忍界を生きる白銀兄弟   作:millseross

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キャラメーカーより作成。

モモ

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ハク

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再不斬

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Training Days

戻ってきたハクの手には、やはり獲物がなかった。再不斬はそれを見て眉をひそめていたが、何も言わないでいてくれた。性根は優しいんだな、この人。

 

ハクが戻ってきてから、話をしてくれた。

 

再不斬は方向性の違いから数人の部下と共に霧隠れの里を抜けた。追い忍により部下は全滅して独りになり、それからは一匹狼でずっと行動していた。きっかけがあり、とある人物に付くことになった。当時、霧隠れの里では水影の乱心と、それに反する者たちによるクーデターが起こって居たらしい。再不斬はそのクーデターを行うメンバーの1人だった。

 

そのクーデターも少し前に成功し、元々抜け忍だった再不斬はまた1人で行動することになったらしい。それまで共に行動していたクーデターの仲間から新たな霧隠れの里を築こうと誘われたが、それを断り、今は俺たちと同じように火の国へ向かっていたんだと。

 

うーむ、なるほど。詳しくは教えてくれなかったが、まぁそれでも、自分のことを話してくれるくらいには俺たちを信用することにしたってことは素直に嬉しい。

 

さて、これからの話をしよう。

 

火の国へ向かう舟乗りへ再不斬の顔を覚えてもらうため、これからまた数週間の一般人生活が始まった。まぁ地上では変化の術をしているから、素の顔を覚えてもらうって訳じゃないんだが。

 

ここでひとつの問題が生じた。再不斬は今までに自身のキャラを作って活動したりはしていなかったらしく、俺たちとの関係をどうするかという話になった。途中から急に現れた再不斬を不審に思う人も居るかもだし。

 

「んなもん関係ねぇ。たまたま居合わせた聾者とでも説明しろ。それなら喋らなくて済む」

 

「何楽しようとしてるんですか。それだと舟でのやり取りが面倒しょう。僕らが今まで築いた舟乗りとの関係にヒビが入る可能性だってあります」

 

「今まではどうしてたんだ?流石にキャラ作りせず本心で行動してたって訳じゃないだろ。顔は一般人な雰囲気殺し屋っていう化け物だぞ?」

 

「本当に」

 

ハクも頷いてる。そうだよな、初めて会った時怖かったし。

 

「うるせぇ。港には多くの人間が集まる。周囲からの情報を取捨選択し、自身に有益な情報のみを集める。お前らは情報収集のために積極的に会話をしていたが、そもそも情報収集に会話なんぞ必要ねぇんだよ。その気になりゃ目が見えなくとも耳さえあれば生活できる」

 

港ってまじで人多くいんですが。その中から必要な情報だけをピックアップしてって、そんなこと出来るわけねぇだろ。

 

「それってどうやってるんですか」

 

「知るか。出来なかった記憶がねぇ」

 

「気づいた時には出来ていた、と?」

 

「そう言ってる」

 

ハクはハクで天才なんだが、再不斬も異常だよな。子どもの頃から壮絶な、それこそ俺なんかじゃ想像もできないような生活を送ってたはず。それが出来なきゃ死ぬって環境にずっと居たんだろう。

 

そういえば再不斬って無音暗殺術(サイレントキリング)の達人って言われてたんだっけ。僅かな呼吸音だけで相手の位置を正確に把握する。それなんて無理ゲー。

 

「再不斬は人の何倍も耳が良いんだろうな。それこそウサギみたいに。常人には真似できそうにないぜ」

 

「「...」」

 

ん、なんで2人とも俺を見るんだ?なんか付いてる?あ、違う?まぁいいや。

 

「どうしましょう。いっその事、同業者ということにしましょうか。再不斬さんって歌は歌えますか?」

 

「そう見えるか?」

 

「「全く」」

 

その無表情で歌ってるとこ想像するとシュールすぎんぜ。普通に怖い。

 

「ちっ、なら聞くな。そもそもお前らレベルの吟遊詩人がそうそう居てたまるか。異常な人だかりが出来てたから集団幻術でもかけられてんのかと思ったくらいだ」

 

分かりにくいが褒められたっぽいな?まぁハクの透き通るような艶やかな高音とハクの声を引き立てる俺の低音デュエットは前世でも類を見ない程のレベルだと自負してるが。

 

そうか、声を媒介とした幻術もあるのか。原作でもカエル達がやってたな、デュエット幻術。ちょっと考えとこ。

 

