出だそうで」

 

まほ「九州っ子の我々とは真反対ばい」

 

エリカ「なぜ対抗意識燃やして急に九州弁使おうとしてるのか理解に苦しみます」

 

クラーラ「アチャラペチャラクチャラポンポコリン」

 

まほ「!?」

 

ノンナ「クラーラは『かの西住まほさんと逸見エリカさんが同志となってくれてうれしいです』と言っています」

 

エリカ「もしかして今の、ロシア語なわけ?」

 

ノンナ「はい。クラーラは本場産のモノホンです」

 

エリカ「言い方」

 

クラーラ「クラーラピーヒャラピーヒャラ、パッパパラパー、ウガチャカウガウガ」

 

まほ「今度はなんと?」

 

ノンナ「『私ノ名前ハ、クラーラ言イマス。仲良クシテホシイ思イマス』と言っています」

 

エリカ「なんで通訳がカタコトなのよ!」

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

まほ「昼食のボルシチ、おいしかったな」

 

エリカ「かなり本格的なクオリティでしたね。ところで、午後の授業は何時からかしら?」

 

ニーナ「時間は決まってないべ。カチューシャ隊長がお昼寝から起きたら授業が始まるんだべ」

 

まほ「えっ」

 

エリカ「なにそれどゆこと」

 

アリーナ「カチューシャ隊長は昼食を食べた後、必ずお昼寝をするべーな。隊長がお目ざめになるまで全員待機。それがウチのルールだべ」

 

エリカ「学校全体が?カチューシャの生活リズムに合わせてるってこと?独裁すぎない?」

 

クラーラ「テケレッツノパー」

 

まほ「クラーラが何か言っているぞ。ノンナはどこだ?」キョロキョロ

 

ニーナ「隊長のお昼寝中はつきっきりだーね」

 

クラーラ「コンバインオッケー、コンバインオッケー」

 

エリカ「なにか訴えたいみたいだけど通訳がいないんじゃ話にならないわ。あなた、日本語は喋れないの?」

 

クラーラ「喋れるよー」

 

エリカ「りゅうちょう!」

 

アリーナ「クラーラさんは日本語が堪能なんだべさ」

 

クラーラ「カチューシャ様のお昼寝は、カチューシャ様の大切なライフワークの一つなのです。たとえ陽が沈もうと、朝陽が昇ろうと、私達はただ待つのみ」

 

エリカ「めちゃめちゃペラペラじゃない・・・最初から日本語で話しなさいよ」

 

アリーナ「クラーラさんはわたすたつと話す時は日本語だども、カチューシャ隊長の前ではロシア語で話すことが多いんだべ」

 

クラーラ「ロシア語がわからなくてくやしがるカチューシャ様のかわいいことったら」フフフ

 

エリカ「地吹雪のカチューシャってもっと恐れられてるものかと思ったけどそうでもないのね・・・」

 

ニーナ「いんやいんや!カチューシャ隊長は今でこそ丸くなったども、ちょっと前まではそったらおっそろすぃー人だったんだべ!」

 

アリーナ「んだんだ!やたらめったら怖い隊長だったんだべ!」

 

まほ「気になるな。一体どれほどまでの恐怖政治を敷いていたんだ?」

 

ニーナ「ありゃあわたすたつがプラウダに入学して間も無いころだった・・・」

 

 ホワンホワンホワンホワ~ン・・・(回想が始まるSE)

 

 

 ~数か月前・・・プラウダ高校・春~

 

アリーナ「なあなあ、聞いたべか?この学校の戦車道チームの新隊長、めっちゃくちゃおっかない人だそうだべ」

 

一年生A「わたすも聞いた。とにかくすんげぇ鬼隊長がいるそうだべ」

 

一年生B「そうそう。今年の一年生はたくさんおるけんど、何人残るかわがんねえなあ~」

 

ニーナ「でもそれは、本人の気持ち次第だべ。わたすは絶対やめないべ!わたすはどんなことにも耐えてみせるべ!」

 

 ガラッ!

 

ニーナ「!」

 

アリーナ「来たべ」ヒソヒソ

 

 ツカツカツカ・・・・・・

 

 机<バァン!

