いずれ狩人となる   作:enfy

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10話

 ある日、少女は家で絵本を読んでいた。

 暖かい毛布に包まりながら、蝋燭が小さく灯る小さな部屋で。

 しかし、少女は明らかに楽しそうではなかった。

 ページを捲る手は少しの気怠げさを感じさせ、目の焦点も絵や文字の何処にも合ってはいなかった。

 それもその筈、その本は何度も読み返し台詞も次のページの展開も全てを覚えているからだ。

 分かりきった物語などに価値は無い。

 故に、本を捲っているのも単なる暇つぶしである。

 

 でも、他にやることもない。

 外に出ようと思えば出られる。今夜は母、ヴィオラも家には居ないからだ。

 しかし、危険は身を以て知ったし、もし外に出たとして帰ってきたお母さんかお父さんに怒られるのはごめんだ。少女は2度と同じ過ちを繰り返すようなやんちゃを持ち合わせてはいなかった。

 好奇心と理性では後者が勝った、それだけの話だ。

 なら、と他の本を読もうにも、それらも全て飽き飽きとするくらいには読み込んでしまっている。

 例えば、おばあちゃんのお見舞いに行った女の子がおばあちゃんに成りすました狼に食べられそうになる物語

 両親に捨てられた兄妹がお菓子の家に迷い込み最終的には魔女をやっつけて幸せになる物語

 

 母から読み聞かせてもらっていた頃は、次はどうなるんだろうと一喜一憂し、「次はまた明日」という悪魔の言葉に苦しめられてきた。

 しかし、自分である程度文字を読めるようになると、新しいものを…という気持ちが湧いてくるようになった。少女に用意された絵本の数自体が少ないのだから仕方のない話だった。

 

 ヤーナムで絵本が発行、仕入れされることはあまりない。そも、辺境なだけあり貿易の数自体が少ない。ヤーナムが排他的と言うこともある。そんな中で仕入れ価値の薄い絵本を態々取引するか、と言うことである。

 無論ないことはないが、それ以上に学問書や医書が多かった。他はといえば、啓蒙書や医療教会のお偉いさんが書いた論文、経典が関の山だろう。あるいは、大聖堂に併設されている孤児院にはそういったものがあるのかもしれないが、考えても詮無きこと。

 必然的に独自の仕入れ先を構築するか、異邦人が持ち込んだものの中にそういった物を期待するしかないということだ。かといって危篤な病に犯された異邦人、それも危険を顧みずここまで辿り着いた優れた資質を持つものが、絵本などと温かみに溢れた物を持ってくるか、と問えば答えは言うまでもないだろう。独自の仕入れ先と言うのも、取引相手が少ない以上は厳しい。少女が持つそれらはそういった例から外れた異物とも呼ぶべきもの。それを幼心に察してか、少女も両親に必要以上に強請るようなことはしなかった。

 

 家の本棚には他にも本はあるにはあるが、それらは少女の父のもので字が小さくて難しい本ばかり。先程述べた医書や学問書だろう。絵もない、読めない字も沢山ある。手に持たなくても分かる重厚感、本の分厚さといったら子供の敵である。罷り間違って、それを手にしようものならその硬い表紙は、時に柔らかい枕よりも睡魔を促すことになるだろう。そも、少女の背丈では本にまで手が届かないという話しではあるが。

 

 少女は暇だった。

 では、家を意味もなく探索したりして遊ぶなどはどうだろうか。勿論、論外である。物音を立てれば獣にバレる危険性が高まるからだ。獣除けのお香を焚いていたとしても、それは絶対ではない。用心するに越したことはないし、そうする度胸もなかった。だから、物音を立てずに眠くなるまで静かに本を捲っているのが一番安全なのだ。

 

 そうして、惰性でページを捲っていても時は流れていく。子供故に睡魔の到来も早い。段々とページを捲る手は重さを増し、瞼も重力に沿って降りていく。

 遂には夢へと旅立つのであった。

 

