前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
唐突にステラ・アーク幹部と言う肩書き(仮)を付与されて、1期生の面接をさせられ、置き物同然になりつつ無難な質問だけしか出来なかった苦行を経て、僕は渋谷ダンジョンがある渋谷ギルドへ鷹樹と共に来ている
空間拡張の魔法でイベント会場を作成している様で、会場がかなり広く 呼ばれたであろうダンジョン配信者達が、和気藹々とイベント開始前の雑談や挨拶をしていて、鷹樹も顔見知りなのか ちょいちょい挨拶を交して、軽く雑談をして僕を軽く紹介してくれる、なかなか出来た兄だ
まぁもちろん兄妹としてではなく、同事務所の後輩としてだけどね?
ちなみに9割程配信者らしくカメラドローンを従えて撮影しながら挨拶回りをしていた
「何気に顔広いよね、鷹ちゃん」
「まぁな、それなりに活動歴も長い方だし? お前が知らないだけで、ダンジョン配信者のイベントとかには、そこそこ出てるんだぜ?」
「そうなんだ」
そんな他愛無い会話をしつつ既に聖女フォームである僕は目立つのか、物凄く視線を感じるが、まぁ慣れた物なので気にしないでおく
「ねぇ、鷹ちゃん? 僕さ、このイベントの概要ぐらいしか知らないんだけど、何をすれば良いのかな?」
「・・・事前に資料渡してあったろ? 読まなかったのか?」
「うん、貰ったけど読むの忘れてた」
「お前・・・まぁ良いや、簡単に言うと日本各地と海外からダンジョン配信者を集めて、渋谷ダンジョン攻略タイムアタックをして貰うって感じだな」
僕の言葉に
ダンジョンモンスターは討伐されてから再度配置されるまで、リキャストがある筈だからだ
「お前が感じてる疑問は分かるぞ? モンスターのリキャストの関係で後の方が有利なんじゃ? って思ってるんだろ?」
「そう、その通り」
やはり僕の兄を約16年程してるだけあって、僕の事をよく理解している様で、疑問を言い当て
「渋谷ダンジョンは 他のダンジョンと違っていて、1層から10層までしかなくて、尚且つダンジョンボスが10層にしか居ないんだ」
「浅くない? ん?いや、そうだけどそうじゃなくて、そんなに浅いのに何で渋谷ダンジョンがいまだに存在しているの?」
「それは渋谷ダンジョンがアスレ特化のダンジョンだからだ」
「アスレ特化のダンジョン? アスレってアスレチックのアスレだよね? ・・・SASUKE的な?」
「俺にはSASUKEが分からんけど、多分その認識で合ってる」
「はへぇ〜」
鷹樹の説明を聞いて、思わず前世知識で呟いてしまったのを鷹樹に聞かれてしまったので、脳死でアホになったフリをして返事を返しておく
大体コレで誤魔化せて来てるし、きっと大丈夫、めいびー
「詳しいルールとか、攻略階数はイベントが始まってからMCが説明してくれるだろうから、省くな?」
「うん、ありがとう鷹ちゃん」
「構わんよ」
鷹樹は、そう言いニカっと笑み僕の頭を撫でる・・・のだが、場所は選んだ方が良い気がする、うん
僕は別に良いけど、鷹樹に変な噂が出回ったら困るのは鷹樹だし?
それにほら、全方位から視線を感じるしね?
「おっすおっす、鷹樹くん、久しぶり〜」
「あぁ、久しぶりっすね? リカさん」
「うんうん、その子が最近SNSで話題のカナリアちゃんかなぁ? 」
「そうですよ」
「カナリアです、よろしくお願いします」
「私はリカ、主に魔導具の作成と作成した魔導具を使っての検証をしているよ、よろしくねカナリアちゃん、早速だけど 撫でて良い?」
「え? あ、はい」
身長170㎝ぐらいで腰まである紫系の髪、赤に近い色の瞳をした、ナイスバデーの美女が鷹樹に話しかけてきて、知り合いの様で軽く挨拶をして、すぐに僕の方へ向いてきたので自己紹介をすると、彼女も自己紹介を返してきた流れで要求されたので、少し困惑しつつ了承すると優しい手つきで僕を撫で始める
なんなんだろうか? この人は? 多分悪い人では無いんだろうけど