 

ニーナ「っ」ビクッ

 

アリーナ「ひっ」ビクッ

 

 

カチューシャ「・・・隊長のカチューシャよ」

 

ノンナ「・・・」

 

カチューシャ「私の使命は・・・役立たずのあなた達を、立派な戦車女子に育てあげることよ!」

 

 ツカツカツカ・・・

 

アリーナ(あ・・・一年生の背後に立ったべ・・・後ろから顔を近づけて・・・)

 

 グイイッ

 

カチューシャ「名前は?」

 

ニーナ「・・・ふへっ・・・ニーナですだ。へへっ・・・」ヘラ

 

カチューシャ「ニヤニヤするなフンコロガシが!!!」クワ!

 

ニーナ「ぴっ!」ビクゥ!

 

 ムギュ!

 

ニーナ「むぇっ」ホッペムギュー

 

カチューシャ「その顔は・・・上官に媚びへつらう時の顔よ・・・私に・・・色目を使ってるのかしら?」ムギュー

 

ニーナ「っ・・・が、がんばりましゅ・・・」ムギュー

 

カチューシャ「声が小さい!」

 

ニーナ「がんばりましゅ!」ムギュー

 

カチューシャ「声が小さいぃ!!!」

 

ニーナ「がんばりまっしゅ!」ムギュー

 

カチューシャ「よぉし!」バッ

 

ニーナ「・・・」グスン・・・グスン・・・

 

 ツカツカツカ・・・

 

アリーナ(!・・・き、来たべ・・・)

 

 グイイ・・・

 

カチューシャ「・・・名前は?」

 

アリーナ「っ・・・・・・アリーナで――」

 

カチューシャ「わかってる!!!」クワ!

 

アリーナ「!?」

 

カチューシャ「隊長のカチューシャよ」

 

アリーナ(なんで訊いたべ・・・)

 

カチューシャ「あなたは今日から・・・・・・田舎っぺ大将よ」

 

アリーナ「!?・・・えっ・・・あだ名?・・・」

 

カチューシャ「あなたの訛りはヒドイ。頭痛がする。かっぺ野郎丸出しだわ」

 

アリーナ「っ・・・うっ・・・うう・・・」グスン・・・

 

 〜〜〜

 

 <グスグス・・・

   <ウウ・・・

  <ヒック・・・ヒック・・・

 

ニーナ(・・・一年全員泣かされちまった・・・おっそろしい隊長だべ・・・)グスン

 

カチューシャ「いい?あなた達はこれからプラウダの歯車となって戦うの。それまで、あなた達はこの学園艦で最も下等な生命体よ!ピロシキの中のお惣菜を集めた価値にしかすぎない!わかったわね!?」

 

アリーナ(・・・お、おっかねぇ・・・帰りたい・・・)グスン

 

カチューシャ「よし・・・それじゃ戦車道の基本、挨拶からよ!私の故郷の方言を教えてあげるわ!北海道弁をしっかり叩き込みなさい!全員立て!」

 

 バッ!

 

カチューシャ「右向け右ぃ!」

 

 バッ!

 

カチューシャ「腹から声出しなさい!」

 

 ニーナ「っ・・・」ゴクリ・・・ アリーナ「・・・」ゴクリ・・・

 

カチューシャ「なーーーんまらしばれるっしょーーー!!!(訳:とても冷え込みますね)」

 

 一年生達『なんまらしばれるっしょー!!!』

 

カチューシャ「じょっぴんかったのかぁーーーい!!!(訳:鍵は閉めましたか?)」

 

 一年生達『じょっぴんかったのかーい!!!』

 

カチューシャ「ベリーーーグーーーッ!!!(彼の名前はトムです)』

 

 一年生達『ベリーグーッ!!!』

 

 

 ホワンホワンホワンホワ~ン・・・・・・(回想から戻るSE)

 

ニーナ「――ってな具合で昔はめっちゃくちゃおっかなびっくりな隊長だったんだべ」

 

エリカ「いやもうコントじゃないのそれ」

 

まほ「ロシア語も難解だが北海道弁も難しそうだな」

 

アリーナ「だけども大洗との試合の後・・・特に大学選抜との試合が終わってからはなんだかカチューシャ隊長、すっから優しくなったんだべさ」

 

