前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
なんだかんだと6層攻略を終えて事務所へ戻ると、ニッコニコした
「お疲れ様、カナリアちゃん、ワカモちゃん」
「ありがとうございます、渚さん」
「出迎えご苦労、主よ荷物は我が預かろう」
「え? うん、ありがとう」
出迎えてくれた渚に返事を返していると、ワカモが尻尾を使い僕の荷物を回収して、取得物倉庫の方へと去っていく、相変わらず器用だなぁ
「いやぁやっと届いたよ、銀の盾と金の盾」
「そうなんですか? おめでとうございます」
「・・・君のだよ?」
「え??」
なんか凄く嬉しそうに渚が言ってきたので、祝福の言葉を言うと彼女としては珍しく呆れた様な表情に変わり言う、銀と金の盾は僕の物らしい
そんな身に覚えのない金属プレートへ目を移して考えてみるが、心当たりがない、表彰される様な人助けも紗夜以来してないし?
「この盾はね? 君の登録者10万人突破と100万人突破の記念品なんだよ?」
「そういえば鷹ちゃんの部屋にもありました、なるほどなるほど」
「カナリアちゃん、もしかして登録者数とか全く確認してない?」
「配信者になってから1回も確認してないです」
「マジで?! いや、まぁ・・・カナリアちゃんだしねぇ、うん」
渚の説明に、
なるほど、道理で振り込まれるバイト代が多い筈だ、ホント僕は恵まれているなぁ
「そんな訳で、この銀・金の盾は君の物な訳だけど、どうする?」
「ん〜事務所に飾っておいて下さい、自宅に場所ないんで」
「嘘はよくないなぁカナリアちゃん、持って帰るのが面倒くさいだけでしょ?」
「それもあります」
約4ヶ月で僕の性格を理解している渚に凄いなぁ と思いつつ返事を返す、物理的に持って帰る事は大して面倒を感じていないが、この様な金属プレートを持って帰ったら我が家はお祭り騒ぎになるに違いない
両親も
「ま、事務所としては箔がつくし大歓迎だけどね? 本当に良いの?」
「構いません、有っても無くても僕は僕ですし」
「ふふ、カナリアちゃんらしいね? 有り難く事務所に飾らせてもらうよ」
「はい」
渚は微笑んで言い金属プレートを箱に丁寧にしまい、再び僕の方を向き
「それじゃぁお仕事の話をしようか」
「え? あ、はい」
「明日、かねてより募集していたステラ・アーク1期生の面接があるから、カナリアちゃんも同席して?」
「はい?」
つい数秒前までニコニコしていた渚が真面目な表情に変わり、僕へタブレットPCを渡してきたので受け取ると、彼女は そう言う
我ながら間抜けな声が出てしまったが、仕方ないと思う 想定外すぎる
「意外そうだね? でも良く考えてごらんよ、カナリアちゃんはステラ・アーク創設メンバーの1人なんだよ? 所謂 幹部な訳」
「理屈は理解しましたけど、僕は何も分かりませんよ?」
「大丈夫大丈夫、小難しい事は私や お嬢、鷹先輩が担当するし、カナリアちゃんは 気になった事があったら質問するぐらいで大丈夫だから」
「・・・う、うーん」
渚の説明を聞き、僕は本当に必要なのか疑問を持つが、やれ と言われたらやるしかないのも、また事実な訳で
「あ、あと面接の時は聖女フォームでね?」
「え? なんでですか?」
「そりゃぁ君の身バレ防止の為だよ、ローレライ展開中は身バレ防止機能が作動してるじゃない?」
「あーなるほど?」
そうか、1期生候補との面接だから不採用の場合、僕の身バレの可能性が発生するのか、やっぱり渚は仕事が出来るなぁ