 

___

 少女は川辺でおねえさんのよこにすわって、なんにもすることがないのでとてもたいくつにしていました。一、二回はおねえさんの読んでいる本をのぞいてみたけれど、そこには絵も会話もないのです。少なくとも、少女はちっともそれを楽しめません。おねえさんも構ってくれないので、少女はぼーっと川辺をながめます。

 

 すると、そこをいきなり、黒うさぎが近くを横切ったのです。それだけでも大変めずらしいことです。さらに、そのうさぎが「どうしよう!どうしよう!ちこくしちゃうぞ!」とつぶやくのを聞いたときも、あり得ないことでしたが疑問に感じませんでした。

 でもそのうさぎが、チョッキのポケットから取り出した時計をみて、そしてまたあわててかけだしたとき、少女はとびあがりました。ここでようやく、チョッキを着たしゃべる黒うさぎという存在がおかしいことに気がついたからです。

 そこで、興味しんしんになった少女は、地面にほうり投げたバッグを持って、うさぎのあとを追いかけます。野をかけ、草をかき分け。少女は、ぎりぎりのところで大きなあ穴にとびこむ黒うさぎを見つけました。

 少女は迷わず、あなに飛びこみました。いったいぜんたいどうやってそこから出ようか、この先にどんなきけんが待っているか、なんてことはその時はちっとも考えなかったのです。

 

 下へ、下へ、もっと下へ。あなはそれほど急ではありませんでしたが、どこまでも暗く、深く、続いていました。だから少女には、これからどうなっちゃうんだろう、と考える時間がたっぷりとありました。はじめはこうふんしていた少女も、次第に落ち着きをみせ、それにしたがってどんどん不安な気持ちになっていきます。

 この先には何が待っているんだろう。

 危険なものがいっぱいあるかもしれない。

 今からでも上に戻った方がいいのかなぁ。

 でも、少女はやはり自分のぼうけんしんをおさえることはできませんでした。もう2度とこんな機会はおとずれないとかくしんしていたからです。

 

 そんなことを考えているとしだいに、目がやみに慣れていき色々なものが見える様になっていきます。

 すると、周りには夜空が広がっていたのです。それだけではありません。光りかがやく星々は白、月は大きな赤い花。思わず浮かんでいるうちの一つをつんでしまいます。さらに家族の分もつんでバッグにしまっていると底なしにも思えた穴に終わりが見えはじめました。そこで少女は自分の目的を思い出しました。

 

「そうだ、うさぎさんを探さないと!」

 

 幸運なことに黒うさぎとはそれ程はなれておらず、曲がり角を過ぎていくのが見えました。ろうかは曲がりくねっていてとびらがたくさんありますから、少女は迷わないようにと急いで追いかけます。しかし、黒うさぎは素早く中々追いつくことができません。ついには、見失ってしまいます。

 でも、よくよく考えれば黒うさぎはよほどいそいでいたのか、開けたとびらをしめずに進んでいたため、迷うことはありませんでした。

 

 そして、少女はとある小部屋へとたどり着きます。小部屋のとびらは今までの木のものとちがい、金ぞくでできています。さらに、しっかりと閉められており、押してもびくともしません。押しとびらでドアノブも無いのですから手前にひらくことも、横に引くこともできないのです。扉の下のすきまに手を差し込もうとしますが、アリ1匹ていどのすきまの前にはなす術もありません。少女はここまで追いかけたのに、とざんねんな気持ちでいっぱいになります。

 

 もしかしたら、ノックすればだれかが開けてくれるかも知れない

 

 石床に座り込んでどうしようか考えているとき、ふと、そんな考えがうかんできます。このとびらは、さきほどの木でできたとびらと違い、かなりの重さで少女ではぜったいにひらくことはできません。