まほ「・・・そうか。みほとの・・・大洗との試合で何かが変わったのかもしれんな」

 

エリカ「・・・」

 

 <ガラッ

 

ノンナ「皆さん、同志カチューシャがお目覚めになりました。午後の授業は10分後に開始されます。各自教室に向かい、授業の準備をするように」

 

ニーナ「あっ、はーい」

 

エリカ「本当にカチューシャ中心に回ってるのね・・・プラウダって」

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

カチューシャ「歴史の授業は実にゆういぎだったわねマホーシャ!」

 

まほ「プラウダらしく旧ソビエトの歴史の授業だったな。特にソ連将校のベレンコ中尉の亡命事件の話が興味を引いたよ。戦闘機で訓練中に逃げだし、日本へ強行着陸するとは、なかなかできることじゃない」

 

カチューシャ「当時の国家機密にして最新鋭戦闘機と恐れられていたミグ25の実態が世界に暴露された事件ね。機体がチタンではなくステンレス製だったり、時代遅れの真空管などで作られてたっていうんだから驚きだわ」

 

まほ「ソビエト内部の腐敗っぷりが亡命のきっかけの一つらしいが、カチューシャ、お前も生徒が他校に亡命転校しないようにしっかりしておけよ」

 

カチューシャ「プラウダはそんなんじゃないわよ!いいとこは見習って、悪いとこは改善してるんだから!脱走をくわだてた生徒はちゃーんと離れの倉庫に幽閉してあるもの!」

 

まほ「えっ」

 

ノンナ「冗談です」

 

カチューシャ「さっ、授業も終わったんだから戦車道の練習に行くわよマホーシャ!」

 

まほ「ああ。ところでカチューシャ、あっちの・・・校庭の隅にある倉庫は何だ?」

 

カチューシャ「逃げだそうとした生徒を閉じ込めてるの。大丈夫、ちゃんと1日2回食事は与えてるわ」

 

まほ「えっ」

 

ノンナ「冗談です」

 

まほ「・・・本当か?」

 

ノンナ「カチューシャの冗談です。ですのでまほさん、あの倉庫の中は覗いてはいけませんよ。絶対に」

 

まほ「・・・・・・」

 

 

 ――戦車訓練場

 

カチューシャ「みんなそろってるわね!それじゃあ戦車道訓練の前に健康チェックよ!ノンナ!」

 

ノンナ「点呼します。アリーナ」

 

 アリーナ「はい。元気です」

 

ノンナ「ニーナ」

 

 ニーナ「はーい。元気でーす」

 

カチューシャ「もうっ!これ毎回まどろっこしいのよ!一度にやった方がいいわ!体調不良の者はいる!?」

 

 \シ~ン・・・/

 

カチューシャ「じゃあ元気な人は手をあげなさーい!」

 

 \ハーイ!/

 

カチューシャ「はい、全員元気ね!ノンナ!次!」

 

ノンナ「全員外に集合。今日は模擬試合の紅白戦を行います」

 

まほ「えっ、じゃあ最初から外で点呼すればよかったじゃないか」

 

カチューシャ「なに!?この偉大なるカチューシャに意見する気!?」

 

ノンナ「まほさん、発言には気をつけてください。今後の人生を凍えて過ごすかどうかが決まりますよ」

 

エリカ「ゴリゴリに脅してくるじゃない」

 

まほ「私はただ、極力無駄は省き効率化を図るべきだと思っただけた」

 

 アリーナ「ひえっ・・・まほさんたらどうなっても知んないべよ」

 

 ニーナ「隊長に楯突くなんてシベリア直行便の切符だへさ」

 

カチューシャ「・・・・・・いいわ!」

 

 アリーナ&ニーナ「「えっ」」

 

カチューシャ「私に歯向かうなんて大した根性だわ!さすがマホーシャね!そういうの好きよ私!」バンバン

 

まほ「いてて」

 

アリーナ「こら驚いた。隊長が認めるなんてすっげぇべ」

 

ニーナ「お、おら隊長に一言物申すべ!」サッ

 

カチューシャ「なに?」ギヌロ

 

