転生者は闇堕ち少年の夢を見るか?   作:ニョホ

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私のように水増しを兼ねて後書きを人物紹介に使ったりせず、ボリュームたっぷりでいて読んでて楽しく書けるお方は素晴らしいと思う今日この頃です。

今回スグリは殆ど出てきません。



ぶしつにいこう!!

 

 

「人間が麺類に進化するなんて聞いた事がないのですが」

 

 いやいや待ってくれ、そもそも人間はポケモンみたいに進化しないだろう。どういうメカニズムだ。

 

「それは煮麺(にゅうめん)でしょ、噛まずに飲めるよねぃ」

 

 いやー、ドンマイ、カキツバタはニコニコしながらそう告げた。

 

「煮麺ではなく留年です」

 

 良かった留年だった。

 

「良かった留年だった。‥‥‥おっと」

 

 つい口に出てしまった。

 

「良くないです!」

 

 やっぱ良くないですよね。いやどうしたらいいと思いますかタロ先輩。

 

「というかわざとだよね!?」

 

 ごめんなアカマツ、わざとじゃないんだ、うっかりなんだ。

 

 

「‥‥‥‥説明は不要ですか?」

 

 あ、ヤベ、ネリネ先輩放置しちまった。

 

「お願いします」

 

 頭も下げて説明を求める。

 

「ではこちらを」

 

 ペラリ.

 

 なんだろうか? ふむふむ‥‥‥‥。

 

「えーと? 『今年度留年する可能性の高い生徒への警告』‥‥‥‥」

 

 

 

 ________________________

 

 今年度留年する可能性の高い生徒への警告

 

 以下の生徒、出席日数不足による単位不足により今年度留年措置の可能性あり。

 

 三年生

 ・カキツバタ

 ・ゼイユ

(中略)

 

 二年生

(中略)

 

 ・一年生

(中略)

 ・ヨヒラ

 

 以上N名

 

 

 補習授業は冬季休暇中にも行うが希望があれば2学期中にも行う。

 

※各自の必要単位についての詳細は各クラスの教員に問い合わせる事

 

 U/VW 学園長 シアノ

 

 ________________________

 

 

「またですかカキツバタは!」

「返す言葉がないねぃ」

 

 おもわず振り向くと、タロ先輩が呆れていた。カキツバタはあっさりと受け流した。

 

「覗き込まないで下さいよ」

 

「ねえ、俺の名前ないよね!? ヨヒラ」

 

「ないぞ、見てみろ」

 

 アカマツなら別に見せたとして他人の留年を心配してもバカにするようなことはしないだろう。

 一応一年生の欄以外は紙を折って隠して見せる。

 

「‥‥‥‥」

 

 視線で火が着きそうだ‥‥‥‥。

 

「よっしゃー! 良かったー!」

 

 良かったなー、いやしかしどうすればいいのやら。

 

「実際のところ日数の問題だけでしょうか?」

 

 改めてネリネ先輩に尋ねる。

 

「いいえ、貴方の場合、肝心の試験の日に休み、夏季休暇中の補習を途中3日程参加しなかったことも要因としては大きいです」

 

「あぁ‥‥‥‥」

 

 よりによって試験の日にドンピシャでカチコm

 ‥‥緊急の招集がかかるとか思わないわ! 

 その日は行けないと2ヶ月以上前から伝えてあったのに! 

 なんであんな大規模なんだよ!? そりゃ招集掛かるわ! 

 

 補習に関しちゃサボらなきゃ後悔すると思ったし結果は受け入れるべきだ。

 

「教科では数学と歴史が危ういかと」

 

 数学は前世から苦手で少しずつ危うくなっている自覚がある。歴史は‥‥‥前世の貯金で有効なのが学習方法ぐらいしかない。

 

「やっぱり‥‥‥」

 

「休んだ日の後に授業に集中出来ていないとも聞きました。‥‥‥特にバトル学がかなり危ういとも」

 

 正直もう1日ポケモン達を休ませたい。

 かといって決行日当日に手を抜くわけには行かない。手持ちを増やそうにも俺や既にいる手持ちとの相性というのがある。むしろ大きな怪我なく帰れるだけ御の字だ。

 

「返す言葉もありません‥‥‥」

 

「このまま出席日数が不足するようなら休んだ日に何をしているかの調査を行わないと行けません」

 

「それに関しては時間を下さい」

 

