や、久しぶり。
死んでないよ。
推しの子本編のせいでストーリーの再構築に忙しかっただけさ。あとアニメのツクヨミめっちゃ可愛いんだが?
「………まぁ、貴女がそう思うのであればそうなのでは?」
アイの爆弾発言で凍り付いた場をどう取り持つべきか、黒咲が脳をフル回転させていた中、ジルが先程と変わらぬ口調でそう返す。
流石に想定していなかった返答に、アイも面食らい黙り込む。
「貴女にそう言われてしまえば、私は反論する事がかなり難しい。
…デカルトが『我思う故に我あり』と言ったように、私は今考えることが出来ますから、『自分』という存在が居るのは確かです。
……ですが、貴女のいう『ジル』と言う人間の記憶を私は持ち合わせていませんから、貴女が私を『ジル』という人間では無いと断定するのであれば、私にはそうですかとしか答えようがありませんね。」
ジルから告げられた言葉の情報量に、あまり良い方とは言えない頭を必死に動かせ、意味を理解しようとしながらも、アイは言葉を紡ぐ。
「…っ、ごめんね、私あんまり頭が良くないから、難しい話はあまり分からないけど、そういう意味で言ったつもりじゃない……君の存在を否定するようなつもりで言ったんじゃないの。」
申し訳なさそうとも、悲しそうとも、苦しそうとも取れる表情で、アイはジルに謝ると、さらに言葉を続けた。
「さっきの言葉に深い意味なんてなくて、ただホントに君はジルじゃないのかなって……そう、確認したかっただけなんだ……っ……その確証を得れば、もう、諦めもつくから……さ…っ」
彼女の言葉の最後の方は、嗚咽にまみれてよく聞こえなかったが、ジルは何となく事情を察した。
「…そうですか。」
だからこそ、彼女の頬に光る物が流れ落ちるのを見なかったことにし、ジルはそれだけを答える。
黒咲は何も口は挟まない方が良さそうと判断し、少し離れたところにそっと移動していた。
しばらくして、アイが落ち着きを取り戻した頃、彼女はジルに思いがけない提案をしてきた。
「……それで、これからの事なんだけど………アクアやルビーも含めて、私達は、君ともう会わない方が良いのかな……って。」
「と言うと?」
「……正直、私はこれからも君と会いたい。例えジルじゃないって分かってても、それでも君は私の子供って事実は変わらないしさ。」
アイはジルから目を逸らしながら、つらつらと言葉を紡ぐ。
「……でもそれって、すごく君のストレスになると思うんだ。君からしたら、顔も名前も覚えのない人間が母親や兄妹として会いに来るって、正直怖いでしょ?」
アイは自嘲するように微笑む。その笑みには、無理をして笑っている事がありありと出ていた。
「……それに私は、君に拒絶されてしまったらって……そう考えると、それがすごく…すごく怖いんだ……っ」
そう言って彼女は自身の肩を抱いて俯いた後、ジルに向き直り言葉を続ける。
「だから、君と私達はもう会わない方がいいなって……お互いそっちの方が楽だろうしさ……君には、自由に生きてほしいの。勿論、生活費とかお金の問題は心配しなくていいからね。」
彼女は無理矢理な笑みを浮かべ、ジルにそう提案する。
「……はい、貴女がそれでいいなら構いませんよ。……そう言えば、貴女の名前を聞いていませんでした。聞かせてもらっても?」
ジルがアイの提案を承諾し、さらに質問を投げかける。
「あ……そういえば私、なんだかんだ自分の名前言ってなかったっけ?…んん、じゃあ改めまして……私の名前は星野アイ。アイドルグループ、初代B小町の元センターで、今は日本を代表する大女優だよっ!……なーんてね、でもテレビに出たりしてるのはホントだから、たまに見てくれたりすると嬉しいな……」
アイは、自分の事を笑いながらわざと大袈裟に紹介し、最後に少し、寂しげにそう締めくくった。
「……『アイドル』…『星野アイ』……ん?」
おや……?ジルの様子が……?
短いけど許して。
読者年代調査(恥ずかしがらず答えてね☆)
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15〜19
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20〜29
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30〜39
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40〜49
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50〜59
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60〜以上