vsチンピ ラスト
摩天楼で彼女と戦う際に幾度か見た組み合わせ、場所は違えども淀むことなくポケモンへの指示は同時だった、それが例えいつもより心許ない守りでいつもと同じジャンケンのような指示でも
それはそうとランプラー、何で持ち物が変わったのかしっかり聞かせてもらうからな!
「不意打ち!」
「封印!」
迫るブラッキーに対しランプラーは動かず、ぺたりと封蝋の様なものを自身に貼り付けた
攻撃の瞬間、不意打ちは
「ラキィ!?」
「ら~ん~♪」
前世において、Z技やレベルアップなどの特殊な例を除けばポケモンがバトル中に使える技は四種類までだったが今世ではそうでもないらしい
生物としての習性を磨き上げて技に昇華させたり訓練を積み重ねることにより新たに技を獲得できる
最も今まで覚えた技をある程度使いこなせてなければすぐに忘れたり、
他のトレーナーやポケモンがどうやって出来るようになったかは知らないが、俺たちの場合はとにかく数を積み重ねた______頑張ったらなんか出来た、のほうが正確かもしれない
「何しやがった? これ以上やられる前に挑発!」
「ラキ……ラキ!?」
「ブラッキー!? おいどうしたんだ一体!?」
通ったか、恐らくチンピにはこの技を使う相手に会うほどのダブルバトルの経験がなかったのだろう
当然だが摩天楼に通い詰めていた時は俺はこの技を使ってこなかった
だがこれをシングルで活用するのは恐らくはこちらが
ランプラーとブラッキーでは割と多くの技が共通しているはずだが挑発*1以外は果たして……?
「今のうちに呪いと痛み分け!」
「らららららららららららら!」
二体に大きな釘が刺さり、互いの戦える時間を不公平に縛る、更に体力を分かち合うことでそれに拍車をかけた
「鈍いを試してみてくれ!」
「ラキ!」
「これもか! 何が条件なんだ!?」
効果は違えど同じ技、やはり封印の対象! だが試したということは向こうも気付きつつあるか? ……呪いで余裕を削ったのは正解だろう
「瞑想!」
「るららら~ん♪」
余裕のあるうちにラストに少しだけ備えておく、体力と防御を重点的に鍛えた分、特殊方面はちと頼りない
「月の光は使えるか!?」
「……ラキ!」
「良し!」
幻想的な光がブラッキーを包み込むのを見てガッツポーズをとるチンピ
ランプラーは回復封じも覚えられるが他の技の習得を優先させたので未だ覚えていない
だがこれで自然に相手に択を_____回復して補助技を使われるか、それ以外の技を出して呪いで削られるかを迫ることができた
こちらは今のうちに防御面を更に固めとくか
「溶ける!」
「威張る!」
「ラキ~♪ ラキ?」
「らら……るら゛ぁ!?」
いや待てそれはまだ適用外だヤバい!? そういや今日の持ち物なんだったんだ? ……とりあえず溶けるは成功したようだ
「もう一度溶ける!」
「※☆にら◎ばあ$▽いすた6べた%い」
……なんとか成功したとみていいはずだ 自傷していないし
「自己暗示でコピーしろ!」
「ラキラキラキィィィィィイ!!!」
……もっとヤバいがまだ慌てなくていい、小さくなるをコピーされてもあの技は基本必中だ 今は倒されないようにしながら混乱を解くだけでいい、牽制になるような技を使えばいい
「鬼火!」
「ぶたばらからgydfあげwあらららkfyg」
いつもより大量に出ているが軌道もいつも以上に滅茶苦茶だ しかも自身も喰らっている
炎タイプだったのが幸いか火傷はしていない 貰い火なら強化されたのだろうか
「リフレッシュしながら突っ込め!」
「ラキキキキキッ!」
軌道が読み切れないから正面突破で来やがったか!
イカサマと騙し討ち 悪技だとしてどちらだ!?
「小さくなる!」
「魅惑のボイス!」
そうきたか!
「39ソリディあふん!?」
「ラ~♪」
「自傷で解けたか、ギリギリ混乱もしていないな」
「最初のオーラが消えた……もしかして今なら」
うれしい誤算だ
技が中断されたから魅惑のボイスの
しかし二体の纏っていた不気味なオーラが消えた どうやら封印の効果が終わったらしい……ターンをこちらの行動だけで数えるなら倍近く続いたな
そして向こうも気づいた以上は変化技を封じてくる筈、これ以上不利になる前に攻撃に転じる!
