前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
自分の間抜けさ に我ながら呆れつつ、しっかりと休息を取り体力・精神力共に回復したので、片付けて配信を再開する
「お待たせしました、それでは6層攻略を再開したいと思います」
【がんばー】
【待ってた】
【活躍に期待やで】
待機画面から配信画面に切り替わったのを確認してから再開を告げると、コメントが流れてくるので、画面の前で再開を待ってた人が結構居たみたいだった
「ボス部屋まで約3分の1程度の道のりの筈なので、1時間は掛からないと思います」
「3〜40分程度で着くだろう」
「6層階層ボスは、スタッフ調べによるとクワガタらしいので、少し楽しみです」
【カナリアちゃん、ニッコニコやんw】
【女の子は虫とかダメな子 多いイメージだけど、カナリアちゃんは違うかw】
【カナリアちゃん、虫とか平気なんやねw】
デカいクワガタを見れるだけで、ワクワクしている事を視聴者が感じ取ったのか、そんなコメントが流れてくる
「お父さんに小さい頃からキャンプに連れて行って貰ってましたし、僕は虫平気ですね、まぁ流石にゴッキーを素手では触りたくないですが」
「まぁ虫がダメだとキャンプは厳しいしな」
「それに、カブトムシとクワガタはカッコいいじゃないですか?」
【相変わらず見た目によらずワイルドなんよw】
【ほんと、このロリはw】
【ロリの皮を被った男子小学生って言っても納得できそうやw】
と、コメント欄では散々な言われようだが、そもそも前世は会社員のオッサンで出身地が田舎オブ田舎だったので虫は普通に平気だし、カブトムシやクワガタがカッコいいのは最早疑いようも無い
まぁ鑑賞は好きだけど、食用は勘弁願いたい、普通に無理
それから予定通りの時間でボス部屋前に到着し、石碑へ魔力を流してセーブポイントを更新する
「それでは配信も大詰め、6層 階層ボス戦へ挑みたいと思います」
【がんばー】
【ファイトやで】
【ガンバやで】
【初手ブッパで風穴開けたれw】
応援コメントを読んで気合いを入れてボス部屋へ入ると、2mぐらいのクワガタが僕を威嚇する様に顎を広げていた
「想像より小さいですね、残念」
【しょんぼりしてるw】
【充分デカいんよw】
【しょんぼりカナたん かわよ】
もう2m程デカいのを想像していたので、少し残念に思い呟くと、そんな反応がコメント欄に流れる
「まぁどちらにせよ撃破はするので、このサイズの方が倒しやすいは倒しやすいですけど・・・貫通しますかね?」
「どうだろうな? ダメなら関節から刃を入れるしかないかもな」
「そうだね? ワカモ」
【やっぱり冷静に対処するんよなw】
【切り替えてこ、カナリアちゃん】
【がんばえー】
試しにスラグ弾を放ってみるが、予想通り甲殻に阻まれダメージが無い様にみえ、攻撃した事で敵対状態に移行したのか、此方へ突進してきたので、回避する
「直線的な挙動だけど、少し速いなぁ」
「どうする?主よ」
「読みやすい挙動だし、試したい事もあったから試してみようかな」
「試したい事?」
【何をする気なんだ?】
【ひとまずニッコリしてるのは分かる】
【まだ隠し球があるのか?】
クワガタと適切な距離を取りワカモの質問に答えると、首を傾げ尋ね返してきたので、ニッコリ笑み頷く
「タネは単純な事、サイレンサーよりも単純」
「あぁ、なるほど。吾も昔 その使い方をする者を見た覚えがある」
「やっぱり僕と同じ事を考える人がいるんだね?」
【なんだこれ?】
【半透明でよく見えないけど、クワガタの足を起点に障壁を展開してる?】
【確かにサイレンサーよりは単純な構造かもだけど、座標の指定とかさぁ】
【障壁が壊れた先から新しいの展開してる?】
そう、僕が試したかった事、それは障壁による拘束
障壁術によるシールドは、展開時に空間に固定される性質がある、それを利用しようと、思ったのが始まりだった
いやぁ聖女ブーストのおかげで、するする上達して良かった