終わりのアスタリスク   作:鉄血

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序章

もう何周目だ?

この物語を繰り返し続けたのは。

平行世界では主人公のヒロインが死んだ。主人公の妹が死んだ。友人が消えた。無関係な一般人が死んだ。

何度やり直しただろう。何度ハッピーエンドを目指しただろう。

主人公をヒロイン達を誰一人欠けることなく、誰一人の犠牲者を出すことなく───ストーリーを完結させることが出来るだろう。

自身がイレギュラーだと言うのは分かっている。

もとより死んだ存在。生まれ変わったとしても死人が生き返ってはいけないのだ。

そしてハッピーエンドがあるこの物語に∟至高の終わりが訪れない”のは自分がいるからこそ訪れないのだと。

 

だからこそ俺は・・・いや、私は繰り返す。

 

敷かれた運命というレールを壊し、最高の終わりを目指してみせる。

 

さあ───もう一度始めよう物語を。そして───終わらせよう。この物語を。

 

最後に彼が求めるのはストーリーのハッピーエンド。

そして物語のハッピーエンドが訪れた時こそ───

 

私はここで終わらせる。この回帰で

 

何百年───何千年と生を繰り返した。

何百、何千と───終わりを繰り返した。

本当であれば原作に介入するのは無粋そのもの。

だが、それでは自分の求める終わりは訪れない。

諸君等もバッドエンドよりハッピーエンドの方が好きだろう?・・・いや、他人にそんな押しつけはよくないか。

終わりは人それぞれだ。

求める物語はそれこそ人の数・・・星の数ほどある。

これから先の物語は只の・・・私の自己満足だ。一人の道化として私もまた参加しよう。

このつまらない物語を見るのも見ないのも選ぶのは君だ。

もし見るのであれば最後まで見てほしい。

私がえがいた駄作だ。貴方達を退屈はさせないとは言いきれないが、それでも最後まで見ないよりはマシだったと言ってみせようと思う。

 

さて長ったらしい序章もこれで終わりにしよう。

次、貴方達に会う時は物語の中で会うことになるだろう。

 

と・・・そう言えば一つだけ言い忘れる所だった。

 

この物語は序章の通りループをしている。

だが、記憶を持ってループをしているのは自分だけだ。

主人公もループをしている描写が原作ではあるが、主人公のソレは無意識化で起こるもので、本人は能力が発覚するまで自覚をしない。

まあ、要するに私の劣化みたいなものだ。

と、話しすぎたな。

では始めよう。運命のレールを破壊し、至高の終わりを手に入れよう。

時計の針が動き出す。

 

 

 

 

 

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