とある科学の変幻火炎   作:今のはメラではないメラゾーマだ

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前回のウマ娘ネタの多さに引き気味な作者です。
今回から原作キャラに(可能な限り)3行解説を入れることにしました。

誤字報告ありがとうございます!


高校の授業内容は頭から抜けました

 おーはー!穂村庵だよ。暖かな日差し、気持ちの良い朝です。

 今俺は太陽の光を浴びながら学校の机に突っ伏している。早起きして早く学校行った特権なのだ。

 ……昨日色々あったせいで眠いけど。( ˘ω˘)クソネミ

 

 にしても上条、昨日は大変だったろうな。あの後すぐに寝落ちしたからよぉ分からんが、俺が寝るまで上条の悲鳴が響いたとだけは言っておこう。哀れ上条、墓くらいは建ててやる。

 ………………………おっ

 

 

 

「おはよーさん!」

「庵は相変わらず早いにゃー」

 

 傍から見れば不良にしか見えん二人組が教室に入ってくる。

 

 一人は『青髪ピアス』。

 そのあだ名の通り青髪にピアスをした(自称)関西人でド級の変態。

 小萌先生の事が大好きなため俺とはライバル。

 謎が多く作中のキーパーソンなんじゃないかという考察をよくされている。本名も能力も不明。

 

 もう一人は『土御門元春(つちみかどもとはる)』。

 上条の隣人(俺の二つ隣)であり友人。その正体は科学と魔術の多角スパイ。

 科学側でも魔術側でも裏方として頑張り続ける作中屈指の苦労人。

 矢部野彦麿もビックリなレベルの陰陽師だが、超能力持ちなせいで使うと体がボドボドになる。

 

 この2人と上条でデルタフォース(3バカ)、俺も入れてスクウェアフォース(4バカ)完成である。

「どしたイオリんボーっとして」

「……あぁ悪い悪い、昨日色々あってね…」

「色々!?何があったんやイオリん!!」

 青ピが鬼気迫った様子で身を乗り出してくる。違うお前が妄想する様ないかがわしい事じゃ断じてない!!…………よね?

「オイオイ青ピ、無駄に詮索するもんじゃないぜい」

 ナイスゥ土御門!青ピを止めてくれるなんて感謝………

「こーゆーのは妄想して楽しむものぜよ!!」

何言ってんだお前ェっ!!!!火に油を注ぐな!!」

「…………イオリん!?何でそんな事してたんや!?それは流石のボクでも無いと思うで!?」

「お前はお前で何想像してんだ!!」

 こんな感じに、今日も騒がしい教室です。周りのクラスメイトガン無視で、今日も愉快な漫才が繰り広げられた。

 

 と、そこに。

「ゼェーッ…ゼェーッ……」

 凄く疲れた様子の上条が登校してきた。肩で息をしながらドアにもたれかかっているあたり、遅刻回避の猛ダッシュだと安易に予想がつく。仕方ない、ここは俺が労ってやるか!俺は席を立って息も絶え絶えな上条に近付き、叫んだ。

 

「昨日はしゃぎすぎた上条さん!レスキュー開sゴフゥッ!?

 ぬぁぜだぁぁーっ!?モーニングレスキューしようとしたら腹パンを喰らってしまった。理不尽過ぎんか!?

「な…なにゆえ……?」

「何故もこうもねーよ!!ビリビリがキレてた原因お前が嘘こいたからだろ!?聞いたんだよアイツから!!アレのせいで俺ん家の電子機器4割がお陀仏したんだからな!?」

 上条さんが凄い剣幕で叫ぶ。あぁ…そういえば…そんな事も…あったなぁ…(遠い目)

「……うん、その通り。お前の寮がそうなったのは私の責任だ」

「という訳で上条さん的には誠意を見せていただきたいのですが…」

「だが私は謝らない」

「お前えぇぇぇっ!!」

「わー逃げろー上条さんがお怒りだー!!」

 チクショーそんなに怒らんでもええやん!一先ずここは全力で逃げ───

 

 

 その瞬間。上条の足がもつれて横にすっ転ぶ。

 そしてその頭が、その隣にいた生徒『吹寄制理(ふきよせせいり)』のグランドキャニオン(隠語)に突っ込んだ。

 