 ならば、私より明らかに小さく力も無さそうなうさぎにも開けられないんじゃないか、とそう考えたのです。そして、黒うさぎがこのとびらに入ったことはまちがいないのですから、だれかにとびらを開けてもらったのではないか。

 さらには、そのひとはとびらの後ろにいて声をかければあけてくれる、とひらめいたのです。少女はとびらをノックしながら、とびらの向こうに声をかけます。

 

「お願い、とびらをあけて欲しいの」

 

 少女のかんはさえており、まちがってもいました。変化が起きたのは3度めのノックのときでした。りょう開きのとびらは、表面に色々なもようがかいてありましたが、なんとその一部が動きだしたのです。ちょうど、左右のもようが目とまゆげに、真ん中のもようは鼻に、したのもようは左右でつながって口に。少女はびっくりし思わずこけてしまいます。とびらはそんな様子を気にせず少女に言いました。

 

「…あいことばだ……」

 

 少女は、おどろくと同時になっとくしました。しゃべるウサギがいるならしゃべるとびらがいてもおかしくはないと(不気味ではありましたが)。それはそうと、少女は合言葉など知るわけがありません。とにかく少女は知るかぎりのじゅもんをとなえます。

 

 開けごま

 アロホモラ

 アバカム

 アバダケダブラ

 

 どれをためしても、うんともすんとも言いません。少女はそれでも諦めきれず、ヒントをもらおうとします。しかし、とびらはこちらをバカにするように笑うだけでした。少女は、ここでようやくとびらを開けることを中止し、この小部屋をたんさくすることにします。あきらめるわけではありません。このひきょうでけちくさいとびらに人の心を教えてあげるための"さく"を考えるためにきゅうせんするのです。

 

 今までは気づきませんでしたが、部屋をよくみると、とびらの他にガラスのテーブルが備え付けてあります。もしかしたら、気付かなかった、というのはまちがいかもしれません。いくらとうめいなガラスで出来ていようと小さな部屋に置くには少しばかり大きく、そうなればさいしょに気づくはずです。とつぜんでてきたといった方がしぜんでしょう。まぁ、考えても仕方がありません、ここはそういうばしょなのですから。

 

 テーブルには、ふだ付きのビンが置いてあり、ていねいに「のんで」と書いてあります。少女はとてもそんな気にはなれません。それもそのはず、ビンの中身はどう見てもおいしくなさそうな黒いかたまりだったですから。それに、たとえおいしかったとしても、こんな色のたべものがからだに良いわけがありません。少女は体のどこにもいじょうはありません、むしろ今だけはいつもより気分がすぐれているように感じます。だからくすり?をのむ必要はないのです。

 少女はくすりがにがてでした。

 さらに、よく分からないばしょに置いてある物を食べてはいけないというじょうしきがその考えを手助けします。

 

 でも、他にできることもありません。いまさら、この部屋を出ても家に帰ることも、ここにもどってくることもできないでしょう。少女はそのことに気づくと、とつぜん心細い気持ちになりなき出しそうになりました。しかし、ここには少女をなぐさめてくれる人はだれもいません。ないても、とびらは開いてはくれないでしょう。むしろ、「イヒヒヒ」と相も変わらずバカにしてくるでしょう。今できることは、くすりを飲むことだけなのです。

 少女は何とか、なみだをこらえ、ゆうきを出してくすりのはしっこをほんのちょっぴりなめてみます。

 

 少女はかしこいので、からだに悪いかもしれないものを一度に口に入れることはしませんでした。

 

 しかし、くすりはにがいどころか、むしろあまかったのです。からだにも、いじょうはないようです。少女はなんだか気が抜けてしまいました。それからしばらくしてくすりを一気に飲みこんでしまいました。

 

 やはり身体に異常はありませんでした。

 

 それから…

 

 それから……

 

 少女は、どうなったでしょう?

