前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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104. うぇるかむ とぅ シュナウファー家 3

 

 

 

 

コンパクト軽量ボディとはいえ、幼児を高い高いする気軽さで僕を持ち上げる我が祖母シュラーリヴに戦慄しつつ疑問を投げかけてみる

 

 

「それって・・・立花博士?」

 

「えぇ、その通りよ」

 

念の為に確認すると、やはり立花(たちばな)博士の事だったのだが、尚更疑問が深まる、彼女はリューネ人の筈なのでシュラーリヴと接点は無い筈なのだ

 

 

「立花博士はリューネの人じゃない?」

 

 

「彼女はオーシアの上級貴族よ? 40年程前に当時のリューネ王妃に懇願されて、義妹へ家督を譲りリューネに移住したの」

 

 

「そうだったんだ」

 

 

僕はてっきりリューネに転生して無双していたと思っていたが、先にオーシアで無双していた様だ、が・・・地続きの隣国に居るだけでシュラーリヴが、あんな評価をするとは思えない

 

 

「私がまだ学生だった頃、彼女は颯爽と現れオーシアのギルドの頂点である称号持ちの1人になったわ」

 

 

「そうなんだ?」

 

「闇帝の称号を得た彼女の活躍はベルカに住んでいた私の耳にも届いていたの、それに今より ずっと医療技術が低かった当時は 色々な要因が重なって皇族の分家は我が家ぐらいになって居たから、噂が良く耳に入って来たわ」

 

 

「そ、そうなんだ?」

 

 

立花博士の活躍も凄いけど、遠縁だと思って深く追求していなかったら、遠縁でも近い側だった事に驚いてしまい、同じ言葉の繰り返しになってしまう

 

 

「大丈夫よ カナリア、貴女は分家の分家だし、何より日本国籍だから皇族とはいえ手は出せないし、私が出させないわ。まぁイオン様から神罰が下るだろうから、誰も何もしないでしょうけれど」

 

 

「え、えーっと・・・どう言う事?」

 

 

「あら、貴女はイオン様とヴェスタ神から聖女に任命されたのでしょう?」

 

 

「な、なんで知ってるの!?」

 

 

ハイパーおばあちゃんタイムのシュラーリヴの言葉が理解できなかったので聞き返すと、言ってない筈の事を彼女が知っていて驚愕してしまう

 

 

「え? あぁそういえば貴女は知らないのね、私は枢機卿の1人なのよ?」

 

 

「えっと、つまりは・・・聖導教会の中でも偉い人?」

 

 

「簡単に言うと そうなるわね? と言っても私は教会騎士側だけれどね? 」

 

 

「はへぇ〜」

 

 

シュラーリヴは僕を高い高いしたままニコリと笑む

 

うん、老婆が持ってるパワーとして不思議だったけれど、教会騎士なら納得が出来る、そりゃ戦闘職だもの

 

 

「枢機卿なだけあって、聖女任命に関してはイオン様から神託が有った事、その内容を知らされていたのよ、イオン様は慈悲深い方だから無用の接触を禁止されているしね?」

 

 

「イオン様、ありがとうございます」

 

 

本当、僕は恵まれている、イオン様直々に根回しまでしてくれているし、実の祖母が教会内でも高い地位に居るから後ろ盾としては申し分無い訳だし?

 

 

そこまで考えて、僕はふと思う

 

 

「お母さんは、おばあちゃんが枢機卿な事 知ってるの?」

 

 

「えぇ、勿論。アルエットが日本へ出向する前から私は枢機卿の位に居たのだから」

 

 

「おう まいまざー 」

 

 

そんなシュラーリヴの言葉に脱力して項垂れると

 

 

「何処ぞの阿保が利用する為にすり寄って来ない様にする為よ? あの子は我が子を愛しているけれど、遅くに出来た貴女の事は特に大切に育てて来たのだから」

 

 

「兄3人に比べたら大分甘やかされている自覚はあるし、理由も理解出来る」

 

 

「ふふ、貴女は本当に可愛くて賢い子ね」

 

 

「うーん、評価基準が甘いんだよなぁ」

 

 

母を筆頭に、一族 唯一の女児の僕を皆んな少しの事で、過剰評価する傾向にあるのは何でだろうか?

 

双子の従兄も僕には甘いし、本当大丈夫だろうか?

 

 

愛されているのは、まぁ正直嬉しいと思う反面、甘やかされ過ぎて悪い方向へ進んでいないか、不安になったりもしたりする訳で

 

 

多分、僕が転生者で前世の記憶が無かったら、もっとヤベー我儘娘さんになってたに違いない、うん 間違いない

 

 

 

 

 

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