親友がTSしてるんだけど、どう接すれば・・・?   作:朋也

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公式であんな事されたら、書きたくなるじゃんねぇ。







ある日突然、親友が『女の子』になった

 俺には幼馴染みがいる。

 

 名前は千川みなと。幼稚園からの付き合いだ。

 

 いつもクールを装って透かしているが、案外抜けている所が憎めない奴。

 

 幼、小、中と一緒に居て、ずっとこのまま『親友』だと、そう思っていた……。

 

 何で過去形なのかって?そうだなぁ……。

 

『みなと……俺―――、

『―――、

 

 俺は思いの丈をぶつける。

 

 それが例え、二人の関係を壊す事になったとしても―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 休日のある日。俺はみなとに呼び出されて千川家に向かっていた。

 友人宅に行くだけなのでかなりラフな格好をしているのだが、春先の肌寒さを舐めていた。結構寒い。

 

「みなとのやつ、何の用だ?」

 

 薄手のTシャツ一枚に後悔しながら、怒りの矛先を俺が外出する原因となったみなとに向ける。

 

 時刻はお昼過ぎ。昼食後にのんべんだらりとしていた時、みなとから『家に来て欲しい』という誘いが来た。要件を聞いたが『来たら話す』の一言で会話のキャッチボールを破棄してきやがったので、電話で問いただそうとするが応答なし。メッセージを送っても『来たら話す』の一点張り……。

 

 埒が明かないので、こうして指示通りにみなとの元へ赴いている訳だが……。

 

「―――怪しい」

 

 幼稚園からの付き合いだが、こんな呼び出し方をされた事がない。アイツは俺より気遣いが出来るから、わざわざ不安にさせるような手段を取るとは思わない。

 つまり、そうせざるを得なかった理由があると言う事なのだろうか……?

 

 道中の暇つぶしに推理ごっこをしてみるが、決定的な閃きは浮かばない。

 まぁ別に、大した用ではないとは思う。可能性として一番高いのは、明日は月曜日で宿題を提出しなくちゃいけないけど、まだやってないから写させて欲しいとかだろう。

普段は俺が見せて貰っている側だから、きっと言い出すのが恥ずかしかったに違いない。うん。格好つけなアイツにぴったりな理由ではないか。

 

「ったく、しょうがないやつだなぁ」

 

 みなとから頼りにされるのは悪くない気分だ。普段は対等だからこそ、マウントを取れる立場は貴重なのだ。家に着いたら思いっきり煽り倒してやろう。

 

 手つかずの宿題が入ったカバンを肩に担ぎ、上機嫌でみなと宅へ向かった。

 

 

 

「お邪魔しまーす」

 

 形式上、玄関チャイムを鳴らしてから千川家に入る。昔から通っているので勝手に入っても怒られないのだが、一応いつも鳴らすようにしている。

 

 みなとの部屋がある二階に繋がる階段を登った所で、みなとの部屋―――でない部屋のドアが開く。

 

「あ、お姉さ―――んん!?!?」

 

 部屋から出てきたのは、みなとの姉である千川かなたさん。こちらも付き合いが長く、昔はよくかなたさんのおもちゃにされていた。(化粧の実験台にされたり、女装させられたり……)

 

 その時のトラウマで苦手意識がある人なのだが、それよりも何よりもかなたさんの苦手な所はここだ。

 

「な、なんて格好してるんですかっ!?」

「ん~?」

 

 上も下も、下着に近いペラペラな服でお腹も出ている。あからさまに部屋着という装いで、人様に見せる事を前提とはしていない格好。

 

「なぁ~にぃ?別に自分の家なんだからいいじゃ~ん」

「それはそうなんですけど……」

 

 眠そうに背伸びをしている。強調される胸元を『出来るだけ』見ない様に視線を逸らしながら、かなたさんの横を通り過ぎる。

 

「おい」

「うひゃっ!?」

 

 息多めの呼びかけが耳元で囁かれ、思わず変な声が出てしまった。

 

「な、何ですか?」

「……みなとのとこ行くの?」

「そうですけど……」

 

 何を当たり前な事を。それ以外、俺がこの家にいる理由はないだろう。友達の家に来たのだから、友達に会いに行くのが自然な流れで、そこに疑問を挟む余地はない。

 

 ふ~ん、と腕を組んでこちらを見ているかなたさん。何だ?話しかけてきた意図が分からない。

 

「―――まぁ大丈夫か」

「?」

「困ったら私の部屋に来ていいから」

 

 そう言い残し、自室に戻っていく。……よく分からないが、かなたさんの部屋への出入りを許可されたのか?出入りは過大解釈か?