それにしても、耳の良い再不斬から見ても褒められるレベルの歌なんだな。分かりずらいけど。でも、普通に嬉しい。

 

あ、良いこと思いついた。

 

 

&&&

 

 

舟乗りに再不斬の顔を覚えてもらうまでの間、再不斬は俺たちに課題を出した。ひとつ一つ出来るようになったらステップアップしていくみたいだ。意外とまとも、と思ったのは内緒な。

 

まずは基本的なチャクラコントロールからということで、手を使わずに木登りらしい。

 

俺とハクは拍子抜けした。

 

「もうできっけど。ほれ」

 

「僕も...あれ?モモ、使ってるチャクラの量が少ないね」

 

「おー、足裏全体にチャクラを使う必要ねぇなって思ってさ。つま先と母指球、かかとに絞って土踏まずはノータッチだ」

 

「それって逆に難しくない?すごく集中力が要りそうだ。足の裏って1番チャクラコントロールが難しいから」

 

「最初はそうだけど、思いついてからずっと意識してたから今は全く難しくないな。俺、割と早めの段階で全身の点穴からチャクラ出せるように修行したから」

 

「ちなみに、その足の裏のチャクラコントロールはどれくらいで慣れたの?」

 

「んー、修行し始めてからだから...1ヶ月くらいか?」

 

「...そう」

 

次の課題はやはりと言うべきか水面歩行だった。これももう出来るよな。再不斬も予想してたのか一緒についてきてる。

 

「なんだそりゃ」

 

「またモモは違うやり方してる。チャクラの流れ方が変わってるね」

 

「これはチャクラを出し続けるんじゃなくて、一定量出したらそのチャクラを回転させるんだよ。その回転の力で身体を浮かせてる。前に走る時は前向きに回転させるとさらに効率アップするぜ」

 

「「...」」

 

とりあえずチャクラコントロールは俺もハクも合格っぽい。

 

次は忍術、というか実戦形式だった。ステップアップ早くないか?と思わなくもないが、まぁいいや。俺はやって覚えるタイプだからな。ハクは見て覚えるタイプだけど。

 

賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ。って前世の偉い人が言ってた気がする。まんま俺たちやんけ。やるなー、昔の偉い人。

 

「お前たち2人でかかってこい。実力を見てやる。ただし血継限界は使うな。何処に目があるか分からん」

 

「「了解」」

 

そいや、ハク以外の人との実戦は初めてだな。それに2vs1でってのも。

 

ハクと視線を合わせる。同時に頷く。

 

ハクが千本を構え一直線に疾走する。再不斬が首切り包丁で迎え撃つために腰を低く構える。

 

「火遁 火吹千本!」

 

日を纏った千本が再不斬を襲うが、ひとつ残らず防御したことを確認。

 

俺は印を結び、雷遁を発動。ハクが再不斬の頭上を前宙で飛び越えながら千本を投擲。

 

「雷遁 白雷」

 

白雷はBLEACHからパクった。ハクとの模擬戦でもよく使う。俺が扱う雷遁の中で、最も威力が低くチャクラ運用効率が良い術だ。敵を貫く程の効果はないが、着弾までのスピードは中々で触れたら感電し硬直する程度の威力はある。

 

まぁ、再不斬相手だと当然のように当たらない。突くような一閃だから範囲が狭い分、避けるのも容易い。

 

ハクと再不斬の体術の応酬。体格が圧倒的に負けてるハクは、子どもならではの関節の柔らかさで全身のバネを使って攻撃する。

 

ハクが再不斬の肩を使って跳び上がる。今だっ!

 

「風遁 天飆(てんぴょう)+雷遁 雷吼炮(らいこうほう)!」

 

「水遁 水龍弾の術!」

 

なんで水遁に飲み込まれてんだよっ!風遁と雷遁の合わせ技なんだぞっ!雷吼炮なんてBLEACHでは60番台の鬼道なんだぞっ!?

 

やっべこれは避けないと普通に死ねるっ。だが俺にばかり構けてるとハクの千本が火を吹くぜ!

 

「火遁 蛍火+風遁 旋風」

 

浮遊する小さな火の軍勢を風遁で強化し指向性を持たせている。さっき千本を避けられたことを加味して面での制圧を試みたらしい。これは首切り包丁じゃ捌ききれねぇだろ!