ニーナ「たいちょうはがんばってると思います」

 

カチューシャ「ん、ありがと」

 

ノンナ「それでは皆さん、戦車の準備に入ってください」

 

まほ「プラウダに来ていきなり紅白戦か。面白そうだ」

 

ニーナ「んだばさっそく戦車に乗るべーな!」ダッ

 

カチューシャ「こら!待ちなさい!」

 

ニーナ「ひっ!」ビクッ

 

カチューシャ「準備運動しないで戦車に乗るとケガするかもしれないじゃない!十分身体をほぐしてからよ!」

 

ニーナ「あっ、はい」

 

 

 〜ソレカラソレカラ〜

 

カチューシャ「んじゃっ、ボードに書いたチームに分かれなさい!私が事前に公平に分けたチームよ!」

 

エリカ「あ、隊長と別・・・」

 

まほ「エリカはカチューシャのチームか」

 

ノンナ「!・・・カチューシャ・・・このチーム分けは一体・・・」

 

アリーナ「ノンナさんはまほさんのチームだぁ」

 

ニーナ「カチューシャ隊長とべっこだな。めんずらすぃ~」

 

カチューシャ「ノンナ、あなたが相手でも私は手加減しないわよ」

 

ノンナ「・・・しかし・・・なぜ私がカチューシャと別チームなのですか」

 

カチューシャ「偉大で寛大で斬新なカチューシャの完璧な采配よ。あなたはマホーシャに従いなさい」

 

ノンナ「・・・」

 

まほ「ノンナ、私ではふがいないかもしれんが、よろしくしてくれるか」

 

ノンナ「・・・いえ、あの・・・」

 

カチューシャ「さっ!イツミーシャ、私についてきなさい!マホーシャとノンナ率いる白チームをコテンパンにしてやるわよ!」

 

エリカ「その呼び名やっぱり変えないの?・・・」

 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 シュポッ

 

カチューシャ「やったー!勝ったわー!マホーシャに勝ったわー!」ピョンピョン

 

まほ「ふう・・・すまん皆。私の指揮がいたらず」

 

ニーナ「いんやいんや。戦法の毛色が違うプラウダの生徒を指揮するのは大変だべ。それにまほさんと組めていい経験になったべす」

 

クラーラ「クピポ!」

 

まほ「すまん、ロシア語は・・・」

 

ノンナ「『いい試合でした』とクラーラは言っています」

 

まほ「ありがとう。次はがんばるよ」

 

カチューシャ「ふっふーん!どうかしらマホーシャ?このカチューシャの強さが身にしみたかしら?」

 

まほ「ああ。エリカへの指示も完璧だったと思う」

 

カチューシャ「大学選抜の時に組んだ仲ですもの!ねっ、イツミーシャ!」

 

エリカ「まあ、そうね。隊長ほど完璧な指揮官ではないけれどあなたもなかなかよ。一緒にやれていい勉強になったわ」

 

カチューシャ「そうでしょそうでしょ!二人ともこの偉大で寛大で斬新で完璧なカチューシャの優秀さが理解できたかしら?アッハハハ!」

 

ノンナ「・・・」

 

 アリーナ「なあ、ノンナさんなんだか元気がなくねが?」ヒソヒソ

 

 ニーナ「んだんだ。なんか心配になっちまうな」ヒソヒソ

 

 クラーラ「クププ・・・」

 

 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

まほ「夕食はビーフストロガノフか。美味しいな」モグモグ

 

エリカ「これはなに?デザート?」

 

カチューシャ「リンゴとカスタードが入ったデザートのシャルロートカよ。ロシア風のリンゴケーキってところかしら。あったかいうちにバニラアイスと一緒に食べると格別よ!」

 

まほ「うむ、美味」ングング

 

エリカ「ロシア料理ってバニラとかサワークリームとか甘いイメージが強いわね」

 

カチューシャ「さっ、ご飯を食べたらお風呂よお風呂!今日の練習で分けた紅白チーム別でお風呂に入るわよ!」

 

ノンナ「えっ!?」ガタッ

 

 ニーナ「隊長がノンナさんと風呂をべっこだって・・・」ヒソヒソ

 