 いや本当に時間を下さい。何処までなら守秘義務に反しないか心配で話せてないんだ。

 

 ゴリゴリの武闘派なポケモン保護団体に所属していることは。

 

 学内でのタマゴ孵化自体は趣味も兼ねてはいるがれっきとした仕事というわけだ。

 しかしそれも仕事の一部に過ぎず、学園を休んでまで行かなくてはならない仕事がある。

 

 その場合の主な仕事は保護対象のポケモンへの対応だ。野生へと戻るための訓練や里親を探すのは勿論だが、その前に人間への不信感を出来る限り刺激せずに保護しなければならない。

 

 暴れると周囲の俺たちも危ないが当然ポケモン自身が怪我をすることもある。

 医療技術は前世よりは高めだが怪我の要因が増えただけ怪我の度合いも重くなっている。

 

 よって被害を抑えるためには強いトレーナーの協力が不可欠なのだがうちの団体には強いトレーナーが殆どいない。

 

 そもそもあの団体を立ち上げた人達の殆どが元プラズマ団なのもあってまだ世間からはあまり信用されていない。

 

 手伝ってくれるトレーナーはハリーセンみたいな髪型のお兄さんぐらいしかいない。たま〜にお兄さんの幼馴染だという有名な女優さんも来るけれど、

 

 

 怪我されても困るんだよな、などと考えていたが、

 

 

 

 \\ウィーン//

 

 

「ごめん、ちょっと遅れたわ」

 

 

 

 自動ドアの開く音がした。誰かが部室に入って来たようだ。

 

 スグリにそっくりの顔立ちの三年生___ゼイユ先輩だ。

 

「問題ありません、ゼイユ。ヨヒラ、少し外します。‥‥‥‥用件はこちらの用紙になります」

 

 ネリネ先輩はそう言うと席を立ち、俺に渡したモノと同じプリントをゼイユ先輩に手渡しに行った。

 

 

「‥‥‥‥前学期はかなりブライア先生の付き添いが多かったわね」

 

「昨年度よりも多いですね。正確な日時や行先は覚えていますか?」

 

「ちゃんと覚えているわ、後で学園長にも相談してくるわ」

 

「ネリネも同行します」

 

「ありがとう! 心強いわ!」

 

 ‥‥‥‥もしかしてゼイユ先輩にとっちゃ留年しかけるなんて日常茶飯事なのか? 

 

「あ」

 

 うげ、なぜかゼイユ先輩と目があった。

 少し顔が険しい気がするいや待てなんでこっちに来るんだ。

 

「あらヨヒラ、あんたが部室に居るなんて珍しいじゃない」

 

 笑顔が怖い

 

「ええ、珍し過ぎてカキツバタ先輩が目を開けてますよ」

 

「そこまで部室に顔を出してないの!? ‥‥‥‥じゃなくて、あんた一体スグリに何をしたのよ」

 

 どういうことだ? 

 

「スグリに何かあったんですか?」

 

「あったも何も! あの子が髪型や服装を変えたり、急に勉強に打ち込むようになって‥‥‥‥。クラスメイトの子に聞いてみたらあんたと一緒に居る事が最近多くなったそうよ? 何をしたかキリキリ吐きなさい!」

 

 ああ、そういう。

 

「俺自身はアンタには内緒で強くなりたいという相談にのっただけです。仮に俺がああしろこうしろと言ったとしてもそうすると決めたのはアイツ自身です」

 

 だから____

 

「アイツのこと、もう少し信じてくれませんか?」

 

 制帽を取り、頭を下げる。

 

 1分もなかったであろうその沈黙は永遠に感じられた。

 

「ハァ‥‥‥‥。頭をあげなさい」

 

 言われた通り、頭を上げて目線を合わせる。

 

 

「あの子に免じてあんたが相談にのったというのは信じるわ」

 

 でも、とゼイユ先輩が続ける。

 

「スグに何かあったらあたし、あんた()()責任とって貰うからね」

 

 ああ、スグリのことが本気で心配なだけなんだなこの人。俺だけに責任取らせる気ならあんたにもなんて言わないだろう。

 

 ならば_______

 

(本気には本気で返さないと、だな)

 

 これまで以上にスグリの相談には真剣に答える事にしよう。

 

「あ、取り敢えず、スグリが俺に相談したことはここに居る全員内緒でお願いします」

 