 

「水遁 水陣壁+忍法 霧隠れの術」

 

水の壁で全方位を守ったか。まぁそれしかねぇよな。俺は足の親指を人差し指の上に重ね合わせる。

 

「雷遁 綴雷電」

 

「ちっ、ワイヤーか!」

 

さっきハクが再不斬の横を素通りするんじゃなく、わざわざ飛び越えた理由がこれだ。

 

「ご名答。ご丁寧に水遁と霧隠れの術を使ってくれたからな、利用しない手はないぜっ」

 

まぁ上に跳んで避けるよな。それも予想通りだ。

 

「チャンスだ、ハク!」

 

「風遁 錐旋貫手!」

 

「水遁 鉄砲水」

 

鉄砲水の流圧でハクのスピードをブーストさせる!

 

「甘ぇ!!」

 

「なっ、うぐっ!?」

 

まじっかよ!?あのスピードに空中で対処するとか人外だって!!ちっ、ハクとの距離が離された。霧でハクの姿が見えないってことは...やっぱりアンタはこっちに来んのかよ!

 

「お前は遠距離からちまちま援護するだけか?」

 

足裏での蹴りが迫る。速すぎて避けられない。いや、避ける必要が無い。

 

「なに!?」

 

「隙ありだぜ!雷遁 神速(カンムル)

 

瞬閧(しゅんこう)+兎銀式体術 月踵(つっき)!!」

 

「ぐっお!?!?」

 

「ハク!!」

 

「うん!水遁 熊掌底(ゆうしょうてい)!」

 

首切り包丁でガードし直撃は免れた再不斬が吹っ飛んでいき、地面に激突する。

 

「土遁 大地転踊(だいちてんよう)!」

 

土煙に向かって複数の岩盤を飛ばす。

 

霧が晴れる。ってことは、えっ、死んだ?気絶した?大丈夫か、これ。

 

 

ぼふん

 

 

「「影分身!?」」

 

「ふん、お前たち2人でようやく一人前ってところか」

 

「霧隠れの術は影分身だと悟らせないため、ということですか」

 

「かぁ〜、やったと思ったのになぁ。悔しいぜ。でもやっぱハクのスピードと身体の使い方は流石だよな」

 

「ありがとう、モモ」

 

「...おい、俺の蹴りが外れたのはどういう理屈だ」

 

「あ、それ僕も聞こうと思ってた。霧でよく見えなかったけど、避ける素振りを見せてなかったよね。モモが何かしてたんでしょう?」

 

「ん?あぁ、幻術だよ。まぁ簡単に言うと、霧を利用した蜃気楼だな」

 

ハクが感心したように頷いている。照れるぜ。

 

「幻術だと?印を結んでいた様には見えなかったが」

 

「いや、結んでたよ。この幻術は単純かつ水気の無いところでは意味が無いくらいの限定的な技だ。長ったらしい印は必要としないから、足で印を結べるんだ。こんな感じ。再不斬も覚えたら良いよ。霧隠れの術はよく使うだろ?近づかれた時に便利だぜ」

 

「...あ、足で印を結ぶなんて出来るんだ」

 

「俺ができたんだから、ハクもできるさ。でもほんとに簡単なやつにしか使えないけどな。なんだったらハクは片手印とかできるんじゃないか?俺は試してみたけど出来なかった。その代わり、印を使わない水遁は思いついたぜ。こんなん」

 

「水遁 天泣(てんきゅう)

 

まぁこれは原作で二代目火影が使ってた技なんだが。印を結ばず、口の中でチャクラを練って水の針を口から飛ばす奇襲性と殺傷性に優れた技だ。

 

「ハクなら氷遁でも使えそうだな。そっちの方が質量あるから貫通力高そう。俺も今度銀遁でやってみよ。水遁だから、天泣なら再不斬も使えるな。覚えてると便利だぞ、口の中でチャクラ練るだけで印は要らないから奇襲性半端ないし。あっ、でも慣れるまではベロとか頬っぺた穴だらけになるから、練習する時は俺を呼べよ」

 

「「......」」

 

「お前の使う技は見たことがねぇもんばかりだが、それも相伝か」

 

いや、そりゃ違うな。まぁ前世知識なんだから相伝と言われればそうなのか?否定しずらいが、まぁいっか。作ったことにしよ。

 

「んー、雷遁で肉体を活性化させる術とかは、再不斬も見たことあると思う。神速(カンムル)って名前はオリジナル(前世知識)だけど。鉄砲水も似たようなもんはありそうだな。ハクが使ってた技は母さんに教わったやつで、俺も使える。俺が使ってたヤツは殆ど自分で作った術だよ。さっきの幻術も」

 