 アリーナ「こらぁ今夜のノンナさんはブリザードのように荒れるべ・・・」ヒソヒソ

 

 クラーラ「モクケラヒー・・・」

 

ノンナ「あの・・・カチューシャ・・・私とは・・・」

 

カチューシャ「たまにはノンナと一緒じゃないのもいいかなって思ったの。かまわないでしょ?」

 

ノンナ「・・・・・・カチューシャがそう言うのなら・・・」

 

カチューシャ「さっ、行きましょイツミーシャ!今日のお風呂は熱海の湯よ!」グイグイ

 

エリカ「はいはい。温泉の素でしょ。じゃ、隊長お先に失礼します」

 

まほ「ああ」

 

ノンナ「・・・・・・」

 

 

 カポ~ン

 

ノンナ「・・・」ブクブク

 

ニーナ「ノンナ副隊長、口をお湯につけたままブクブクしてらぁ」

 

クラーラ「ノンナの気持ちはわかります。自分の下から大事な雛鳥が飛び立ってゆくが如し、その悲しみは子を持つ親にしか知ることのない果てしなき寂しさ・・・まるでツンドラの永久凍土のように心は凍てつき・・・」

 

ニーナ「よくしゃべるなぁ」

 

まほ「ノンナ、平気か?」

 

ノンナ「・・・・・・いえ・・・考えごとをしていただけです・・・」

 

クラーラ「無理をしないでください同志ノンナ。カチューシャ様が自分から離れ、逸見さんと一緒にいるのがさみしいのでしょう」

 

ノンナ「・・・・・・大丈夫です・・・少し気分がよくないだけです」

 

ニーナ「大丈夫ですか?気分がよくないって・・・どんくらい?」

 

ノンナ「・・・いや、泣いていませんよ・・・」

 

ニーナ「あれ!?ノンナさんがポンコツになっちまってるだ!」

 

まほ「ノンナ、『Don't cry』じゃない。ニーナはどんくらいと言ったんだ」

 

ノンナ「・・・」ブクブク

 

クラーラ「・・・これは思った以上に重傷かもしれません」

 

まほ「・・・ここは私がなんとかしてやらないと。そう、数々の問題を解決してきたまほお姉ちゃんが!」バシャー

 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

エリカ「あ、隊長、お風呂上がったんですね」

 

ノンナ「!!!」ピシャーン!

 

まほ「ああ。ところでエリカ、何をしているんだ?カチューシャを太ももの上に乗せて・・・」

 

エリカ「テレビを見るから座らせろとうるさくて・・・」

 

カチューシャ「今ね、あなた達がお風呂からあがるまで『世界の車窓から』のロシアの駅をまとめた総集編を見てたの!プラウダの同志が編集してくれた特別製よ!」

 

ノンナ「・・・カチューシャを膝に乗せて・・・」ワナワナ

 

カチューシャ「まっ、白チームもお風呂から上がったことだしミーティングをはじめましょ。明日も紅白戦をするんだから、今日の試合の反省点をまとめて、明日に活かすように!」

 

まほ「ああ、わかった」

 

カチューシャ「じゃ、紅チームは第1会議室に集合よ!いくわよイツミーシャ!かがみなさい!」グイ

 

エリカ「はいはい・・・肩車ね」スッ

 

カチューシャ「じゃあまた後でね~」

 

ノンナ「・・・・・・」ドォーン

 

ニーナ「ゲ~ッ!ノンナ副隊長が立ったまま気絶してるだぁ~!」

 

 

 ―プラウダ高校・第2会議室

 

ノンナ「・・・」イジイジ

 

まほ「ノンナ。椅子の上で三角座りをして机を指でいじいじするのもそこまでだ」バタン

 

ノンナ「・・・まほさん。チームの皆さんは?」

 

まほ「各自で反省会と明日の試合の対策を考えておくように言っておいた。今は君と話をしないとならないと思ってな」

 

ノンナ「・・・心配をおかけして申し訳ありません・・・少し・・・環境の変化に驚いているだけです・・・」

 

まほ「ノンナ、カチューシャにとって君は何だ?」

 

ノンナ「!・・・」

 

まほ「姉か?親か?」

 

ノンナ「同志です」

 

