前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんなこんな車にキャリーケースを積み込み発車し、小1時間程度で如何にも貴族の屋敷に辿り着き、下車し伸びをする
「外観はあまり変わってないかな?」
「ははは、数年で朽ちる柔な作りはしてないからね」
「そっか、そうだね」
車からキャリーケースを下そうとしたら、リタと数人の使用人が素早く館の中へ運び入れて僕は手持ち無沙汰になってしまったので、大人しく手ぶらで館のエントランスへ入る
「相変わらず当主の姿絵が中央に飾らせているんだね?」
「伝統らしいからね、私としては主張が激しいから辞めたいのだけど、仕方ないよ」
「これもまた当主の定めよ、レイ」
「姉上は手厳しいなぁ」
そこそこデカいレイヴンの姿絵を見て彼へ言うと、苦笑してレイヴンは言い、母が追撃する
僕的には、これだけ目立つ姿絵が玄関に飾ってあるから、当主が誰かなんて一目瞭然だから間違え無いだろうと思う
「部屋は いつもの客室だから、分かるよね?」
「うん、大丈夫」
「それじゃ、私は少し雑務が残ってるから、また後で」
「お仕事頑張ってね、レイおじさん」
レイヴンの言葉に返事をして、軽くハグしてから仕事へ送り出して、母も少し書類の確認すると言い客間へ行ってしまったので、玄関エントランスに突っ立てても邪魔だろうと思い、中庭へと出て花壇を見てみると、日本では見ない種類の草花が植えられていて、花を愛でる趣味の無い僕だが、なかなか楽しめている
「あら、カナリア、帰ってきていたのね」
「おばあちゃん、久しぶり」
「えぇ、久しぶりね? 確か・・・3年振りだったかしら?」
かつては鮮やかな金髪であった髪は加齢で色素が薄くなったのか僅かに金が残る白髪を持つ、実年齢より外見年齢が若く見える 僕の祖母 シュラーリヴが背後から話しかけて来たので振り返り、返事を返すと微笑みを浮かべる
うーん、やはりシュナウファー家は老けない血筋なのかも知れない
ちなみに祖父は婿養子らしい
「大きくなって・・・無いわね、3年前と変わって無い様に見えるわ」
「残念ながら、身長も伸びて無いんだなぁコレが、はは〜」
「そう、まぁ我が家は何故か老け難い体質が遺伝し続ける変わった一族だし、何かの拍子にアルエットの様に成長するかも知れないわよ?」
「気休めでも、ありがとう おばあちゃん」
シュラーリヴへ歩み寄り、母同様 僕より長身の彼女へハグしお礼を言うと、頭を撫でてくる
その手は母と同じ様に優しい
「キュクノスもシュヴァーンも夏休みだと言うのに帰省しないのだから、困った子達よ」
「ははは、勉強に打ち込んでいるなら、まだマシ何じゃ無い?」
「そうだと良いのだけれど・・・勉強そっちのけで女へ現を抜かしていないと良いのだけれど」
「それは・・・うん、信じよう?」
シュラーリヴは少し愚痴っぽく僕を撫でながら言う
キュクノスとシュヴァーンはレイヴンの双子の息子で、今はベルカの全寮制学園ポカリに入学している、確かこの春に大学生になったのかな? 多分
ポカリはシュナウファー家の屋敷から片道3時間ぐらい掛かるので、そうそう気軽に帰省が出来ないから、長期休暇や連休に帰省するのがセオリーになっているのだけど、当の双子は帰省しないつもりの様で、シュラーリヴはご立腹のようだが、そこは僕で我慢して貰う事にしよう
「貴女だけでも会えて嬉しいわ、私もハインツも歳だから いつ何が有ってもおかしくないから」
「・・・そうかもね」
「えぇ、つい先日も殺しても死ななそうな人が亡くなった訳だし、人間はいつかは死ぬものね」
シュラーリヴは僕の脇に手を入れ持ち上げて、少し苦笑した様な表情で言う
何だろう? まるで立花博士を良く知ってるみたいな物言いだな?
テレビとか、記事を読んでとか、そんなレベルじゃ無い雰囲気を感じるのは気のせいかな?
あと、我が祖母ながら腕力凄いな