「挑発!」
「クリアスモッグ!」
「ラキ? ラキキキキキッ!」
「ららぁ゛!」
ベチャ
「ラキ……」
「らら♪」
ブラッキーがブルブルと泥を振るい落しているが既に効果が_____能力変化のリセットが発動された
しかし挑発で変化技が封じられ……何喰ってるランプラー!?
……メンタルハーブか、お前メンタルハーブ持ってたのか!
この後にできることも増えたしこれはこれで善しとしよう
「さあぶちかませ! 全力のオーバーヒートを!!」
「光の壁と月の光で耐えろ!!」
「る~らあ゛あ゛ァ!!!」
「ラアアアア゛キィィッ!!!」
放たれた炎はブラッキーの作り出した五重の光の壁によって阻まれた、それでも一枚、また一枚と確実に砕いていく こちらからはチンピとブラッキーの様子は炎に阻まれて確認できないがきっと回復しながら反撃の機会を伺っている
「……もう少しだ! ブラッキー!」
炎が次第に収まってきた、四つ足で凛と構えているのが見えた
……足元に炭と化した何かが転がっているようにも見える
考えすぎだろうか? 嫌な予感がする、恐らくはきのみ___ピンチの時に効果を発揮する類のものじゃないのか? もしそうであるのならば
「……ランプラー 準備しておけ」
「……ららら」
「ブラッキー!」
「ラ゛ア゛ア゛ァギイィィィィィ!!!」
「……やっぱ耐えやがったか!」
「気合い溜め!!」
__
____
______
「お仕置き!?」
「相手の能力が上がった分だけ威力が増える技だよ! 防御が上がっているとはいえ、さっき泥を落としながら奮い立てるも使ってるように見えたし……」
「よく見えなかったけど、きのみをブラッキーが食べてたようにも……ああなんだっけあのきのみ!?
「わやじゃ!? それじゃどうなるんだべ?」
「それもまったく分かんない!」
「と、とりあえず最後まで見るべ!」
______
____
__
オーバーヒートで特攻下がっても威力
回避______小さくなるは失敗している! ここで裏目に出た!
「らら!」
「……いつも悪いな」
鋭い叱咤で逸れた思考が戻される
ランプラーが持っていったのがメンタルハーブで本当に良かった
今日も今日とて本当に
「トリックルーム!」
「らら! らら〜ん!」
___グニャリ
「行け! ブラッキー!!」
「ヴラア゛ァァァキィィィィィッ!!!」
空間が歪むと同時に見事なまでのローリングアタックがランプラーの急所に当たり、地面にめり込ませた この当たり方は……!
「……ら……らん……」
「ここで急所にあててくるか……!」
片方の腕を上げたままランプラーが気絶した
「やったな! ブラッキー!」
「ラ……キ……!」
「ブラッキー!?」
ニヤリと笑ってブラッキーが崩れ落ちた______呪いのダメージか
これで残るは互いに最後の一体というわけだ
「……ゆっくり休んでくれ」
そう言ってチンピはモンスターボールにブラッキーを戻す、俺もランプラーを地面から引っこ抜いてやらないといけない、バトルフィールドに足を踏み入れようとした瞬間______
「……!?」
______一瞬、深緑色の巨大なナニカが目の前を横切った、同時に馴染みのある重みを腕の中に感じ恐る恐る見ればランプラーがそこにいた
「勝つぞ! サンダース!」
「ダース!」
呆けている場合じゃねえ! トリックルームを無駄にしてはいけない、急いでボールにランプラーを戻す……にしてもやっぱ六体目は
「ゲームセット、任せたぞ!」
「なと……!」
「サンダース! シグナルビーム」
「ダダダダススススス!」
「タネマシンガンとミサイルばりで撃ち消しながら狙え!」
「なととととととと!」
シグナルビームの乱れ撃ちを迎撃する、少しづつだが近づいてきた!
「そこ! パワーウィップで薙ぎ払え!」
「影分身で
「な~と~!」
「ダース!」
薙ぎ払いは途中で軌道を変えることは出来ない、上手くダメージを抑えられてしまった
「フラッシュ!」
「ダース!」
「なとっ」
さては暗い部屋対策で覚えてたやつだな!
「爪とぎで元に戻せ、序でに撒菱」
「なと~」
ナットレイが回転して爪を研ぐのと
こちらに近づかれて甘えるや擽るを使われるのは御免だ
「欠伸!」
「眠る!」
眠いならいっそ眠れ!
「クァ……」
「なと……ZZZ……」
「急いでボルトチェンジで下がってこい!」
「……寝言!」
クソ、指示が遅れた!