 

 

___

「あんた、用事が済んだら少し顔を貸しな」

 

 狩人の夢に目覚める前、背後からそう声を掛けられた。此方から声を掛けようと思っていた手前、断る理由もない。聞けば、少しの間オドン教会に居座るらしい。アイリーンと少女は面識もある様に見えた、それの関係だろう。

 そんなことを考えながら、俺は人形へと手を差し伸べる。

 

 血の遺志を感じながら、今までのことを振り返る。

 

 目覚め

 初めての死

 少女との出会い

 強敵との連戦

 

 あまりにも濃密な経験が浮かんでは消えていく。

 果たして、そこで疑問が浮く。

 

 俺は__

 

「狩人様?」

 

 思考の沼に浸かる前に、ふとそんな声が聞こえた。前頭葉を駆け巡っていた熱が瞬時に霧散していく。気付けば、儀式は終わっていた様で身体能力の向上が実感できた。

 俺は人形に何でもないとだけ返し、そのまま他の用事を終わらせて、狩人の夢を離れることにした。想像を絶する戦いの後、やることは非常に多かった。火炎瓶や輸血液の補充、武器の修復などである。

 特に、武器の修復に関してはかなりの痛手だった。いつか話した通り手先が器用とは言えない俺は、戦闘後の武器の手入れさえ碌なものではなかった。

 腕に巻きつけた古布で血潮を一回一回丁寧に拭うなんてことをやっていたのは最初だけで、直近は敵の肉片をこびり付かせたまま戦うなんてザラだった。武器を気遣う余裕すらなかったというのもある。

 血振りなんかもやっているが勿論意味はない。血振りとは、日本刀の所作の一つであるがその名の通り血を物理的に落とすもの、という訳ではない。そも、振った程度では血など落とせる筈もない。どちらかというと残心(技を終えた後、力を緩めたりくつろいでいながらも注意を払っている状態)としての意味合いが強く、また、精神的な穢れを落とすという意味合いもある。俺もどちらかと言えば、前者を意図して行なっていた。

 勿論夢をやり直せばこびりついた肉片などは無くなるが、それによって受けた錆などは徐々に蓄積されていく。それを軽んじて修理も滅多にしなかった。そして、今回の完全な破損によってそれは裏目に出た、ということになる。

 

 破損した部分だがこちらは血の遺志を念じることによってくっつける事が可能の様だった。これまでの無理が祟り、かなりの量を注ぎ込むことになったが背に腹は変えられない。

 そして思う。血の遺志を念じるだけで武器を修理できるなら強化もこの様に単純にできれば、と。まぁ、どうすることもできないのだが。

 

 と、そうする間に、何を考えていたか忘れてしまっていた。

 何か、とても重大なことに気づいてしまった様な、そんな気がしていたというのに。しかし、同時に思う。忘れてしまったということは、それ程重要ではないのかもしれない、と。暫し、堂々巡り。

 

かんがえるな

 しかし、聖堂街に着く頃には考えていたことすら忘れてしまっていた。

 

 

___

 やっぱりあんた、どこか可笑しいみたいだね?

 

 そう、藪から棒に投げかけると、困った様な笑みを返しこちらに背を向けた。

 それが、どうしようもなく人間臭くて、あまりに異常(普通)すぎて、つい苦言を呈する。

 

「身の程は弁えることだよ、あんた自身のためにもね」

「先達からの忠告さ」

 

 新入りは、軽くこちらに頭を下げると、市街方面へと駆けて行った。

 

 狩人の夢から戻ってきた新入りとの話はそう積もる話ではなかった。最初に聞き出したかった、少女を助けた経緯、方法については正直期待してはなかった。

 説明によればあたしに殺された後、本来の予定通りに下水道を下り、聖堂街へ繋がる大橋を目指して進んでいた所、捷径を見つけた。その横にあった家で情報収集をしようとした所、発せられた声は少女の物。情が湧き、少女のお願い(父の捜索)を手伝うこととなった。自衛のために火炎瓶を幾つか手渡し後は、知らないとのことだ。