まほ「友人ではないのか?」

 

ノンナ「・・・・・・大切な友人です」

 

まほ「カチューシャがエリカと仲良くするのが面白くないのか?」

 

ノンナ「それは違います。カチューシャは魅力溢れる偉大なる存在。惹かれる人間が多いのは当然です。エリカさんも悪い人ではありません」

 

まほ「なら何が気がかりだ」

 

ノンナ「・・・カチューシャとはいつも一緒でした。食事も入浴も戦車道も・・・今日、カチューシャと別行動になって思ったのです。いつか・・・いつかカチューシャと一緒にいられなくなる日がくるのかと・・・」

 

まほ「出会った以上、別れはある」

 

ノンナ「わかっています・・・ですが・・・考えるだけでとても寂しく・・・悲しく・・・そして・・・怖くなるのです・・・」

 

まほ「私も去年、みほと別れ別れになった」

 

ノンナ「あっ・・・」

 

まほ「最初は寂しかった。中学時代には別れて生活したこともあったが、みほが黒森峰に入ってからも一緒に戦車道をやっていたからな」

 

まほ「しばらくは連絡もできない間柄だったが・・・今では仲良くやっている。昔と同じようにとまでは言えないかもしれないがな」

 

まほ「もし、今後君とカチューシャが別々の道を進むことになったとしても、友人関係がそう簡単に消えるようなことはないさ。君達が友人であり続けたいと思うのならな」

 

ノンナ「・・・・・・ありがとうございます。気をつかっていただいて」

 

まほ「ふっ・・・私はお姉ちゃんだからな」

 

ノンナ「?」

 

まほ「まあ、君達が別の道を進むようなことはそうそうないとは思うがな。これからもずっと二人で一緒にいそうだ」

 

ノンナ「そうですね。私はカチューシャと共に生きることを決めています」

 

まほ「ふっ、随分カチューシャに心酔しているんだな」

 

ノンナ「・・・そうですね・・・」

 

 ―――・・・・・・

 

カチューシャ「ノンナ。私達一年生の意見なんて三年生は聞いちゃくれないわ。いくら私がすごい作戦を考えても採用されない」

 

ノンナ「ええ。一年生の提案など聞く耳を持ってくれませんね」

 

カチューシャ「今はまだ駄目かもしれないけど・・・いつかきっと私はプラウダの隊長になってみせるわ!いえ、きっとじゃない!絶対によ!」

 

ノンナ「ええ」

 

カチューシャ「そのためにはいっぱいいっぱい練習して、いっぱいいっぱい勉強して、強くならなくちゃ!」

 

ノンナ「ええ」

 

カチューシャ「それと・・・ハートを磨くっきゃないわ!隊長たるもの、人を率いる者としてハートを磨くっきゃない!キレイに磨くっきゃない!」

 

カチューシャ「今より誰より輝いて、プラウダの隊長の座を射止めてやるんだから!」

 

ノンナ「ええ」

 

カチューシャ「そのためにはノンナ!あなたの力が必要よ!私一人じゃすごい隊長止まり。だけどノンナと一緒なら、日本一のすごい隊長になれるわ!」

 

ノンナ「!・・・」

 

カチューシャ「私と一緒に駆け上がりましょう!ノンナ!」

 

ノンナ「・・・はい。あなたとならどこまでも、カチューシャ」

 

 

 ・・・・・・―――

 

ノンナ「カチューシャは私を必要としてくれた。あんなに嬉しかったことはありません。その時、私は心に決めました。私はいつまでも・・・カチューシャと共にいると」

 

まほ「そうか・・・去年我々がプラウダに敗けたのもうなずけるな」

 

ノンナ「ありがとうこざいますまほさん。私はもう平気です。ご心配をおかけして申し訳ありません。明日の紅白戦、勝ちましょう。カチューシャに」

 

まほ「ああ」

 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

カチューシャ「ふわぁ~・・・」アクビィー

 

エリカ「あら、おねむの時間かしら?」

 

カチューシャ「だってもう9時じゃない。いい子は寝る時間よ。さ、会議はここまで。みんな、明日の紅白戦、勝つわよ!」

 

 \ウラーーー!/

 