「ダダース!」
向こうのボルトチェンジが命中し、撒菱をばら撒いたエリアから離脱した 少しは削れていて欲しいがそれよりも技は何が選ばれた?
「ZZZ……なとォッ!」
剣の舞か! 攻撃が ぐーんと 上がった!
……大爆発、忘れさせておいて良かったな
「もう一度寝言!」
「ZZZ……な〜とっ!!」
ナットレイが軽く跳ね、地面を揺らした これは地均しだ、少しトリックルーム解除後が楽になるか?
「チッ日本晴れ!」
「ダース〜」
ウェザーボールを撃つ気か!
小さな赤い光の球がどこからともなく俺たちの頭上に現れ更に輝きを増した
オッカはある、それでも
一撃目を耐えてもトリックルームが解けたら終わる!
地均し一回分ではとても間に合わない、起きたらすぐに雨乞いを、って今起きた!
「雨乞い急げ!」
「……なとなとォ!」
青い光の球が小さな赤い光の球を打ち消した、これで取り敢えず____
「充電!」
____ここで充電!? 誘導か? ってことは……!
「ジャイロボールで穴を掘れ! 地面に逃げろ!」
技としての穴を掘るは覚えないから遅い、トリックルームがなけりゃ間に合うかどうか……
___グニャリ
……今切れやがったァ!?
「狙いはつけなくていい! 雷をぶっ放せ!」
「ダァースゥゥゥゥ!!!」
それ狙いつけなくても当たるだけだろうが!
「耐えろナットレイ!」
___バリバリバリバリッシュ!
無差別に雷がフィールド上に降り注ぎ、
どうやらバトルフィールドの外には技が漏れ出さないようになっているようで此方に電流が流れることはないがそんなことを気にしている場合じゃなかった
「ダース!」
「よっし、アゲてくぞ!」
「回復も兼ねたか……!」
特性:蓄電で回復されたがそれだけじゃない、もう使う余裕はないが
雨かエレキフィールドか、どちらかだけでも除去しなければ勝つのは困難だろう
「ナットレイ!」
「なと!」
よし、痺れてはいない 反撃開始だ
「もう一度雷!」
「砂嵐! 宿木の種! そのまま剣の舞!」
「なとととととと……」
砂粒を、種子を、そして火力を回転しながらとにかくブチ上げていく
「高速移動!」
「ダース!」
遠距離戦は手段が乏しい!
「アイアンローラーで此方も移動しろ!」
「なとー」
回転の向きが変わるとそのままサンダースに着かず離れずの距離を保ち続けた
「フラッシュ!」
「跳び上がってボディプレス!」
急な閃光で体勢を崩される前に跳んで重力に沿って落ちたほうが安全だ
「ダース! ……!?」
「な~と~!」
___ギガァン!
衝撃の瞬間、俺は帽子を口に当てがった
「ゲホッゴホッ……どんだけバラ撒いてんだよ……!」
衝撃で砂嵐の際に発生した砂がさらに巻きあがって見えなくなる、着地から見てフラッシュが出されるより早くボディプレスが出せたようだが
___わやじゃー!?
___見えなくなっちゃったよー!?
……あ、すまん二人とも
「ゲホッ……サンダース! 無事か!?」
「……ダース!」
こちらに場所を知らせないために高速移動しながら返事したか……雷を落として以降、ちょっと光ってるように見えてたが、今は全然見えないな
「ナットレイ! 聞こえるか?」
「なと!」
「撃ったらすぐに高速移動しろよ! 放電!」
「被弾したらその方向へ即座に岩砕き!」
「ダダース!」
「……なとォ!」
電撃を浴びると同時に放ってきた方向へ反撃、砕かれて隆起した岩を壁にして軽減すると同時に音を断てずに移動できる場所を制限する
この攻防をもう二度繰り返したところで砂嵐が収まった
サンダースにはまだ余裕があるように見える、だが妙なことに最初の放電よりも二回目三回目の方が威力は下がっていた
しかも砂嵐舞う中での高速移動だ、普通に移動するよりも負担が増していてもおかしくない
「……ダース!」
「そろそろだな……サンダース、自分に雷!」
「ダァース!」
「うげ、そういうことかよ!? デカいのが来るぞ!」
「なと……!」
雷が再びサンダースに落ちて輝きを帯びた姿を見てようやく気が付いた
どうにも自分は思い違いをしていたらしい、二回目以降の放電が弱かったわけじゃなく最初の放電が強かっただけだ! サンダースは雷を自分に落として回復に使われない電流で充電してやがった!
