前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
クラスメイトの思惑へ見事にハマった様な気がしてモヤっとした気持ちを抱いて新学期1日目が終了し、第六感が囁いた僕はコンパクト軽量ボディを生かしてササっと教室を脱出し、いつもなら校門から出るのだが一応存在する裏門から学校を出て愛車と一式を召喚し、学校を後にする
やはりバイクは良い、風を感じるととても気持ちが晴れる気がする
そんなこんないつもは直行で事務所へ向かうのだが、今日は少し遠回りして軽くバイクを転がしてから事務所へ使う、なんとなく僕の第六感が そう囁いていたからだ
少し気分が晴れたので事務所へ向かい、入室すると珍しく
おぉ、真面目に仕事している時はザ・貴族令嬢に見えるぞ?
「学校は終わったのかい? カナリアちゃん」
「あ、はい。すみません、邪魔してしまって」
「いやいや問題ないよ、分割思考4分割程度であれば無理なく行えるしね? ささ、本国から持って来た紅茶があるんだ、カナリアちゃんもどうかな?」
「えっと・・・いただきます」
いつもと違い落ち着いた雰囲気で喋るマリアに戸惑いつつアトリエへ入室すると、彼女のデスク前に僕用に椅子が出現し、闇の腕により紅茶と茶菓子が置かれる
いや、普通に凄いよ? どんだけマルチタスクを使いこなしてるんだろう?
やっぱ自惚れずに努力し続けよう、ほんと僕はまだまだだ
「あの、マリアさん? 分割思考四分割って・・・脳味噌強すぎでは?」
「はは、そうだね? 普通の人間には無理だけれど、奇しくも私はサラブレッドだからね、常人では耐えられない情報処理能力と対負荷能力を有しているんだ」
「えっと、確か4分の3が転生者の血が入っているんでしたっけ?」
「その通りだけれど、それでは満点とは言えないんだなぁこれが」
「それはどういう?」
マリアの言葉に、ヘンリが言っていたうろ覚えの説明を思い出して彼女に言うが、クスリと笑み 僕を揶揄う様子で言い
「私の・・・私達の母、リオンも転生者なんだ。それもかなり稀有な転生者と転生者の間に産まれた転生者、道を踏み外していたら今頃リューネは消滅していたかも知れないね?」
「そんな事もあるんですか? どれほどのチカラを有して・・・」
マリアとリリスの母親であるリオンは立花博士の娘、その事は僕もヘンリから聞いていたから知っていた
そして立花博士の派手な立ち回りに隠れてしまっているが、
それこそ、その気でやれば鼻歌混じりに単騎でダンジョンの1つや2つは無傷で攻略出来てしまうだろう
そんな最強夫妻の娘が弱い訳がないのだ、慄いても仕方ないと思う訳で・・・
「立花一族随一の常識人、それが旧姓 立花
「僕のお母さんも自慢のお母さんです」
マリアは、僕に満面の笑みを浮かべていう、彼女は本心から言っている事を理解し、僕もマリアへ返答する
「マリアさんの お母さんは分かりました、お父さんはどんな方なんですか?」
「パパ? パパはねぇ・・・ん〜悪い方におばあちゃんの影響を受けちゃった厨二病?」
「なんだろう、気になるけど聞くのが怖い」
「あはは、大丈夫だよ〜?」
話の流れで僕が尋ねた事だが、想定外の言葉に少し後悔してしまう
なんだろう、悪い方に影響された厨二病って・・・