カチューシャ「各自部屋に戻ってしっかり身体を休めるように!明日になって体調がすぐれない~なんて言わないようにね!」

 

エリカ「・・・けっこう気づかいできるのね」

 

 

 ――カチューシャの部屋

 

カチューシャ「あ〜疲れた。これなら今夜もグッスリ眠れるわね。寝る子は育つ!今日もしっかり寝るっきゃないわ!」

 

ノンナ「・・・あの、カチューシャ?」

 

カチューシャ「ん?なに?」

 

ノンナ「・・・私が一緒でいいのですか?今日の子守歌はエリカさんにしてもらうのかと思っていたのですが」

 

カチューシャ「え、なにそれ?なんでイツミーシャ?」

 

ノンナ「え」

 

カチューシャ「へ?」

 

ノンナ「あれ?てっきりエリカさんを気に入ったのでは・・・」

 

カチューシャ「え?」

 

ノンナ「ん?」

 

カチューシャ「いや、イツミーシャとは仲良くなれたけど。いつも子守歌を歌ってくれるのはノンナじゃない」

 

ノンナ「それはそうですが・・・」

 

カチューシャ「私、ノンナの歌じゃないと眠れないから」

 

ノンナ「!」

 

カチューシャ「自慢じゃないけど私、ノンナがいないと寝ることもできないのよ」

 

ノンナ「・・・・・・ふふ」

 

カチューシャ「あっ!なに笑ってるのよ!」

 

ノンナ「いえ、安心してくださいカチューシャ。私が眠らせてあげます。永遠に」

 

カチューシャ「っ!?なんか怖いニュアンス!」

 

 

 ――まほとエリカの部屋

 

まほ「ふふん。少しお姉ちゃんっぷりを発揮しすぎてしまったかな」ドヤァ

 

エリカ「えーと明日の紅白戦に備えてカチューシャが考えた作戦を整理して・・・」テキパキ

 

まほ「ふふふーん」ドヤサァ

 

エリカ「作戦資料はこれでまとまったわね。さ、あとは少しゆっくりしようかしら」ヨッコイショ

 

まほ「エリカ、エリカ」グイグイ

 

エリカ「もう!なんですか!」

 

まほ「なにがあったか聞いてくれ」

 

エリカ「・・・今日はなんか映画やってるかしら」ピ

 

まほ「エリカ、エリカ」グイグイ

 

エリカ「あーもう!なんですか!?なにがあったんですか!?」

 

まほ「ふふふ、いや、なに、あまりひけらかすようなことはしないほうがいいかな?」

 

エリカ「あっ、サマーウォーズやってるじゃない。WOWOWでスタンド・バイ・ミーやってるし。アニマックスのこち亀も捨てがたいわね」

 

まほ「わーエリカーエリカー」グイグイ

 

エリカ「やっぱりポンコツまぽりんじゃないですか!なんなんですかもう!」

 

まほ「実はさっき、コレコレシカジカ・・・」

 

エリカ「カクカクウマウマ・・・ということですか。つまりプラウダ副隊長はカチューシャを私にとられてヤキモチやいてたと」

 

まほ「うーん?そうだったかな?」

 

エリカ「やれやれ、あの人はしっかりしてる人だと思ってたのに。安心するように伝えておいてください。別にカチューシャを取るつもりなんてないと」

 

まほ「それは自分の口から伝えてやってくれ。明日にでもな」

 

エリカ「はい(あ、今の隊長かっこいい)」

 

まほ「さて、そろそろ休むとするか。コーヒーを淹れよう。エリカも飲むか?」

 

エリカ「はい(あ、やっぱり隊長かっこいい)」

 

まほ「部屋に置いてあったんだ。ロシアのコーヒーらしいが、武士道コーヒーというらしい。面白いな」コト

 

エリカ「やっぱり隊長ってかっこいい(ありがとうございます)」

 

まほ「ふ、こうして夜にゆっくり飲むと一日の疲れが吹き飛ぶな」ズズ

 

エリカ「ポンコツじゃないキリリっとした隊長ほんと最高(まったくですね)」ズズ

 

まほ「あ、言っておくが二段ベッドは私が上だからな」

 

エリカ「うぅん!」ジタンダ

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