初めて日間ランキングに載って気分がのったので初投稿です。
なんか知らんうちに日間ランキング18位になってました。絶対なんかの間違いだろ。
今回ちょいと長め。以上!閉廷閉廷!
キュートアグレッションまたはプレイフルアグレッションとは、人間の赤ちゃんや幼い動物や可哀想な女の子など、かわいいものを見ることによって引き起こされる皮相的な攻撃的行動・衝動である
もう分かっていてるよ
この世の終わりでも
歳をとっても
忘れられない人
忘れたくない人
ー
「アイ、愛してるよ」
もう……訳が分からなかった。
さっきまでジルはあれだけ怒ってて、それに痛くて怖かった…のに、今は凄く優しくて……抱き締めてくれて…『愛してる』って、言ってくれて…
頭がどうにかなりそうだった。
「ジル、ホントに…?ホントに私を愛してるの……?愛して、くれてるの?」
「ああ、本当に愛してる。」
「……っ!…じゃあ、愛って…何…?私に、愛を教えて…?…愛してるのに、私を殴ったのは…なんで…?痛かったし、怖かったんだよ?」
涙が止まらない。
ジルが私を愛してるって言ってくれたのは凄く嬉しい。でも、それ以上に私は怖かったし痛かったんだ。
だから教えて欲しい、愛を……私にその答えを……。
「愛ってのは何か一つの規格化された正解がある訳じゃ無いから、あくまで俺の解釈でしかない『愛』になるけど、それでも良いか?」
「うん、良い。だから教えて……?」
「…俺にとっての『愛』は、"死んでも無くしたくない、無くなって欲しくない"と思える事だ」
「…死んでも、無くしたくないもの……」
私にとっては、アクアやルビーやジルが、それに当てはまるのだろうか?
……分からない。
「それは人でもいいし、物でも良い。
生物、無生物、文化、国……何でもいいが、とにかく自分が死んでも無くしたくないと思えるものだ。」
「それが……愛?」
「俺にとってはね。」
「…じゃあ…さっき私を殴っ、たのも、愛してるから、なの…?愛って、そんなに痛くて怖い物なの…?」
やっぱり分からない。
私にはまだ、愛が分からない。
「だから言ってるだろ?愛に規格化された正解は無い。アイが俺の『愛』に疑問持ってるなら、それはアイが自分にとっての『愛』の解釈を持ってるって事じゃ無いか?
そうじゃなかったら愛ってそういうものなんだって納得してるはずだ。」
「愛の…解釈……」
「もし"愛したい"って気持ちが有るなら、それがアイにとっての『愛』かもね。」
それだけ…?"愛したい"って気持ちがあるなら、それを『愛』って言って良いの…?
それなら…愛したいっていう気持ちなら沢山有るよ。
アクアにも、ルビーにも、ジルにも、ファンの皆にも。
「俺がさっきアイを殴ったのはアイが可愛いから。どうしようもないくらい可愛くて、どうしようも無いくらいアイを愛してるから、そこにアイが居るって実感したかったから。」
ジルはそう言って強く私の体を抱き締める。強く、強く、私の体が軋んで、痛いくらいに。
「アイ、痛い?それが俺の『愛』だよ。無くしたくないアイの命がここにあるって俺も分かるよ。…アイ、愛してる。」
ジルは私を恨んでるんじゃないの?私が嫌いなんじゃないの?
だからさっき私に怒って殴ったんじゃないの?
「違うよ、俺はアイを恨んでないし、アイが大好きだ。だから俺はアイを拒絶しない、受け入れるよ。」
「……私は、ジルをそんな体に産んじゃったんだよ?
勝手にジルを産んだのに、産んでしまってごめんなさいって思ってるんだよ?
自分が傷付くのが怖くて、勝手にジルと距離を取ってたんだよ?
アイドルだからって言って、アクアやルビーやジルに母親らしい事全然出来てないようなずるくて汚いクソ女なんだよ?