「…………き、」

 

吹寄制理(ふきよせせいり)』。

 クラスのまとめ役的存在であり、とあるでも稀有な上条にオトされない人物。

 ……いや、解説してる場合じゃないな…。

 

 

 

「貴様あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 とんでもない怒号が、教室を越えて学校全体に響き渡った。

 

 

 

 

 フルフルレベルの咆哮が響いた数分後、上条は吹寄さんに説教を喰らっていた。どうやら上条は「庵にも原因がある」と言っているようだが、事情を知らぬ吹寄には言い訳にしか聞こえなかったらしい。悪いな上条

 

「だいたい何で吹寄は庵ばっか贔屓するんだよ!あまりにも理不尽だと思うのですが!」

「優等生ですから!はっはっはっは!」

「何が優等生だ俺達4人でスクウェアフォースだろ!?」

「おいカミやんボク達も巻き込むん!?」

 そんな会話を繰り広げていると、ふと気付く。

 

 教卓のすぐ横に立っている、見た目小学生の桃色女子。今にも泣き出しそうな顔で、クラスの生徒たちを代わる代わる見つめている。

「……ホーム、ルーム………………。」

 彼女の放ったその一言で、HRの時間をとっくに過ぎている事を思い出した。

 

 

月詠小萌(つくよみこもえ)』。

どう見ても小学生にしか見えない合法ロリ教師。

ものすごく生徒想いで優しい人。

俺が能力を鍛えるきっかけとなった人でもある。

 

 潤んだ目を時々擦りつつ、小萌先生は黒板に文字を書く。小萌先生の泣き顔からしか摂取できない栄養素があるので全然OKだが。

 ふと目をやると、青ピも小萌先生を見てご満悦そうに笑みを浮かべていた。

「(ブルーピアス、お前もか)」

 心の中でそうこぼすと、青ピがコクリと頷いたように見えた。同志よ……。

 

 ちな授業の内容はほぼ頭に入らなかった模様。体力は5上がったけど。

 

 

 キング・クリムゾンッ!

 

 という訳で放課後。授業シーンなんてほぼ見たくないだろうし省略。今日も特に小萌先生とのイベントはありませんでした(泣)明日こそは…明日こそはッ!良いイベントが起きますように!

 ……え?先生と生徒っていう関係性のせい?バッカお前その方が興奮するに決まってんだろ(ゲスい笑み)

 上条や土御門とは一緒に帰るつもりだったが、アイツらは補習があるのでしばらく帰れないらしい。なので今一人で下校中だ。決してぼっちなわけではない。……ハイそこ!らこすけの事を連想しない!

 

 と、そこで。何かが引っかかった。

 虫の知らせかはたまたシックスセンスか。ともかく何か嫌な予感がした。例えるなら好きな配信者が『ご報告』とか言ってスーツ着て正座してるサムネを見つけた感じ*1

「うーん…」

 本来ならその原因を真っ先に突き止めるものだが、今回は少し二の足を踏んだ。何故なら。今俺の左手にある路地裏が、その原因である気がして止まないからである。

 行きたくねぇよぉ…怖ぇもん。薄暗い道に、散乱したゴミ。レベル5だって怖いもんは怖い。もし御坂妹のタヒ体とかあったらどうすんねん。イヤでも気になるんだよな…。

 

 よし、こういう時は心の中のき○に君に訊いてみよう。

『行くのかい!?行かないのかい!?どっちなんだい!!』

 

『行〜〜〜〜〜〜…………く!!』

「……行くかぁ」

 ありがとう、○んに君。俺はイマジナリーきん○君に感謝を伝えつつ路地裏へ入っていった。

 

────────

 

 その少年は、憎んだ。

 

 自身を産んだ親を憎み。

 自身に暴力を振るういじめっ子を憎み。

 自身を助けない風紀委員(ジャッジメント)を憎み。

 自身を虐げる世界を恨んだ。

 