 

 疑問は残ったが一旦置いていて、先ずはみなとの部屋に行こう。

 みなとの部屋の前に来た俺は、『いつも通り』にドアノブを捻る。

 

「みなとー、来たぞ―――」

 

 ―――い。と言い終わる前に、俺は固まる。開けたドア。まだドアノブに手が掛かっている状態で、俺は動けなくなる。

 

「………………え?」

 

『誰か』と目が合う。最初は鏡越しに。そして直接、肉眼で。

 

 

 

 

 

 可愛い。素直にそう思った。

 

 

 

 本当に自然に。全く無意識に。何のバイアスもかからずに。

 

 

 

 

 

 肩程まである灰色の髪をサイドテールに。俺より十センチくらい低い目線で。その瞳に吸い込まれそうな程惹きつけられる。

 

 鏡の前に立つ、白いワンピースを身に纏う可憐な女の子。その姿に、俺は心を奪われていた。

 

「………………はっ!!」

 

 ふと、我に返る。夢の世界から目覚めた様に、現実に帰還する。

 

「え……、あれ?部屋間違えた?でも、あれ?」

 

 絵に描いた様に慌てふためく。意味もなく身振り手振りをして、安心を求めて周囲をキョロキョロ見渡す。

 目から入ってくる情報は、間違いなくみなとの部屋。昔から見慣れた、親友でもあり腐れ縁の男の部屋だ。

 

 冷静に状況を分析する。ここはみなとの部屋で間違いない。目の前にいるのはみなとじゃない。というか誰?……いや?ん?

 

 冷静になれば成程訳が分からなくなってくるが、一つだけ気付いた事がある。

 

 この子……みなとに似てる?

 

「……え?みなと?」

 

 思わず口にしてしまう。しかし、そんな訳ないと顔を振る。

 どう見たって目の前の女の子がみなとな訳がない。似てはいるが、雰囲気があるってだけだ。顔つきとか体格とか、例え女装してたって誤魔化せない。……それに、胸元の膨らみは、どう足掻いても……。

 

 

 

 

 

「……ゆうた」

 

「っ!!」

 

 

 

 

 

 女の子が喋る。綺麗なソプラノの声色から、俺の名前が出て身体がびくりと震える。

 

「僕……」

 

 頬を薄っすらと赤らめながら、俺を見据えて、遠慮がちに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「女の子に……なった、みたい……」

 

 

 

「……………………………………………へ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 肩からカバンがずれ落ちる。暫くの間、その場で呆けて突っ立ていた。

 





桜田ゆうた

今作の主人公にして被害者。おにまいにおける貴重な男性キャラ。
受難体質の健全男子(公式設定)思春期の好奇心と、実はクラスメイトの女の子から想いを寄せれているが本人は気付いていない、正に主人公といった在り様。

「オレより主人公してる設定だな」
「意外と男らしい一面を見せるかも……?」
「ヘタレ攻めだと思う!」

千川みなと

ヒロイン。ヒロイン力高そう。まひろに負けず劣らず。
少し抜けているクール系?(公式設定)クールな場面を見た事は一度もない。
TSしなくても可愛いのは内緒。TSの素質はまひろ以上?

「オレにヒロイン力とか無いけどね?」
「まさか、こんな身近に逸材が居たなんてっ!!」
「誘い受け? 意外と攻めもいけそうだけどなぁ」

千川かなた

みなとの姉。年齢不詳。公式設定出てますか?知ってる方が居たら是非、コメント欄へ。
家の中ではズボラそうだが、外ではどうなのだろうか?原作での活躍を期待。今作では勝手な解釈での参戦。

「高校生なのか、大学生なのか?」
「お姉さん達の絡みもどうにかっ……!」
「優しいお姉さんだったねぇ~」



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