前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
今日も今日とてモフみ が最強なワカモを伴い、6層攻略を開始する
まぁ開始すると言っても、開始直後から接敵する訳も無いので、周辺警戒しつつ1〜5層と同じ森林タイプのフィールドを進んで行く
「ダンジョンに潜るのも約1週間ぶりですね・・・鈍って無いといいですが」
【油断大敵だけど、カナタソなら大丈夫でしょ】
【あと10は余裕余裕】
【相性にもよるだろうけど、カナリアちゃんなら甲殻類とかじゃなきゃ大丈夫じゃね?】
何というか、視聴者からの信頼?が厚い気がする
まぁ確かに聖女のクラススキルは対ダンジョンモンスター特効で、体内へ接種させれば必死だ
これは長所であると同時に短所になる、当たらなければダメだし、体内へ接種させられなければ、クラススキルを生かせない
攻撃魔法が実質習得不可の僕の火力は、クラススキルに依存していると言わざる得ない
「甲殻類モンスターが出たら関節に銃剣さして、どうにかします・・・カニ足ドロップしないかな」
【あ、コレは食う事 考え始めたぞ?】
【ダンジョンモンスターはデカいからなぁ〜さぞ喰いごたえあるだろうなぁ〜】
【階層攻略のついでに食材探し なのか、食材探しの ついでが階層攻略なのかw】
流れてきたコメントの甲殻類を見てエビ・カニが頭を過り、そう言えば遭遇してないなぁ と思い至る
森林フィールドの6層にエビがいる可能性は低いので、カニの方が期待出来るだろう、ほら ヤドカリとかヤシガニとか陸上に居るカニもいる訳だし?
そんなこんなで獣道を進んでいると、複数のミドルウルフを感知し静かに木陰へ身を潜め、正確な数を把握する
「10時方向、距離60にミドルウルフ3体確認・・・っと、3体なら問題無いけれど」
「銃声は響くからなぁ、場合によるがモンスターが誘引される可能性もゼロではないな、まぁダンジョン内なら全ての行動に言える事ではあるが」
「そうだね? あ、そうだ。試してみようと思った事が有ったんだよね」
「ふむ、良いのではないか? 失敗しても吾が対処しようぞ」
「うん、よろしくワカモ」
【なんかするつもりみたいだぞ?】
【何するつもりだろう?】
【誕プレで貰ってたC4でトラップとか?w】
【オーバーキルやんけw】
【コスパが釣り合わねーよw】
なんかコメント欄で愉快な事を言ってるなぁ と思いつつフロッティに装填されているショットシェルをバックショットからスラグへ詰め替える
バックショットのままでも理論上は出来る筈だけど、念の為に散弾でないスラグを使う事にして、僕は日頃の鍛錬の成果を見せる事にしよう
木陰で片膝をついた狙撃の体勢を取りフロッティの銃身・銃口に障壁術の応用でサイレンサーを形成し、深呼吸をしてから引き金を引く
元々岩塩弾 故に火薬の量が少な目な事もあり、最低限の音のみ発生したおかげでミドルウルフは何が起こったか分からない状態で1体目を撃破する
そして僕を見つけ出す前に2体目へスラグを撃ち込み、流石に3体目が僕に気付くが1対1なら余裕なので、迷わず冷静に撃ち殺す
[経験値を獲得しました]
[経験値を獲得しました]
[経験値を獲得しました]
「うん、上手くいった」
「なるほど、考えたな主よ」
「これなら替えもきくからね」
【カナリアちゃんのトレンチガン、こんな静かだっけ?】
【ミドルウルフの挙動もおかしかったなぁ】
【これなら替えがきくって、何の替えなんじゃろか?】
唐突に実行した実験の結果に満足していると、困惑のコメントが流れている事に気付く
あぁそうだ、視聴者にも説明しないとだよね? カメラ越しだと障壁って見え難いしね、分からないのも納得出来る
「さっきの実験は、障壁術を利用したサイレンサーの使用実験です」
【なるほど、サイレンサーか】
【消音器を障壁で作った、と?】
【カナリアちゃんってチカラこそパワーの脳筋の民だけど、地頭は割と賢いよねぇ】
僕の説明に視聴者が納得し、褒めてるのかディスってるのかよく分からないコメントも見えたが、見なかった事にしよう