前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
大聖堂にある長椅子に寝かされる様に膝枕をされながら僕は指を動かして、空中に表示されているステータスの項目を確認していく
聖女のクラスレベルが上がっているのは分かっていたので良いとして、レベル上限が解放されている様だ
前までは確か10が上限で、次は15らしい・・・ネトゲかな?
なんともゲーム的な仕様に少しツッコミを入れたくなったが、我慢するとして、次の上限解放も多分 礼拝しに行く事が条件だろう多分
「ステータス上昇補正の倍率が、また上がってるけど・・・比較対象が無いからイマイチ分からないなぁ」
「本来なら後方支援のクラスである聖女にしては、まずまず戦闘力が高いわよ? 」
「そうなの? じゃぁヴェスタ神のおかげだね、ヴェスタ神教だと聖女は勇者的な立ち位置らしいし」
「そうなのね、それなら納得出来るわ」
僕が目を覚ましている事に気づいていた様子の母は僕の呟きに特に驚く素振りもなく、僕の頭を撫でながら呟きに対してコメントしてきたので、そう言うと何か納得される
とりあえず聖水と岩塩の生成量と保有上限、顕現時間の上限が上がっているから探索者としての活動が更にしやすくなるのは間違いない
岩塩なんて短剣ぐらいなら作れそうな量を生成出来るしね?
岩塩の形状変化の練習もしておこうかな? もしダンジョン外で暴漢に襲われたらフロッティは使えないし、火器厳禁だろうし?
こう、岩塩製のトンカチで頭をボコォって感じで使うイメージで、うん 我ながら悪く無いね
やはり性犯罪者には人権は不要だと思うので、チカラこそパワーで解決しよう、そうしよう
そんな下らない事を心に決めつつクラススキルの欄を見てゆき、ついさっき獲得したばかりのクラススキル聖歌の説明を読む
エクストラクラススキル 聖歌
聖導教会主神イオンにより下賜される歌声を媒体に発動するスキル
猛り歌・鎮め歌・癒し歌の3種類存在する
あくまでも歌声が媒体である為、歌詞や曲調自体は何でも良いので使い手により仕様が千差万別な事も特徴
獲得後 最初に習得する歌を選択する必要があり、設定しなければ使用が出来ない
選択しなかった他2種類は習得可能なレベルになれば習得できる
使い手本人にも効果があるが、味方への効果が50%ほど上乗せされる仕様になっている
「・・・完全にパーティ向けスキルな訳か、ふむ」
「それもそうよ、そもそも聖導教会において聖女は後方支援職なのだし、歌いながら近接戦なんて息が続くとは思えないもの」
「それはそう」
僕の呟きに母がそう言うので僕も同意する
どこぞの装者と呼ばれる歌いながら近接戦をする超人な人達は別にしても、僕は普通に無理だ、うん無理
まぁ
「やはり壁職が欲しい所ね」
「タンク、かぁ」
母は僕の頭を撫で続けながら呟く、盾が魔武器の人とか都合良く現れはしないだろうし、これは今後の課題と言えば課題かな?
「それはそれとしても、聖歌の検証をしなきゃだね」
「そうね? それに最初に選ぶ歌の選定もね」
「そうだね」
と、母の言葉に返答するのだが、現状ワカモがいるとはいえソロ活動中の僕が優先すべきな歌は、猛り歌 か 鎮め歌の どちらかだろう
猛り歌は、使い手 及び 仲間の各種ステータスが上昇するバフ
鎮め歌は、敵対モンスター 及び 探索者 の各種ステータス下降 及び 行動阻害するデバフ
うん、鎮め歌の方がメリットが多い気がするから、鎮め歌にしようかな?
あとは検証だけれど、モンスターと遭遇しやすい方が良いのかな? まずは1〜2層で試して、下の階層に行く方が良いかも知れない
最近まで知らなかったけど、表層部の1〜5層は所謂チュートリアル扱いらしい
確かにチュートリアルは大切だもんね