 だから少年は、全てを壊そうとした。

 使用者の能力を強くする『幻想御手(レベルアッパー)』に手を付け、少年は力を手に入れた。

 アルミを爆弾に変える虚空爆破(グラビトン)能力。それを使って街を爆破する。

 自身を助けない風紀委員(ジャッジメント)なんか。みんなみんな死んでしまえば良い。

 少年は今日も爆弾を作る。全ては自身の復讐の為に。

 

────────

 

「ククク……スゴイよ、ボクの力!!」

 人気のない路地裏で、メガネをかけた痩せぎすの少年は一人ほくそ笑む。

 彼は連続爆破事件『虚空爆破(グラビトン)事件』の犯人だった。全てを吹き飛ばすその威力。簡単に人をも殺せるそのチカラ。少年は完全に自身の能力に陶酔していた。

 少年はアルミ製のスプーンを取り出し、更に口角を吊り上げる。

「次だ…あのショッピングモールを吹っ飛ばして、無能な風紀委員(ジャッジメント)を……!!」

 殺してやるんだ、そう言おうとしたその時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そりゃあ少々頂けないねぇ、(暫定)爆弾魔くん」

 

 音もなく。高校生───穂村庵が少年の目の前に現れた。いつの間に。口から出かけたその言葉を抑え、少年は誤魔化す。

「な、何のことでしょう。ボクにはさっぱり……」

 少年は手を後ろに回し、2つのスプーンを手に掴む。

「モロバレだっての、ゴマカシとか良いから」

「だからボクは何も知りません……ッてば!!

 少年が投げつけた2つのスプーンが、庵の顔面を目掛けて飛んでいく。そして目の前で、それが爆ぜた。ズドォン!!という轟音と共に、爆炎が庵を包む。

「ハハハッ!!ざまーみ…ろ……?」

 爆炎が晴れた時、少年は目を疑った。何度も目をこするが、その光景は変わらない。

 

 立っていた。

 轟々と燃える炎を纏い、傷一つ無い庵が、笑顔で立っていた。

 

 

「な…………」

 愕然とする少年の腹部に、焼ける拳が打ち込まれる。

「ま、さか……お前……第8位………」

 少年の意識は、そこで途切れた。

 

 

 床に突っ伏す少年に、庵は問う。

「…ねぇ、なんだってそんな事企んだんだ?殺そうとしてたんだろ?」

 その言葉に少年は歯噛みする。

「皆そうだ…力のある奴は皆そうだ!!偉そうに踏ん反り返って!!力のないボク達を足蹴にする!!風紀委員(ジャッジメント)だって……!!」

「つまりお前は、憂さ晴らしの為にやったと」

「憂さ晴らしじゃない!!断罪だ!!役立たずの風紀委員(ジャッジメント)共の代わりにボクが……!!」

 

 

 

「少し黙れ」

 

 それは何気ない、冷徹な一言だった。叫んでいた少年をも一瞬で萎縮させるその威圧。まさにレベル5と言って差し支えないだろう。

「俺は風紀委員(ジャッジメント)じゃないから説教たれたりはできない、でもこれだけは言っとく」

 庵は少年の襟首を持ち上げる。そのまま顔を近づけ、全くの無表情のまま言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪戯に」

「人を」

「殺すな」

 

 

 

────────

 

 

 ───ある日のショッピングモール。

 御坂美琴と白井黒子は、フードコートでソフトドリンクを飲みながら話をしていた。

「それにしても、あそこまであっさりと『虚空爆破(グラビトン)事件』が解決するとはねー…アンタらの出る幕ほぼ無しじゃなかった?」

「ご尤もですの……まさか犯人が自首してくるとは思いもしませんでしたわ……」

 黒子は不甲斐ない、といった様子で頭を抱える。

「……ただ、今回の事件解決にも()が関わっているようですの」

「……へぇ」

 美琴は心底面白そうに笑う。

「…どうしましたの、お姉様?」

 

 

 

「別に、戦いたい相手が一人増えただけよ」

 

 超電磁砲(レールガン)変幻火炎(メタモルバーン)

 二人の二度目の邂逅は、そう遠くない。

*1
特定の誰かをネタにした訳ではありません、あしからず




オリ主くんはレベル5の中でも温厚な方です。
ただし締めるとこは締めます。

幻想御手(レベルアッパー)事件にオリ主くんは特に関わりません。
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