どうして……?」
「アイを愛してるから。」
私の問いに答えながら、ジルが私を抱き締める。さっきよりも強く、強く。
痛くて苦しくて辛いはずなのに、私は何故かそれを嬉しいと感じている自分がいる事に気が付いた。
…あぁ……そっか……。
これが私の『愛』なんだ。
愛したい、一緒に生きていたい、未来を生きたい、幸せになって欲しい。
そう思える事が、私の"愛してる"なんだ……。
身勝手な私の弱い所や醜い所、それをジル全部受け入れてくれて、愛してくれたから嬉しかった。
愛してくれたから、私にとっての『愛』に気づけたんだ。
「…ねぇ、ジル。私『愛』って何か、分かったかも…」
「うん」
「…確証は無いけど……ジルに、言っていい…?」
「ああ、いいよ」
やっと見つけた……無くしたくないと思えるものを見つけたんだ……! 愛してると思えるものを見つけたんだ…!
もう絶対に見失わない!もう絶対手放さない!
だから……言うよ。
「ジル……
………あぁ……っ…やっと言えたぁ……っ……これは…この言葉は絶対嘘じゃない…っ…!」
「俺も愛してるよ、アイ。」
「………っ…んふふ……ねぇジル、もう一つだけ言っていいかな…?」
思わず涙が溢れそうになるのを堪え、ジルに問いかける。
もう一つだけ……これだけは、ジルに言わなきゃいけない本音。
絶対に嘘じゃない言葉。
「別に1つと言わずにいくつでも言えよ……親子なんだぜ。」
……っ…もう……涙我慢してるのにそんな事言うから……っ……!
「んふふ……じゃあ言うね。」
あぁもう、泣き笑いになっちゃってるや。
でも仕方ないよね?だって私、今凄く幸せなんだから!
だからさ……
「…ジル
生まれてきてくれて、ありがとう!」
「……っ……ああ、ありがとう、アイ。」
ねぇジル、私今凄く幸せだよ。
愛してるって気持ちに気付けて、それを言えて……やっと親子になれた気がする。
「んふふ……何かスッキリしたらお腹空いちゃった!ジル、何か食べたい物ある?私何でも作っちゃうよ〜!?」
「だからなんでも……いや…うん…そうだな……カレーが良い。」
「カレーね!まっかせて!これでも私は料理出来る方なんだよ!?……ところでなんでカレーなの?もっと手の込んだものでもいいんだよ?時間はまだいっぱいあるんだし。」
私、愛に気付けて良かった。
愛してるって気持ちを知れて本当に良かった。
だって、ご飯のメニューを考えるって言うほんの日常の些細な事が、こんなに楽しくて、こんなにも幸せを感じるんだから。
「だってさ、カレーはみんなで作れて皆で食べれるだろ?そろそろアクアやルビーも帰ってくるし、みんなで作ってみんなで一緒に食べたい。」
「っ……!……うん!じゃあ一緒に作ろっか!」
(うちの子……きゃわ〜♡♡♡)
アクアとルビーがジルとお互い距離を置いていた事は何となくわかっていたんだけど……ジルから歩み寄ろうとしてくれて、本当に良かった。
と、丁度その時、玄関の方からアクアとルビーの帰宅の声が聞こえた。
「あ、2人共帰ってきたみたいだね!じゃあ出迎えてあげよ〜っと!」
「アイ」
「ん?」
ジルが私を呼び、私は振り返る。
「せっかく『愛』が何か分かったんだから、アクアやルビーにも言ってあげなよ。」
「うん、そうだね!2人共、どんな反応するかなぁ?楽しみっ!」
私はそう言って玄関に向かった。
「ただいまママ!よしよししてー!」
「ただいま、アイ。」
「ルビー、アクア、おかえり!おいで〜ルビー」
「ママー!」
「ほら、アクアもおいで〜?」
私の姿を見た途端に一直線に走って来たルビーをしゃがんで抱き留めて、ルビーの頭を撫でながらアクアにも手を広げる。
渋々と言った感じでアクアも私の所に来て、私は2人を抱き締めた。
「ルビー…アクア…」
そして、抱き締めながら2人の名前を呼び、大きく息を吸って―――
「愛してる」
そう、2人に言った。
この言葉は絶対嘘じゃないって、確信しながら。
「ママ……!私も、私も大好きだよ!愛してる!」
「母、さん……俺も…だよ」
2人はそう言って私に抱き着いてくる。
私はそんな2人を抱き締めて、幸せを噛み締めた。
(あぁ……これが『愛』なんだ……!)