「モモは思いついたことをなんでも実行するよね。いつ見ても飽きないよ。僕としても技の幅が広がるからありがたいけど。雷遁が使えないのが悔やまれるね」

 

「ハクって1回見たら大抵のことは出来るようになるもんな。マジすげぇわ。今回初めて見せたやつでハクも使えるのは天泣と足での印、大地転踊と、それから瞬閧か」

 

「大地転踊はシンプルだったから見て覚えたよ。瞬閧っていうのはどういう技なの?」

 

ふははは、どっちもBLEACHだ。

 

「よくぞ聞いてくれた。コイツは特に面白いぜ。チャクラコントロール技術と体術を融合した術でな。高濃度に圧縮したチャクラを身に纏い、手足に炸裂させることで爆発的な破壊力を生むんだ」

 

「圧縮か...あそこまで圧縮させるには、相当時間がかかりそうだね。それに服がボロボロだ。また作ってあげる」

 

「サンキュ」

 

そこで再不斬から待ったがかかる。

 

「待て、その圧縮ってのは何だ」

 

「え?あぁ、そっか。これもチャクラコントロールのひとつで、文字通りチャクラを圧縮させるんだよ」

 

4本の指先にチャクラを集中させ、純粋に圧縮させる。すると、炎が揺らめくようにボッボッボッボッという音と共に小さくなり、淡く輝き始める。

 

「これが圧縮した純粋なチャクラだ。コイツに螺旋回転を加えて球状に留めきると、こうなる」

 

4本の指先に螺旋丸をそれぞれ1つずつ作り上げる。

 

「更に性質変化を加えると...それぞれの性質に変化した螺旋丸が完成する」

 

水遁 螺旋水丸

雷遁 螺旋雷丸

風遁 螺旋風丸

土遁 螺旋土丸

 

と、まぁこんな感じだな。再不斬が食い入るように真剣に見ている。初めて見たんだろうな。

 

「...モモ、ちょっと良い?えいっ」

 

「えっ?ちょまっ」

 

螺旋丸が触れないように開いていた人差し指と中指をくっつけられた!?暴発するっ!!

 

「え、ひとつに融合した...?まっ、まじで!?やっべぇハクまじ天才っ!」

 

「えへへ、何となくこうなりそうだなって思って。これ、なんて言う血継限界なんだろう」

 

「水と雷ってことは...嵐遁か。螺旋嵐丸ってところだな。見るのは初めてだが、確か雲隠れに使うヤツが居ると聞いたことがある」

 

なるほど、嵐遁...水と雷か。かっけぇな〜。うへへ、俺の二つ目の血継限界だ。あっ、嵐ってことはあの技も使えそうだな。練習しよ。

 

さて、閑話休題。

 

「コホン。螺旋丸はチャクラを螺旋回転させるが、瞬閧は単純に手足に叩き込む感じのイメージな。そんでコイツの面白さはこれからなんだ。瞬閧は性質変化させてない純粋なチャクラを使うが、コイツに性質変化を加えると、それぞれの性質で異なる能力を得るらしい」

 

「ど、どんな能力?」

 

「風遁なら飛翔能力、水遁は治癒能力だった。雷遁と土遁はまだ成功したことが無いからなんとも言えないけど、多分雷遁は肉体活性によるスピード強化と、反射神経とかも強化されそうだな。土遁なら肉体の硬度とか防御力の上昇とかだろうなって予想してる。火遁は逆に火力の上昇がしっくり来るな。俺は火遁使えないから、ハクが試して分かったら教えてくれ」

 

「そして何より瞬閧の凄いところは、あくまでもチャクラコントロールによる技術と体術の融合。つまりコイツも、印を必要としない忍術って点にある」

 

「「!!!」」

 

「すっ、すごい...ねぇモモ、これって例えば複数の性質変化を同時に使用したり、血継限界でのチャクラを使ったりもできるの?」

 

「あ、それはマジで予想つかんわ。どうなんだ?修行次第でできるようになるのかな。少なくとも血継限界は二つの性質変化を混ぜ合わせた単一性質って位置付けの筈だから、出来るとは思う...が、能力の予想が付かねぇ。うわっ、知りてぇ〜。けど性質変化を加えるだけでも相当無理したからなぁ、やるならとことん時間かけてやらないと」

 

ハクは特に氷遁に熔遁、沸遁も使えるからな。俺もついさっき嵐遁を獲得したし。それぞれで能力が別れるんならめちゃくちゃ戦法の幅が広がるぜ。

 

時間作ってハクと一緒に実験してみよう。うっひょー、楽しくなってきやがった!

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