前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
やはり小市民の僕にはファーストクラスは身に余ると思うんだ、うん
そんな訳で来た時と同様、
うーん、これは余程ストレス溜まってるか、それを上回る良い事が起こったか のどちらかかな?
「ただいま、お母さん」
「お帰りカナリア」
「出張はどうしたの? 予定だと明日か明後日が帰宅日だったよね?」
「会議がスムーズに進んで日程が省略されたのよ」
「なるほど? お疲れ様、お母さん」
「ありがとうカナリア、貴女は本当に優しい子ね」
そんなやり取りをして確信する、こりゃストレスの方だな と、そんな訳で母が気が済むまで身を委ねる事にして、猫可愛がりされていると
「急だけど明日ベルカに飛んで明後日にエルドランド大教会で礼拝する事になったの」
「そうなんだ、大変だね?」
「何 他人事の様に言っているの? 礼拝をするのは貴女よ? カナリア」
「・・・急過ぎるよ、お母さん」
僕を撫で回しながら母が唐突に そんな事を言って来たので、また出張かぁ と思い相槌を打つと、どうやら僕の話だった様で驚きつつ三鶴を見ると、肩をすくめていたので、どうやら三鶴も知らなかった様だ
「法律で国を跨ぐ長距離転移が禁止されていなければ、日帰りも可能なのだけれど」
「禁止してなかったら不法入国し放題になるし、密輸し放題だよ」
「そうね、カナリアは賢い子に育ってママは嬉しいわ」
「・・・ハードルが低いなぁ、本当」
ストレス+αだった為に、僕を甘やかす母には今何を言っても通じないので、好きにさせる事にしよう
さて、確かに僕も長距離転移が出来たら楽かなぁ? とは思うけど、転移自体がバカ燃費悪い魔法筆頭であり、習得困難な魔法筆頭でもある
いわゆる瞬間移動やテレポートと呼ばれたりする転移魔法は、入口と出口の座標計算をした上で魔力操作を行う必要がある、じゃないと出口が地面の中とか木の中とか上空ウン百mとかになりかねない
そして距離に応じて消費魔力が倍々に増えていく ぐらい燃費が悪い
だから一般的には、一室に入口出口が固定された魔法陣を敷き魔石や数人掛りで必要魔力を補って使うのである
日本では雷に打たれて死ぬ人ぐらいのレベルで希少だが、転移事故で死ぬ人もいる、調子に乗るとダメな例だね、うん
「そういえば、お父さんは?」
「北海道に応援として派遣されたわ」
「え? 北海道?」
「えぇ、北海道のダンジョンが大きいらしくて」
「大変だね」
「そうね、まぁ大丈夫じゃない? 愛車も輸送ヘリに積んで行ったし」
「・・・走る気じゃん」
何気なしに母へ尋ねと、どうやら父は出張と出張が重なって北海道へ向かったらしいのだが、どうせならツーリングもしてくるつもりらしく、愛車を持って行ったらしい
その事に少し呆れつつも、僕も北海道ツーリングしたくなり、ほんの少し羨ましく感じ、無性に走りたくなってきたので
「お母さん、ちょっと走ってくるから解放して欲しいな」
「もう仕方ない子ねぇ〜 ママもついて行こうかしら?」
「え? 僕はまだ免許取って1年経ってないから2ケツ出来ないよ?」
「何を言っているの? 私も 自分の大型バイクがあるのよ?」
「え? 何それ知らなかった」
母に解放して貰い、そんなやり取りをして知らない情報を与えられ三鶴を見ると、 僕は知ってたよー みたいな表情をしていた、いや教えてよ三鶴ちゃん と思わなくも無いが、まぁ確かにライダーの父に感化されててもおかしくないっちゃない、うん
それに僕 同様、収納魔法使えたら場所も困らないし、収納内は時間経過しないから保管に最適なんだよなぁ