ナットレイが倒れてないかを気にしすぎて観察を怠ったか! *3
「叩き伏せろ! パワーウィップ!」
「なとッ!」
「攪乱しろ! 影分身!」
「「「「「「ダース!」」」」」」」
ここで影分身かよ!? ……今度は十数体か、動きが速すぎるせいで本体が判別できても*4同時に全体が動くせいで捕捉できねえ
砂嵐中に高速移動を限界まで積んでいやがる、次の攻撃を余程邪魔されたくないらしいぞ
……パワーウィップを指示したせいでまた土煙が立ちつつある、振り下ろすような攻撃はもう避けたほうがいいか
「連続でぶんまわす!」
「なととっ!」
「「「ダス!?」」」
向こうがそこまで密集してねえから半分消せたかどうかといったところだ……だが避けようとした分身はバックステップじゃなくて前に飛び込むように避けた、安全な場所に居た奴も同じように動いたということは同時に動けるけど複雑な動きは出来ないのか?
「フラッシュ!」
「「「「ダース!」」」」
「なと!?」
各方位からのフラッシュ……! やられた、ナットレイの視界が一時的に潰された!
サングラスをかけていて良かった、回復するまでは俺が代わりの目になればまだ戦えるはずだ
「撒菱を撒いてから重力!」
「なととととと……なとォ!」
「今だ! エレキボールをぶち込め!」
「ダア゛ア゛ースゥ゛!!!」
来やがった! だが分身はもういない! これで勝つ!
「正面構えろ!」
ナットレイは動かなかった
「ダス……」
エレキボールが放たれ、サンダースが重力で体勢を崩した ナットレイは動かなかった
世界が遅く感じる、バクバクと自分の心臓の鼓動がうるさい
エレキボールが迫る、僅かに速度が落ちた気がした ナットレイは動かなかった
チンピの切羽詰まった声が聞こえた 離脱しろと言っているようだ
エレキボールが更に迫る、サンダースが意地で立て直した ナットレイが僅かに屈んだ
「燕返し!」
エレキボールが当たる寸前、ナットレイの姿が消えた サンダースは撒菱地帯から抜け出そうとしていた
「…………なと」
エレキボールは二つに割れて消え、ナットレイはサンダースの後ろに佇んでいた
サンダースは___倒れ伏していた
……チンピとの勝負に勝った
人物紹介
ヨヒラ
何とか勝利、多分途中でのアイテム変更(ペナルティとして手持ちポケモン一体戦闘不能扱い)がなければ多分負けてたと思ってる
ちなみにナットレイがエレキボールも斬らなきゃ負けてたことに後で気づいた*5
大爆発を寝言で繰り出して負けた経験があったとか
ランプラー
小さくなる+溶けるによる受け流しと変化技を組み合わせて相手を追い詰めるのが得意
実は普通に火力もあるのが理不尽 なおコントロールが致命的で狙って当てるのは苦手
ブラッキーvsランプラーではナットレイに支援を残せたので本ポケ的には満足
ナットレイ
ほぼオールラウンダーだが特殊技はあまり使えないので使うことにならなくて良かったと思っている 眠りから覚めたら
最後は直感でエレキボールも斬った 倒されてたので正解
燕返しは得意技
チンピ
一区切りつけた人 これからも相手の都合次第で挑む気でいる
彼女の手持ちポケモン達が技を4つ以上使えるのは黒の摩天楼を登るうちに攻防問わず使いたい技が増えたせい
ブラッキー
ブラッキーvsランプラーでは相手の方が先に倒れたので本ポケ的には大満足
これには黒の摩天楼ではエスパーやゴーストポケモンの相手よりも願い事と後攻バトンでの回復役が多かったので本格的に直接戦えたというのもある
作者は『だくてん』を変換して『゛』に出来ることを執筆中に知った
サンダース
気を抜くと「ダース!」以外鳴かなくなるコ グレイシアにも同じことがいえるが
ヨヒラは
黒の摩天楼では特性:蓄電による味方のカバーと素早い相手ポケモンで
スグリ
途中から砂嵐で指示が聞き取れない部分があったので大量にメモを取った
この後片づけを手伝いながら対戦者二名を質問責めにするでしょう
アカマツ
お昼にも間に合わせたいので*7全力で後片付けを手伝う、質問はスグリに任せた!
ところであの場面なんだけど……
深緑の巨大なナニカ
カビゴン
灼けつくような日差しの中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私はランニングに一番楽な時間が日の出前しか思い当たらずできる限り早く寝る努力を心がけております。
というわけで一か月以上次回の投稿はないでしょう
次話は次の戦闘への繋ぎ回となるでしょう