前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ダンジョン及び
そんな訳で、1週間が経ち僕は2つ目の滑り止めの受験を終えて会場から出ると、金髪碧眼の長身でナイスバデーの女性が僕を見つけ近づいてくる、うん? 何でいるんだろう?
「お疲れ様、カナリア」
「うん、ありがとう お母さん」
僕の目の前で微笑む美女、
さて、予定では今日も徒歩で帰宅するつもりだったのだが、何故か仕事中である筈の母が目の前にいる事に疑問を抱いていると
「今日は午後からお休みを貰ったの、先日あった事故の処理も終わったし」
「そうなんだ? 」
「そうなのよ、さぁ行くわよカナリア」
「へい、マイマザー。そんな急いで何処に行くってんだい?」
「ふふ、着いたら分かるわ」
母に手を引かれて移動を始めたので、ふざけてエセアメリカ人みたいに聞いてみたけど、見事にスルーされ誤魔化されてしまう
ナンヤカンヤで車に乗せられ運搬されギルドに到着し、僕の疑問は更に深くなる
「なんでギルド?」
「こっちよカナリア」
「え? うん、うん?」
訳も分からず母の導きに従いついていくと、頑丈そうな壁に囲まれた広い部屋に辿り着く
「此処・・・広い」
「それじゃぁ・・・始めましょう」
「え? ちょっ・・・何を?!」
「稽古よ? 稽古、受験が有ったし控えていたでしょう? 今日で受験も一段落するし、ね?」
「・・・また急だなぁ」
我が母は大らかな性格で、人当たりも柔らかいのだが、たまに突拍子も無い事をする大雑把な人なのだ
更に言うと、ベルカ出身なので幼い頃から戦闘訓練を積むのが普通らしく、僕もそれなりに訓練を施されてきた訳だが・・・
「僕、制服だし、得物も無いよ? 」
「そうね、だから・・・此処なのよ?」
僕の言葉に母がパンパンと手を打つと、キラキラと光子が舞い瞬きの間に彼女は
「良いカナリア? 貴女は同世代の子と比べると圧倒的に小柄よ、リーチも不利と言わざる得ない、でも逆に言えば被弾面積が小さいと言う事でもある」
「だからこその投石紐、でしょう?」
「その通り、
「したけど?」
法衣を纏い儀仗を携え母は僕を見据えて言う、母はギルドで仕事をしているので、いずれは耳に入ると思っていたので、想定内だ
「探索者をするなら、投石紐では力不足、かと言って近接武器では小柄の貴女では不利、ならば伸ばすのは・・・銃火器の扱いよ」
「そこは魔法じゃないの?」
「エクストラクラス・聖女は攻撃魔法の取得条件が高難易度なのよ、だから取得条件の穴である銃火器の扱いを学んで貰うわ」
母は、そう言うと儀仗でコンコンと床を打つ、すると空中に数多の銃火器が現れ並び、その光景は壮観と感じる
「本当なら、貴女には魔武器を授けたいのだけど、原料の取り寄せが困難なのよねぇ」
「魔武器?何それ」
「その者が1番扱える形を成す、その者専用の武器の事よ。作成には特殊な鉱石が必要なの」
「その鉱石が入手困難って訳、か」
母の説明を聞き、僕は魔武器が欲しくなる。だって自分専用の武器、なんて甘美な響きだろうか、欲しい、とても欲しい
母の口振りからすると、オーシアやベルカからの取り寄せが難しいのだろう、ならダンジョンに潜る事で入手出来る可能性はゼロじゃ無い筈だ
またはダンジョンで旅費を稼いでベルカに行って入手する、だな うん