何度でも言うけど……絶対無くさないよ。絶対に手放したりしないからねっ!
それから少しして、みんなでカレーを作って皆で食べたんだけど……ジルがすごく辛いのが好きで、ルビーと私は甘口が好きなのに対して、アクアは中辛が好きで、兄妹と親子で全然好みが違うね〜なんて笑い合った。
ジルのカレーを私達が一口ずつ食べたら、火を吹きそうになるくらい辛くて、私達がジルに「辛過ぎでしょ!」って言ったら、「カレーは辛くないとカレーじゃない」って返されて、またみんなで笑い合って。
その後はみんなで洗い物して……皆で一緒にお風呂に入って……初めて皆揃ってテレビゲームをして……それで、今はベットでみんな揃って雑魚寝してる。
眼前で眠るアクアとルビーをそっと抱き締めながら、私は思う。
『愛』は、こんなにも暖かいんだなって……。
幸せだなぁ……愛が何か知るためにアイドルになって良かった。
そのお陰でこの子達に会えて、『愛』が何かを知れた。
「………」
「……どうしたの…?ジル…」
私がそんな想いに耽っていると、ジルが後ろから私を無言で抱き締める。
そんなジルに私は問いかけた。
「……今日はあんな事して…ごめん……もうしないから…」
「……ううん、良いんだよ…
「……ありがとう」
帰ってきた返答と共に強くなる腕の力に、私はジルの方へと寝返りを打ち、それだけを返した。
正面から抱き合う形になったジルは、私の胸辺りに顔を埋めながら、抱き締める力を更に強くした。
「……アイ」
「……ん?どうしたの?」
「…ちょろ可愛い……いや……唯、こんな時間が続けばいいな…って…そう思っただけ」
「うん、そうだね……ちょうど私も同じ事思ってた…」
本当に……このまま時間が止まってしまえばいいのに……
でも、時間は止まらないから……だから、私はジルを抱き締めて言う。
「ねぇ、ジル」
「ん……?」
「大好きだよ」
「……ああ……俺も大好き……」
これから何度でも、何度でも言うよ。
「愛してる」って。
聞き飽きるくらいに、何度でも。
だって私は『愛』を知ったんだから。
「愛してる」って気持ちを知れたんだから。
もう絶対に手放さないよ、命より大事な君達を。
もう絶対見失ったりしないよ、私のこの気持ちを……『愛してる』を。
もう絶対……絶対絶対!
死んでも無くしたりなんかしないからっ!
だから願う
(この幸せがずっと続きますように)
…と。
「ジル、おやすみなさい……愛してる。」
君達のこれからに幸福が満ち溢れますように…。
そして願わくば、この子達と同じ
そんな願いを込めながら、私はジルの額にそっと口付けを落とした。
愛してるよ、ジル。
「…アイ、愛してるよ…………おやすみ…
永遠に」
ストックホルム症候群。
大雑把に言うと誘拐や監禁など、命の危険がある状況に陥った時に、体の防衛本能が相手に好意を持っていると錯覚させ、相手に媚びを売り気にいられて命の危機を回避しようとする行動の事。
……ん?
次回、星野アイ曇らせチャート進捗報告。
おまけ
Q,もし最後の晩餐を頼むとしたら何がいいですか?
ジルっち「カレー」
読者年代調査(恥ずかしがらず答えてね☆)
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15〜19
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20〜29
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30〜39
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40〜49
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50〜59
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60〜以上