 話が拗れかねないんで、特にアカマツとゼイユ先輩とカキツバタ先輩、アンタらは危うい。

 

 ___

 ______

 ________

 

 

 よし、どうにか全員を説得出来た。

 

 帽子は説得中にコアルヒーが被って飛んでいってしまった。

 かわいいのでしばらくはそのままにしておくか。

 

 \\ウィーン//

 

「ヨヒラ居ますか? ‥‥‥‥えっ」

 

 そういえばスグリの前では制帽をとったことがなかった。なんてことを考えながら入り口の方へと振り向く。

 

「ヨ、ヨヒラ‥‥‥‥?」

 

 あれ、なんかやばい、スグリの目にハイライトが無い。

 

 どうしてこうなった!?

 

 


 

 

 

 ヨヒラ 転生者 長男

 

 学園ではあまり他人と関わらない。

 スグリとは食堂でのトラブルに巻き込まれたのがきっかけで仲良くなった。

 

 顔を見せたくないので授業中以外帽子をとらない。

 制帽は知り合いに作ってもらったがクオリティが高いので来年から好みで被れるようにならないかシアノ校長がヨヒラ経由で製作者と交渉中らしい。

 

 夏季休暇中の補習をブッチした理由は妹が風邪をひいて寝込んだため。

 父親は病死、母親は丁度出張3日目でいない。

 祖父がフキヨセシティ周辺できのみ農家を営んでいるがぎっくり腰で行動不能に。

 祖母も畑の収穫で手が足りない。

 結果としてヨヒラは看病しに行った。

 幸い夕方には熱も下がり、母が帰ってきたのでその日のうちに祖母の手伝いに行った。

 慌てて無断で学園を飛び出したので誰も理由を知らない。

 

 ヨヒラ妹 園児 長女

 

 名前はアズサ。この娘も転生者

 年齢としては年長さんあたり

 ヨヒラとの仲は良い。

 が、それ以上にタロと仲良し。

 かわいいもの好き同士、話が合うらしい。

 ヨヒラにはよく分からないが決して口には出さない。

 

 最近ポケモンと遊ぶ夢を見る。

 

 

 ヨヒラ共々酷い熱で前世を思い出した。

 

 

 ヨヒラ母、ヨヒラ祖父母

 

 また別の話にて

 

 スグリ 1年生 長男

 

 最後に出てきた。ヨヒラの素顔を見たことが殆どなかった。

 そのため、

 自分以外にヨヒラが素顔を見せた→自分よりも仲が良い人がいる→もしかしてまた仲間外れになるんじゃ? →嫌だ嫌だ嫌だ! 

 となった。どうしてそうなった。

 

 ゼイユ 3年生 長女

 

 スグリが心配でヨヒラに詰め寄った姉。ヨヒラも妹がいるので同じ立場なら多分そうする。なので冷静にヨヒラは受け答え出来た。

 

 スグリとヨヒラが友人になるきっかけを作ったのもゼイユ。モルペコが学園定食を完食してぶっ倒れ、動かなくなったのを三人でどうにか外部の病院に連れて行く事になった。食べ過ぎだった。

 

 ネリネ 3年生 生徒会長 

 

 ヨヒラの留年も回避させたいが当人から事情を聞けない限りどうしようもないので困ってる。ゼイユの場合は普通に原因が先生なのでゼイユ自身が成績に気を付ければどうにでもなる。

 

 タロ 2年生 かわいい以外に書けることは? 

 

 ライモンシティの遊園地で迷子になったアズサをタロが保護したのがきっかけでよく話すようになった。

 妹が母と一緒にいるのにヨヒラが遊園地に付き添うのは母にも少しは休んで貰いたいのとジョインアベニューに帰りに寄っておきたいから。

 アズサの好むものをヨヒラよりも知っているのでアズサの誕生日が近づくとタロに相談しに行く。

 

 アカマツ 1年生 留年回避

 

 晴れパの利用を見る限り地頭は悪くないはず、とヨヒラは思っている。

 バトル学以外の成績はあまりよくないが提出物や授業態度で補っているなどと作者は妄想。

 

 カキツバタ 3年生 多分留年確定

 

 この人に必要なのはやる気じゃなくて自分の手でやり遂げたいような目的、と作者は思っている。

 ヨヒラとしてはこの人にはちょっと心配されたくはなかった。

 

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