 

 多くの夜を迎え、遂に死ぬ機会を得なかった鴉はそれ相応に狂人や欺人とのやり取りを経験している。故に、それらが嘘をつくときの癖、というのはよく理解していた。

 とはいっても、会話をすることすら稀(会話をする知能すら残っていない・会話をするより殺した方が安全で手っ取り早い)で浮世離れしたこの世界の嘘を見抜く力、というものがどれ程か判断はできないが。

 少なくとも、百は超えていることは確かだろう。そこから分かったことも幾つかある。

 

 例えば、巧い奴ら程、自己の不審さや目的といった物を包み隠さない、ということだ。

 常ならば、嘘を隠すため平静を保ち、嘘で上塗りし、多弁を労す。

 

 とある大学の調査研究では、嘘つきは表情や身体、目の動きといったものより、寧ろ言葉遣いに出やすいという結果が出ている。

 例を挙げると、語尾が弱くなる、話が細かくなる、1人称が減るなどがある。

 一つ目は、実は〜などの前置きを入れ話題の信憑性を高めようとするも、嘘をついているため、つい弱気になってしまう、ということである。

 二つ目は、自分の話に信憑性を持たせようとして、聞かれたこと以上に話してしまう、と言ったものだ。語るに落ちるともいう。

 三つ目の1人称が減るというのは、◯◯さんの話では〜、と言った様に情報の発信源を自分から切り離すことだ。そうすることによって単純に嘘がバレにくく、情報が間違っていた時の保険も効く。聞き間違いだった、覚え間違いだったなどといい、嘘がバレた時の被害が浅くなるという意味合いもあるのかもしれない。

 

 しかし、これらはことヤーナムに於いてはほぼ当て嵌まらない。何故なら、死の概念があまりに軽いから。話すら聞かずにこちらを殺そうとしてくる奴らが大半なこの場に於いて、会話という穏便な手段を取ってやったのにも関わらず、自分の利害を明確にせず、他人の受け売りをベラベラと話す?

 殺してくださいと言っている様なものである。

 それなら一層のこと、自信の不審や目的を曝け出すことで利害の関係に持っていき、バレる前に詰みの状況に持ち込めば良い。

 

 アイリーンは、両者(現実で口の上手い奴、ヤーナムで口の上手いやつ)共に相対しておりその経験から新入りは一旦白だと決めつけた。

 一旦としたのは、今までの経験から嘘は吐いていないがまだ隠していることがあるという様に感じたからだ。問質すこともできたが、そうすれば少女が起きてしまうかもしれないし、それで何か起きたとしても今の新入り程度なら容易に対処できる。銃の一件があるため、用心するに越したことはない。

 

 こちらからも少女と会った経緯を話した後、巨大な獣(聖職者の獣)についてきかれたり人形がお礼を言っていたことについて聞いたりした。

 そうして一通り用事を済ませた後、大聖堂を目指すかと思いきや、新入りは市街へと足を伸ばす。

 久しい会話に興が乗ったのか

 何となく、聞いてみる

 

 考えにすら及ばなかった返答に、思わず思考が停止する

 その後、笑いを堪える様に呟いた

 

「ククッ

 本当に、可笑しな奴さね」

 

 市街の住民を助けに行くなどと

 自分さえ満足に守り切れぬ新米が

 無駄な足掻きだ

 どうせここに来たってたどる未来は同じだというのに

 或いは、自分にもその様な時期があっただろうか

 

 馬鹿馬鹿しい

 自分の考えを一笑し、即座に切り捨てる

 

 期待や希望なんてものじゃない

 もっと後ろ向きで悲観的なものだ

 何にせよ、新入りは引き続き注視すべきだろう

 

 あたしにあるのは常に傍観だけさ

 それでもないよりかはマシってもんだね

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